ラストです!
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
夢中さ、きみに。
《MBS 制作 “ドラマ特区”》
原作:和山やま
Jan 7, 2021 - Feb 4, 2021
1話24分程度×5話構成です。
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5話:走れ、山田!
冒頭部分は、4話「夜のオフ会」の続きですね。
『鉄と鉄』の朗読会が終わり、
東京の雑然とした世界へと戻ってきた、荒川ちゃん、めぐみ、林の三人。
そして、なぜか新宿の高層ビル群にとんできた。(笑)
さすがに、朗読会の会場と記載されてた「芝浜中央古書店」は検索してもそれらしいものは出てきませんでしたけど、住所的にも、芝公園界隈を示したかったのか。。。
もしかしたら、落語の「芝浜」の財布に絡めたのかな・・・。(笑)
話をもどします。
来てよかった、音楽も超よかった、と語る荒川ちゃん。
荒川ちゃんも、めぐみの戸惑いをちゃんと感じてた。
たぶん、荒川ちゃんも、最初、きちんとしたお嬢様学校に通う女学生然としためぐみを見たとき、きっと、ああ、やっぱり、こういう人が小説を好きになるんだろう、それにひきかえ、自分は・・・とよぎったはず。
どこかで、リアルな世界で、曝け出せない引け目がある。
同じ想いがめぐみにもある。
最後まで、敬語で話してたけど、それが、とても「らしくて」、ある部分は通じ合ってるって分かり合えただけでも、よかったよね。
荒川ちゃん「お二人は、おつきあいを・・」
めぐみと林にむけて、とうとう、気になってたことを聞いてきたね(笑)
めぐみ「え? なんで? 昨日今日知り合ったばかりの・・あれだよねぇ」
わかりやすく慌てて、声が1オクターブ裏返るめぐみ。
めぐみ、あなたには、こっち側に来てほしいのに。
才能がある(笑)
くすっと笑ってしまう林。
林「今、なまってた」
めぐみ「そこ?」
うん、林は御しがたい。
否定しないからと言って、肯定だとはならないから。
そこで、同じクラスに、自分にも好きな人がいる、と告げる荒川ちゃん。
本の趣味と同様、目高を好きなことは、周囲には、誰にも言えてないんでしょう。
分かりやすい感じはしてたけどね。
たぶん、この二人には言える・・って感じが、わかりみが強い。
荒川ちゃん「二人みたいに、共通の趣味でもあれば、もっとうまくいくんですけどねぇ」
う~ん。それはどうだろうか。
畳みかけるように、「言ってないんですか?好きだって・・」と訊ねる林。
荒川ちゃん「まったく・・・たぶん、向こうも全然感じてないと思います」
林「言わないんですか?」
荒川ちゃん「言え・・ますね、たぶん。」
この言い方、好きだな。
今、頭の中は、普段の目高のことが浮かんでる。
荒川ちゃん「でも、正直に言って、なんか変わっちゃったら、それはそれで結構、困るじゃないですか。平和なんです、うちら。仲いいし、大事でしょ、平和って」
ああ、と言いつつ、無表情な林。
全然、そう思ってない感、丸出しだな。
そして、荒川ちゃんのカラ元気をわかって、なんとも言えない表情のめぐみ。
急に、『鉄と鉄』の一節を諳んじはじめるめぐみ。
めぐみ:
世界は複雑で曖昧だ
溶け合い、絡み合ってそこにある
あなたの放つ言葉は、この世界にぶつかり、そっと火花を散らすに違いない
あるいは、火花によく似た涙かもしれない
荒川ちゃん:
それでも あなたは投げるだろう
人知れず 力の限り、投げるだろう
林:
曖昧なフォームで、複雑なまっすぐを
荒川ちゃん:
例えそれが いともたやすく打ち返されたとしても
それがあなたの・・・
荒川ちゃん「引用ですね、さすが」
照れてうつむくめぐみに、ちらっと、やるじゃん・・な視線をむける林。
荒川ちゃん「それでも、あなたは投げるだろう・・・」
めぐみがどうして、この部分を諳んじはじめたのか、ちゃんと、荒川ちゃんには伝わったね。
また、やりましょうね、オフ会、と言い、晴れやかに去っていく荒川ちゃん。
残されたふたり。
めぐみが、林も来るとは思わなかった、というと、「趣味が合うんですね、ぼくら」と
勘違いさせるような発言をさらっと宣う林(笑)
それに、さっき、引用で、荒川ちゃんを励ました、その手法についても言ってるんだと思うよ。
めぐみ「え・・それって・・」
ぬか喜びも、喜びのうち(笑)
めぐみ、Don’t Mind!
