なかなか、その2があがらないなぁ、と思われていた皆様、一応、続ける意志はありありです(笑)
その1をアップしたら、「びびさんが特定のキャラクターを意識強めに落とすときって、絶対、好きなんですよね?」とか「きっと最後には、クロサワを褒め散らかすでしょう」などという似たような内容のDMを複数名からいただきました。
ありがとうございます😊
え? 落としてました?(笑)
いやぁ、あんな嫌みのないデキる男の黒沢優一くんに、一点の非もあるはずがありません(笑)
非があるとするならば、それは、私の、ゴリゴリな、“ツンデレ俺様好き”な悪癖かと思っていたんですけど、あはは、どうなることでしょうか?
それになにせ、このざっくり雑感は、タイ版「Cherry Magic」(2023)への壮大な橋渡しですから(笑)
現在、少しずつ、入ってくるTayNew版のフォトや動画に、胸をときめかせています。
ほんと、あの二人、恐ろしいわ! ← 褒めてます(笑)
二人でなら、大抵のことはなんとかなるっていう相乗効果の使いどころを、ちゃんとわかってて、間違えてない感じが伝わってきます。
意味わからないですよね?
ドラマがはじまったら、たぶん改めて説明することになると思います。
一応、いつももご注意をば。
うちのサイトは、ドラマの内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりという、ドラマ好きの発露です。ネタバレだらけです✨
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
2020年(日本)10/9~12/25
24分×全12話
原作:豊田悠
公式サイト:ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」 テレビ東京系
制作:テレビ東京 大映株式会社
前記事をお読みでない方は、こちらから。。。 その1
▶その2
叶わぬ恋?に身を焦がす
さて、一応、話数に合わせて、順番に見ていっておりますが、5話ともなると、安達の、降ってわいた“心の声が聞こえる”という特殊能力に対する心構えも、若干の余裕が見えてきますね。
まぁ、いかなる場合でも、100%の精度できっちり聞こえてくるとあっては、否定したくても、受け入れざるを得なくなってしまう、と言ったほうが正しいかもしれません。
決して、コントロールできているとか、そういう感じじゃなく、いうなれば慣れ?(笑)
さてさて、エリート営業マン黒沢の窮地を救ったモンブラン(笑)
ちなみに、これ、上からなので、厚み(高さ)がよくわからないんですよね。
でも、「アンジェリーナ」のモンブランじゃないか、と思うんですが、どうでしょう?(笑)
いや、救ったのは、(取引先相手の社長の)心の声を聞いた安達ですね。
商談がことなきを得たことより、安達が自分を助けてくれた・・・というほうが、千倍も万倍も嬉しい、幸せな人↓(笑)
かたや、既に、安達自身、どう見ても、心の声が聞けるようになったこの力を忌み嫌ってはいません。
黒沢のお役に立てた、という、ただそれだけで、もう、こんな調子で、嬉しさを噛みしめちゃう“あだち”くん。
この子の“片思い物語”なら、普通のど定番ドラマなのに(笑)
こんな安達の姿を見ると、クロサワ、すでに、“片思い”を脱却しかけてるんじゃない?とすら思えてきます。
が・・まぁ、世の中、そう簡単にはいかないですよね。
彼はいままで、ずっとずっと、安達に近づきたくて、影ながら心を配ってきた人で、彼の意識は、未だ、かなわぬ恋に身を焦がしている人なのだから。
極めて、旧態依然しているというか、スタンダードというか、同性を好きになった自分を、安達が受け入れるわけがない、と決めてかかっている。
だからと言って、その想いは言うほど悲惨でも悲壮でもない。
