周到に練られた犯行

決して姿を見せない犯人

その読めない目的

それらに翻弄され続け、なかなか一緒にいられない杜城と沈翊。(笑)

 

そんなお二人、6話で、目がハートトリオを連発したのに、そうそううまくは進展せず。← 期待するポイントが、

違う違う、そうじゃ そうじゃな〜い♪爆笑

 

ほんと、うまく焦(じ)らされるわ~~~。

でも、(また)使っちゃうもんね~♪ いひひ😈

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#7-1 #7-2

 

 #EP7-3

 

~北江分局 廊下~

 

沈翊の部屋の外で、父親とだけ話をする沈翊。

ムーヤオには聞かせたくない話なのでしょう。

 

沈翊「華教授・・口出しすべきことではないかもしれませんが、娘さんの恋愛に関しては、娘さんご自身で決めるべきではありませんか。たしかに、今回の選択はあまり賢明とは言えませんでしたが・・・でも、今のような態度を続ければ、逆効果になる可能性があります」

 

たしかに、恋は盲目だけど、事件が複雑化するのは、背後に家族間のトラブルが潜んでることも多いからね。

 

呆れたように鼻で笑う華教授。

華教授「娘の選択?ありえません。 遅かれ早かれ、あの子は後悔することになります」

沈翊「お嬢さんがなぜ、こんなことをしたのか、お考えになったことは?」

華教授「・・・・・」

無言になってしまう華教授。

 

その時、華教授のスマホに、メッセージが届く。

 

華教授「誘拐犯からです」

これ、ムーヤオの携帯から送ってきてます。

 

すぐさま、文面を確認する沈翊。

 

金を持って春江駅に行き、午後1時、地下鉄、連海(リエンハイ)行きに乗れ。そこで連絡を待て。

 

~北江分局 刑警隊~

すぐさま、検討に入る杜城たち。

 

杜城「人質は(現場から)いなくなった。なのに、どうして、誘拐犯はこんなメッセージを送ってきたんだ?」

フォン「この場合・・・誘拐犯がまだ華木姚(ムーヤオ)が自力で逃げ出したことに気づいてないっていう証明なのでは?」

ハン「未だに警察が介入していることも知らないなんて、あまりにもお粗末すぎませんか?」

さすがに、賛成しかねるって感じのハン。

 

考えを巡らしている杜城。

 

杜城「とにかく、誘拐犯は身代金を要求している。これは、我々にとって、絶好の機会とも言える。イ・ハン、引き続き、華木姚の携帯電話の行方を調査しろ。」

ハン「電源が入り次第、絶対、封じ込めてやります!」

 

別室で待機している父親、華教授の様子をちらりと見て、

そちらに移動する杜城。

 

杜城「華教授、ご協力いただきたいことがあります」

 

当然、犯人からの文面の内容は、華教授も知ってます。

 

華教授「どういうことでしょうか・・・私は行きませんよ。娘はもう安全になったのではないんですか? 私は、こんなことのために、自分の時間を無駄にしたくありません。それに、あなた方は、もう時間も場所も全てわかってるでしょう。ご自分たちで行けるじゃないですか」

 

もちろん一般人の感覚として、普通に考えて危険だし、そう言いたくなる気持ちもわからないではないですが、やはり、言い方と言うか、自分本位な人間性が見え隠れしちゃいますね。

 

説得を試みる杜城。

 

杜城「華教授・・この誘拐犯はバカではありません。もし、あなたがその場に現れなければ、確実に、誘拐犯も姿を見せません。奴は、かなりの長期間、あなたのお嬢さんの身辺に潜伏していたんです。つまり、相当な忍耐力があるとも言えます。この機会に彼を捕まえなければ、今後、奴がなにをするか、我々にも見当がつきません」

 

犯人を捕えない限り、華木姚の安全が確保されたとは言えないのだ、と、真摯な態度で説明する杜城。

 

杜城、かっこいい!


