引き続き、シーズン2です。
皆さまは、いま視聴しようと思ったら、「Hulu」でご覧になってる感じなんでしょうか?
「美しい彼1」では、“ひら”と“きよい”の視点を分けましたが、「美しい彼2」では、寄り添ったカップルということを尊重し、同じ進行になってます。
ただし、一応、まとまりのあるシーン毎で区切っているので、自然に、“ひら”視点、“きよい”視点、“ひらきよ”相互視点になる・・とも言いましょうか(笑)
かなり自分の中で、試行錯誤・・・しております。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『美しい彼』ドラマシーズン2
~Utsukushii Kare~ 2023年(日本) 全4話
原作:『美しい彼』『憎らしい彼 美しい彼2』 by 凪良ゆう
「美しい彼」(シーズン2) | ドラマイズム | MBS 毎日放送
シーズン1の記事未読の方は、こちらからどうぞ
【ある日の“ひらきよ”】
💘 欲深い“ひらきよ”の朝
こんなに、すぐ手の届くところに、愛しき宝物がいるというのに、
お許しください。
勇気を言い訳に、神に触れる大罪を。
いや。許されなくてもかまわない。
その代わり、手に入れた・・・
この男(平良一成)は、まだゴチャゴチャと言っておるのか、と呆れましたが、実際には、究極の惚気からスタートです(笑)
俺だけの清居・・・
そうそう、毎朝、ぎゅってしてあげられる、これぞ“ひら”の特権!!
「・・・奇跡だ」
「また、キモイこと言ってんな」
実は目を覚ましていた“きよい”が呟き、驚きのあまり、転がり落ちる“ひら”
「おはよ・・」
でもちゃんと、「おはよう」は言う。
挨拶は大事(笑)
素肌に、フーディーを被ろうとする“きよい”の背中は、それだけで目の毒。(笑)
シングルベッド拡張!👍
そういえば、“ひら”はちゃんとパジャマ着て寝る派で、“きよい”は裸族なの?
あ・・下は履いてるけど、テレビ的にって奴?
「その・・・昨日、しつこくしすぎたから」
なるほどね
「・・・・・(じと目)」
やだ、なにこれ、可愛い!
これ、ちょうだい。 ← ギャラクシーのCMっぽく、明るく言ったら、もらえる?
舌打ちして立ち上がる“きよい”の腕にしがみつき、「ごめん、ごめん、ごめん、ごめん」と縋り付く“ひら”
「きよいがあんまり可愛いからつい・・・」
「それ以上言ったら、ホントに怒るぞ」
「ど・・どうしよう。俺、死にたくなってきた」
「は?」
顔が綻んじゃう“ひら”
今更だけど、萌え袖に反応してしまふ。
「清居が可愛すぎるから、死にたい・・・」
「キモイ!!」
朝から、特大の「キモイ(愛してる)」さく裂!
クッション使ってしばくところに、愛を感じるじゃん。(笑)
そう、この“きよい”の可愛さは、
平良一成に、ベタ惚れだ
というところに起因してるのに、
当の本人である“俺様ひら様”は、自身の、清居奏への底なしのような愛情を注ぎ込むのに忙しく、イマイチ伝わりきっていない。
未だ、両片想い続行中のような彼ら。
「うそみたいだろ ? この二人、“左(攻め)×右(受け)”なんだぜ、それで」by『タッチ』たっちゃん風
<教えて欲しい。この矛盾する気持ちを なんと呼べばいいんだろう?!>
うん、たぶん、答えはもう、“ひら”の中にあるし、そろそろ、“きよい”を認めてあげてよ(苦笑)
******************
月日は穏やかに流れ・・と、“ひら”は一口に言うけれど、この二人がくっついてから、2年近くが過ぎたってことは、冒頭のようなやりとりをしつつ、この縁側のある家で、何百回もこうして、同じ朝を迎え、過ごしてこれた。。。
それだけで感無量。
💘 漠然として不安な“ひら”の午後
写真部の部室のプリンターから出力されてきたのは、“ひら”が撮った月の写真。
大学4年生 卒業を控えた“ひら”。
“こやまくん”とのこともあり、一時は、やめようと思っていた写真部にもそのまま在籍し、周囲は後輩だらけ。
「月の写真なんて、珍しいですね」