決して、強引というわけではなく、日常の中で、ほんの少しでも安達と関われたりすることに、ささやかな幸せを見出すスタンスなのだ。
エリートの黒沢にさえ、知らないこと、気づけないようなこと・・を、不可思議な力のおかげで、ある意味、ズルをするように、ポイントをあげていく安達。
ただ、そこまで、罪悪感がないのは、急に与えられたこの力に、安達自身の作為がないからじゃないのかな。
自分が誰かに影響を与える
人に認められるってこんなに嬉しいものなんだな
力のおかげなのは、間違いない。
でも、前に一歩踏み出せたのは、自分のことを好きになってくれて、いつも、自分の長所を見ていてくれた黒沢の存在に気づけたから。
って、物事を好転的に捉えちゃってるところからして、すでに、“普通ならば、ありえなき状態”を受け入れる階段を数歩昇っちゃってる。
案外、六角のように、“気配リスト”なんていう見方をしてくれる人が現れたり、
藤崎さんの人間的な魅力に気づけたり、他の人間関係も今までにない発展が訪れる。
お約束のように、一旦、上向きだった気持ちに、冷水をぶっかけられる事態がおきます。
ま、六角くんのミスディレクションもあって、姉を元カノと思い込み、勝手に、架空失恋モードにまっしぐら(笑)
そして、勝手に、妄想全開な夢までみるあだち。
ここは、笑うところだ。。
ショックを受け、雨に打たれて帰ったことで、見事に、風邪を引いたあだち。
原因を追究しきれないモヤモヤ(やきもち)のせいで、黒沢の親切に、素直になれないところや、
そのモヤモヤの正体が、黒沢の気持ちが変わるのが寂しい、というところ止まりで、自身の核心に触れられない。
すでに、恋に恋する乙女の心境。
高熱でふらついたところを、お姫様抱っこされた際、← 結局、身を焦がしたのは、安達のほうじゃん(笑)
黒沢「全然、大丈夫じゃないだろ」
ほら、こういうとき、クロサワの心の声を明かされない。
もしかして、裏も表もないからですか?
そういうことなんでしょうか。
決して、病につけこんだわけでも、つけこまれたわけでもない
6話では、美人な上に、忌憚なく年長家族の特権を行使してくれる“お姉さま”のおかげで、
黒沢と安達の微妙なプラベの状況はかなり進みます。
看病という禁断のワードで、今度は、黒沢が、安達のテリトリーであるアパートでお泊り。
心の準備もなく、安達と二人きりという夢のようなシチュにテンパった黒沢が、鞄に蹴躓き、一足飛びに、ベッドにダイブ(笑)
期せずして、自分で据え膳に持ち込んだ格好になったものの、
病人なんだから体を労われ、と自分を𠮟りつける心の声を、安達に披露する。
ベッド上で踏ん張る足が、ちょっとエロい。(笑)
まぁ、ここでいきなり・・・はどうかと思うので、病人相手に退いた黒沢には賛成。
別に私とて、鬼でもなければ、蛇でもない。
ましてや、ベッドシーンばかりを好む性魔人でもない(笑)← 今までの筋追いでの素行を思うと、信用されないかもしれませんが。。。
黒沢「熱、出てきたよな。体温計とってくる」
ここで、躓いたことを鞄のせいにするとか、変な気はない、とか、心の中ですら、あれこれ、自分に対してごまかしたりせず、爽やかにベッドをおり、一切、言い訳めいたことをしないところが黒沢なんだな。
私が感心してどうする(笑)
でも、安達は、そんな黒沢の心の声を聞き、その誠実さに、自分との差にちょっと落ち込む。
まるで、今の私のようだ。(笑)
当然、黒沢の看病の手厚さは、言うには及ばず。
夜もほとんど眠らずに、自分のことを面倒みてくれた黒沢のことを、安達もちゃんとおぼろげながら覚えている。
一人暮らしの男子ならば、これだけで陥落する率は格段に上がる。(びび調べ)
寝ている間に、買いに行ってきたであろう、野菜や栄養剤、薬などが入ったレジ袋など、こういう描写が泣ける。
ただ、この二つ並んだジャケットがどこかしっくりしてないように見えるのは私だけ?
