これは、Ep.11の後編です。
前半未見の方は、こちらからどうぞ
『KinnPorsche』EP.11 前編 筋追い+雑感 ※ネタバレ
『KinnPorsche』EP.11 中編 筋追い+雑感 ※ネタバレ
で、いつものご注意をば・・・。
本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『KinnPorsche』
รักโคตรร้าย สุดท้ายโคตรรัก【Ep.11】後編
~隠れ家~
Vegasが、デッキテラスで、読書をしているところに、
ツカツカと近づいてきたのは、ファッショニスタ・Kan。
すぐさま、立ち上がり、ワイ(挨拶)するVegas。
問答無用とばかりに、Vegasが持っていた本を、手で払うKanパパ。
(またまた、BGM♪は、ビバルディです。)
バサッと地面に落ちたのは、
アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』
落ちた勢いで、カバーは外れてしまいましたが、タイトルをしっかり見せるあたり、これ、本の内容が重要?
稀代のSF小説を紐解くべき?
それとも、クラークが同性愛者だと言われていたから?
またひとつ、気になるアイテムが出てきました。
更に、思いっきり、頬を叩かれるVegas。
ゆっくりと視線を戻すと、怒りを抑えたように、自分から視線をそらしている父。
Kanパパ「お前が担当していた金鉱の取引が破綻した。」
Vegas「おそらく、それは、今の状況があまり良くないからです。それで、彼らが手を引いたんです」
Kanパパ「全部、お前のせいだろうが! このバカ息子め! お前はただ、トラブルを引き起こしただけだ。一生、Kinnを倒すことなどできん。」
こんな風に、ことあるごとに、Kinnと比較して、否定して、這い上がってくることを期待して・・・・そして、奈落の底に突き落とし続けてきたのね。
でも、この人は、本当に、出来の悪い息子をただ、罵倒してるだけなのかな。
背を向けたまま、父親としては、言ってはいけない言葉を言い捨てるKanパパ。
Kan「お前とMacauは、俺の息子である価値すらない」
それだけ言うと、立ち去るKan。
力なく、デッキチェアに腰を下ろすVegas。
愛情の示しかたを知らぬもの同士、こんな風に、コンプレックスと虚しさがどんどん蓄積していくのね。
~隠れ家 監禁部屋~
鎖で吊るされたまま、ベッドにもたれるように床に座らされているPete。
部屋に入るなり、大声をあげて、机周辺のあたりのものに当たり散らすVegas。
Vegas「くそぉ~!」
やりきれない想いは、いくら叫んでも、どうにもならない。
Vegas「寝てるふりなんかするな!! 起きて、俺を嗤えばいい!」
Vegasには、自分を蔑むように嗤ったPeteが、「王様は裸だ」と叫んだ子供のように、真実の自分の姿を指摘する存在に映ったのかな。
反応を示さないPeteを罵倒するVegas。
Vegas「Pete!! イライラさせるなよ!」
Peteの手を掴んだVegasの動きが止まる。
一瞬で、様子がおかしいと気づいたのね。
Vegas「・・・Pete。」
見下ろした際の、Peteの痛々しい「傷」が「傷」として、ようやく目に飛び込んできたんでしょう。
小さく声をかけ、そのまま、手を揺らしてみる。
Vegas「おい、Pete・・・おい、Pete・・・」
顔をゆすっても、ぺちぺちと頬を叩いても、ピクリとも反応しないPete。
Vegas「・・・Pete。起きろよ。Pete、Pete・・・」
意識のないPeteに触れながら、畏れに声を震わせ、焦りはじめるVegas。
~本家 1階~
Tankhunと、PolやArmが、ゲームをしながら、わいわい騒いでいるところに、
Chayが連れてこられる。
すでに、この丁重なおもてなしぶりですよ。
「準家族」ってすごい。。。
Chayに気づいたTankhun。
本日は、なんの毛皮かしら。
ホワイトなゴージャスハーフコートです。
とうとう、Chayも、khun坊ちゃまの洗礼を受けるのね(笑)
Tankhun「あ・・・あんた、Porscheの弟でしょ?」