熟考の上、頷くしかない華教授。

 

これまでの姚姚を見る限り、世間知らずなお嬢様な印象は強いけど、聡明な感じはするから、今更、恋人側につく、とか、そういう愚行に走ったりしないとは思うのよ。

もちろん、理由によるかもしれないけど。

 

ただし、父親本人に言うのは酷かもしれないけど、あの反発ぶりをみれば、更に、姚姚が利用される可能性だって考慮しなきゃだよね。

 

~北江分局~

 

華教授、防弾チョッキ、着せられてる。

 

フォン「我々も、あなたと一緒に乗車し、周辺を警備します。先生の安全を守るためであれば、何でもしますので・・」

 

そこへ、ハンと話しながら杜城が入ってくる。 

ハン「この電車は12両編成で、18か所で停車する予定です。終点までの全行程は67分となってます」

杜城「誘拐犯はかなり頭がいい。身代金はどの駅でも受け取り可能だ」

 

準備が出来たのか、華教授に確認する杜城。

 

杜城「お前はなにがあっても、華教授を守れ。3歩以上、離れるなよ」

フォン「はい」

 

こういうの、フラグになるかもしれないから、ちょっとドキドキする。

 

~地下鉄 花江駅ホーム~

キャリーケースをもち、耳には、イヤモニをつけた華教授が電車到着を待ってます。

見るからに緊張オーラが半端なく、誰かが傍にくるだけで、ビクビク。

 

振り返ると、ハンとカップルを装ってるフォンがいます。

肩を抱かれて、能面のようなハンちゃん(笑) ← "死んだ魚のような目"と言わないだけでもいいんじゃないかな。

これも職務ですから。。www

っていうか、本来、署に残って、スマホの位置探査するんじゃなかったの?(笑)

女性警官もいたほうが絶対怪しまれなくていいです、というフォンたっての希望だったりして。爆  笑

 

杜城「(無線)華教授、あまり神経質なそぶりをしないでください。もし、本当に誘拐犯が近くにいたら、疑念を抱かせるだけですよ」

 

マイク越しに指示を出す杜城も、すぐ近くに控えてます。

 

電車到着。

一斉に、乗り込む一般客にまじって、華教授も乗り込みました。

時間を確認しながら、最後に乗り込む杜城。

 

見るからに、緊張してる華教授。

 

素知らぬ顔して、刑事たちもたくさん乗ってます。

 

車両を移動するふりをしながら、乗客たちの様子を観察する杜城と部下の刑事。

ああ、この若手の刑事・・結構、出演シーンあったんだね。(名前は・・・あとで出てきますが、李俊輝(リー・ジュンフイ)刑事)

 

杜城「あの、サングラスをかけてる男の顔をよく見はっておけ」

部下にそう告げる杜城。

 

フードを外した男は・・・どうみても別人でした。

 

李刑事「(無線)城隊・・聞璟(ウェンジン)じゃありませんでした」

すでに、華教授の近くに戻っていた杜城、報告を受ける。

杜城「(無線)わかった。奴の監視も続けろ。沈翊が描く、段哥の似顔絵を待つんだ

 

!!!

ですよね~~~!(笑)

杜城が、沈翊のことを意識下に置かないなんて、考えられないもん。← 言い方!爆笑

 

〜聴取室〜

現場には出向いてないけど、沈翊さん、がっつり署内で、お仕事中でした(笑)

 

配達員の陳銘峰(チェン・ミンフォン)から聞き取りしながら、似顔絵を描く沈翊。

 

 

陳銘峰「最初に、段哥と会ったのは、ナイトクラブでした」

 

 

~回想~

 

 

陳銘峰<隣のテーブルの酒を誤って倒してしまったんです。彼らは、ただ、カネを払え、と譲らなかった>

 

 

難癖をつけてくる相手から、突き飛ばされ、床に転がった陳銘峰。

更に殴りかかろうとする相手を止めてくれたのが、段哥らしい。

なんか不気味真顔

目の部分だけを描き上げ、「彼の目はこんな感じだった?」と見せる沈翊。

いつもが余裕綽綽とは言わないけれど、どことなく余計な力が入っているような・・・沈翊にしては珍しい。

 

陳銘峰「視線は似てますけど、それほど大きな目ではなかったような気がします」

 

すぐさま、手を加えて修正する沈翊。

 

沈翊「鼻は?」

 

陳銘峰「鷲鼻だったような気がするけど、鼻の穴は大きかったです」

 

鼻の線を描いていく沈翊。

 

顔全体の様相がわかるまでは、まだまだかかりそうな感じ。

 

~地下鉄内~

 

華教授のスマホにメッセージ着信。

 

