1話で、Achiの通勤風景を見た時、なんだか、新鮮だなぁって思ったんです。
なにしろ、最近の私が取り上げる作品って、アジアンマフィアだのなんだの裏社会モノも多いし(笑)、高級車やバイクを大学生の頃から乗り回してたり→社会人に進んだと言えどもどっちかが金持ちだったりして、送り迎えありだの、わりと優雅な“足回り”事情(笑)
庶民キャラは、当然、自力👣🚲、バスや電車、モタサイなどを利用してるはずですが、そもそも通勤事情なんてカットされることが多いわけですね。
単に、ロケがしやすい、とか、映えるとか、バンコクらしい、とか、そういう理由で選ばれたのだったら、全然、いいんですけど、もし、今までに出てきたビルやら駅やら運河ボートの船着き場やらアイコンサイアム付近などなどのロケ地がそのまま、Achiの通勤経路設定だと仮定すると、土地勘のない私からしてみれば、最初の赤い太鼓橋を渡る段階からして「なぜ、そこを行く??」状態です。← だって遠回りなのよ、行きの船着き場まで。。(笑)
2年前くらいの写真を見つけました(笑)
柵が白い!
ワット・プラドゥー・チンプリの船着き場、このアングル、なかなかないんです。撮影者様、ありがとうございます。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Cherry Magic』
30 ยังซิง
2023年(Thai)Dec.9/2023~ Feb.24/ 2024
47分×全12話
制作:GMM 25, ViuTV
原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
分割しています。
前のエピソードをお読みでない方は、こちらから。
Episode 05−3
そして翌朝・・・
船着き場にやってきた三人。
既に、Karanからは、負のオーラが漂ってるのが画面越しにも伝わります。
Rock「P’Achiんちのマットレスってすごく寝心地よかったです。また、来てもいいですか?」
Achi「もちろん。いつでもいいよ」
普通、昨晩の、Karanのあんな様子を見たら、普通、これは、社交辞令をかなり含んでいるとみるべきでしょうが、なにしろ、そこはAchiなんで、たぶん、普通に、来てもいいよ、と思ってるに違いない(困)
ボート乗船可能人数:20名
ボートに乗り込むRock、Achi・・・そして、Karanが続こうとした時、「すみません、もう一杯なんで次のボートまで待ってください。次は15分後に出発します」と声をかけられてしまう。
Achi「一緒にきたんだから、次のボートを待とう」
ためらいなく、降りようと腰を浮かすAchiの腕をつかむRock。
Rock「待ってください。僕、8時には、宣伝用のビデオ撮影のために、P’Paiと会わなきゃならないんです。遅れられませんし・・P’Achiも補佐しないとならないんですよね?」
Achi「・・・ああ、そうだった」
声を落とすAchi。
そこは、誰よりも、大人なKaran。
Karan「二人は、先に行っていいよ。オフィスに行く前に、クライアントのところに寄ることにするから・・・(係の人に)どうぞ、出発してください」
Rock「すみません。P’ また、あとで」
あっさり挨拶するRockとは違い、後ろ髪ひかれる思いのAchi。
船が動き出しても、いつまでも、後ろを振り返ったまま。。
ちくん・・・
こういう姿を見ると・・・黙って、背中をすりすりしてあげたくなる。
しかし、こんなときでもKaran、かっこいいな、(ボソっ・・)
~TOYOKAWA オフィス~
船で話していたとおり、朝から、本当に忙しなく、機材の準備のために、重い荷物を抱え、廊下を行くRock。
社内の廊下で、スマホとにらめっこ状態のPaiの様子が気になり、声をかけるAchi。
Achi「Pai・・・どうかしたの?」
Pai「P’Achi、うちが、ペンの宣伝用に依頼した作家が、突然、キャンセルしてきたんです。これから、代わりの人を見つけるとして、間に合うかどうかわかりません」
かなり焦っているPai。
Achiが立ち止まったのに気づき、撮影機材を持って戻ってきたRock。
Rock「別に、違う仕事の人でもいいんじゃないんですか? 最近の作家は、パソコンで執筆するから、ペンを使わなくなってますし・・・」
Pai「あんたが本気でそんなふうに考えてるなら、ペンを売ろうとしないで!」
さすが、Pai。気構えが違うな。。。