Chay「はい。 あの・・・P’は・・・・」
Tankhun「私はね、Kinnの兄よ。Khun-Tankhun Theerapanyakulよ」
自ら、フルネームを名乗られました。Σ(゚Д゚)
Chayのほうに近寄り、握手を求めるkhun坊ちゃま。
この雰囲気、姐御的な存在に、純真な主人公が出会った時のジブリっぽい。 ← 伝われ!(笑)
すると、「あ・・・」と呟き、ワイをしながら、丁寧にお辞儀をするChay。
Chay「こんにちは。私の名前は、Porchay-Pichaya Kittisawatです」
さりげなく、差し出した手を引っ込めながら、「ちゃんとフルネームで挨拶できたわね・・・さぁ、こっちにきて、お座りなさい」
はい、と腰かけるChay。
Tankhun「Porscheよりもはるかに礼儀正しいわ、あんたたちもそう思うでしょ?」
嬉しそうに、Armたちに訊ねるkhun坊ちゃま。
この笑顔、Chayのこと、気に入ったんだね。
ああ、よかった。
khun坊ちゃまに気に入られたら、本家の大奥ライフは、勝ったも同然(笑)
Tankhun「ねぇ、ドラマを見るのは好き?」
Chay「ときどき、見ます。」
Tankhun「だったら、今までに、これ、見たことある?」
携帯の画面を見せるkhun坊ちゃま。
覗き込むChay。
Chay「はい、あります」
Tankhun「そう。それなら、この主人公は死んじゃうと思う?」
Chay「主人公? えっと・・・いいえ、この人は死ななくて、悪い奴が死にました」
見ていたときの記憶をたどりつつ、答えるChay。
Tankhun「OK! 素晴らしいわ!」
テーブルをバンと叩くkhun坊ちゃま。
Tankhun「あんたは、ちゃんと見てる子よ! うちのボディガードよりも賢いわ。あんたたち二人は、この子をお手本になさい! ホント、バカなんだから・・」
Armが、Chayを見る眼が、ずっと、親戚のおばちゃん。。。いや、すでに他人のものになった初恋の人を見るような?(笑)
Polは、まったく何も考えずに笑ってる(笑)
なんと答えていいのか・・・困ってしまうChay。
Tankhun「もっとリラックスしなさいって。そんなに緊張しないのよ。わたしと一緒にいる時には、こんなふうに、りら~っくすした雰囲気でいればいいのよ」
迫力に、固まるChay。
Tankhun「知ってる? 私はね、二人の弟の面倒を見たのよ。二人とも、まともに育ったんだから。次に、私が育て上げるのは、あんたね。ね?」
Chay「あ・・あの、待ってください。えっと、こちらには、Kinnさんしかいないのでは? どうして、二人の弟とおっしゃったんですか?」
Tankhun「ああ、これよ・・・」
立ち上がって、飾ってある写真立てを手に取るkhun坊ちゃま。
Tankhun「ほら、これをごらんなさい。どう? これが私の作品ね。二人ともちゃんと成長して、私みたいにハンサムに育ったわ~~。きっと、あんたも、私みたいになるわよ」
途中から、Tankhunの言葉が耳に入らないように、写真に釘付けになるChay。
その中に、どう見ても、間違えようのないくらい、よく知る人がいたから・・・。
Tankhun「私を信じれば、きっと全部うまくいくわよ。覚えておきなさい、Porchay」
Chay「そ・・その・・もう一人の方は・・・」
Tankhun「Kimよ。一番下の弟よ。あら、もう、あんたとは会ったことあると思ってたけど・・・。あの子、あんたを助けに倉庫に行ったんだもの」
さすがの兄ちゃんも、KimとChayの関係は知らないのか?
Chay「僕を助けに、倉庫に?」
初耳でした。
Tankhun「ああ、そんなことより、あの子は本当に、この本家の周りにいることはほとんどないのよ。ずっと前に、一人暮らしするっていって、引っ越したの。なんか、ちょっとしたアーティスト気取りでね。でも、あの子と言えば、なにより、お節介だってことよ。ホントに、うるさいんだから。でも、それも実は、私から受け継いだみたいなものだけどね~」
今日の兄ちゃんは、ハイテンション & 饒舌ね。
Chayの呆然とした表情、気付いてる?