風景写真と言っても、人がいない大都会を切り取った写真が得意だと周囲に思われている“ひら”は、後輩から、写真家の野口大海の初期の写真に似ていると言われていたりする。
“野口大海は、後輩の中には信奉者もいるほどの、絶大な人気を誇るカメラマン。
インターンとして、企業で働き始めている“こやまくん”が、スーツ姿のまま、部室に立ち寄る。
と言っても、彼もあの時、部をやめたわけじゃなく、4年生となった今も、部長として在籍してるけどね(笑)
バイトの面接にすら受かるかどうかわからない“ひら”にとって、“こやまくん”のように就職戦線の先陣を切ってる姿は、もはや異次元。
最近忙しそうにしている“きよい”とのことを、“ひら”に訊ねる“こやまくん”は、おそらく、まだ、微妙に、“ひら”が気になっている。
それはもう表面的に「燃えさかっている恋の炎」とは到底言えない“消え残り”のようなものかもしれないけれど、それはあくまでも、「“ひら”の幸せが絶対条件」の、“元片恋”にすぎないの。
「会えてるの?」
一緒に住んでることは話してないのかなぁ。
でも、“ひら”の時間が、全て、“きよい”ファーストなことはわかっている。
見送る“こやまくん”の表情には、不安と心配が見え隠れしてる。
💘 貪欲で謙虚な“きよい”の午後
ちゃんとした事務所に所属して、着実に、新人俳優の階段を昇る“きよい”
前回のドラマも評判いい、とご機嫌なマネージャー。
フォロワーが増えてる手応えを感じつつ、映像の仕事が取れるのは、事務所の先輩女優とのバーターのためだと受け取っている“きよい”。
顔を見せたマネージャーさんたち。
飯野さんと、金井くんじゃん!!← くんと呼ぶ年齢じゃなくなってるけど。(笑)
もっと上に行きたいんで、がんばります、と答え、貪欲な謙虚さをみせる、常識は心得てる“清居奏”
そういうスーパークールなところが、“きよい”のいいところ、だと褒めてくれるマネージャーさん。
いつしか、話題は、“きよい”の現場にいつも現れる、若い男子の追っかけの話へ・・・。
「“不審くん”?」
背が高くて、目深な帽子、サングラス、360度どこから見ても怪しさ満点
みたまんまのあだ名だという。
だめだ、後ろの「エターナル」が目に入ってしまう!(笑)
夜でもサングラスをかけてる理由を、外したら、ヒラメみたいな顔じゃないか、と面白おかしく推察する二人のマネージャー。
「(小声で)誰がヒラメだ!(怒)」
声に出てました。(笑)
「「・・・・・」」
「あ・・(まずい)」
清居のことを言ったわけじゃないと言われ、慌てて、「台本を読み込むんで・・がんばります。失礼します」と、慌てて立ち去る。
「ファンのことを悪く言われて怒っちゃったんですかねぇ?」
「意外!」
こんなふうに受け取ってくれる、いい人たちでよかったね。
💘 いつもと変わらない“ひらきよ”の晩
先輩女優のバーターというのは、あながち、謙遜ではなく、いいとこついてるみたい。
短い出演シーンのわりに、ちゃんとメイキングでも名前を出してもらえるし、なにかと引き立ててもらっている感じ。
将来、貴重な映像って奴かもね。
・・・というメイキング映像を、“きよい”が帰ってくるまで、繰り返し、繰り返し、見ている“ひら”
昔のビデオテープなら、間違いなくすり減るどころか、切れてるね。(笑)
清居のいない世界を、想像しただけで、心が折れる。
「涙目になるくらいなら見るな」
戻ってきた“きよい”は容赦なく一刀両断。(笑)
“きよい”が持ち帰ってきた 別の台本に目を止めると、手を出そうとして、すんでのところで我慢する“ひら”
役者にとって、台本は神聖なもの。
ましてや、これは“きよい”のもの。
俺ごときが触れていいはずがない。
“きよい”はわかってて、テーブルの上に出したと思うけどなぁ。
慌てて、夕飯を準備すると言って、台所に去っていく“ひら”の後ろ姿を見ながら、「“不審くん”・・・」と呟く“きよい”
大満足!!
エビのクリームコロッケをあげている“ひら”
母親の得意料理で、“きよい”の大好物。
揚げたてが一番うまいといい、とんとん、と“ひら”の腕を叩き、口をあけて待っている“きよい”
なにこれ、可愛い!