口をとがらせるRock。
「作家を探してるなら、僕に一人、当てがあるよ。・・・でも、そんなに有名じゃないんだ」と答えるAchi。
Achiを見上げるPaiの眼に浮かぶ、一縷の望み。
ここで、派手にクシャミをするJintaが映し出されます(笑)
ダンスバトルで、ぶつけたおでこに薬を塗ってました(笑)
Pai「本物の作家さんであれば、それは全くかまいません。」
力強く笑顔で請け合うPai。
Pai「協力していただいてもいいですか? P’Achi」
Achi「いいよ。 連絡が取れたら知らせるよ」
Pai「ありがとうございます。じゃ、私は確認にいってきます」
Paiが去って、入れ替わるように、Karanが現れたのに気づいたRock。
Rock「・・・P’Karan、着いたみたいですね」
急いで、声をかける二人。
Achi「ここまでの道のり、どうだった? 不便じゃなかった?」
純粋に心配してた体(てい)のAchi。
Karan「僕のことは心配いらないよ。(それより)二人は、間に合ったの?」
Rock「なんとか、遅刻しませんでした。今朝、P’Achiの秘密のムーピン屋に寄ったんですけど、すごくおいしかったんですよ。」
Karan「・・・・(!)」
ここは、さすがに、私もショックで、Karanと一緒に、言葉を失いました。
Rock「また、食べたいです。機会があったら、また行きましょうね」
何も知らず、屈託のないRockは仕方ない。
なにが辛いって、ここで、Achiが微笑んで、「そうだね」と返事をすることなのよ。
自分だけが、Achiの秘密の場所を知った人だ、と喜んだKaran心の声を聞いたにも関わらず!!
ここで、はっきりしたのは、
Achiにとって、重きを置いていたのは、秘密の場所を打ち明けた ではなく、誰かに教えたくないくらいお気に入りの店であり、味だという意味であり、仲間と認めたKaranやRockには共有してほしかったのだ ということよ。
だから、Achiは、Karanの沈んだ表情を見ても、ピンとこないのね。
「どうかしたの?Karan」と聞くだけでも、
進歩は進歩なのかもしれないけれど・・・。
それはただ、わかってないことの裏返し。
二重に、Karanを傷つけるだけ。
Karan「なんでもない・・・」
ああ、こんなに悲しい「なんでもない」、耐えられない。
その時、後ろから勢いよく歩いてきた人に気づかないAchiを、ぶつからないように、咄嗟に、Achiの肩を掴み、
自分が間に入るように守るKaran。
傍目には、ただ、ぶつからないように少し壁側に移動させただけのこと。
Achi「・・・・・」
そうか、ここで、Karanの心の声を、あんぽんたんAchiに聞かせてしまうのね。
自分で気づかせないんだ。。。
Karan:Achiがあの場所を教えたのは、俺だけだと思ってた・・・。うぬぼれてたんだな・・
なんでもないことのように、Achiから離れ、後ろに下がるKaran。
Karan「じゃあ・・・」
Karanの後ろ姿に、声をかけられなかったAchi。
Achi「・・・・・・・」
このときのAchiの想いは、別の機会に語られるのかな?
~通り~
慌てて、モタサイを止めようと、車道に身を出すJinta。
Achiから連絡を受けたのね。
こういうときに限って、一向に停まってくれないの。。
Jinta「なんなんだよ!」
そりゃ、もう少し待てば、あなたにぴったりの運転手さんが来るからですよ(笑)
Min「P’Jinta!」
バイクを停めるMin。
Jinta「ああ、Min!」
Min「どこにいくんですか?」
Jinta「あ・・友達に頼まれて、宣伝用の撮影にいくところなんだ」
それを聞いて、ちょっと目を見張るMin。
Min「へぇ、かっこいいですね。じゃ、モデルさんだ」
かっこいいなんて言われて、舞い上がる気持ちを抑え、謙遜するJinta。
Jinta「モデルなんかじゃないよ。ただの、ちょっとした宣伝用のビデオなだけだ」
ふと、Jintaの顔を凝視するMin。
Min「で、そんな顔で、撮影に行こうとしてるんですか?」
名誉の負傷・・・というか、ぶつけたところが赤く痣になってるJintaの額。
Jinta「・・・・・」
恥ずかしくてたまらない。
Min「ちょっと見せて。やってあげますよ」
ドキドキしながら、言われたとおり、Minに近づくJinta。
あらあら、これはなかなか、よい展開(笑)
前髪を整え、隠してあげるMin。
もう最高!!!