いつもの、兄ちゃんなら、ちゃんと気づいてあげられると思うんだけど。。。
~隠れ家 監禁部屋~
意識を失ったPeteをベッドに寝かせ、傷の手当てをしているVegas。
上半身に包帯を巻き、さらに、貼ったテープを丁寧に、丁寧に、押さえていく。
うっすらと目を開けるPete。
ああ、よかった。
目を開けただけじゃなく、ちゃんと、Vegasのことも認識できてるみたいだし・・・。
Vegasも、ホッとしたように、座りなおすと、薬を飲ませようとする。
Vegas「飲め」
ゆっくりと首をふり、「いらない・・・」と答えるPete。
Vegas「お前の傷は、炎症を起こしてるんだぞ。いいから、飲め」
そもそも、あなたが傷つけたんですけどね。
Pete「だったら、ただ、死なせてくれ」
今のVegasは、何を言われようと、憑き物が落ちたみたいに、ケアする人モードなんです。
Vegas「お前、毒だと思ってるのか?」
いきなり、カプセルを歯で挟み、Peteに口移しで飲ませようと、覆いかぶさるVegas。
驚愕するPete。
キスは、好きな人とするものだというポリシーの人。
一向に気にするふうでもなく、今度は、Peteの身体を傾け、水を飲ませる・・などの献身ぶり。
ああ、濃密。。
むせつつ、気づけば、薬とともに、水分も身体に染み渡り。。。
まるで、人が変わったかのようなVegasの動向が気になるPete。
Peteの頭元に、しゃがみ込むVegas。
頭上に回していた手を、下のほうに下ろすと、激痛が走り、うめき声をあげるPete。
Vegasとの間を隔てるものがなくなり、「なぜ、あのまま、死なせてくれなかったんだ?」と訊ねる。
Vegas「それじゃ、楽すぎるだろ・・」
あ・・そういうこと・・・と妙に納得するPete。
Peteとしては、優しいVegasより、狂気を孕むVeasのほうが、しっくりくるというか、混乱せずに受け入れやすいでしょう。
Vegas「お前は、俺が満足するまで苦しまなきゃ・・・」
ただね、言葉はキツイこと言ってるけど、なんだか妙に、Vegasのテンションがフラットというか低空を漂ってる・・・のに気づいちゃったPete。
改めて、Vegasに視線を向けるPete。
Pete「なにかあったのか?」
Vegas「・・・!」
気遣われたことに驚いたように、Peteのほうに顔をむけるVegas。
Vegas「父さんが来た」
その意味を推し量るPete。
Vegas「父さんに、ひどく叱られた。 俺は、やることなすこと、全部、うまくいかないんだ・・・。まぁ、仕方ないよな。 何をしようと、お前のところのボスを打ち負かせないようだからな・・・」
Pete「なんで、(いちいちKinn様と)比べなきゃならないんだ?」
Vegas「それは、みんなが、俺をVegasだと知ってるからさ。分家のな。常に、本家の下にいる・・・」
卑屈さをにじませるVegas。
Pete「誰しも、良い面と悪い面があるだろ。あんたは、あんたの父親のためにしてる。それだけでも、いい息子ってことじゃないか」
Vegas「お前は、この世界の、日の当たる部分しか見てないんだ。俺の背負ってる痛みなんて、わからないくせに。」
ふっ、と、うっすらと笑って見せるPete。
Pete「わからないって? 」
ん?と不思議そうに、Peteを見るVegas。
表情にいつもの険はありません。
少し、遠い目をしながら、昔の話を語り始めたPete。
Pete「子供の頃さ、父さんは俺にボクシングをやるよう、強制したんだ。負けると、ぶん殴られたよ。そんなある日、俺、勝ったんだ。」
