記事一覧のサムネで見ると、(端っこが切れて)全部#0に見える悲劇。ガーン

↓ ↓ ↓

 

 

本当は、こんな風に数字入りなんです。泣

 

前話のラストシーンというか、今回の冒頭シーンというか、二人が半纏(彼らのは今風のだけどね)を着ているのを見て、わたくし事だけど、思い出したことがある。

 

比較的、暖かいところで生まれ育った私、実は、東京の人も、冬、半纏を着るのを知らなくて、婚家だけが、東北仕様なのかと思ってた。(笑)

言われてみれば、子供の頃見てたホームドラマの中ではみんな着てたかも、と納得させたくらい、時間が止まった家だったの。

なにしろ、“ひら”のおじいちゃんちと、どっこいどっこいの木造家屋。

夏熱く冬寒く。

家の中は、シャレじゃなく、ほぼ外気温と変わらない。

冬なんて、通常の灯油カートリッジが、左右についてるツータンク式のファンヒーターを買った(笑)

それでも、その家に15~6年くらい住んだかな?

だから、“ひらきよ”に胸を焦がしつつ、実は、あんな電気ストーブで大丈夫なんだろうか、とか、厚着して寝るよね・・とか、今どきの半纏の中綿は軽くて保温性抜群なんだろうか・・などと、偶に意識がそっちに飛ぶことがあるのはナイショにしておきたかったけど、書いちゃった(笑)

 

 

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 

『美しい彼』ドラマシーズン2

Utsukushii Kare~ 2023年(日本) 全4話

原作:『美しい彼』『憎らしい彼 美しい彼2』 by 凪良ゆう  

  

「美しい彼」(シーズン2) | ドラマイズム | MBS 毎日放送

  

シーズン1の記事未読の方は、こちらからどうぞ 

『美しい彼』#1 #2 #3 #4   #5   #6

 

前記事はこちら

『美しい彼』S2 #1

 

【“ひら”がいて、“きよい”がいて・・・】

 

💘 恋するキンモクセイと、無言の月

 

膝枕されながら、“きよい”の視線は、庭のキンモクセイ。

えっと・・“ひら様”、それは毛づくろいですか?(笑)

 

高校時代の、あの日を思い出させるキンモクセイ。

 

<「好きだ」なんて、簡単な言葉だろ>

 

ちなみに、“ひら”は・・

<「好きです」簡単な言葉だけれど、いつも喉にひっかかってうまく出てこない>という思いでいます。


制服姿。

例の、トマトジュース事件後、“きよい”が時折、“ひら”の家を訪ねるようになった、と言っていたし、季節はキンモクセイが咲く秋。

 

キンモクセイを見つめている“きよい”を、黙って撮影する“ひら”

「勝手に撮るな」

「ごめん、綺麗だったからつい・・・」


 

「まぁ、いいけど・・・」

撮られるのもヤじゃないし、“ひら”が繰り返し発する「綺麗だ」という言葉でも、十分、ドキドキしているんです。(笑)

 

自分を見つめる“ひら”のまっすぐな瞳からは、“ひら”の心の声が聞こえてきそうに感じている。

 

<いつ、告白してくるんだ?>

 

あの夏の・・・「死ぬほど好きだ」という絶叫は、カウントされてないことになってるのかな?(笑)

 

まぁ、“ひら”との「名前のない関係」をどうにかしたいわけよね。

そして、それをじっと待ってる“乙女きよい心”

 

この時に、キンモクセイという名を、“ひら”に教えてもらったのか。

 

香りは、記憶と連動するからね。

「この香りを嗅ぐたびに思い出すのかな」と小さく呟いてみせた“きよい”の言葉に、「なにを?」と聞き返しながら、普通に、カメラを構えているだけ。。

 ああ、憎らしい!