ジェットコースターみたいに、上げられたり、下げられたり・・・だから、林は御しがたいというのよ。
でも、林の関心は、たった今、自分たちの前を通りすぎていった男子高校生へと移っている。
さて、本日の本題のひとつですね。
まだ、授業中にも関わらず、「走れ、山田!」という怒号が鳴り響く。
午前の授業の終礼直前、購買にむけて、教室を抜け出し、人知れず、まだ誰もいない廊下をダッシュする人・・・。
これが、山田。
もちろん、ベルが鳴り終わった途端、各教室から、腹をすかせた獰猛な若い獣たちが飛び出していくのは、日常の風景だけど、
これは、そんなお昼の争奪戦とかいうレベルの話じゃない。
そして、それを、林は気づいて、目で追っている。
昼休みに、一人、非常階段の踊り場で、ミルクコーヒーとパンの昼食を食べる林。
そして、その下で繰り広げられる光景をじっと監視している。
これが、天の眼(まなこ)という奴か。
※天が行なう、人の善悪・正邪の監視。
その下では、簡単に言うと、3年生のマサヒロが、山田をパシリにして、昼食を買いに走らせている。
それだけじゃなく、代金も払わない。
毎朝、山田の母親が息子のために持たせてくれる昼食代が、そのまま、縁もゆかりもないマサヒロにスライドする。
表面的には、ヘラヘラとした態度で、甘んじている。
山田くんには悪いけど、あまり、このマサヒロとの描写は細かく取り上げたくはないかな。
これがいつ始まり、どうして続くようになったのか、そして、いつ、林がそれに気付き、こんな行動をしているのか、も、はっきりとはわからない。
自分を見下ろしている林に気づいている山田。
山田:何も変わらない。俺も、眺めているだけのあいつも。。。
それだけじゃない。
好き勝手に、明日の弁当の中身を指定してくるマサヒロも。
山田自身の昼食は、ジップロックに入れた食パン1枚。
山田:誰も動かない。世界はずっと変わらない。
場面変わって、修学旅行最終日の、目高や二階堂たち<小塚高校組>
同時進行ではないのですが、交互に進んでいきます。
今日のグループ行動は、国会議事堂に出向き、レポートを出す必要があり。
一応、「修学」だからね(笑)
ホテルにこもっているわけにはいかない。
二階堂を引っ張りだそうと、やっきになる目高。
完全に、二階堂攻略をマスターした目高のことを、口々に感心しながら、待っている面々。
黙ったまま、その様子を見ている荒川ちゃん。
二人の男子高校生が、触れあい、通じ合う、決して邪魔をしてはいけない二人の世界、それは、『鉄と鉄』の世界にも通じる普遍の愛!
荒川:そんなわけあるかい!!(怒)
てへっ(^^ゞ
結局、国会議事堂をバックに写真を撮る目高たち。
行った証拠だからね。
無理やり、二階堂にも写真に入れ、と厳命する目高。
満面の笑顔の目高。
微妙な空気が流れる写真(笑)
これで、義務は終わった!!とばかりに、お台場に行こう、観覧車に乗ろう、と盛り上がる一同。
※そして、その観覧車も、2022年には解体されたという時の流れよ。
ちょっとだけ、二人で立ち話。
俺は行かないよ、とばかりに、小刻みに首を横に振り続ける二階堂。
目高「まじでプロだな。尊敬するわ。・・・部屋の鍵、持ったよな?」
二階堂「うん。じゃ、いってらっしゃい」
この別れ際の会話なんて、完璧に、ちょっと別行動をとることになったカレカノじゃん。(笑)
一人、グループから抜け、歩き始めた二階堂。
もうそろそろいいかな、と眼鏡をはずし、ふっと力を抜いた瞬間。
背後から、「行かないの?」という荒川ちゃんの声に硬直する二階堂。
さっと眼鏡をかけつつ、無視して、行き過ぎようとする二階堂に、「ずっと気になってることがあってね」と
話を続ける荒川ちゃん。
例の、2組の鈴木くんのことです。
誰に聞いても知らないどころか、この学年に、鈴木っていう姓の生徒はいない。
二階堂「だからなに? 俺と喋るとお肌が荒れるよ」
荒川ちゃん「(それなら)目高なんて、とっくに干からびて石になってるよ。それ、言い出したの私だから」
すごいカミングアウト来ました(笑)
なんとか、幻の鈴木くんのことを聞き出そうと、二階堂に迫る荒川ちゃん。
目高「ど~したぁ?」
ヒーロー見参!!