ニヤケたりしないように、唇をかみしめるJinta。
Minにはバレバレだと思いますけどね。
Min「それで、お友達の会社ってどこなんですか? もし、よかったら乗せていきましょうか? 今日、仕事ないんですよ」
Jinta「ほんとにいいのか?」
Min「どうしてですか? あ・・僕みたいな配達員のバイクに乗るの、恥ずかしいですか?」
思ってもないことを言われて、動揺しまくり、激しく否定するJinta。
Jinta「おい、そんな、恥ずかしいだなんてことあるか! ただ、君に迷惑をかけたくなかっただけだ」
それを聞いて、笑顔で肩をすくめるMin。
Min「迷惑だなんてありえませんよ。じゃ、今日は、ケガをさせてしまったお詫びに、あなたの運転手になります」
嬉しくて、嬉しくて、飛び上がりたいのを必死に抑えるJinta。
気をひきしめてないと、顔面がだるんだるんになっちゃいそうだな(笑)
ヘルメットを受け取ると、出発進行!
~TOYOKAWA オフィス~
社内の即席スタジオね。
ホワイトバックの前に、椅子を置き、撮影の準備をしているAchi。
そこへ、Karanが入ってくる。
Karan「Achi・・・」
振り返るAchi。
Achi「ん?」
Karan「ちょっと話しできるかな?」
ああ、こっちまで緊張してくるよ。
Achi「どうかした?」
・・・いやいやいや、あなたこそ、Karanと話をする時間を欲してないって、それ問題ありあり。
その時、「Achi~~~~!!!」とひと際大きな声で、到着したJintaが入ってきてしまいました。
入ってきてしまいました、なんて言ってごめんね、Jinta。
でも、タイミングが悪かったってことだけは一言、言えるものなら言いたい。
ま、仕事のピンチに駆け付けてくれたんだからね。
こっちはこっちで、重要でした。
何十年も会ってなかった友のように、ハグしあうAchiとJinta。
ソンクラーンから何日も経ってないけどね(笑)
Achi「来てくれて感謝するよ!」
Jinta「感謝なんてやめてくれよ。お前のためなら、なんでもするぞ」
ふと、視線を感じたのか、振り返るJinta。
Jinta「ああ、こんにちは、Karanさん・・」
まるで、日本人のように、お辞儀をして挨拶してしまうJinta。
Karan「私をご存じで?」
Jinta「そりゃ、もちろんですよ、だってあなたは・・・」
慌てて、Jintaの口を押さえるAchi。
Achi「そろそろ時間だろ。遅れないように、準備しないと! さ、行くよ」
Karan「なにか、おっしゃろうとしてませんでしたか?」
一応、Achiに口を押さえられたまま、うぐうぐ言いながら、「なんでもないよ、さぁ、行くぞ」と連れ出されてしまうJinta。
退出していった二人を見ながら、ため息をつくKaran。
ことごとく、タイミングが合わないね。
しゅん・・・
《撮影》
ジャケットとパンツはお着がえしたのかな。
Jinta「書くことは、大切な仕事です。 きっとあなたの心は高鳴るはずです。」
社内撮影とは言え、監督やらスタッフやら、コンテどおりに進めていきます。
一同、固唾を飲んで見守ってます。(Karan以外)
監督「・・・・・OK!」
やった!
一安心する一同。← (Karan以外)
あれでいいんですか、と文句言いたげなKaranの表情だけが一貫して硬いのだけが気になってしまう。
まぁ、なんといっても、一番ほっとしたのは、この人でしょうけどね。(笑)
担当者「Jintaさん、衣装をチェンジしますので、休憩しててください」
Karanには目もくれず、ぐったりしてるJintaの傍に駆け寄り、部屋の外に連れ出すAchi。
~廊下~
先にベンチに座ると、「おい!」とAchiに対して、ここに座れ、と呼ぶJinta。
Jinta「俺が前に話した若い配達員の話、覚えてるか?」
もう、Jintaったら、AchiにMinの話を聞いてもらいたくて、仕方なかったのね。
小さく頷くAchi。
Jinta「彼が今晩、俺のことを迎えに来てくれるんだ」
もう、結婚報告かっていうくらいの、満面の笑顔を見せるJinta。
Achi「?・・・Minって言ったっけ?」
頷くJinta。
Achi「おい、すごいじゃないか。もう、つきあってるのか?」
Jinta「そんなわけないよ。でも、本気で堕ちちゃったみたいなんだ!!」
ああ、いいねぇ、恋バナ。
ドアを開けっぱなしにしてるから、そのJintaの、興奮した声が、廊下の気配を気にしてたKaranに丸聞こえ。
気になるよね。
Achi「わかるよ。だって、俺も同じだもん。」
ここ、こんなに特筆すべきことをしゃべってるのに、肝心のAchiの姿は映されないの。
今は、Achiの言葉を拾い聞きするKaranの不安と焦燥感だけがどんどん膨らんでいくの。
思わず、膝をたたくJinta。
そうか! お前もか~って感じよね。
Achi「じゃ、今晩・・・」
そこまで言うと、辺りを窺うAchi。
声を潜める代わりに、Jintaの腕をつかむ。
Achi:じゃ、その子のバイクに乗る時、こんなふうに彼を掴んでみたりしないのか?