“きよい”の心、“ひら”知らず。

 

「きもい」「ごめん」のいつものやりとりのあと、

レンズを向けた理由を、“ひら”は、こう、説明する。

「貴重な瞬間だから、永遠に・・」

「永遠に?」

「とっておきたくて・・」

 

撮られる“きよい”もだけど、撮る方もいい顔してるのよ。

 

レンズを向けられ、「早く言えよ」と呟く“きよい”

「え?」

「なんでもねぇよ」

これじゃ、伝わらない。

縁側に戻る“きよい”

視線を送る“ひら”

“ひら”の心の中は、どんな瞬間も「好きです」で一杯なのに。

 

そんなの、わかっているけれど、心のなかではジリジリとしながら、本人には急かすことなく、“ひら”の言葉を待っている。

 

<簡単な言葉だろ。早く言えよ。早く。>

こんなに、はっきり恋してる目を、すでにこの時には向けていた“きよい”

 

この時、“ひら”は、無言で、空にむけて、シャッターを切る。

構図の半分を占めるキンモクセイと、それを請う14番目の月

 

 

 

 

 

<平良、お前は本当に、俺に“永遠”をくれるのか?>

 

永遠という言葉こそ、符号だね。

実態はないのに、さも、存在するかのような、名前のない時の流れに付けられた符号

 

あら、大変!

『平良、ジンジャーエール切らしたってよ』

映画化? ないない(笑)

 

慌てふためき、買いに走る“ひら”を見て、「普通、一人で行くか?」と呆然としちゃう“きよい”

なんでも、二人がいいの~~~!って癇癪おこしちゃえばいいのに(笑)

 

<だけど、仕方ない。キモくなくちゃ“ひら”じゃない。>

<なんでこんな奴を俺は・・・>

“きよい”の気苦労は、止まらない。

 

💘 未来に手づまりな“ひら”と、至れり尽くせりな元“友達以上”

 

横断歩道上の人を消す“ひら”

写真部の部室では、“ひら”の面接話がちょっとした話題に。

就職活動かと思いきや、バイトの面接と聞いて、「この時期に?」と不思議そうな後輩たち。

どうも、背の高いほうの後輩クン、写真家としての“ひら”をかなり意識してる感じする。

 

ここで、“こやまくん”がクリエイティブ系の会社にインターンに行ってるのだ、という情報もゲットできたけど(笑)

“ひら”にしてみたら、就職の予行演習になれば、と思ってのことだったみたいだけど、結果は落ちてしまっていた。

え~と驚きながらも、やっぱり、評価が「感性」に重きを置く写真の世界にいる人たちは、受け止め方が、世俗的じゃないのかな。

 

後輩が帰り、部室で、二人きりになったところで、「面接、言葉つまっちゃった?」と聞いてくる“こやまくん”

頷く“ひら”に、そんな会社、こっちからお断りでいい、と励まされ、お礼をいう“ひら”

 

バイトも決まらないのに、就職なんて無理だってよくわかったよ、と答える“ひら”の、最終目標は、やっぱり職い就くことなのよね。

 

それを聞いて、カメラマン志望者には登竜門的な写真コンテスト「ヤング・フォトグラフィカ」のチラシを見せる“こやまくん”

ここでも、また、写真家の野口大海の名前が出てきました。

そして、“ひら”はこの人の写真集をよく見てる、と。

 

平良の写真はすごい。大学で終わらせるのはもったいない、と力説してくれる“こやまくん”に対して、「か、考えておくよ」とだけ答え、チラシは受け取らない“ひら”

 

“ひら”のネガティブさは、一旦、置いておくとしても、いつでも自分のためを思って、いろいろアドバイスしてくれたり、味方してくれたり、すっごくありがたいし、信頼できる相手なんだけど、なんでもかんでも、自分のことがわかるって、振舞われるのも複雑なもんだね。

 

冒頭、高校生の頃から“きよい”が、文句言いつつ、“ひら”のペースを待って待って待ち続けてるのと、比較しちゃうからかな。

いや、だからって、待ってることが伝わってないと、逆効果になることもあるけどね(笑)

 

こういう小山くんみたいな人も必要なのは、確かなの。

 

話をかえる“こやまくん”

「今日も、平良がごはん作るの?」

 

私には、今日 に聞こえました(苦笑)

 

「でも行くところがある」

 

💘 未熟を知るキンモクセイと 風薫るメンター

 

撮影の合間、台本に集中してる“きよい”に、マネージャーがやってきて、“きよい”が希望していた監督の舞台、キャストされなかったことを告げる。

 

「ちょっとイメージ合わなかったかなぁ~」とか、言い方あるある。(笑)

今回、役の設定を変えられなかった、ごめんね、という言い回しもね。

 

諦めず、別の監督の舞台への打診を頼み込む“きよい”

 

「清居クン、どうしてそんなに舞台好きなの?」

不思議そうに訊ねるマネージャーの質問に対し、“きよい”のほうが戸惑ってしまう。

 

舞台は稽古に時間がかかる。

ドラマなら、名前も早く売れる。

 

