とうとう・・・ここまで来ちゃった。

ここは、正直、筋追うのが辛かったです。

いろいろ、考えちゃったな。

たくさん書いたり、消したりしたので、最終的には、なにが言いたいのか、わからなくなってしまいました。

 

本日のピックアップ一言流れ星

「いいから、そこで待ってろ。どこにも行くなよ! 2時間で着く!」

既に、バンコクからチョンブリーまで、目をつぶっても行けそうなのは、Win様のほうだったのかもしれません。

きっと走行シュミレーション予習も完璧!

 

では、いつものご注意をば!

本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

これは、Ep.09-4です。

前出部分を未読の方は、こちらからどうぞ

『Between Us』#9-1 筋追い+雑感 ネタバレ

『Between Us』#9-2 筋追い+雑感 ネタバレ

『Between Us』#9-3 筋追い+雑感 ネタバレ

 

『Between Us』

เชือกป่าน~ 2022年(タイ)全12話

 

 "Hemp Rope" (เชือกป่าน) by lazysheep / ด้ายแดงスピンオフ作品 

 

 

【Ep.9-4

 

~Teamの家~

ここ、チョンブリーも新年があけました。

 

夜空に打ちあがったカウントダウン花火を

Winと電話しながら、花火とともに、新年を迎えたTeam。

 

Team「Happy New Year、 Hia」

 

バンコクとチョンブリー、離れていても、眺める空はつながってます。

 

Win「Happy New Year 来年は一緒にカウントダウン出来たらいいな」

それを聞いて、喜びが抑えきれないTeam。

 

Team「今年が、Hiaにとっていい年でありますように飛び出すハート

Win「お前もな飛び出すハート

 

その時、急に、

Team「Hia、もう行かなきゃ。。俺、戻る前に、なにか買って帰るね」

慌てた様子で、電話を切ると、家の前の道にむかうTeam。

 

Teamの家の前の道を、通りかかる人影を見つけたようです。

 

駆け寄るTeam。

Team「あの・・・ป้า Ta(Taおばさん)・・」

パパかママのお姉さんなのかな? ← 聞き違いだったら、すみません。

 

Teamが声をかけたのは、P’Tonのお母さんでした。

 

 

Taおばさん「あら・・Team・・」

Team「こんばんは」

Taおばさん「お正月で、帰ってきたの?」

Team「はい。両親に会いにきました」

 

 

Taおばさん「大学の様子はどう? 今、何年生だったかしら?」

会話の内容は普通なんだけど、Taおばさんには一切、生気も笑顔もないし、声にも抑揚がないの。。。😢

 

緊張した様子で、答えるTeam。

Team「1年生です」

Taおばさん「そう・・1年生なのね。もし、Tonがここにいたら、3年生だったはずよね? だって、あの子はあなたの2歳上だったでしょ」

Team「・・・はい そうです。」

こんなの耐えられない。

Team、逃げずにえらいよね。

 

私は、Teamに肩入れして見てしまっているから、どうしても、そう思ってしまうのだけれど。

 

Taおばさん「もう、行かないと・・。 โชคดีนะ (幸運を祈ってるわ)」

この人も、これが精いっぱいなのかもしれない。

 

 

Team「はい、おやすみなさい、Taおばさん」

 

Taおばさんの後ろ姿をしばらく、見つめたあと、

 

肩を落として、家に戻るTeam。

 

 

~Team 両親の寝室~

両親のダブルベッドの真ん中に、枕をもって割り込んできたTeam。

きっと、Teamの状態を一日一日、こんな風に、ずっと見守ってきたお母さんとお父さん。

 

そうか、枕持参でのベッド遠征は、Teamにとって、昔からの十八番なのね。

 

Teamパパ「おい。この子牛は、本当に、私たちと一緒に、寝たいらしいぞ」

あくまでも、息子可愛さのママ。

Teamママ「もし、Teamが子牛なら、私たち二人は、牛の両親ってことになるわよ。なにか喋る時には、ちゃんと考えてからにしてちょうだい!」

Teamパパ「ああ、そうだな。もう、考えないことにするよ」

軽口で気をまぎらわせてくれる、明るい両親に挟まれ、会話を笑ってきいているTeam。

 

Team「母さん・・・さっき、Taおばさんに会ったよ」

Teamママ「え、本当に? なにか言ってた?」

心配するママ。

Team「別に何も言わなかった。ただ、今、何年生かって聞かれただけ。それから、もし、P’Tonが生きていたら、3年生になってたって言ってた」

Teamママ「ねえ、あなた、まだ、あのことを気にしてるの? もう今頃は、Tonもきっと新しい人生を生きてるはずよ

私個人は、無宗教無信心派で、唯一信じるのは、ドラマの神様くらいだけど(笑)← それをここで言うか!