荒川「なんでもな~い」
それを聞いて、行ったように見せかけて、ちゃんと振り向いてるの。
たまんないわ、これ。
荒川ちゃんの追求をかわせず、結局、お台場にくることになった二階堂。
「目高君と一緒にいればよかった~~~」という反省点を踏まえたうえです。(笑)
ゲーセンで、みんなと離れて、二人で作戦会議。
荒川ちゃんに気づかれてはいないものの、かなり疑われているのは間違いない。
少なくとも、もう“二階堂バリア”は通じなくなってる。
自分がひきつけているうちに、お前はホテルに戻れ、と男前を発揮する目高。
振り向くとまたしても、荒川ちゃん。
あろうことか、「二階堂君も・・」と直接、二階堂の腕を掴み、引っ張っていく。
二階堂を連れていかれてしまった目高。。。
目高「なんなんだ、この気持ち・・・」
ああ、言いたい!言ってもいいかな?
だめかな?(笑)
二階堂は俺だけのものなのに!
シーン展開が忙しいですが、こっちは、<銭亀高校>です。
トイレに落ちてる財布をみて、しばし固まっている山田くん。
中を確認すると、なんと、マサヒロ先輩の財布。
漢字で書くと、妹尾正弘なんだね。
しかも、万札が複数枚・・入ってます。
「金持ちじゃん」
※冒頭で、落語の『芝浜』を掛けたかったのかな、と言ったのは、ここのシーンがあったからです。あ、でも、おなじなのは大金の入った財布を拾う、というシチュエーションだけね。本筋とは関係ないです。
そりゃ、心は、千々に乱れるというもの。
ずっと立て替えてきた俺の金だ・・と強気で考えても、結局は、ちゃんと事務室に届け出る。
「きっといいことが返ってくるわね」という事務室のお姉さん。
そして・・・相変わらず、世界は動かず。変わらない。
いや、変わらないんじゃない。
悪化していくんだよ。
生姜焼き弁当が売りきれで、酢豚弁当になったことで、遅くなった山田のせいだ、と激怒するマサヒロの声を、踊り場で聞いている林。
マサヒロ「お、しかも、てめぇ、これ、パイナップル入ってねぇじゃん!パイナップル入ってねぇ酢豚は、ただの豚だろうがよ!」
え、パイナップルを許せる派だったのか、マサヒロ。
ツッコミどころが満載だ。
飛べない豚より衝撃だ。。
いや、そんな冗談を言ってる場合じゃない。
マサヒロの奴、山田くんを突き飛ばした!!
不機嫌そうに、そのまま、友人と共に、その場を立ち去るマサヒロ。
林が見ていることに気づいている山田が見上げると、「見るなら、金払ってよ、俺の昼飯代・・・」と恨み言を言う。
そう、それが、この、「しっ~」の日だったなんて。。。
江間くんが、林クンをみてるその下で、そんなことが起きてたなんて・・・。
2話に戻りたくなりますか? 私はなります。
江間「変な奴・・・」
唇から指を放してからも、じっと、江間くんを見てる林。
放課後、教室で、『鉄と鉄』を読み返してる林。
江間「帰んねぇの?」
林「帰るよ」
江間「なに待ち合わせ? いや、ほら、こないだの眼鏡の・・・」
そりゃ、気になるよねぇ。
小松くんへのヤキモチどころの話じゃないよねぇ。
林「それってヤキモチ?」
江間「・・・・お疲れ」
林「ねぇ、ヤキモチ?」
江間「バイ・・」
ヤキモチですよ。
そして、ある日の昼食時・・・
今日は、カフェオレが入ってないと激怒するマサヒロ。
頼まれたメロンパンに合うような飲み物を、気を利かせて買ってこいっていうことらしいですが、そんなの知るか!バカらしい!