事務所の本音がちょい見え隠れする。

 

そうですね、としか、言えない“きよい”。

 

そこへ、先輩女優の“アンナ”が到着を告げる声が聞こえ、「はいはい、主演女優が来ましたね」といそいそと向かうマネージャー。

このマネさん、誰かモデルでもいるのかな、くくく・・・(笑)

 

 

「きよいクン、おはよう」

今日は、ネオ大正ロマネスクかなにかのドラマ撮影ですの?(笑)

 

「安奈さんのバーターのおかげです」

そんな直接的な言葉で、珍しく自虐する“きよい”

よっぽど、舞台のことで、まだまだだ・・と、焦りが出たのかな。

 

「そういう言い方、やだなぁ」

やんわりとピシャリを同時に伝える、頭の良さ(笑)

 

そうだね、まだまだ、代えが利くポジション。

 

「集中して」

わざと、“きよい”を見ずにしめるアンナ、かっこいいじゃん。

 

「すみません」

この、本当に、指摘されて恥ずかしいっていう“きよい”の感じ、好感度高し!!

 

「いいよ」

気性もさっぱりしてるっぽい。

 

<本当に、ガキだな・・・>

 

別にメンターだとか、わざわざ意識しなくても、「気づかせてくれる存在」って大事なんだよね。

 

💘 多種多様な現場日記

 

そして、撮影見学風景。

おおおお~~~、これは、とても馴染みのある画です(笑)

とは言え、最近では、参上することは極端に少なくなったというか、韓国とかタイとか台湾ということもあり、ほぼないに等しいです。

 

行くところがあると言ってたのは、“きよい”の撮影現場だったのね。

 

「きよい・・・」

思わず、声に出ちゃってた(笑)

「あの・・呼び捨て、やめてもらえます?」

「清居・・」と呼ぶのを聞きとがめられた“ひら”

「あ・・すみません」

 

まったくもう!

「その清居本人から、呼び捨てしないと怒られるんですけどなにか?」っていう奴、心の声でマウント取ってやればいいのに。。。(笑)

 

でも、マウント取る必要がないくらい、「不審くん」は、一目置かれる警戒される目立つ存在だった(笑)

 

夢中になってオペラグラス越しに、“きよい”を見ていた“ひら”が線を越えてしまい、警備員さんに前に出ないように注意され、「すみません、すみません」と後ろに下がった時、ぶつかってしまったアンナのファンである男と言葉を交わすことに。

 

確かに、どっちも、挙動不審な香りがするけれど、

どうもなにかが違う。

アイドルではなく、女優の追っかけをするくらいなので、身なり的に、ものすご~~~く、「Theオタク」ってわけでもないし、口調も雰囲気も過激じゃない。

 

 ただ、

「わかるよ・・・安奈は本当にすごいんだ」

 この言い方とか、底の見えない井戸の深淵を覗こうとしてる人みたい。← 感覚的ですみません。

 

落ち込んでいた時に、安奈の演技を見て、心が震えた、という男の言葉に、「はぁ・・」としか言えない“ひら”

 

言葉を続ける男。

「ほんとに死んでもいいって思ってた時に、安奈を見てたら、スクリーンの中に吸い込まれていきそうになって、なんて言うんだろ、魂、さらわれたんだよね

 

ほら、赤い糸を指に巻く仕草を見せて、この人、要注意って言ってる!!

 

その言葉に、“きよい”をはじめてみた日のことを思い出してしまう“ひら”

「わかります、その気持ち」

 

違う!!

同じ吸い込まれそうになったでも、“ひら”のはね、「魂を揺さぶられた」って言うのよ!!

さらわれてないの。

自分を失ったりはしてないの。

 

 一方、同じ頃、休憩に入った“アンナ”と“きよい”

「セリフがセリフじゃなくなった」

芝居の呼吸が合うらしい。

 

「映像も面白いんだよ」

 

自分が舞台ばかりをやりたいように思われてるのか、と気づき、そうではない、と説明する“きよい”

 

「わかるよ、好きなんでしょ、舞台が」

ん? この安奈の話し方って・・・。

 

「見るぞっていう気合の籠った大量の視線がリアルタイムで自分に突き刺さるっていうか、恐怖と紙一重の興奮っていうか・・・」

 

清居クンは、不安定なものに魅力を感じるタイプだ、と、自分なりに要約してみせる“アンナ”

 