Vegas「だったら、殴られなくなったか?」
首を振るPete。
Pete「いや。依然として、俺を殴ったよ。後になって、父さんが(プロの)ボクサーだってわかったんだ。でも、意外にも、父さんは一度も勝ったことがなかった。そして、その痛みを俺にぶつけてたのさ」
Vegas「それって、うちの父親もそうだって言ってるのか?」
Pete「だったら、(お前の父親は)Korn様を打ち負かしたことあるのか?」
Vegasの問いかけに、質問で返すPete。
Vegas「・・・・・」
Pete「もうわかっただろ? (父さんたちは)俺達がクソみたいな息子だから、殴るわけじゃない。彼らが、彼ら自身が、クソだから(代わりに)俺達を殴るのさ」
そんな風に、考えたことなど、一度もなかった。。。
Peteの言葉に、動揺するVegas。
Vegas「うるせぇ!」
話し疲れた・・・というように、目を閉じるPete。
Pete、君はすごいね。
あんなふうに縛られている状態で、KanがVegasを殴る様子を見て、ちゃんと、本質を見ていたんだね。
「この世に、ヒーローなんていない」
お父さんから、殴られ続けても、誰一人、救いの手を差し伸べてくれる人はいない理不尽さを一人、耐え続けてきた少年時代、人の心身の痛みとその心に負う傷に敏感になった・・・ということが、ここまでの話でわかったことです。
じっと、考え続けるVegas。
~Kimのコンド~
正面玄関から出て来たところに、ずっと待っていたであろう、Chayが、「こんにちは、P’Kim。そして・・本家の末の弟さん」と声をかける。
いつか、こんなふうに、Chayが訪ねてくることも、当然、覚悟していたんでしょうね。
Kim「・・・新しい家には、もう慣れたか?」
Chay「つまり、僕が、Porscheの弟だと、ずっと知ってたんですね」
小さく頷き、「そうだ」と返事するKim。
精一杯、大したことない・・と振る舞い、悪役になろうとしてるKimの姿に、すでに、わたくし、号泣の兆し。。。
Kim「そうでなければ、なぜ、 俺が君の個人指導なんかを?」
Chay「どうして、そんなことが言えるんですか?」
必死に我慢しているけれど、すでに、涙声状態のChayを見て、視線をずらすKim。
Kim「なにもなければ、失礼するよ」
Kimの腕を掴むChay。
Kimも限界だけど、とりあえず、立ち止まる。
Chay「これだけ、答えてください。P’は、僕のこと、一度だって愛してくれましたか?」
Kim「・・・・・!」
ここで、『เพลง ย้อนแย้ง』のインストが流れはじめるんです。
何と答えればいい?
もう、これ以上関わり合いになってはだめだ、もっと、傷つけることになる
Kimの脳の中で、何かが叫んでる。
Chay「・・・ねぇ・・P’Kim」
心を決め、振り返るKim。
Kim「悪いな・・・」
Chayの手を振りほどき、歩き出すKim。
ショックを付けるChay。
もう、ただの、憧れの人なんかじゃないのに。。。
自分の気持ちはわかってもらえていたはずなのに。。。
そのまま、立ちつくし、
目で、ずっとKimを追い続けるChay。
膝から崩れ落ちるように、そのまま、しゃがみながら、泣き始める。。。
この時、Chayの泣き声は流れない。
歌詞も流れない。
でも、まるで、セリフのように、Chayの涙が溢れだす
ねぇ 教えてよ
私が欲しいのは真実だけ
気にしないで 無理なんてしないから
あなたが私なんて愛してなくて
私を置き去りにしたいのなら
******************
なんなの、11話は。。。!!