林「それでも、あなたは投げるだろう。人知れず、力の限り」
下では、ダッシュで買ってこい、とかほざいてるマサヒロの声が聞こえてる。
そんなに、カフェオレが欲しいのか・・・・
欲しいと言うなら、差し上げましょう。
驚く山田・・・と、マサヒロの友人。
最後に、カラになったペットボトルが、マサヒロの頭に直撃。
当然、おいこら!と、踊り場にむかって、叫ぶマサヒロ。
<小塚高校の修学旅行の続きです>
荒川ちゃんの鋭さから、逃げるために、途中で、逃亡を図る目高と二階堂。
逃避行じゃん(笑)
二階堂「ありがとう。危なかった。うっかり眼鏡をはずしちゃうところだった」
なるほどバーチャルゲームで、ゴーグルつけるときか・・・。
目高「ゲームになんか夢中になってんじゃねぇよ。単純なトラップだぞ!」
とにかく、二階堂だけでもここから逃がそうと考える目高。
ラブアクションものの展開になってきましたですよ(笑)
二階堂「師匠、この恩は必ず・・・」
そういった矢先に、荒川ちゃんに見つかる二人。
咄嗟に、二階堂の手を掴み、逃げ出す目高。
あら、また、<小塚高校>に戻るのね。
昼食ダッシュに命を賭ける生徒たちが映るなか、まだ、教室で、鞄をゴソゴソさぐっている山田。
財布を無くしたらしい。
茫然自失のまま、歩いていると、向かい側から来た人とぶつかってしまい、
床に落ちた文庫本を拾い上げる。
『鉄と鉄』
見上げると、いつも、弁当パシリを上から見てた奴だと気づく山田。
カフェオレの件を訊ねようとした山田に、
「読む?それ・・ちゃんと返してね」とだけ告げると、スタスタと立ち去る林。
おとぎ話やゲームの中で、絶妙なタイミングで現れ、“ただ、ヒントを置いていくお助けキャラ”みたいだな。(笑)
<小塚高校 修学旅行>
なんとか振り切り、プリクラのブースに逃げ込んだ目高と二階堂。
最終日がとんだことになったことを詫びる二階堂に、「しゃーない、平和を守るためだ」と答える目高。
結局、二人で、プリクラ撮ることに。。。
操作する目高を見ながら、
二階堂「慣れてるね・・」
目高「小学校以来だよ」
二階堂「誰と撮ったの?」
目高「クラスの女子・・」
二階堂「女子? へぇ・・」
こういう会話がツボるのよ。
二階堂は、平和のために、極力避けてきたから、そういう経験はないらしい。
目高「大事だよな、平和って・・・」
二階堂「ん・・・」
あんたら、地球防衛軍かよ?(笑)
そして、結構、核心をつく話をはじめる目高。
目高「ってかさ、この先、どうする?」
二階堂「この先?」
一生、それでいくのか?
どこにいんの?本当の二階堂って・・・
えっ・・と、固まる二階堂。
そんなこと、考えたこともなかった?
それでも、今は仕方ないのか・・・誰も知らないところで繰り広げられていくんだろうな、平和を守る戦いは・・と言い出す目高。
心に傷を負った時、遠い先ではなく、今、最善だと思う道を進む、という選択だってある。
そして、なにより、そう思えるのは、目高が、本当の二階堂のことをちゃんと理解しているし、自分がいれば、この先も、こんなふうにやっていける、と思えてるからだよね。
それから、がしっと肩を組まれ、撮影開始(笑)
その後、ノリノリで撮ってたことがバレバレだよ(笑)
顔を寄せ合って、楽しそうな二人。
ぜってぇ、門外不出とか言ってる背後から、「ほんと、仲いいよね」という地獄の使者の声が聞こえ・・・
荒川「それ、誰?眼鏡かけてないみたいだけど・・・」
とにかく、走って逃げるしかない!!
