Achiが、Karanの心の声(頭の声)を聞いてしまってから、ずっと知りたいと思っていたであろう、「なぜ、俺? Karanは俺なんかのどこを好きになったんだろう?」の問いかけの答えを、Achiより一足先に、教えてもらってます。

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『Cherry Magic

 30 ยังซิง

 2023年(Thai)Dec.9/2023~ Feb.24/ 2024

 47分×全12話

 制作:GMM 25, ViuTV

 原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』 

 

分割しています。

前のエピソードをお読みでない方は、こちらから。

#6-1   

Episode 06−2

~Karanの部屋~

まだまだ、過去の出来事を思い出しているKaranの姿です。

 

Karan:その日からだった。

 

<引き続き 過去を振り返るKaranの回想です>

~オフィス Achiの席~

 

ゴソゴソとなにかを探しているAchi。

当時は、Achiの真後ろの席だったKaran。

(Achiは、ずっと席が変わらないのね。。。)

ついつい、目と手をとめて、見てしまうKaran。

 

Karan:無意識に、Achi(の姿)を探すようになってた。

 

後ろから見ていても、ペンを耳にはさんだままのAchiが、何を探しているのが、丸わかり・・・。

逆に、なぜに、耳に挟んだ?

 

くすっと思わず、わらってしまうKaran。

 

Karan「Achi・・・」

ん?と振り向くAchiに、耳を示して教えてあげるKaran。

 

Achi「(・・・・あ)」

こんなん、反則的に可愛すぎる!!

 

Karan:突然、Achiの全てが・・可愛く見えるようになった。

わかりみが強すぎる。

そう、一度可愛いと思ったら最後、何をみても、何をしていても可愛いってなっちゃうよ。

 

あの一件のあと、Achiの気遣いだったのか、特別親しくなるわけでもなく、だからといって、避けるわけでもなく、普通の同僚としてすごしてきたのがわかるね。

 

また、ある時は・・・

Dujdaoのデスクのところで、グリーンのお世話をしてあげてるAchi。

これ、苔のテラリウムっぽい?

 

本当に、自席にいないAchiを、目で探してるKaran。

Karan:あ、み~つけた!

 

Achi「これでよし」

Dujdao「ほんと? 甥っこ(姪っこ?)もきっと気に入るわね」

声が弾んでるDujdao。← 髪型とか、雰囲気が今よりちょっと若め。

Achi「せっかくお誕生日をお祝いするんですから、早く帰ったほうがいいですよ。ここは、私が片付けておきますから」

Dujdao「助かる~~」

Achi「どういたしまして」

 

Karan:なにより、Achiは本当に誰に対しても親切だった

 

また、別の日。。

常に、オフィスでは、Achiの席をちらりと気にするようになっているKaran。

 

ガタンと大きな音がして、コピー機の前にいるAchiを見つける。

コピー用紙の補充をしているAchi。

 

Karan:観察すればするほど、気づかされたのは・・・Achiは、まったく誰にも知られることなく、社内のすべてが円滑に回るように、手を打っているということだった。

 

休憩スペースのコーヒーを補充したり、

グリーンに水をあげたり、

日光をあてたり・・・

 

ここでの日々の観察が、社員旅行で、お互いの紹介プレゼンをした時のスピーチに生きてくるわけですね。

 

もちろん、総務のお仕事ってすんご~~く多岐にわたってるから、この他にもいろいろこなしてるんだろうけど。

 

Karan:Achiが一日中、オフィス全体の世話をしているのを見て、じゃ、彼の世話は、一体、誰がやくんだろう、と疑問を感じたんだ。

 

そして・・・そんな考えが、Karanを動かしていく。

 

8:50

ほぼ満員のエレベーター、扉をおさえているKaran。

 

その間に、奥に乗り込んでしまったAchiがようやく出てこれたけれど、

降りる前に、一瞬の会釈のみ。

特に意識することもなく、降りていくAchi。

それを見届けたあと、自分もエレベーターを降りるKaran。

 