さりげなく、裏返しにして、近くにいるフォンたちに、文面を見せる華教授。

靴紐を直すふりをして、文面を確認するフォン。

 

フォン<花林駅で降りろ。キャリーケースはそこに残しておけ。

上記が、段哥から送られたメッセージです>

メッセージを送るフォン。

 

花林駅というのは、終点の連海駅の一つ手前の駅で、しかも、次です。

 

杜城「大至急、段哥の現在地を探れ!」

 

メッセージが送られてきたということは、一時的にでも、電源がOnになったということですからね。

 

署にいる警察官が、すぐさま、段哥の所在地の探知を開始する。

 

~聴取室~

 

配達員の陳銘峰(チェン・ミンフォン)から、段哥の顔を聞き出している沈翊。

 

アバウトな輪郭と、鼻まで進んできました。

 

陳銘峰「鼻の形は似てるんですけど、どうも、目の感じがなんか違うような気がするんです」

 

パーツパーツにわけて、少しずつ確認しているにも関わらず、陳銘峰の言うことはどうにも要領を得ない気がする・・・。

とはいえ、私だったら、とても、自分の顔のパーツですら人に説明なんてできないけどね(笑)

 

そこに、杜城からメッセージが入ってきました。

 

杜城<段哥の似顔絵は出来たか?>

沈翊<まだだ>

 

杜城の焦りが伝播したかのように、焦りの色が濃くなる沈翊。

 

結局、今は、証言者の陳銘峰の違和感を取り除くべく、再度、目を直し始めるしかなく・・・。

 

~地下鉄~

 

花林駅到着。

ドアが開き、そのまま、降りていく華教授。

 

李刑事に華教授を追わせ、杜城たちはそのまま、車内に残る。

 

キャリーケースはその場に残されたまま。

 

~聴取室~

再び、杜城からのメッセージ。

 

杜城<地下鉄に、聞璟(ウェンジン)の姿は見当たらない。時間がない。3分以内に、段哥の似顔絵を必要だ>

 

花林駅から連海駅まで、3分ってことね。

 

沈翊「口についてはどうだ?」

 

陳銘峰「口は・・はっきりとは覚えてないんです、でも、なんとか思い出してみます。」

 

じっと陳銘峰を見据えながら、彼の言葉を待つ沈翊。

 

 

~地下鉄~

キャリーケースを直接、注視しないように、スマホに映して、確認している杜城。

動きは特になし。


その間、必死に、鉛筆を動かす沈翊の姿も映りこみ・・・

時間との戦いです。

みんなが、内心、焦りまくってます。

 

時計を確認する杜城やフォン。

 

~聴取室~

 

なんとか、描き上げた沈翊。

沈翊のぐったりした様子を見れば、どれだけ過酷だったのか、わかるよね。

 

これが、段哥の顔。。。

う~ん、誰かに似てる気がするんだけど、出てこないなぁ。← ドラマ的な話じゃなくてね。(笑)

 

 

~地下鉄 連海駅(終点)~

先回りしていた他の刑事たちが、ホームで電車を迎える体制に入ってます。

 

そこに、沈翊が描いた似顔絵が送信されてきました。

 

捜査員全員がそれに着目。

すぐさま、車内の人間に目を配る杜城。

 

30~40代くらいの男性に目をむけていくものの、現在の車両には、該当者は見当たらず。

 

結局、キャリーケースは、置かれたまま。

 

一方、各改札にも刑事が立ち、段哥の似顔絵を見ながら、通り過ぎる利用客たちの顔を確認中。

 

とうとう、終点の連海駅に到着。

当然ながら、乗客たちは普通に降りていき、最後に杜城が確認したところ、

車両からは、乗客全員下車、キャリーケースのみが残される。

 

~北江分局 刑警隊 モニタールーム~

 

段哥が使用していると思われる携帯の電波に反応があり、現在地特定。

その場所をみて、愕然となる警察官。

 

~現場の廃墟~

 

当然、ここにも刑事たちの張り込みは続けられています。

じっと、草むらに隠れてるだけでも、大変よ~~~。

 

刑事「追跡の結果がきた。・・・そんなバカな! 華木姚のスマホがこの近くにあるだって?!

