これは、後半でーす。
前半をお読みでない方は、先に、
『BLIH 約・定~I do』EP.08前半 筋追い&雑感 ※ネタバレ こちらからどうぞ。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『 Be Loved in House 約・定~I do』
【Ep.08】規約第8条:拉長石 <ラブラドライト>
後半
~黑沃咖啡~
翌日・・・・ムー・チーリャンに、箱を差し出すユージェン。
レイは、隣の席に控えてます。
ムー・チーリャン「もっと時間がかかるか、と思っていました。2週間で仕上げてこられるとは思ってもみなかったです。さすがですね」
ユージェン「当然です。うちの業界も、競争が激しくなっていますから」
ムー・チーリャン「この作品にタイトルはあるんですか?」
ユージェン「はい・・・“B612の香り”です。」
しっかりと頷きながら、答えるユージェン。
え?っと驚いたように、ユージェンのほうを見るレイ。
その答えに満足したかのように頷きながら、ユージェンのほうをちらりと見るムー・チーリャンが、なぜか、くすっと笑いながら、「なんだか突然、このデザインのコンセプトに興味が湧きました」とさらに質問を重ねてくる。
ユージェン「うちのチーム長が、あなたの疑問にお答えできるか、と思います」
となりのレイを指名するユージェン。
急に振るなんて、人が悪いわ(笑)
レイ「たいしたことではありません。星の王子様を待っている赤いバラ・・・このテーマにふさわしいと思いませんか?」
ムー・チーリャン「しかし、赤いバラは、星の王子様の真実の愛ではないと考える人もいますよね」
なんで、みんなして、こんなに、『星の王子さま』の話をす~っと理解できてんの?(苦笑)
これ、結構、解釈、むつかしいじゃん。
ムー・チーリャンの意外な切り返しに、なんと答えたらいいものか、と少し戸惑うレイ。
ユージェンも、ムー・チーリャンの思惑がつかめない以上、うかつなことは言えないし・・・。
ムー・チーリャン「冗談ですよ。この作品はとても独創的ですね。気に入りました」
ほっと、一息つき、小さく頷いてみせるレイ。
ユージェンにむかって、握手を求めるチーリャン。
ムー・チーリャン「明日、残金を振り込みます」
ユージェン「こちらこそ、貴方とお仕事ができて、光栄でした」
なんとか、うまくいったな、と視線を合わせるユージェンとレイ。
その後・・・・
ムー・チーリャンを送った帰り道です。
レイ「おい、あのアイデアを盗んだって、俺に言わなかったな?」
ユージェン「すでに、多くのクリエーターが、“星の王子さま”の概念を使用してるぞ」
レイ「でも、俺と話をしなかったら、あんなにすぐに、あのアイデアを思いつくのは不可能だっただろ?」
ユージェン「君だって、あの二人からインスピレーションを受けたくせに」
レイ「・・はぁ?」
ユージェン「まだ、知らないふりをするのか?うちの工房には、従業員が何人かしかいない。インターンに聞くわけないだろ?」
レイ「・・・そのとおりだよ。あんたは、スーパーマンだ。大したもんだよ。なんでも、お見通しだな」
急に、レイの正面に立ち、足を止めさせるユージェン。
溜息を一つついてから、明るい表情で「ありがとう」とお礼を言う。
素直になったユージェンの進化に、思わず、笑顔になってしまうレイ。
レイ「最近、変なことばっかりするんだよな。実際、あんたは、クリプトン星から来たんじゃないな。う~ん、“B612”から来たんだろ?」
ちょっとだけ、下を向き、小さく微笑むと、急に、一歩、レイに近づくユージェン。
なんか、ドキドキしちゃって、後ろに引いてしまうレイ。
「なにすんだよ」と言いながら、足早に、工房に戻っていくレイの笑顔は、ユージェンからは見えてないけれど、
確実に、一つ、壁を乗り越えられた二人。
大丈夫、これからだって機会はあるよ、一度、その気になればね。。っていうか、なにする気だったの?(笑)
そして、明らかに「粉紅泡泡」な空気をまとった二人の様子を見ていたのは・・・・シャオ姉だ~~!(笑)
2人が足早に消えたほうに向かい、何かを考えてる様子。
あ~あ、世間ずれしてない金石CPが、この人の鋭さに、かなうわけがないじゃん。(笑)
~金石ハウス LDK~
忙しそうに、ママが冷蔵庫に、タッパーに入れたおかずをしまってます。
閉まりかけたドアを、「おっとっと・・・」と、足で押さえるところとか、好きだわ~(笑)
レイ「かあさん・・・」
背後に立った優しい息子が母を心配したのかと思いきや(笑)、
冷蔵庫の中を覗きこみ、
自分のお気に入りのお茶が並べられてるのに気づき、
ママより先に手を延ばし、
「誰がこの飲み物を買ったの?」と不思議そうに訊ねるレイ。
ママ「あなた、(今)私を突き飛ばそうとしたの? ・・買ったのはワタシじゃありませんよ」
ときっぱり。
レイ「母さんじゃなかったら、他に誰が?」
意味深に微笑むだけで、何も言わず、冷蔵庫を後ろ手で閉める母。