1話で、KaranがAchiと一緒のエレベーターになったのにも、ちゃんと意味があったのだ、と。。照れ

 

Karan:自分が・・・なれたりしないかな。

 

16:40

スマホのアラームが鳴る。

今は、Achiの席とは遠く離れてしまったけれど、Karanの視線はまっすぐ、Achiの席へと向けられ、西陽が当たる窓際の席に座るAchiのために、ブラインドを降ろすKaran。

ただ、降ろすだけじゃなくて、Achiのモニターを見て、陽が差してないかも確認してるのよ。

 

そりゃ、こうして、常にアラームで時間管理してれば、Achiのお薬時間管理なんてお茶の子さいさいよ。

Karan:いつも、Achiの世話をする人に・・・

 

13:30

時計を確認し、人知れず、休憩室のポットの電源を入れて、

その場を離れるKaran。

 

そこに、Achiがコーヒーを飲みにやってくる。

沸き立てのお湯・・を見て、

コーヒーをセットするAchi。

カップに入れたコーヒーを持って戻ってきたAchiの微笑みをみて、満足そうなKaran。

 

毎日そして何年も、このルーティンをこなしてもなお、最優秀社員賞を取り続けられてしまうのだな、この人は・・・。

 

Karan:たとえ、それがどんなに小さなことであっても・・・

 

<VALENTINE'S DAY>

Achiを、ジャズライブに誘いたいKaran。

そっと、Achiの席に近寄ってきたものの、なかなか、声が掛けられない。

 

Karan:Achiは、一緒にライブに行ってくれるかな? なんとか、ばれずに、Achiを招待するにはどうしたらいいんだ? さぁ、しっかりしろ。やってみるんだよ!1.2・・・

 

自分を鼓舞したKaranだけど、3が出せなかった。。。

 

これじゃ、ただ、用事もないのに(Achiの席の周囲を)ウロウロしてるようにしか見えないじゃん。

 

Achi「Karan? なにか手伝ってほしいことでもあるの?」

Karan「あ・・その・・・その・・・」

結局、勇気が出ない。。

 

手に持っていたチケットをポケットにしまい、「ペン、もらえるかな?」とごまかしてしまうの。ショボーン

 

Achi「・・・・・」

怪訝そうに立ち上がるAchi。

 

備品キャビネの扉をあけ、「今度は、何色のペンが欲しいの?」

心なしか、今度は・・に力が入ってる。(笑)

 

Karan「黒を頼むよ」

 

1本差し出すAchi。

お礼を言って、戻ろうとするKaranを呼び止める。

 

Achi「待って、Karan。ちょっといいかな・・」

 

Karan:うわ、これは・・

Achiから話しかけられて、期待が高まるKaran。

神が与えてくれたチャンスなのか、と手はポケットの中へ・・・

話の展開によっては、いつでも取り出せるようにね(笑)

 

Achi「今週、もうこれで、3本目だよね?出来るだけ、大事に使ってくれないかな。」

チャンスでもサプライズでもなく、ただの注意喚起だった。。。

 

Achi「ペン、失くさないでよ?」

 

頷いて、話を合わせるしかないKaran。

 

少なくとも、今週、3回は誘おうとしたってことね(笑)

 

もう一度、キャビネから、ペン立てを取り出すAchi。

Achi「このペン立て、使ってよ。ペンを使い終わったら、ここに戻すといいよ。そうすればもう失くさないから・・」

結局、ペン立ても受け取るKaran。

Karan「ありがとう、Achi」

 

Karan:これって、Achiからのバレンタインのプレゼントって考えてもいいのかな?

出た!!

この根拠なきポジティブ思想が・・・黒沢から脈々と受け継がれた“クロサワイズム”なのか。

 

笑みが抑えられないKaran。

 

Achiとの間のやりとりを含め、いろいろ思い起こしていくKaran。

微妙に、髪型が変化していくKaranを見ると、あの一件から、6年くらいの間、毎日毎日、想いを募らせていった積み重ねに重みが増します。

 

Karan:あの時から、ずっと、俺がしていること。。。

 

そこで、思い出すのは、さきほどの船着き場で、無言で、自分を見上げていたAchiの困惑した表情。。

 

Karan:本当にやめなきゃならないんだな・・・

 

そう考えただけで、身を切られるようで、

思わず、こみ上がる涙と嗚咽を押さえ込むKaran。

 

ダメだ!