それでも、前を向いていくために、拠り所として、心の支えが必要であれば、来世を信じることや、信じている人に何の抵抗もありません。

思いつめ、凝り固まってしまう人を最後まで見捨てない存在が、生身の人間以外に必要な場合もあるでしょう。

(逆に、その個人の心の在りようや想いを、他者を受け付けず、争いに至るまでに導く排他的な「教え」というものについては、懐疑的です。)

 

Team「でも、Taおばさんは、まだ、悲しそうだったよ」

 

Teamママ「それが、彼女のやり方なの。めったに、誰とも話そうとしない。たとえ、他人があなたを許さなかったとしても、あなたは、自分を許すことを学ばなければならないのよ。そのこと、ちゃんとわかってる?」

 解釈は分かれるでしょうが、(起きてしまった事故への対処とは別に)Team自身の心のケアにも、注力してきたことがわかる言葉ね。

 

小さく頷くTeam。

 

Teamパパ「子牛の息子よ、もう十分だ。考えるのをやめて、寝ることにしよう。明日は、お前の好物をつくってやるからな」

Team「じゃ、全部、食べるよ」
Teamに笑顔が戻りました。


Teamママ「さぁ、寝ましょう。」

Team「おやすみなさい、お父さん牛、お母さん牛・・」

Teamに、素晴らしいお父さんとお母さんがいてよかった。。。

 

ひとしきり笑った後・・・目を閉じた両親に挟まれてもなお、目をあけたまま、天井をみつめているTeam。

もう、パパやママのベッドは卒業する時が来ているってことなのかもね。

 

 

~Tonの墓地~

しばらく墓前に立っていたTeamが、腰を下ろすと、墓標に飾られた、Tonの笑顔が目の高さにくる。

生2545年(2002)7月11日 没2555(2012)年5月24日とあるので、もうすぐ10歳になるところだったのね。

そして、2歳下のTeamは、当時8歳。

単純な年月換算で言えば、あのプールでの出来事から、10年ちょっとの月日が流れたということになります。

 

備えてある花は、少し枯れてしまっていて、周囲に落ちた葉や花がらをきれいに取り払い、話しかけるTeam。

Team「P’は、決して、年をとらないんだね。」

優しく微笑み、ポケットから、水泳大会で取った金メダルを掲げてみせる。

Team「金メダルを持ってきたよ。俺、もうちょっとで腕が引きちぎれるんじゃないかと思うくらい泳いだんだ。どう? かっこいいでしょ?」

 

腕を下ろし、Tonを見つめるTeam。

 

Team「元気だった? 調子はどう? 俺、P’に会いたいよ。」

 

Teamの目に、涙がにじみ始める。

Team「P'・・・ 俺のこと、許してくれた? まだ、俺のこと、怒ってる?」

 

言葉に出すのも辛く、うつむいてしまうTeam。



Team「ごめんね、P'」

 

涙をこぼしながら、Tonに語り掛けていると、誰かがくる気配がして、

慌てて、近くの植え込みに隠れるTeam。

 

やってきたのは、Tonの母、Taおばさんでした。

 

Taおばさん「新年おめでとう・・・」

墓標を拭き、新しい花を供え、「今日は、あなたの好物をつくってきたわよ。食べてちょうだいね」と、墓前に並べ始める。

Taおばさん「昨日ね、Teamに会ったの。本当はね、もう、あの子のことを怒ったり憎んだりしてないのよ。でも、あの子に会うたびに、あなたのことを考えずにはいられないの。」

そう呟くように話しながら、まだ、泣いてしまうTaおばさん。


Taおばさん「もしあの日、あの子と遊びに行くのを許さなかったら、たぶん、あなたは今でもまだ、生きていたでしょう」

 

涙をぬぐうTaおばさん。

Taおばさん「あなたが恋しくてたまらないわ・・・」

Tonの写真に手を伸ばし、再びあふれた涙をぬぐうと、「もう行かないと・・。明日また、くるわね」と言い残し、去っていく。

 

Taおばさんの話を、ずっと聞いていたTeam。

 

口許を必死に押さえ、泣き声が漏れないようにしていたのね。

😭😭😭💦

 

Taおばさんがいなくなったあと、一人、残ったTeamは、その場で、泣き崩れてしまう。

 

ここは、どうしても、見てるのが辛くて・・・だめだ。

 

でも、一言だけ。。。

 

水で亡くなった子供のお墓は、水辺には建てないと思う。

 

※ ごめんね、ロケの都合上よね。。余計なことをいいました。。。m(__)m

 