母の後ろ姿を目で追いながらじっと考えていたレイ、あ・・・と、ソファに座ってるユージェンのほうを見る。
そういうことかよ、と、ソファに座ると、さも訳知り顔で、ユージェンを見つめる。
ユージェン「しばらく、それ、飲んでなかっただろ?」
王子様、ちゃんと、冷蔵庫前で交わされた母子の会話、聞いてました(笑)
レイ「俺は・・・外では飲んでたよ」
ユージェン「私は、家でのことを言ってるんだ」
レイ「だって、ソーダが気に入ったから・・・」
ユージェン「私は家主であり、ここの居住者でもある。冷蔵庫をどう使おうと、自由だろ?」
レイ「・・・・ん」
これもまた、一つの団らんね。
そして、翌朝・・・。
朝食を囲むレイ、ママ、ユージェンの三人。
お皿の料理を見て、不思議そうなレイ。
レイ「母さん、黑沃咖啡に行ったの?」
ママ「それって、どこにあるの?」
レイ「なんでもない・・・」
そんなわけないか・・・と思いつつ、一口食べて、「でも、この味、そっくりだよ!」と大声をあげるレイ。
ママ「つまり・・・おいしいの、まずいの?」
レイ「うまいよ」
決まってるじゃん、と笑顔を見せるレイ。
その言葉に、嬉しそうに、ハイタッチするママとユージェン。
ママ「今日の朝食は、ジェンちゃんが作ったのよ」
え?と、ユージェンを見るレイ。
ユージェン「気にいったのなら、もっと食べろ」
レイ「・・・・・ああ」
なんであれ、集う人の笑顔がこぼれる食卓は、それだけで、“幸せのカタチ”です。
その夜・・・
親子で、お肌パックでどうなの? ← と思ったけど、ハンクくんの美肌を保つためなら、なんでもやってくださいって感じです。
しかも、京劇メイクのフェイスパック!! 超可愛い💓(笑)
関羽とか、楊貴妃とか、孫悟空とかもあったし、動物マスクとかもあるんだね(笑)
ママ「時間ね。」
同時に、パックをはがず仲良し親子。
パッティングも欠かしません。
浸透しろ、浸透しろ(笑)
ママ「なんで、そんなに静かなのよ?」
レイ「・・・別に。明日帰るんだろ?」
ママ「さっきも聞かなかった?なんで、また聞くのよ?」
きまってます、寂しいんですよ。
レイ「今年は、結構、長くいたじゃないか。気になっただけだよ」
ママ「私だって、あなたの上司で新しい同居人と、もっ~といたかったわよ。そりゃ、最初の出会いは茶番みたいな感じだったけど、でも、彼は本当にいい人だわ。ママが帰ったあとも、気を付けて、見ててあげないさいね」
レイ「・・・母さん。自分の息子の心配はしないんだね」
ママ「私たちは、あなたのことを心配してるわよ」
レイ「私たち?」
ママ「(小声で)ジェンちゃんと私よ」
レイ「・・・・・・」
ママ「だからね、あなたも、あなたの上司のこと、気にかけてあげなさい。」
レイ「もうけっこう、気にかけてるだろ?」
ママ「だったら、彼の変化にも気づいてる?」
レイ「・・・・・うちの会社の連中は、彼の変化に気づいてるよ」
変化どころじゃないことも気づかれたっぽいけどね(笑)
レイ自身は、ここ最近の、彼の劇的な変化と、どんどん惹かれていっている自分の距離感の変化を思い返し・・・・いろんなユージェンが脳裏を去来します。。。
はっと、身体を起こすレイ。
レイ「なんで、母さんがそんなこと、話すんだよ?」
使用済みのマスクを捨ててくるとばかりに、ママから強引に受け取るほど、動揺をみせる息子をじっと見ている母。
ママ「ああ、お水一杯、ちょうだいね。ありがとう」 ← これ、よく使う手よね(笑)
レイ「ああ・・わかったよ」
後ろを振り向きながら返事をした時に、ユージェンに激突。
ユージェン「危ない」
出会い頭にぶつかったまま、雷にうたれたように固まるレイとユージェン。
ママ「どうかしたの?」
振り返り、声をかけたママに、「な、なんでもないよ」と答えた声はモロに動揺してたけどね。
「ママはなんでも知っている」
さて、ガラスのハートの『小王子』ですが、
いつまで、こんな状態のままでいるつもりでしょう。
****************
~公園~
ああ、ようやく登場のこの二人、許許カップル。(笑)
今回は、あっさりめですね(笑)
ジャオガン「このあたりをただ、歩きたかっただけなのか?」
スーチー「うん」
ジャオガン「友だちとは、大抵どこにいったりするんだ? 最近の若い人たちは街で買い物とかいかないのか?」
それを聞いて、立ち止まるスーチー。
振り向くジャオガン。
ジャオガン「どうした?」
スーチー「ああ・・・僕、友達の数を数えようとしたんだけど、片手で足りるみたい」
ジャオガン「そんなに少ないのか?」
スーチー「 だって、レイ哥、シャオ姉、それから、ジン哥 (← ワン・ジンのことです) あ、あとワンワン」
いや、数じゃないよ、質だよ、って言おうとしたんだけど、スーチー、君が今、名前あげた人、全部、友達じゃないから・・・(苦笑)
しかも、ワンワンに見立てた、この指サック、持ち歩いてるってどういうこと?