そして、一人暮らしの安達の家に、なぜ、あんな可愛らしいミニキャセロール風の器があるのかは不思議だが、まぁ、いっか。
(母ちゃんが用意した引っ越しセットの中に入っていたことにしておこう。よもや、夜中に、黒沢がタクシー飛ばして、じぶんちに取りに行ったなんてことはさすがにないだろうから・・)
安達「別に好きなだけ泊まっていいよ」
そのわずかに重なった指先から、“同棲記念日”やら“スイートライフ”などというパワーワードや超具体的な映像が、クロサワの心の声と共に、安達の脳裏になだれ込む(笑)
そうだった。この能力、心の声ばかりか、妄想の映像化まで、入ってくる思念系だった。。。(笑)
おかゆをふ~ふ~する黒沢に、ついていけてない安達の戸惑いに・・・爆笑(笑)
そして、スイートライフが、ちょっと遠のいたクロサワに同情を禁じえず(笑)
会社では、会社で、藤崎さんが、地味にいい仕事をしてくれる(笑)
心の声なんかより、実に雄弁な表情。
安達自身の、黒沢との距離が、自分のペース以上に近づいているのを感じて、ブレーキを掛けたくなる気持ちもよくわかる。
こういう、安達の繊細で、ふわ~~っと流れていかない感じ、いいな、と思うんです。
六角の空気の読めなさは、黒沢と安達だけじゃ、永遠に話が進まないので、必須案件。
放送当時、黒安シッパーのお姉さま方から、六角がお邪魔虫扱いされた向きもあったんじゃないか、と推察しますが、六角を利用したのは、安達です。
六角主催(?)のタコパ。。
たこ焼きのソース味だけじゃ、飽きると読んでた黒沢、さすが。アヒージョで仕切り直し。
ま、安達、病み上がりだけどね。。
あだちの“うんま~”は俺だけのもの。
ぎょっとする安達(笑)
“夢”に挫折した過去を抱えている六角の心の声を受けて、自分を卑下する安達。
これは、自分を下げて、相手をあげようとする単純な“言葉の綾”みたいなものも含んではいるけれど、安達は、その卑下する傾向がかなり強めに出る。
<俺なんて・・・なんてもう言うなよ。安達は俺にとって、特別なんだから・・>
やっぱり、こういう、なかなか知りえない声が伝わることで、応援される、前に進む力になるっていうのは否定できないですよね。
現実社会だと、「あいつが褒めてたよ」とかいう伝聞とかでしょうか。
夜・・・眠ってる(ふりをしてる)安達の頬に触れそうになる黒沢。
これはもう、本能。
黒沢「なにやってんだ、俺・・」
なまじ親しくなったことで、自分の想いに歯止めをかけられない、と自覚しちゃった黒沢。
朝は黙って出ていっちゃうし、既読スルーされるし・・・
すでに、いろいろ考えちゃって手に付かない安達。
それでも、普通に、一緒に帰ろうというメッセージが入り、
気分がなおる安達とは裏腹に、どこか、決意してるような黒沢。
雰囲気がいつもと違う帰り道。
そうか、彼女いたことない=重い という安達の発想。
学生時代に自分の噂を聞いてしまったんだね。
へんな刷り込み、くらっちゃったね。
恋に臆病になるにはなるなりの、理由がある。
とうとう、黒沢からの、ストレートな愛の告白。
知ってた!!
でも、今日、言われるとは知らなかった!
黒沢とクロサワの心の声
自分の告白を受けた安達の反応をみて、
「やっぱり忘れて」と後退した黒沢。
そうか、この作り笑顔が、私には辛すぎるんだな・・・たぶん。
目を反らしてあげたくなる。
追いかけることができない安達。
ひとりになって、立ち止まり、短く息を吐き、なんとか整えようとする黒沢の、足取りの重さが、見てるこっちまで重くなる。
ここから、黒沢が、安達のことをいかにして、好きになってきたのか・・・という軌跡が、心の声で語られる。
自分の価値は見た目だけ。
扱いはいつもそれ。
若き日の黒沢は、それが嫌で、気にしないように、かといって嫌味にならないように、“それだけ”の評価をはねのけようと、全方向にむけて心を配って陰で必死に努力してきたんだね。
まぁ、それは今も続いているようだけど。
そりゃ、“あだち初動機”は冴えない同期・・・に思えただろうね。
入社間もないのに、こんなに営業トークがさらさら口に出てくるように、人知れず頑張ってたんだもん。
しかし、実際、女性管理職だって増えてきただろうに、こんなただ男女のポジショニングを変えただけの気持ち悪いアルハラ、セクハラ、痛烈な皮肉なのかな?(苦笑)
取引先の女性管理職の魔の手を払いのけてしまった黒沢に対する上司の陰口も胸糞悪くて仕方がない。
酔った自分を見捨てず介抱してくれて、自分の容姿以外をフラットに認め、心に寄り添ってくれた人。
長年、無理してきた黒沢にとってみれば、それだけで、十分じゃん。
それ以外の理由、いる?