~Winの自宅 リビング~

同じころ・・・

恰好は優雅ですが、Teamがいなくて、手持ち無沙汰感満載なWinさんです。

 

View「Hia!」

家族での食事の時とは大違いの明るい表情で、リビングに来たView。

 

Win「ん?」

View「なにしてるの?」

Win「テレビ、見てるだろ」

ソファに腰を下ろすView。

View「ね、P’Teamって、どこにいるの? 今日は、誘ったりしなかったの?」

Win「あいつは、実家に戻ってるんだ」

View「あ~、じゃ、いつ戻ってくるの?」

Win「たぶん、明日には・・って言ってたけどな」

View「うわ~」

傍らのスマホを見ているWin。

覗き込み、笑顔になるView。

View「Hiaったら、P’Teamからの電話を待ってるんでしょ?」

 

呆れたように、「知ったふうな口を叩くな!」と戒めるWin。

 

View「電話がかかってこないなら、Hiaからかけてみればいいじゃん。そんな不機嫌にならないでよ」

Win「別に不機嫌になんかなってない。ただ、家の人と一緒にいる間、あいつに気を使わせたくないだけだ」

 

へぇ~~と、笑顔が消えないView。


ちょこんと、Winの近くに座りなおす。(笑)
View「ねぇ。それって・・・つまり、Hiaたちは、お互いに好きってこと?」
とうとう言っちゃったね!🤭

 

Win「・・・・・・」

 

あはは・・・答えないじゃん、と指さして、笑い出すView。



Win「しゃべりすぎだぞ、View」
View「なんで、僕、怒られてるのかなぁ~」

なんでかなぁ~(笑)


楽しそうなView。

Winも、揶揄われて、まんざらでもないじゃん。
 

スマホに、Teamから連絡があったようで、手に取るWin。

 

兄の微笑みを見て、「ほらね!」と、してやったり!なView。

 

View「P’Teamから電話が来た途端、Hia、笑ってるよ」
Win「うるさいぞ」

Viewをポン、と押すWin。

 

電話にでるWin。

Win「もしもし? どうかしたのか?・・・・・・」

みるみるうちに、表情が険しくなるWin。

Win「Team! 今、どこだ?」

 

View「何かあったの?」
様子がおかしいWinに訊ねるView。


Win「いいから、そこで待ってろ。どこにも行くなよ! 2時間で着く」

そう言って、電話を切るなり、ジャケットを取ろうと腰をあげるWin。



View「どこに行くの?」
Win「Teamに会いに行く」

View「はぁ? P’Teamって、実家に戻ってるんじゃなかったの? ねぇ、バイクで行くつもり?」

矢継ぎ早のViewの問いかけには一切、答えず、すぐさま、家を出ていくWin。

 

~墓地~

すっかり日は暮れ、しかも、かなりの土砂降りです。

そんなことなど、まるで、意に介さないように、Tonの墓前に座り込んでいるTeam。


一方、豪雨の中、バイクを飛ばすWin。

 

全身ずぶぬれのまま、墓前に語り掛けるTeam。

Team「P’、俺、一体、どのくらい償わなきゃならないの? いつになったら、十分になるの? なんで、死ぬのがP’Tonじゃなきゃだめだったの? なんで、俺じゃなかったの?」

深く頭(こうべ)を垂れ、泣き出すTeam。

 

いまだに、時が止まったままでいるTaおばさんの姿に、ショックをうけたTeam。

 

優しいTeamが、あの姿を見て、平然としていられるわけがないもの。

 

到着したWin。

もしかして、日ごろから、GPSアプリ、ひそませてました?

(いや、まじで! 電話した時のTeamに、墓地までの道案内ができたとは思えないもん)

 

Ton兄ちゃんが、無事に、Winを連れてきてくれたのならいいのにな。

 

ヘルメットを外し、Teamに近寄るWin。

 

泣きながら、その姿に驚き、立ち上がるTeam。

たまらず、Winの胸に飛び込むと、「Hia・・・Hia・・・」と泣き続ける。

理由もわからず、ただ、抱きしめるだけのWin。

 

Team「どうしてなの? Hia? どうして、俺じゃなかったの? 死んだのが、俺だったら、全部良かったのに・・・」

 

Winの視線の先には、Tonの墓標が。。

 

Win「もう大丈夫だ。もう俺が来たから。誰も、お前になにかしたりできないよ」

 

Winの言葉が耳に届いていないTeam。
Team「なんで、俺じゃないの? Hia?」

 

