この連休、『猟罪図鑑』の筋追いストックが進みまして、ちょっとホッとしてます。これで、他のドラマを見て・・・じゃなくて、ちょっと一息いれて、って感じでしょうか。

みなさんは、動画見るとき、倍速みたいなの、かけたりされますか?

私、あれがダメで。。。

間が体感できなくなってしまうのと、BGMやOSTが入ってこなくて、どうにも落ち着かないんですよね。

ま、特定のシーンをピンポイントで探したい・・・とかの場合は、全然、使ったりしますけどね。

 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#11-1 

 

 

 #EP11-2

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

沈翊と一緒に、シャボン玉で遊ぶ小安。

まだ、事情がよくわかっていないのか、満面の笑顔ではしゃいでいる。

 

その様子を、外の廊下から、そっと見ている楚天啓。

その顔には、笑みが浮かんでいる。

小安の姿を目に焼き付ける楚天啓。

 

例え、楚天啓の育ってきた過程が、彼の意思に関係なく、悪事が身近な周辺環境だったとしても(これは想像ですけど、そういうこともあり得るかなぁ・・と)、愛する家族のために、真っ当に生きるという意志さえ見失わなければ、今頃、正々堂々と、賀虹の夫であり、小安のパパになれていたかもしれないのに。ショボーン

 

楚天啓「ありがとう」

杜城「(警官に対して)連れていけ」

 

未練を残しながらも、警官に連れられ、その場を離れる楚天啓。

 

その気配を感じ、視線を向ける沈翊。

 

廊下を歩いている時に、見送る杜城の前で、立ち止まった楚天啓。

楚天啓「(7年前、強盗事件後)一緒に住んでた家に戻った時、彼女の持ち物全部置いたままだった。それを見て、いつか彼女は戻ってくる気なんじゃないかって思ってた」

 

そりゃそうだよ、賀虹(本物)は居なくなる気なんて、これっぽっちもなかったんだから。

 

寂しげな楚天啓。

 

杜城「で、お前は彼女の私物をまだ残してあるのか?」

小さく何度も頷く楚天啓。

 

楚天啓「店のカウンターの下だ。刑事さん、俺、本物の賀虹が生きているにしろ、死んでいるにしろ、あんたたちが、彼女を見つけてくれることを願ってる」

楚天啓の目は、切実でした。

 

杜城「・・・・・・」

託された杜城。

 

~北江分局 正面入り口~

 

婦人警官<お祖母ちゃんの家まで送っていくわね>

 

小安と手をつなぎながら、優しく語り掛ける婦人警官。

 

小安<うん>

婦人警官<いい子でね>

小安<うん>

お母さんも、お父さんの仕事の都合で遠くに行くことになったから、その間、お祖母ちゃんの家にいくんだよ、とか、説明を受けたのかな。😭

 

小安は賢いから、たとえ何かを察しても、周囲の大人を困らせたりしないだろうけれど、やっぱり、それだけに不憫だ。

まだ、6歳なのにね。

 

 パトカーに乗り込む小安を見送る杜城と沈翊。


沈翊「もし、小安が7年間自分を育ててくれた両親が実は他人だったことを知ったら、どう思うだろうか?」

杜城「あんまり考えるな。たとえ、生みの親でなくても、あの賀虹(偽物)は心から小安のことを大事にしてただろ・・」

※ 個人的には、小安と仲良くなって、少なからず落ち込んでいる沈翊を励まそうとする杜城の、このセリフもいいな、と思ってます。

 

数回の関わりしかなかった杜城や沈翊から見ても、賀虹(偽物)の小安に向ける愛情には演技ではないものを感じるところがあったってことだよね。

いつの日か、事件のことを小安が知ることになった時、そのことを覚えていれば、少しは気持ちが落ち着くのかな。

 

パトカーに乗り込んだ小安が建物の前にいる沈翊に気づき、声をかけてくる。

小安「沈翊おじちゃ~ん」

沈翊「おお」

 

行ってやれ、と沈翊の肩をポンと叩く杜城。

この柔らかい視線もいいんだよなぁ。

そして、自分は、黙って建物の中に入っていくの。

それもまた、かっこよき、よきおねがい

 

パトカーの側までやってきた沈翊。

小安「あのね、ママから、これをおじちゃんに描いて渡すように言われたの」

一枚の紙を沈翊に渡す小安。

 

沈翊「ありがとう」

小安「バイバイ!」

沈翊「バイバイ・・」

小安がしんみりするわけでもなく、明るくバイバイって言ったところで、逆に、びび、泣いちゃう。😭

 

走り去った後、折りたたまれた紙を開く沈翊。

🐼が積み木で遊んでる絵?