ちゃんと、“彼氏にしてほしいこと”を外さない“きよい”を褒めよう!!
完璧に盛り付けて、「はい」とお皿を手渡そうとする“ひら”
そういうことじゃねぇんだよ!
ぷんすか奏ちゃん
至近距離の“きよい”に、おどおどしてる“ひら”は、たぶん気づいてたな(笑)
「明日、でかけるぞ」
うまうま~
「え・・」
「なに?やなの?」
「死んでも行く!“きよい”の行くところならどこだって行く!」
💘 お日様の下、ビフォーアフターデートする“ひらきよ”
男に二言はないよね(笑)
おしゃんてぃな洋服屋さんにやってきました。
着せ替え人形のように、とっかえひっかえ、“ひら”のために、服を見立てていく“きよい”
ちょっと不思議なセンス・・・← こら!
うん、だんだん、近づいてきたかな。。。
でも、端々に覗くガーリーテイストがちょっと違うんだよね。
八木勇征くん、着てみてくれませんか?(笑)
この目、結婚式の衣装合わせで、試着室のカーテンが開いた瞬間に見る目だね。
ん、いいじゃん。
そして、私の言葉なんかより、この人の正直すぎる反応が全てだ(笑)
「今日着たの、全部ください!!」
落ち着け、“ひら”!!
へへへ、やっぱり、二人そろって、新調した服で・・・目立つわぁ。
清居奏は、さっき、“ひら”が来ていたリボンタイのお洋服をお選びになりましたね。
うん、やっぱり正解!
必要かどうかわかりませんが・・・
自由が丘さんどさんです。
どんなに“きよい”が注目されようと、二人の世界は二人の世界
でも、ふと、人前で、これがいつまでできるのか・・・ちょっと不安になる。
“ひら”の不安は、もうちょっと極端で、人間の幸福の量は決まっていて、今が最高値だから、今後は、“きよい”に振られるとか、嫌われるとか、先立たれるとか・・・不幸になる道しかないという予測。
支払いは、すかさず“ひら”
“ひら”んち、仕送り多いの? 金持ち?(笑)
そして、ここは・・・
自由が丘のヴェニスよ!
ラ・ヴィータ
すでに、許容できる限界値をこえてる“ひら”は、すっかり行動が挙動不審。
歩き方とか姿勢って、大事だなぁって思わされるね。
私、次は美容院に連れてかれるのかと思ってたよ♪🤭
「ひとりの世界に入んな! せっかく出かけてるのに・・・」
言い換えれば、せっかくデートしてるのに・・っていう意味です。
「お前は背も高いし、腰の位置だって高い。ちゃんと似合う服着て、髪型変えたら、かなりイケてんだよ」
この的確な指摘!さすが恋人!
そう、“ひら”は、絶対、化ける!
でも、慰められてると思い込む“ひら”
「なぐさめてねぇし・・それに、顔だっていい」
「え・・」
やっほーい!!
“きよい”がちゃんと口にだしたぞ。
ずっと、心の中で、そう思ってたんでしょ!!