そこからは、加速度的に、急速に“人知れず”な安達の魅力に惹かれていく黒沢。
でも、みんな、そんなもんだよ。ね?
それでも・・・
いつかは、この“好き”を終わらせなければならない。
うう、彼の心の声で、これが一番、きたかも!!
一方、その頃、安達は・・・
「次あったら、全部元通り」
そう黒沢に言われたものの、その元通りが意味不明。
本来ならば、絶対に聞けなかったはずの言葉とともに、どんな時だって、自分のことを第一に想ってくれていた黒沢に接してしまったのに。。
こんなに頭から離れないのに。。。
確かに、このドラマの場合は、先に、黒沢の心の声ありきだったけど、それを度外視しても、たとえ捨て身の告白だろうと、「自分を意識させる」ってすごいパワーあるんだなぁ。
格別に好きな人がいないときだったら、結構、コロッていってまうかもな(笑)
・・・って身も蓋もないこと、言っちゃいけないですよね。
お互い、運命の相手・・って思えばこそ、愛は盛り上がるんだから(笑)
走れ、安達!!
黒沢で一杯って、そりゃ、もう“恋心発覚”最終コーナー曲がってるじゃん。
末期じゃん(笑)
告白された側の安達も、精一杯、勇気を振り絞って、「俺、黒沢が好きだ」って言葉にする。
黒沢「ほんとにいいの? 逃げ出したくなっても、もう離さないけど」
おずおずと、安達の手が、自分の背中に回されたのを感じて、
ようやく、舞い上がっていた気持ちが落ち着いてきて、ただ、いとおしそうに安達を抱きしめる黒沢。
しかし・・・おめでとう、というには、まだ早い気もしてしまう。
この、不均衡カップルの行く手には、まだまだ、越えねばならぬファンタジーの壁がある。
思うに、黒沢の普段の心の声は、はっきり言って、痛すぎることも多く(笑)・・・さして響かないことも多々あるけれど、← 失礼すぎるだろ!
でも、7話で明らかになった、自身を分析する心の声は、さすが的確。
黒沢は、一見、穏やかだし、優しいし、安達との波長も合ってるけれど、根底には、“容姿だけなんて見られたくない。俺はそれだけなんかじゃない”っていうものを持ってる人だから。
いいものをたくさん持っているし、自己肯定感が低いわけでも、ただ、闇雲に、熱血だったり、冷血漢だったりっていうわけでもない。
強いて言うなら、他人との“距離感”を、頭だけでコントロールしてきた人って感じ?
安達の存在が、それを取っ払ってくれたというか、自分の源になるって気づいたのかな。
それだけじゃなくて、どうも、(安達を)囲い込みたいというか・・・自分の内なるものにしたいというか、そんな願望が見え隠れする(笑)
だからなのか、彼が、安達のことを想い、直接、口にしてしまう言葉のほうが、力もあり、艶もある。
そして、内容もエスカレートする。(笑)
「それ、どういう意味かわかって言ってるの?」
「全然、大丈夫じゃないだろ!」
「ほんとにいいの? 逃げ出したくなっても、もう離さないけど」
こういうことを言うときだけは、抑圧され続けてきたクロサワが顔を覗かせるんだよね。
個人的には、この路線はなくしてほしくない!← ただのブラック沢願望です
ただ、やっぱり、黒沢の良さは、その柔らかい部分にある、と思うので、反転しちゃいけないところが匙加減かと思われます。
大切なのは、安達にしろ、黒沢にしろ、止めようがないくらい、湧き上がる“言葉にならない”想い。
この心に触れるために、魔法使いになったのかも・・・っていう安達の表現、いいな、って思いました。