もしかして、この🐼、沈翔?

今度は、自分のお気に入りの積み木で、一緒に遊びたかったのかな。

 

沈翊「もうちょっとがんばらないとな・・・」

沈先生ったら・・・(苦笑)

 

あまり時間がない中で、賀虹(M)に言われて、ささっと描いたような感じがします。

でも、もう、ストレスを感じてる感じの絵じゃなくなってるんじゃないかな?

 

ふと何の気なしに、紙を裏返した途端、沈翊の顔色が変わる。

用紙一面に、複数人の、名前と、マドリードとか、チェンマイ・・とか地名が書かれたリストのようなものに、

Mとだけ、手書きでサインがされている。

沈翊「M?」

 

耳に残っている小安の言葉。

小安<ママから、これをおじちゃんに描いて渡すように言われたの>

 

沈翊「・・・・・・・」

賀虹(偽物)の、明らかな意図を感じた沈翊。

 

 

~ライダーズハウス~

鑑識さんたちが、本格的に現場検証をしているさなか、訪れた杜城。

楚天啓が最後に言い残した、本物の賀虹の私物を取りに来たのです。

 

言われたとおり、カウンター下を覗く杜城。


大きな段ボール箱に収められているのかと思ってたら・・・なんか想像してたんと違った。

雑然とした中から、缶ケースを取り出し、中身を確認すると、

数枚のメモ書きや写真?

ピント、ぼやかしてるけど、若い頃の賀虹、雰囲気的におしゃれさんだった感じはするね。

 

そして、その時に、見つかった、美容クリニックの名刺カード。

 

なにかに気づいたような杜城の表情。

 

~北江分局 杜城の部屋~

 

すぐさま、局に戻ってきて、鍵付きロッカーを開ける杜城。

レイ隊長殺人事件を調べ続けて、関連に浮かび上がってきた“美容クリニック誘拐人身売買事件”

その舞台となったという疑惑の、[魅蒂(メイディー)美容院]の写真がしっかり貼られてる。

杜城が持ち帰ってきた賀虹が通っていたという美容クリニックの名刺カードも、魅蒂(メイディー)美容クリニックのものでした。

 

杜城「・・・・・・」

つながった!

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

沈翊がじっと見つめているのは、『仮面の中の自画像』(ベルギーの画家 ジェームス・アンソールですね。

この画、前にも出てきてたけど、触れなかったかも。てへぺろ

 

振り返り、似顔絵が貼りだされた壁にゆっくりと近づいていく沈翊。

 

正面に対峙したのは、やっとの想いで、記憶の闇から取り出した黒い帽子の女の似顔絵。

沈翊「(つまり、彼女がMだったんだ)」

 

~回想~

 

自分の顔が貼りだされた壁を

見つめていた賀虹(偽物)=M。

 

賀虹「本当に、私にそっくり・・」

どこか感慨深げにつぶやく賀虹。

 

あの時、Mは、賀虹ではなく、自分の顔を見ていたんだ。

 

 

 

沈翊「僕の画は正しかった・・」

 

穆偉が失踪し、家宅捜索で自宅に現れた沈翔を見て、賀虹(M)は内心驚いたんだろうか。

 

そう、この時の賀虹(M)は、当然、沈翊が何者か、ちゃんとわかってた。

 

一般人に紛れて生活していた賀虹に、沈翔が警察組織に入ったことまで把握できたりしてたのか、は不明ですが、いずれにせよ、複雑な思いだったことは確かだと思います。

 

~北江分局 杜城の部屋~

 

沈翊に、美容クリニックの名刺カードを見せる杜城。

 

杜城「魅蒂(メイディー)美容クリニック・・・レイ隊長が在職中に摘発した、人身売買組織の拠点の一つだ。 奴らは、美容サロンを通じて、無料サービスを提供することで、若い女性を惹きつけ、手術中に麻酔を施し、彼女たちを誘拐する、という手口だった」

 

げぇ、1~2話で出てきたエロ整形外科医の梁毅の犯罪を、更に悪辣非道にしたみたいな感じ?