口許はウソつけない。(笑)
“こやま兄”や劇団の人たちも目に迫力があると褒めていた、と、第三者の意見を持ち出すことも忘れない。
演劇する人って変わった人が多いから、と否定する“ひら”のネガティブさに文句をつける“きよい”
「普段はともかく、今日のおまえはかっこいいんだよ」
「そんな・・・」
「俺がお世辞言うと思うか?」
「お、思わない」
「なら、俺を信じろ。今のお前は・・ちょっと・・その・・惚れなおすぐらい、イケてる」
惚れなおす=もともと好きであったものに対して、改めて心を奪われ、惚れた思いを強くするさま。
「惚れ・・・」
パァーっと視界が開けたかのような“ひら”
たしかに、イケメンなのよ。
「今のは嘘だ!」
急に照れて、相変わらずの脛蹴り(笑)
「平良のくせに、調子乗んな!」
💘 “ひら”のくせにモテやがって・・・な昼下がり
次にやってきたのは、さっきの洋服屋なんて、目じゃないくらい、おしゃんてぃなレセプションパーティ。
あら、清居奏、いつのまにか黒いコート脱いでるわ。
ファッションセンスを競う戦いは、すでに、ここから始まっている。(笑)
既に、入口の段階で、モデルやらおしゃれ人たちの集いの華やかさを見て、あまりの場違いさに、本気で、尻込みし、びびる“ひら”
これは、“ひら”が特別じゃなくて、一般人でもその気持ちはわかるはず。
舞台の打ち上げとかには来たくせに・・と問い詰める“きよい”。
「あれは・・必死だったから」
「へぇ、じゃ、今は必死じゃないってこと。釣った魚に餌はやらないってか?」
自分のことを、「釣られた魚」に例えちゃうところ、大好きよ(笑)
周囲のおしゃれ人の放つオーラより、“きよい”の「おまえなんか、いつでも捨ててやりますけどなにか視線」のほうがもっと怖い“ひら”。
待って、死んでも行く、と、決死の覚悟で、イベント会場に足を踏み入れました。(笑)
盛況なパーティーで、常にぴったり、“きよい”のそばを離れない“ひら”に、虎視眈々と魔の手が忍び寄る。(笑)
っていうか、劇団の女豹のお姉さん然り、一定数、“ひら”みたいなタイプは需要があるからね。
絶対、俳優さんかと思った~とか言って、しなを作ってるこの“柄ワンピ”が一番積極的。
虚無の境地になってる“ひら”(笑)
“きよい”のアンテナも発動よ。😁💨💨
息も絶え絶え、顔から血の気も失いながら、大学で、カメラをやっていると答えると、写真を撮ってほしいと頼まれる。
トイレにいくから、と躱す“ひら”
<無理だ
いえ、全然、そんな、へぇ、すごい
5つの言葉と、ひきつった笑顔で乗り切れるほど、この戦場は甘くない。>
でも、心のマシンガンが出ないってことは、女子のターゲットが、本気で“きよい”に向かってないってことじゃん。
「頑張らなきゃ・・・」
全ては、“きよい”に恥をかかせないために。。。
トイレから出てきた“ひら”を待っていたのは、例の“柄ワンピ”。
イケメンVer.の“ひら”、ピ~ンチ!!
そりゃ当然、助けにくるわな。
ドン!
トイレのドアを思い切り叩いて、わかりやすく威圧。
しかし、清居奏に対して、「やだ、空気読んで」とさらりと言えるこの彼女の場数踏んでる感も、すごいわ。
この視線の意味は、また、あとで。
“柄ワンピ”が去ったあとの、バンとドアを叩いてからの、この視線。
“ひら”のとんちんかん!!
まず先に、身体から湯気が出てるみたいに怒気をはらんでる“きよい”の心情を、再び「おまえなんか、いつでも捨ててやりますけどなにか視線」と捉える“ひら”
いや、違う。この目の意図は・・・
「絶対にコロス」
平良一成、極刑宣告!
愛の巣に帰還。
どっちも、ただいま~!と言える状況じゃない。(笑)
あのまま、強制的に会場を抜け、道中、無言で、帰ってきたことは想像に難くないね。(笑)
いろいろ、思いつく限りの謝罪を試みるも、“ひら”のそれは、いつも、的外れ。
それはもう、わかってる。(怒)
それはもう、わかってる。(笑)
「ちょっとこっちこい!」
“ひら”に万歳を命じ、ポケットをポンポンポンと探っていく。
電話してね💕
「ダ、ダレ?!」
トイレの前で、入れられたことすら、自覚のない“ひら”
もちろん、ちゃんと見てた“きよい”には、そんなこともわかってます。
この時ね。
なんで、そんな隙だらけなんだ!!(怒)と、文句の一つも二つも三つも四つも言いたいよね!
「あんなべったり、抱き着かれやがって!」
「そ、その・・驚きすぎて、動けなくて・・・」
それが、どんなに可愛い言い訳だろうと、“きよい”の口許は、目ほどに物申す!(笑)
そして、それは、どんなに“ひら”が鈍かろうと、「清居が怒ってるのって・・俺が女の子にくっつかれたから・・」
はい、地雷踏んだ!(笑)
脱衣所で、本日のお洋服を身ぐるみ剥ぐ“きよい”
他の女の匂いなんてごめんです。
「ほんとは少し嬉しかったんだろ」
「そんなわけないよ。写真だって断った・・ポートレートは好きな人だけ撮りたい・・清居だけ」
「平良のくせに・・・モテやがって・・・」
ちょっとためらってから、
「今日、するからな」
「今日も・・いいの?」
この返事に、二人の関係性のすべてが詰まってますわ。(笑)
そんな、清居奏様と平良一成様に、『新婚さんいらっしゃい』という世界観に登場した
こちらの枕を進呈したいです。
「No」枕、必要?