泣きじゃくるTeamに戸惑いながら、抱きしめる腕に力を込めるWin。

それでも、少しだけ、Winから身体を離すTeam。

Win「家に帰ろう。家に送っていくために来たんだから」


混乱しまくっているTeam、「Hia・・・」と再び、Winに身を預け、泣きじゃくる。

優しく背中を撫でながら、「もう、大丈夫だ」となだめるWin。

 

激しい雨の中、バイクを飛ばすWin。


 

~ホテル~

結局、Teamはショックを受けたままだし、二人とも、ずぶ濡れってことで、直接、Teamの家に戻ることはしなかったのね。

 

電話をかけるTeam。

 

Team「うん、母さん? たまたま、先輩が町に来てたんだ。それで、偶然、会ったんだ。うん。もちろんだよ。明日、朝食までに、自宅に一緒に連れていくよ。・・・うん、大好きだよ、母さん」

 

張りのないTeamの声に、ママはなにか気づいたかな。

 

ちょうど、Teamが電話を切ると同時に、バスルームから出てきたWin。

Win「・・・Team」

Winを見上げるTeam。

Team「・・・バンコクから、ここまでバイクを飛ばしてきたの?」

Teamの隣に、腰を下ろすWin。

Win「まずは、自分のことを心配しろ。自分のこと、ちゃんと見てみろよ・・・」

 

Team「すごく危険なんだよ、Hia。 俺・・・Hiaに電話なんかしなければよかった」

今のTeamには、再び、自分のせいで、大切な人を失うことなんて、ありえないから。

 

Teamの両腕をつかみ、自分のほうに向かせるWin。

Win「お前が電話をかけてきたのは、正しかった。

 なにがあろうと、どんなに遠くにいようと、俺は、いつでも駆けつけてやれる。わかったか?」

 

Team「・・・Hia」

この、息がもれたような、Hia・・の言い方に、もらい泣きしないわけにはいかないでしょう。

 

こんな圧倒的すぎる愛情の塊を、まともにくらって、言葉が出ないTeam。

 

また、感情が高ぶってきたようです。

Team「P’Tonが死んだ理由は俺にあるんだ。俺が、兄さんを殺したんだよ、Hia」


涙ぐむTeamを抱きしめるWin。

なによりも、今のTeamに必要なのは、Winに包まれることよね。


Win「今は、その話はしなくていい。俺も、今は聞きたくない。ただ、お前が無事に、こうしているだけで・・・俺にとっては、それで十分なんだよ・・・」

 

その言葉を、涙をこらえ、かみしめるTeam。

 

 

★【Ep.9-4】の雑感 ★

あの事故があってから、おそらく、Teamは、両親に守られて、うなされる夜をなんとか耐えてきたんでしょうね。

かなり大きくなっても、両親の真ん中で寝るのは、当たり前で、自然なことだったのかも。。

Teamが歪まなかったのは、この両親あってこそね。


 

あの日、TeamやTonは、内緒で、プールに来てたはず。

#3-3 

 Ton「本当にいいのか? プールはもう閉められてるんだぞ」

 Team「なおさらいいじゃん。ほかの人が来ることないし・・・」

 Ton「でも、母さんに見つかったら、叱られるぞ」

Taおばさんは、Tonの墓前で言った言葉。

「もしもあの日、あの子と遊ばせなかったら」と訳すか、

「もしあの日、あの子と遊びに行くのを許さなかったら」と訳すか、

意味合いが違ってきます。

 

If that day, I didn’t allow you to go play with him,

私は、(英訳に合わせて)後者を選びました。

 

タイの子供たちは、学校の送り迎えも親がするし、わりと、外出する際には、親と一緒に行動すると聞きますが、小学生になった子供たちの行動を、一から十まで把握することなど、さすがに難しいでしょう・・・。

 

(時に、心の中では、天国の息子やTeamにきついことを言ったり、泣いたり、怒ったりしながら)

それでも、この人が、本当に許せずにいるのは、自分自身だったのかも、という想いが強いからです。


なぜ、目を離してしまったのだろう。

なぜ、行先にもっと気を配らなかったのだろう。

そうやって、この10年、楽しいことや笑顔から身を退いて、自分を罰するようにして、なんとか生きてきたような気がします。

 

でも、それはなかなか人には伝わらない。

もちろん、Teamのママの話を推察するに、かなり周囲の人たちも手を差し伸べた感じですしね。

だれだって、彼女が辛いとわかってる。

他人を寄せ付けず、いまだに、悲しみの中にいると周囲には思われているし、そんな姿を身近で見ていて、おそらく、Teamも、Teamの両親も、一度として許された思いになったことなどないはず。

 

時間は、1日24時間1年365日、誰にとっても等しいようであっても、同じように流れないこともある。。。

時間ぐすり、という言葉、そんなことを考えてしまいます。

 

★Ep.10-1に続く★