Karanの位置からは、声が途絶え、AchiがJintaの手を掴んでるみたいに見えてるのね。
Jinta:こんなふうにか?
Achiの腰のあたりをぎゅっと掴むJinta。
Achi:だめだよ。そんなことしたら、お前がベタベタエロく触る奴だって思われるんじゃない?
Jinta:だったら、肩を掴むのはどうかな? かっこ悪いかな?
Achi:それだって、お前のこと、手の早い奴って思われないか?
Jinta:だったら、こうしよう。
ぎゅっと、Achiを後ろから抱きしめるJinta。
揃いも揃って、想像するだけで、興奮しっぱなしの、困ったちゃんたち。。
もう、ホント、これだから、童〇同士は!!🙊
その分、Karan、気が気じゃありません。
お互いの頭の中まで見えてるんだよ、これ。(笑)
そりゃ、恥ずかしくて、下向いちゃうよね。
様子を窺ってるKaranからは、ただ、JintaがAchiに抱きついてて、それを恥ずかしそうに受け入れてるAchiにしか、見えないわけで。。。
Karan「なにしてるんだ!」
我慢できずに、飛び出してきたKaranが、JintaとAchiを引き離す。
Karanの大きな声に、中にいた人たちまで、何事か、と様子を見にくる始末。
Karanの権幕に、驚くJintaとAchi。
Jinta「私がなにかしましたか? なにもしてませんけど・・・」
Achi「ただ、話をしてただけだよ。何もないけど・・・」
Jinta「そのとおりです。ただ、話をしてただけです。何もしてません」
強く否定するJinta。
Karan「・・・すみません。誤解したようです。本当にすみませんでした」
そのまま、立ち去るKaran。
それをうけて、解散するギャラリー。
Jinta「おい、あの人どうかしたのか?」
Achi「・・・・・」
Karanのことが気にかかるものの、理由が結びつかないAchi。
Jinta「ほとんど、殴られそうな勢いだったよ」
本来、その真剣さが、Achiが抱いてる疑問の答えそのものなんだけどね。
★『Cherry Magic』Ep.05 3/4 雑感★
さて、本当に、会社的に、ペンのモデルは、Jintaでよかったんでしょうか。
どういう形で使われる宣材かにもよりますけどね(笑)
それに、ま、Paiがいいというならいいんですけど。。
ま、Jintaには、Minを、TOYOKAWA社屋に呼び寄せるというドラマ上、大切なお役目がありますからね。
ああ、それよりなにより、KaranとAchiです。
Karanの立場に立つと、心がザワザワする状況が続いてますね。
Achiとやりとりをする機会が増えたからこそ、募る想い。
恋にも段階があるから、どうしても、立ち位置が違い、視線もズレる。
その温度の違いが、心に隙間風を送り込む。
辛いなぁ。
Achiがわざと二人きりにならないように試みてることは、好きになってもらえてない以上、仕方がないって、そこまで意識してないようにみえるけど。
そのせいか、余計に、ただ、もう目の前の、Rockであろうと、Jintaであろうと、Achiが自分以外の誰かと親しくする、そんな姿ばかりが目に入るし、許せない。
嫉妬は、心の眼(まなこ)を曇らせる。
それでも、強靭な理性の持ち主のKaranだからこそ、これくらいで済んでるんだけどなぁ(笑)
端々で、Achiは、Karanの心を読み取ってるのに、それが意味するところを追求すると、自分が前に進むしかなくなるわけで、どうにも腰が引けている。
・・・と、まぁ、今はいろいろ(表面的な部分を見て)見えてるような気になっているだけなのかも。。
ある意味、勘違いと思い込みで、成り立っている、幸せな『裏窓』です。