「そんなスリルばかりを追い求めてるわけじゃなくて・・・」

「そうなの?」

「はい、プライベートでは・・」

「恋愛とか?」

「そうですね、今、一緒にいる奴とは、なんていうか、ずっと今のままで・・・」

なんか、話を聞いてくれそうな人には、す~っと喋っちゃうときってあるよね。

 

すみません、安奈さんに、こんな話・・・と恐縮すると、クスクスと笑いながら「安奈でいいよ、敬語もいらない」と、サバサバしたものです。

「いや、先輩に・・・」

「わかる。今がずっと続けばいいのにって気持ち・・、そんなの、叶えられるわけないのにね

 

この人は、俺の話が本当にわかる人だ。

もっともっと、話を聞きたい・・聞いてもらいたい

 

でも、無情にも休憩時間は終わり・・・

 

さっきの話、また、あとで聞かせて、と、親し気に、清居に話しかける安奈の様子を

直立不動で、じっと見ている、ファンの男。

こえぇよ!!

この人は、本当にさらわれた(見失った)人なのかもしれない。

 

 

💘 ただ、好きだから、キスしたい!

 

仕事から疲れて戻ってみれば、好きな男が自分を待ってて、ちゃんと夕飯のおかずが、冷蔵庫に入ってて・・・

「ジンジャーエール、冷えてます!」

冷蔵庫の扉のメモどおり、ジンジャーエールを飲み干す“きよい”

 

<これが幸せだ・・・>

う~ん、わざわざ、こういう言い方する時って、どうも、なにか引っかかってることがある感じだよね。

 

<俺たちの気持ちは変わらない。このまま、永遠に続く。そう信じてる。でも・・・>

 

でも・・が続くんだね。

 

テーブルに突っ伏して眠っている“ひら”に、キスしようと顔を近づけると、

寸前で、目を覚まされる。

 

「うお~~!」

飛び起き、後ずさりしながらの土下座。。。

「ごめんなさい!!」

「え?」

 

「清居が仕事で疲れて帰ってきてるのに、先に寝るなんて・・・あ~、俺は本当にダメだ~~~」

 

そうじゃねぇだろ!(💢)

そうじゃねぇだろ!(笑)

 

正座してる“ひら”の首に手をまわし、対面〇位・・・← これ以外になんていえばいいのよ、この恰好!

ええっと~、“ひら”のお膝に乗り、向かい合わせに座った“きよい”さん。

これでいいのかな?(笑)

 

足もと映ってないけどね(笑)

  

「すっとぼけんな! 俺がなにしようとしてたかわかんだろ?」

 

「寝てたから、起こそうとした。ペチペチって・・・」

わかってて、こういうことをするんです。

 

ふざけんなと言いつつ、スイッチ入っちゃってるんで、止まりません(笑)

 

そこに、平良に電話です。

またしても、寸止め。


タイミングもタイミングなので、出るのに躊躇う“ひら”でしたが、「出ろ」と命ずる“きよい”

 

相手は・・・

“こやまくん”でした。

バイトを紹介してくださるそうでございます。

 

<おもしろくない>

そうでしょう、そうでしょうとも。

 

💘 小姑のような元“友達以上”

 

さすが、いい勘してるわ。

<小山は平良に惚れていた。いや、過去形にしていいのか・・>

 

そのまま、写真部に残っていい、と言ったのは自分だったけれど、自分の男がいろいろあった奴と同じサークルというのは、愉快ではない・・と、心の声は正直な“きよい”

 

“こやま兄”の劇団の稽古場に来てるのね。。

「そこまで大人にはなれない」

手にした台本のセリフと心情が、見事にリンクしてる。。(笑)

 

混沌、狂愛、破滅・・・あのカフェでの芝居『喫茶世界』は三部作だったのね。

 

久しぶりに、入間さん登場。

“きよい”がダメだった監督の舞台の主演に抜擢されたらしい。

 

そこで、“こやま兄”が芝居をやめ、就職することになった、と聞く。

 

「時間は残酷だね」という言葉は、聞く人の年代や環境にもよるけれど、止めたいと願ったことがある人にとっては、とても重い。

一度、その流れに合わなくなると、再び乗るにも、抗い続けるにも、相応のパワーがいる。

 

そんな話をしていると、そこに、荷物を取りにきたという“こやま弟”が現れる。

 

この一瞬の思わせぶりな鋭い視線よ。

面貸せよ、が伝わる空気感がいいわぁ。

 

気まずくても、売られたら買わなきゃね。

相手は、あの“こやまくん”なんだから。

 

いざ、倉庫に降りて行ってみると、案に反して、「久しぶり」と明るく声をかけてくる“こやまくん”

ドラマを見たという話から、“ひら”が“きよい”の話をいつもしていると“こやまくん”の言葉を意外に思う“きよい”

<あいつ、学校で俺の話なんてするんだ>

 

何度も何度も話すから、(実際見てなくても)見た気になってしまう、と軽口めく“こやま弟”

 

<でも、なんかむかつく。俺の知らない平良を知ってますってことか。マウントか?>

うん、間違いないね!