あ、カメジロウだ!!
無事だったのね。
高校の教室より、居心地よさそう。
さすが、“ひら”!
💘 キンモクセイのある庭と縁側で戯れる“ひらきよ”の朝
翌朝・・予定よりも早く起きてきた“きよい”に対して、まだ、寝ていていいのに、と“ひら”が気遣うのは、撮影が午後から、だそうですよ。(笑)
🙊
「昨日言い過ぎた」と謝る“きよい”
「俺、ちょっとおかしい。おまえのことになるとちょっとおかしい」
「清居・・・」
“ひら”が手にしていた、写真を手に取る“きよい”
「満月?」
「ううん、14番目の月」
満月になる一歩前の、満ち足りない月、と説明する“ひら”
この写真が、“ひら”にとって、とても意味あるものだということがわかるのは、次の「おはなし」でということになるみたいです。
特に興味もなさそうに、庭先におりる“きよい”の背中にむかって
<好きで好きで、好きすぎて、満ち足りたい“14番目の月”みたいなこの気持ちは、この先も永遠に続いて、俺を切なくさせるんだろう>
カメラを構えた“ひら”に、「何を考えてるの?」と訊ねる“きよい”
「清居が俺の知らないことを教えてくれてるな・・って」
「それ、お前もだろ」
「俺も?」
驚く“ひら”を見る“きよい”の眼が、このうえもなく優しい。
「この香り、キンモクセイの香りだって教えてくれたの、おまえだし・・」
「ああ・・高校生の時・・」
微かに、笑う“ひら”
<平良一成・・こいつは、本当に俺をおかしくする>
<俺の男は、本当はかっこいいんだと見せつけたくて・・なのに、誰かに盗られそうになると、死にそうに寂しい>
<この矛盾する気持ちをなんというのか、俺は知りたい>
なぜ、この二人は、揃いも揃って、「当然の感情の起伏」を「矛盾」だと言い張り、心をシンクロさせているんだろう?(苦笑)
それでなくても、私は、“きよい”の「俺の男」というパワーワードだけで、すっかり骨抜きなのに。。。
縁側に戻り、平良のカメラを遮り、膝枕で横になる“きよい”
やっぱり、“ひら”に甘えるしぐさ、破壊力ありすぎるなぁ、この人。
「平良・・・」
「ん?」
「どっこも行くな」
それだけ言うと、“ひら”の腿に顔を埋める
・・・ここまでがワンセットだからね!!(笑)
小さく、何度も何度も頷く“ひら”
★1話の雑感★
なんだかんだ言っておりますが、こんな幸せな二人で、幕をあけてくれて、ありがとう。
24分は、ドラマの1話として考えると短い。
でも、こちらに投げ掛けてくる中身は、め一杯詰まっている感じ。
お互いを想う心と身体と共に過ごす時間は濃厚になったのに・・笑っちゃうほど、変わってない。
“ひら”は“ひら”、“きよい”は“きよい”
未だ、伝えきれない気持ちや分かり合えてない部分も当然あって、それを必死に伝え合おうと努力する誠実な姿の一つ一つが、こっちの琴線を刺激してくれる。。
さて、今回、キーワードとなりそうな、「14番目の月」と「キンモクセイ」
写真は、撮った人の心の鏡。
<ただ、見つめているだけでいい。甘くて酸っぱいキンモクセイのように。
触れたら、ハラハラと崩れてしまいそうだったから。>
冒頭、“ひら”はこんな風に言ってます。
目を閉じていても、甘く匂い立って、存在感を示すのに、実際には、とても小さくて可憐で・・・ああ、“きよい”の本質、ちゃんとわかってるんだ・・と思う気持ちもあり。
「どっこも行くな!」は、「今までとおんなじなら、ヤダ・・」に匹敵する“きよい”語録!!
もさを。『キンモクセイ』
今度は、“きよい”視点だ!(笑)
そして、私にとって、『14番目の月』は、まんま、これ。
次の夜から欠ける満月より
14番目の月が一番好き