辛い部分は徹底的に辛く、幸せな部分もどこか、靄がかかるみたいに、思わせぶりで。。。
離陸するヘリコプターに、前シーンの『เพลง ย้อนแย้ง(矛盾する音楽)』を少しだけ被せてるぅ~~~。
でも、引っ張られすぎはよくないですね。。。
気持ちを入れ替えて・・・・
~ヘリコプター機内~
ずっと手を握り締め、上空の様子を見ているKinnとPorsche。
Porscheのお誕生日のサプライズイベントです。
この地上のどこかで、弟、泣いてるけど。 ← それ、今、言ったらアカンやつ
見慣れたバンコクの街並みを無邪気に楽しむKinnとPorsche。
確かに、このバブリーなプレゼントは、Kinnだけが出来ることになるよね。
ここも、セリフなしで、おそらく、こんなこと言ってるんだろうなぁ・・・的な表情と、頬にチュ・・だったり、甘々な感じが続きます。
Kinn「誕生日おめでとう・・・」
頷きながら、「ありがとう」と満足そうに、笑みを浮かべてます。
ああ、このキスの、さりげない感じが「ありのまま」
見つめあってるうちに、どんどん、キスせずにはいられなくなる感じも「あるがまま」
恋する二人が盛り上がっても、それは決して罪じゃない!
~隠れ家 監禁部屋~
Pete、ベッドに、普通の位地で寝かせられてる。。。
そっと、傍らに立つVegas。
気配で起きたPeteが、なんとか、身体を起こす。
物悲しそうな目で、Peteを見下ろしているVegasの口元が腫れている。
Pete「また、やられたのか? 大丈夫か?」
Vegas「まだ、見慣れないのか?」
それだけ、父からの暴力が日常茶飯事だと言いたいんでしょう。
・・・っていうか、パパ、四六時中、殴りに来てるの?
Pete「それで・・・痛むか?」
Vegas「ああ、痛いよ。でも、なぜか、前よりは、痛く感じないような気がする」
小さく頷くPete。
Pete「なら、良かったよ」
まるで、同じ痛みを共有しているかのように、通じ合っていることをお互いに、自覚し始めた?
既に、危険な兆候が始まってる感じ。。
サイドテーブルに置かれた、手つかずの、食事を見て、「まだ、食べないのか?」と訊ねるVegas。
Pete「作ってから、しばらく経ってるだろ? どう見ても冷めてるよ」
いままでの、「食べない」一辺倒だった反応が違ってきたPeteに、黙って、部屋を出ていくVegas。
しばらくして・・・Vegasが器を持って入ってきたよ。
ラーメンだぁ~~~!
もう、自然と、クンクン、鼻が鳴っちゃう(笑)
人間の生命力というか、生きる気力って、正直だよね。
黙って、差し出すVegas。
Pete「俺に?」
Vegas「食べるのか? 食べないのか?」
笑顔で受け取るPete。
数日ぶりの、暖かい食事に、血が騒ぎます。
スルスル~と口に頬張って、停止!
ぷほっと吐き出しました。
Pete「しまった。これって、毒でも入ってるんじゃないか・・? これで死んだらバカみたいじゃん」
Pちゃん、全部、声に出てるよ。
器を布団に置いたとき、ちょっとスープこぼれたね(笑)
ここね、まるで、Peteの独り言が聞こえてないみたいに、ベッドの足元に座って、本を読んでる、クールなVegas。 ← クールなVegas の部分は、是非とも3回くらい、リフレインでお願いします(笑)
身体をひねり、水のペットボトルを手に取ると、うがいのように口を漱ぐPete。
Vegas「おい、なにが毒だ!!」
さきほど、Peteが履きだしたのも含まれてるラーメンを、「よく見てろよ」と一口食べてみせるVegas。
Vegas「これで、いいだろ、さっさと食え。そんなに俺のことが嫌いなら、あとで、俺を殺せるよう、エネルギーをためておけ」
最後の言葉を聞いてるのか、聞いてないのか、わからないくらい、貪るように、食べ始めるPete。
がっつり、味わってるPeteの様子に、ニヤリと喜んでるVegasさんが、さっきから読んでるのは、引き続き、『幼年期のおわり』です。
ツンデレのお手本のようなVegas様!
バンザ~~~イ!!\(^_^)/
~ヘリポート~
空の散歩も終わりかな。
一足先に、降り立ったPorsche。
振り返ると、なんだか、Kinnの歩き方が変。
とても変🤭
おお、機体にTKグループのエンブレムがありますね。
Porsche「どうした?」
Kinn「乱気流さ」
当然、その意味がわかるPorscheも一緒になって、笑ってます。
こら! 上空で、勝手に、乱気流なんか起こして!(笑)
パイロットさん、ごめんなさい。
お礼なら、地上でね
さっと、スティックヤードムを取り出すPorsche。 ← 忖度商品です。
ダンナさん、プレゼント大作戦、満足?