Karanが泣き出すと、一緒に号泣するより他に、何をすればいいのか、わからないんだけど。

 

<翌日かな?>

~Achiの家~

こちらも、どんよりです。

ベッドに入ったまま、メッセージを打ちかけたAchi。

 

Achi《今日、体調がわるいです。病欠をとって、医者に行こうと思います。》

だめだ、だめだ・・・と首を横に振り、典型的なずる休みの文を消すと、スマホを置くAchi。

 

7時の起床アラームが鳴る。

 

Achi「とにかく、お互いに会わなきゃ・・・。たとえ、こっちの準備ができていようといまいと・・・そんなの関係ないもんな。」

 

意を決して、ベッドから起き上がるAchi。

 

~会社のエレベーター~

スマホを見ながら、降りようとして、両脇からガンっとドアに挟まれるAchi。

Achi:おい、なんだよ! 朝っぱらから、ついてないなぁ。。。

 

異変には・・・気づかないかぁ(ため息)

仕方ないよね。

 

オフィスに足を踏み入れたものの、Karanの席のほうを直接は見られません。。。

 

自席にくると、Dujdao、Pai、Rockが集まってました。

 

Dujdao「この中よ。いい、ここにある書類、私の代わりに運んでくれる? Rock・・」

Rock「承知しました、P’Duj」

 

あ~あ、とため息をつくDujdao。

Dujdao「Karanがいないと、このオフィスもなんだかパッとしないと思わない? (彼ほど)私たちを元気づけてくれる人、いやしないもの」

 

席に戻っていったDujdaoの愚痴に、くすっと笑うPai。

 

今の話で、心落ち着かなくなったAchi、すぐさま、Paiに確認する。

Achi「Karan、いないの?」

Pai「ええ、なんでも、タナカさんのために、チェンマイへの出張をかってでたらしいですよ」

自ら申し出たっていうのが、なんとも。。。

 

Rock「いいですよねぇ。僕だって、タダでチェンマイ旅行したかったです」

Pai「(だったら)ちゃんと仕事できるようになるところから始めなさいよ、さぁ!」

Rockを追い立てるPai。

じゃれあってるようにしか、見えん!

 

Achi:チェンマイだって?

 

Karanの空席に視線を向けるAchi。


 

★『Cherry Magic』Ep.06 2/4 雑感★

Karan視点の、Achiの姿は、本当に可愛い。

ただ、Achiの隣の女子は、もしかしたら、ガサガサ物を探し始めたAchiに対して、また、はじまった、とうんざりしてたかもしれない。

人の心のバイアス(自分の思い込みや周囲の環境といった要因により、非合理的な判断をしてしまう心理現象のこと。)というものは、まさに恋愛そのものだ。(笑)

 

もちろん、同じフロアにいるのだから、ここにあげられている以上の、些細な接点は、もっとあったのかもしれない。

Karanが自分で意識してるだけでも、あんなに、毎日毎日、Achiの席の傍にいってるのに、みんな、おかしいと思わなかったのかな?(笑)

 

あ、Paiが別角度で気づいてたんだ。

ふたりのおかげで会社来るの、楽しいとまで言ってた(笑)

たぶん、リアルで・・とまでは考えてなくて、自分で捏造したカップルだと思ってるふしが強いけど(笑)

 

とにかく、Karanの、おそるべき節制力と、実はヘタレなところと、Achiの、1話で明らかになっていたように、実は見えていないところでは十分、Karanのことは視野にいれていたにも関わらず、Karanの監視やら接近をものともしない空気と化した塩対応によって、この二人の間が、7年目をむかえても、馴れ馴れしくなっていなかった理由がはっきりしました。

 

さて、今度は、Achiのターンですよね。

 

★『Cherry Magic』Ep.06 3/4に続く★