 

取られたら、取り返す!(笑)

 

「なんか、バイト紹介してもらったみたいで」

「ああ」

「ごめんね、平良が世話になって・・・」

 

これは、取り返せたのか? そう言っていいのか?(笑)

 

平良がバイトを始めるなんて驚きだ、という“きよい”に、「清居クンのためでしょ」と小さな刃をむける“こやまくん”

 

「え?」

 

「俺は、どうかと思うけどね」

日ごろから、“ひら”が“きよい”のために、日常の家事雑事に明け暮れているのが気に入らなかった、というか、それに甘えて、胡坐をかいているように思える“きよい”が気に入らなかったというか、とにかく「清居クンが転がり込んでるんでしょ」とか「バランス悪いよね」とか、あれこれ手厳しい。

 

<こいつ、ズケズケと・・>

でも、言い返せない。

 

しかも、料理とか出来なさそうとか、マウントを取るどころか、煽ってきたよ。

料理くらいできるし・・、レシピさえあれば・・・と、若干、弱腰で対抗するのが精いっぱい。

こんな、いたいけな子供みたいな表情を見せちゃう無防備さも、ある意味、武器だけどね(笑)

 

ここで、「常夜鍋」のレシピをさらさら~と書いて、そのメモを渡す“こやまくん”

 

(ああ、私は、“ひら家のエビコロ”のレシピが知りたいな。

グラコロにエビを入れた感じなのかな?)

 

わざわざメモ書きまでして渡す心理と、「でも・・・ありがとう」と礼を言う心理。

 

まじで、二人に、ここまでさせる「平良一成」恐るべし。(笑)

 

しかも、この攻防の裏で、「ピラミッド」という曲がBGMとしてかかっているのだけど、

 

“ひら”を頂点とする三角形という構図はわかるんだけど、どうも、通常の女同士の戦いとはちょい違う気がする・・・なんか違和感があるんだよなぁ、とまだ、考えている。(苦笑)

 

そして、なにやら、もう一つ・・・“こやまくん”は“きよい”に対して、道しるべとなるらしい。


 

💘 全てが可愛い“きよい”と、その愛のパワー

さて、そこからは、慣れない料理に奮闘する“きよい”

酒を煮切るだの、料理の根本的な手順をガン無視した料理の末路など、火を見るよりも明らかではありますが、このエプロン姿だけでも見た価値あるわ~~(笑)

 

<平良、どんな顔するかな・・・>

こんなこと思っちゃうわけですよ。← 私が大興奮!!

 

そして、出来上がった鍋の周りをぐるぐると、お玉をもって、謎の儀式(笑)

ちょっとだけ、「となりのトトロ」の畑のおまじないシーンっぽいな・・とは思いましたが、そこはそんなに重要じゃないです。(笑)

徳間書店様、お借りしました。

 

待ちきれずに、帰ってきた“ひら”を引きずり込む“きよい”(笑)

 

“きよい”がご飯を作って待っていたというだけで、もう、舞い上がる“ひら”は、写真を撮ったり、感激しまくり。

 

「ちょっと気が向いたからな・・・」

余裕ぶっこいてみせるところも、事情を知る視聴者を悶絶させるわ。

 

すごい、“きよい”の手料理なんて、すごいよ、オリンポスの葡萄だよと、それはもう崇め奉る“ひら”

オリンポスの葡萄・・もともと古くから「生命の樹」(聖樹)として描かれてきた葡萄と、ギリシャ神話に登場するブドウ酒と豊穣の神ディオニュソス(ローマ神話における名はバッカス)を崇拝するディオニュソス信仰と結びつけて考える説あり。

 

<なに言ってんだ、こいつ?>

これは、“きよい”の反応が正しい。

 

「いただきます」

「いただきます」

 

一口含み、口許を押さえる“きよい”