****************
ここで、少し、お話が変わります。。
~寺院~
参拝や、寄付にきた一般客向けに、御線香やろうそく、お花などが並べてある、テーブルとイスだけの簡易コーナー。
「これを、中のお坊様にお渡しください」
案内している初老の男性。
そこに、封筒を持ったKimが現れる。
同じ案内をする男性に向かって、遮るように、「こんにちは、Manop警部さん」と話しかけるKim。
Kim「あなたが担当された昔の事件を覚えていらっしゃいますか? 10年前、裕福な一族の車がある家族を襲った交通事故です」
黙って、ニコニコ、Kimを見ている男性。
Kim「この事件の関係書類が消失しているんです。私の探している男性は、未だに、名前すらわからないんです。どうか、正直に答えてください。一体、なにがあったんですか?」
隣に立っていた僧侶が、Kimに話しかける。
僧侶「Manopさんは、アルツハイマーなんです。それほど、記憶は残っていません。この方の御親族が、寺で世話をしてほしいと連れて来たんです。」
そう説明すると、信者の女性と一緒に、その場を離れる僧侶。
Kim「構いませんよ。それでは・・・」
内ポケットから、写真を取り出したKim。
Kim「この女性のことをおぼえてらっしゃいますか?」
変わらず、ポワンとした表情で、首を振るManopさん。
Kim「この方の父親が、この事件を担当された警察官だったんです。でも、突然、その方は退職し、アルツハイマーを罹ってしまった。そして、寺院に移り住んでしまった・・。ですが、その後、彼女の口座に、送金される金があるんです、毎月、毎月、毎月・・・。私が思うに、これは、あなたに、アルツハイマーの老人を演じさせる費用なのではないか・・・と。」
そこまで、言われて、Manopさんの表情が、普通に戻り、
「なにが望みだね」と、Kimに逆質問。
Kim「この事件に関するすべてを消すようにあなたに指示をしたのが誰かということを覚えているのであれば、この写真に写る女性のことについては・・・忘れましょう」
この表情、本当に、それを聞いても大丈夫かね・・というふうにしか見えないんだけど。。。
Manop「この事件に関する全てを消し去るように、私に指示をしたのは・・・・Korn氏、君の父親だ。」
Kim「・・・・・・!」
予想外の言葉だったのか、固まるKim。
★【Ep 11】後編の雑感 ★
とうとう、謎の自動車事故の真相に迫り始める時期になりました。
Manop元警部は、Kimが名乗ってないのにも関わらず、今のKimが何者か・・・っていうところまで、知ってました。
TKグループの内情にかなり詳しいってことでしょう。
ただ、この話の流れだと、実際に、事故を起こした当事者かどうか、確定的ではなくて、ただ、事件の消去を命じ、後始末をした・・・とも取れるので、誰かを庇っている可能性も残ってますね。
事故って10年前だったんだ。
もっと、ポルポル兄弟が小さいときのことかと、勝手に思い込んでました。
くしくも、Porscheは24歳の誕生日を迎えたところです。
となると、他の登場人物たちも、10年前そこそこのご年齢だったわけですよね。
隠れ家の二人の関係も、変化が見え隠れしています。
Vegasはもう、Peteに、直接的な暴行を与えることはないのかな?
親は暴力でしか語らない。
利害を求める周囲の人間も、上っ面な言葉しか語らない。
ペットは、いくら問いかけても、自分の言葉を語らない。
でも、Peteとは会話が成立する、と気づいてしまったVegas。
ただ、深い闇を抱える同士、その会話は、言葉を交わす以外にも、色々ある気もするし。
次も楽しみ。
えっと、khun坊ちゃまは、本家の奥を取り仕切ってたの?(笑)
KinnやKimのお母さん代わりだったみたいな口ぶりだったよね。
「私が育てた!」って言ってたけど、いろいろ、ツッコみたいわぁ。
予告、気になりすぎ!