 

杜城「当時、レイ隊長は、奴らは、女性を誘拐する前に、ターゲットについて身元調査を行っているはずだ、と疑っていたんだが、どうしても、その手段と経路について判明しなかった。」

 

頷きながら聞いている沈翊。

 

ターゲットの身元を調べるっていうのは、問題になったら大騒ぎしそうな身寄りがいない、とか、売り物になるか、とか、そういった下調べも含んでたりするのかな?

 

そもそも、妊娠中の賀虹(本物)は、なんで、このクリニックに通ってたんだろう、って、ずっと疑問に思ってた。

 

最初は「魅蒂(メイディー)美容院」って、まんま字の如く、美容室だと思ってたから、てっきり髪を切りに行ったのかな、くらいに思ってたのに、どうも、話しの展開的に、美容医療っぽいことを言ってる気がして、これはおかしいなと思い、調べてみましたら。。。

 

 

中国で美容といえば、エステのことです。つまり中国語では美容店というのは「エステサロン」を指します。

美容室という中国語は存在せず、髪を切る場所は男性であっても女性であっても、理发店となります。

 

エステなの?

エステって、麻酔する?・・となって、結局、医美(医療美容)って、無資格でやってるところが多いので、メニューというか、コースはなんでもあり・・らしい。

いくら無料サービスにつられたとしても、もちろん、全員が全員、手術を受けたり、麻酔をされたりするわけじゃないと思うし、当然、妊婦の賀虹はそういう施術は受けてないよね。

妊娠中はノーメイクが多くなるから、少しでも、肌のケアをしておきたかった、とか?

まだ20歳で、しかも、あまりお金ないって言ってたのに?

・・・なんか、くだらないことに引っかかって、長々時間をとってしまったわりに結局、何もわからなかった(苦笑)

 

杜城「最終的に、30名以上の人間が逮捕されたものの、そいつらは、全て、組織の下っ端に過ぎなかった」

 

沈翊「肖像画を描くように依頼してきた例の黒衣の女は、この組織の中心メンバーの一人だったに違いない。整形手術で賀虹の顔になったせいで、見つけ出せなかったんだろう」

でも、組織はその後もずっと探し続けたってことだよね。

 

杜城「・・・・・・」

杜城の視線は、賀虹(偽物)が小安に預けた謎のリストに注がれている。

 

沈翊「このリスト上の、Mというサイン、おそらくこれは、(組織内の)彼女のコードネームなんじゃないか、と思う」

 

杜城「Mを指名手配する。もし、彼女を捕まえれば、事件の突破口となるに違いない」

 

 

~北江分局 刑警隊~

宣言通り、Mに、通缉令(指名手配)が出され、捜査開始となりました。

 

警察のシステムセンターによるハイテクな追跡と、

街中に、ビラが貼られまくるというアナログさが見事に調和して、

一大捜査網が張られてます。

 

~北江市中~

街中でも、警官が歩き回り、商店などへの聞き込みも行われたり、

市民からの情報も寄せられたり・・・と、捜索は、まず北江を中心にしてって感じなのかな?