荒川ちゃん「ちょっと待って~~」
あはは、ちゃんと台場で撮ってるじゃん(笑)
ここからは、『鉄と鉄』の一節に合わせ、<小塚高校サイド>と<鐘亀高校サイド>のシーンが細かく入れ替わり、一体となっていきます。
世界は複雑で曖昧だ
溶け合い、絡まりあって そこにある
「鉄と鉄」を、山田に貸してあげた林が、渡り廊下を歩いていると・・・、マサヒロの怒号が聞こえ、文庫本を手にした山田が立っているのが見える。
マサヒロ「聞こえてるよな? 走れ、山田!」
あなたの放つ言葉は、この世界にぶつかり、そっと火花を散らすに違いない
お台場の広い歩道を、ひたすら駆け抜けていく、目高と二階堂、そして、それを追いかける荒川ちゃん。
あるいは、火花によく似た涙かもしれない
教室で、素の食パン1枚をちびちびと裂きながら食べている山田。
それでも それでも あなたは投げるだろう
人知れず 力の限り、投げるだろう
マサヒロをじっと見ている山田の背中を、見続けている林。
限界を超え、走る足がとまってしまう3人。
曖昧なフォームで、複雑なまっすぐを
例えそれが いともたやすく打ち返されたとしても
それがあなたの・・・
目高の腕をつかむ荒川ちゃんと、振り返る目高。
意を決してように、動きだす山田。
マサヒロに馬乗りになると・・・、
山田「あの・・いつも、唐揚げとか、かつとか、揚げ物ばっかりで! 菓子パンとカフェオレも糖分高いし・・もうちょっと栄養のバランス、考えたほうがいいんじゃないでしょうか!たまには、魚や野菜も食べたらどうなんですか!」
こんなことって・・・!!
反撃の時の、渾身の文句で、こんなの聞いたことある?😁💨💨
山田「あと俺は・・・酢豚にパイナップル、大っ嫌いです! 失礼します!」
駆けだしていく山田。
マサヒロ「はぁ?」
ようやく起き上がったマサヒロ。
「おせぇわ・・・」という友人の一言。
これは、山田にむけての言葉でもあるんだね。
マサヒロと一緒にいるう友人、どこかで見た顔だとずっと思ってて、案外、近くにいました(笑)
『美しい彼』の取り巻き友達のうちの一人だよね。最終回、営業系にすすむことになった子。。
走って校舎内に戻ってきた山田が、「鉄と鉄」を見ながら、
「お礼、言わないと・・」と、息を整えながら呟く。
そんな山田の耳に、「高等部1年 山田正太郎くん、財布の落とし物が届いています」のアナウンスが飛び込んでくる。
こんなにも、踏み出す勇気をくれる『鉄と鉄』
私も読みたいよ。
全てを見届けた林が、教室に戻ってきたところに、何も知らない江間が、「今日は、非常階段いなかったじゃん」と声をかける。
林「だって、寒いでしょう」
江間「はぁ? 昨日もおとといも寒かったろ・・」
寒空の下、昼食を食べる林を気にしてた・・と言ってます。
黙ったまま、窓の外を眺める林。
もう、非常階段で、ごはんを食べる必要なくなったね。
そして、あなたにも、あなたの行動を気にかけてくれる人がいる。
江間きゅん、最後出てこなかったから、これ置く!!
走れ、山田!
<お台場を走る三人>
なぜか、目高と二階堂を追い抜き、(くす・・)、ゲーセンに置いてきちゃった友達に電話中の荒川ちゃん。
信号待ちで、そっと目高に近づく二階堂。
二階堂「荒川さんに捕まったとき、なんて言われたの?」
いつものおどけ顔をしてみせる目高。
二階堂には言うつもりがないから。
これをすれば、二階堂が笑顔になるとわかっているから。
思春期は、秘密で出来ている。
それは、笑いながら、「また、それ・・」と笑う二階堂も同じ。
急に、張りのある、本来の彼自身の声で「お先に!」と駆け出す二階堂。
目高「あ~~~~!!」
時空を超えて、走ってきた(笑)二階堂が、林を追い越す。
交差点で立ち止まった二階堂に、追いついた林。
このラインも、つながった。
林「あの・・・落とし物」
呼び止め、二階堂が落としたプリクラ写真を渡す。
案外、あっさり世に出た「門外不出」(笑)
そうか、帰りのバスの集合場所にむけて、走ってたのね。
目高「おーい、そっちじゃない、こっち!」
目高のあとに続き、「バス来てる!」って叫ぶ荒川ちゃん。
林「・・・河川敷さん?」
ここも、つながった・・・
そして、振り返ると、交差点の反対側に、会釈するめぐみの姿が。。
無事に間に合って、バスに乗り込めて、微笑む二階堂と、
車窓にうつる東京。
こういう逆光の使い方、うまいよね。
ばいばい、東京。
めぐみを見送る林の、反対側には、足取りの軽い山田。
最後に、林が撮った文字は?