そりゃ、要は、豚肉とほうれん草の、出汁と灰汁入りの具入り熱燗ですもんね。

常夜鍋だと思って食べたら、脳がバグりますわ~~♪

 

片や、頷きながら、うんうんと、さも美味だと言わんばかりに目を細めて食べてる“ひら”

「食うな!」

「え・・なんで?」

 

“ひら”に至っては、「神々の美酒の味だね」と、ディオニソス信者のよう。

ある意味、これはこれで 幸せ。

 

平良から皿を取り上げ、一応、盛ったぶんだけでも作った自分が責任もって食べるべきだと、無理やり飲み込む“きよい”

 

「料理って難しいんだな・・・お前、すごいな」

心からのリスペクトなお言葉です。

 

全然、すごくないよ、と自分を石ころみたいなものだと卑下する“ひら”

 

「“俺の男”を石ころって言うな!」

「清居・・・」

「俺は、石ころと付き合ってねぇよ」

 

“きよい”の悲しそうな顔を見て、自分を卑下することは、“きよい”を傷つけ、その価値を貶めることだと気づくこのシーン、ぎゅっと胸が締め付けられる。

自分には、 そんな価値すらない、なんて言ってるだけじゃ駄目なのかもしれない


ショックを受けている“ひら”

自分で気づく・・・これ、大事。

気づかせてくれる存在、もっと大事。

 

鞄の中から、“きよい”が取り出したのは、『ヤング・フォトグラフィカ』のチラシ。

「出せよ!ヤング・フォトグラフィカ・・・」

 

「む・・むりむりむりむりむりむりむりむり・・・」

「無理じゃねぇ!」

 

あの時、“こやまくん”が渡したのは、これでした。

バイトのこと、就職のこと、“ひら”が悩んでいることを、自分ではなく、“こやまくん”が知っていたことで、ああ、“きよい”のメンタル、相当、へし折られたんだ。

でも、へそ曲げず、料理にチャレンジしたんだね。

 

「だって、“きよい”にそんな恥ずかしい話、出来ないよ」

そのあたりの男のプライドについては、自分もよくわかるから何も言わない。

 

その代わり・・・

 

「グランプリ取って、プロになれ!」

「プ、プロ?」

「そしたら、面接とかそういうの、関係ない世界に飛び込める」

 

「いや・・・でも、俺なんか・・・」

 

“ひら”の前に移動し、その目をしっかり見ながら、「好きなんだよ、お前の写真、お前が撮った俺が一番いい」と、今まで秘めていた心情を吐露する。

 

「撮ってくれよ、俺の写真。おんなじ世界で」

 

雷に打たれたような“ひら”

 

「酔った・・・」

ソファに突っ伏す“きよい”

 

涙を必死にこらえる“ひら”

 

愛されていたいよ 恋が枯れたって

あなたの世界に行きたい

 

ここ、流れてきただけで、泣けるでしょ!!

 

そして・・・

 

部室で『ヤング・フォトグラフィカ』に出すための写真を選んでいる“ひら”

 

「出すんだ、『ヤング・フォトグラフィカ』」

「・・・うん」

それは、“こやまくん”にとっては、自分には成しえなかったことを、“きよい”がさらりとやり遂げたことを意味していて・・・

まぁ、さらりというわけじゃなかったけどね(苦笑)

 

それを聞きつけた後輩たちに囲まれる“ひら”

 

<有り余る期待だが、それは雲間からこぼれる一条の光だ>

<清居と自分は、神の采配のミスレベルにも釣り合わない>

<だけど、自分が少しでもましになれば、清居と同じ世界にとどまるために・・・>

 

★第2話雑感★

薄っぺらな人間関係を望まない清居や平良だからこそ、今、周囲にいてくれる人から受ける影響は、少なからず、意味もあるし、奥深い。

それは、お互い、よく知る人物の場合もあれば、独自の人間関係も含まれる。

 

それでも、ダントツで、“ひら”には、“きよい”の言葉が響く。

“きよい”も、時に解読不能な“ひら”の言葉ですら、溢さないように、心に留めようとする。

 

“きよい”の愛の詰まった言葉が、耳に届いた“ひら”の顔が見れて、良かった。。。

代わりに、私のほうが泣きそうでした。

 

 

結構、気になった人物・・・不審クン以上に、不審な本物がいるじゃん!!

 

30分弱の本編なのに、こんなに長く書いてしまってすみません。。。

 

★美しい彼2 第3話に続く ★