 

付近を探し出す刑事たち。

 

石垣の割れ目に押し込まれた2台のスマホ発見。

 

刑事<(無線)城隊!2台のスマホを、華木姚が誘拐された海辺の廃墟で発見しました。華木姚と段哥のものです。>

 

結局、キャリーケースはそのままで、車庫に行くのか、折り返し運転なのか分かりませんが、電車のドアはしまって、動き出すのをただ、確認する杜城。

 

急いで改札に向かう杜城やフォンたち。

他の刑事たちと合流する。

 

刑事「城隊、何も見つけられませんでした。」

杜城「俺たちは、一杯食わされたんだ。奴は、地下鉄になんて乗ってなかった。メッセージは、予定送信されたものだ」

 

悔しそうな杜城。

 

~北江分局 刑警隊~

 

沈翊が描いた段哥の似顔絵を、データベースでサーチするハン。

見守っている杜城とフォン。

 

一致率 28.7%

照合結果:一致なし

 

フォン「どうなってるんだ? 誰とも一致しないなんて・・、沈翊が似顔絵を描き間違えたってことですか」

杜城「・・・・・・」

ハン「似顔絵は写真じゃないのよ。もともと、ある程度の誤差はあるものでしょ。誰も見つけられないのは普通のことよ」

沈翊を擁護するハン。

 

フォン「でも、これで手がかりは途絶えてしまいましたよね」

 

杜城「今回の相手は、かなり面白い」

 

~杜城隊 捜査会議~

 

杜城「現状、この似顔絵を通してでは、容疑者にたどり着けなかった。今のところ、いくつかの可能性が考えられる」

 

・華木姚と陳銘峰が嘘をついている?

・沈翊の似顔絵が間違っている?

・この人物(段哥)がデータベース上に存在しない?

 

終始、俯き加減な沈翊。

 

周囲の雰囲気も、こころなしか重苦しい。

壁新聞にも書かれたみたいに、

"風と影を捉える達人、絵によって、犯罪者を追い詰める“神探(名探偵)”

知らず知らずのうちに、みんなして、沈翊の神がかった成果を期待するようになってたんでしょう。

 

そんな中、いつもと変わらない口調の杜城が、言葉を続ける。

 

杜城「これはあり得ない」

 

・沈翊の似顔絵が間違っている?

大きく線でバツを書き、消す杜城。

 

 

ここで出さねば、どこで出す!?

 

うぇ~~ん!!

杜城~~~!!

あんた、最高だ!!

もちろん、この時↓だって、警察をあざ笑うかのような巧妙な犯人のやり口に怒りを覚えていたでしょうけど、更に言えば、沈翊が必死に描き上げた似顔絵を活かすことが出来ず、誰よりも、悔しかったんでしょ。

 

最初、意外そうな顔でまっすぐに見つめ、

そのまま、目を閉じて俯く(と、嬉しさを噛みしめる)沈翊。

 

でも、今はキュンしてる場合じゃない。

 

杜城「そこで、我々が次に打つ手だが、容疑者がいるかもしれない地域を徹底的に洗い出す」

 

うんうん、と頷きながら聞いている隊員たち。

杜城「居場所を追跡するためにも、もっと、目撃者を探し出せ。」

 

段哥だけでなく、聞璟(ウェンジン)の似顔絵も指し示す杜城。

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.07-3 雑感★ 

 

今更ですが、杜城って、体格にも恵まれてるし、腕っぷしの強い脳筋派の刑事っぽく見えがちだけど、本来、流れも場も読めるし、総合的な判断力はあるし、かなりインテリジェンス度も高い、レベル優秀な刑事だよね。

なんかね、『シグナル』(韓国ドラマ)のイ・ジェハンを彷彿とさせる感じ。育った家庭環境はだいぶ違うけど😂、心根の部分では正義感が強くて侠気があって、心が熱くて・・・口笛

 

彼だからこそ、沈翊の天才的な思考パターンをいち早く「ツーカー」と理解できる、という結論づけでいいのかな。

 

・・・って考えると、いかに、最初の頃の沈翊に対する、個人的感情丸出しな態度が、異例だったかよくわかりますね。(あれだけ嫌がってても、ついつい、沈翊の意見に耳を傾けちゃうところとかも含めてね(笑)

 

縁は異なもの味なもの

 

 

★『猟罪図鑑』Ep.07-4 に続く★