5話:夢中さ、きみに。
<The End>
いつものごとく、原作を見ずに、レビューしたこの作品。
扉絵を見る限り、原作のタッチは、どちらかというと、甘さがなくて、シュール押しの・・ドラマの中に出てきた伊藤潤二先生や楳図かずお先生なホラーテイストとまではいかないけれど、ちょっと粗削りな同人誌的な匂いがする、と思ったら、ウィキを見たら、そこから見出された、と書いてあってちょっと驚きました。
そのタッチを廃したドラマには、とても丸みがあるけれど、そもそも、これらのエピソードたち自身が、あおはるな哲学や概念と言った主張に焦点を当てすぎないよう、丸めて描かれたもののような気がするので、たぶん、狙いは外してないような気がします。
5話はラストにむけて、構成自体、ドラマ的でしたね。
「夜のオフ会」の続きからですが、前話のラスト、二階堂の写真が、林のスマホにあった件については、触れられず・・・朗読会が終わったあとからのスタートでした。
突如、始まった、朗読劇のような空間。
後光のような光差す演出が必要だったかどうか・・は人それぞれだと思いますが、あんなふうに、取り決めなく始まる、仲間だと確認しあえる空気、嫌いじゃないのです。
あうんの呼吸で、突如、誰かが始め、順々に広がっていく。
伝えたい何かがある時もあれば、ただ、感情とタイミングが合った時とかもあり。
ちょっと、小劇場の芝居めいた感じ。
・・・とそんなふうに、青春ドラマの、ガラス玉のような煌めきを、前面に押し出すことも出来ますが、ま、あまり、文学的に寄ってもね。(笑)
それこそ、解釈の違いとかも出てきそうなので。。。
「走れ、山田!」とか、お話としてもよく出来ているというか、最初、目を潜めていたのに、最後、拍子抜けさせられ、それこそ、めぐみじゃないけど、
え? そこ?
ですよ。
でも、気づけば、すごく“らしくて”、ほっこりと、くすってしちゃう。
ここに、描かれているのが、平凡な高校生活かどうかは、私にはよくわからないんですが、たぶん、この、くすってしちゃうオチ感がいいんでしょうね。
そして、最後まで言わないところ。。。
林美好は、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)的な要素を持たせたのが奏を効して、不思議な魅力を持った子って感じでハマってました。
・・・ということで、私は、ねらい通り、BL脳を発揮。(笑)
本当はもっと煽りたかったんですが、材料がドラマの中の動きだけだったので、ちょっと消化不良気味だったかな(笑)
次は、山田×マサヒロ・・・どう?(笑)
実際、この作品が、BL感をもっと深めていたら・・逆に、取り上げなかったかも。
なにしろ、私は、未だ、“ひらきよ”まっしぐらだから。
目下、作業のお供のアゲアゲソング・・・
をいをい、聴いてんじゃん!!
見返すと、不器用なめぐみの存在に救われてたかもですね。
最初、林の「承諾しかねます」にピンときて、すんなり答えられる女子だったら、たぶん、いろいろ違ってた。
そんな気がします。
そこまで詳しく拾わなかった部分もありますが、それはドラマ上の画面で楽しめるかな。
え・・ここにいたの?とかね。
ゴチャゴチャと、取り留めない感じの雑感ですみません。
各エピソードについては、ピンク字あたりを読んでいただけると幸いです。
あ、書き飛ばしてるとこも結構あるかも。。
『閑話休題』なつもりは毛頭なく、でも、予定外投稿だったことは確かで・・・長々とお読みいただきましてありがとうございました。
しばし、See you!
★次はたぶん日本から出ます(笑)★