 

「場所はどの辺ですか?」

「おおよその時間は何時ごろですか?・・・2時ですね」 

「その人に間違いないですか?」

情報提供の電話対応に追われるハン。


ホテルや、駅、長距離バスターミナルなど、寄せられた情報を基に、一つ一つ確認していくフォンたち。

たしかに、微妙に似てる人の情報だったり、

同姓同名だったり・・・

市民から寄せられる情報はなかなかヒットしないけれど、それでもかまわず、虱潰しに確認していってる。

 

ま、ホテルで寛いていたら、突然、拳銃を構えた警察官に突入されちゃった人の気持ちになると・・・双方、お疲れ様です、としか言いようがない。

 

~北江分局 杜城の部屋~

沈翊や杜城も、依然として、リストに関連する推理を続けている。

 

沈翊「Mによって残されたこのリストの先頭列は、自分たちが誘拐した女性の名前で、最後の列は、東南アジアやヨーロッパの地名となっている。これは、人身売買組織の取引先の所在地と見るべきだ。真ん中の列は、偽名か、もしくはコードネームだろう。これらは、(担当する)組織のメンバーの名前に違いない。」

 

ま、人身売買という犯罪がわかっている以上、そう考えるのが妥当だろうね。

 

杜城「だが、あの女は、なぜ、そのリストを寄こしてきたんだ?」

組織のリストを警察に渡す・・という行為は、逃亡とはまた別の意味での裏切り行為でしかないはず。

 

 

推測する沈翔。

 

沈翊「おそらく、組織に脅かされていて、自分の身を守るためじゃないのか」

 

ただ、杜城としては、(かつてであろうと)Mが組織に属していた一員であり、レイ隊長殺害にも関与している以上、短絡的に、Mのことを、組織に相反している人間のようには考えられないんだと思う。

Mに対しての見方は、厳しめになっているはず。

杜城「現時点では、この事件はあまりにも不明な部分が多すぎる。まずは、このリストにある誘拐された女性たちを救出することだ。彼女たちを通じて、Mに関する手がかりが見つかるかもしれない。」

 

別日ですね。

興奮した様子で、フォンが入室してきました。

フォン「城隊!領事館から連絡が入りました。蔡曼妮という名前の女性を救助したそうです。その女性を送り返す準備をしていると言ってます」

 

慌てて立ち上がり、部屋に貼られたリストから、蔡曼妮という名前に線をひく杜城。

杜城「残りの彼女たちは、まだ、無事でいるだろうか・・なんとしても必ず探し出さなければ・・・」

 

リストを見ると、だいぶ消されていますが、まだまだ、全員というわけにはいかなさそうです。


 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.11-2 雑感★ 
 

フォンが、楚天啓の罪状を並べ立てた時、そうだよな、かろうじて、あのおっちゃんが助かってくれたから殺人罪が入ってないだけで、重罪ばっかりじゃん・・って思っちゃった。

 

でも、賀虹の私物を残しておいたことは褒めてあげたい。

ここで、ようやく、ちょっとは徳を積めたかも。

 

小安、もう出てこないんだよね。

くすん。

幸せになるんだよ!

ついつい、小さな子が出てくると、感情移入が甚だしくていけないねぇ。

 

人身売買・・・人間をモノのように売ったり買ったりする商売が成立する世界があるからこそ、取引が行われる。

 

まだ、杜城や沈翊は、その闇の入口に立ったばかり。

 

アジアンドラマを見てると、もちろん、誘拐・人身売買そのものズバリがメインとして描かれている、もしくは、メイン事件で描かれなくても、主人公のトラウマの源だったり、犯行の動機として、過去の重要なスキームとして、よく登場したりするんですよね。

 

黄景瑜がらみでざっと見した『雪迷宮』っていう中国のドラマにも、(子供の)人身売買の話がドラマ全体の根底にあったなぁ。

 

内容かぶりって続くときは、不思議と続きますよね。

 

← そうそう、最初、Youtubeで見てたんですが、そのうち、結構カットされてるのに気づいて、結局、本放送分を見返すことになったという・・・なので、多少わからない英訳もほとんどすっ飛ばし、脳内補完で終わらせた私にとっては、"視聴済みにいれていいのか疑惑"すらあるいわくつきのドラマ(笑)

※このドラマ、日本でどこか配信してるのかな? あんまり聞いたことがないけど、私の認識であっているのか、いつかすり合わせをしたいと思ってるんです。

 

 

★『猟罪図鑑』Ep.11-3に続く★