折り紙といい、これといい、スーチー、保育士さんとか目指してるって言われたほうが納得しちゃうかも。(笑)
さすがのジャオガンも笑っちゃうよね。
スーチー「なんで、笑うの?」
ジャオガン「もし、一か月前に聞いてたら、そのリストに私の名前もあったんだろう」
スーチー「う~ん、たぶん、半年前くらいだったら・・・かな」
え? 半年前から好きだったの?
ジャオガン「そんな前から、目をつけてたのか?」
スーチー「今、気づいたの?」
そんなん言われたら、「よしよし」するしかないわ。。。
すっと腕を組むスーチー。
あ~あ、なんかいいね、こういう感じ。
でも、あんまり、🐑扱いしないほうがいいかもね。。。
~金石ハウス LDK~
とうとう、ママが帰る日になっちゃいました。😢
ママと一緒に、ピンクのスーツケースを持ったレイがおりてきました。
ママ「じゃ、行くわね」
レイ「・・・母さん」
ママ「どうかしたの?」
レイ「・・・・・・・・」
緊張した様子のレイ。
ママ「なにか、話したい事があるみたいね。なにか、悩み事?」
なかなか、言い出す勇気をもてないレイ。
ママ、それとなく、レイの言葉を引き出そうとします。。。
ママ「言いたいのに、そんなに言い出しづらいの? なにかとっても重要なことなの?」
レイ「・・・・今まで、こんなに誰かのことが気になったことなんてなかった気がするんだ」
ユージェンは、その頃、オフィスにいて、仕事中なのね。
(ここから、レイたちと、工房のユージェンと、切り替えながら、話がすすみます)
仕事の手を止めて、やはり真剣に思いつめているようなユージェン。
ママ「それなら、自分の気持ちに素直にしたがえばいいのよ」
レイの言おうとしていることが理解できてるママは、自信を持って答えます。
俯くレイ。
レイ「母さんには、わからないんだ。そんな単純なことじゃないんだよ」
レイのなんとも困ったような、弱り切った声を聞いちゃうと、今、こんなふうに、ママの前に立つのが、どれだけ、怖かったのか・・・と思って、だめだ、涙が先に滲んできた。
ママ「あなたは、誰かを傷つけてるわけじゃないでしょ。なにをそんなに、心配することがあるのよ」
レイ「・・・母さんをがっかりさせるのが怖いんだ」
しばらくためらったのちに、絞り出したレイの声に、涙が・・・滲み始めてます。。。
微笑みながら、目を閉じ、ふたたび、優しく声をかけるママ。
ママ「ジェンちゃんは、いい子よ」
その言葉をきいただけで、なにも言えなくなるレイ。
不安で不安でたまらないときに、自分の親から、こんなふうに、言い切ってもらえたら、どんなに心強いだろうね。
ママ「母親っていうのは、息子のことをよくわかってるの。母親の直感ほど、正確なものはないわ。」
レイ「・・・・・・・・」
ママ「あなたが男性に気持ちを告白することを想像したこともあるのよ。あなたが幸せなら、ママは受け入れるわ」
うんうん、と頷くレイ。
同じ頃、まさに、レイに、こんなにも思われてるこの人は・・・・
一人、なにかに思い当たったようにも見えるユージェン。
レイ「だって、そんなのあまりにもわがままじゃないの?」
涙をこらえきれなくなってます。
大きく、首を横に振るママ。
ママ「あなたのパパと私が結婚した時だって、うちの両親もそりゃ、批判したものだったわ。かたや、あなたはずっと、真面目に仕事に集中してきた。そして、ようやく、まさに“その人”に巡り合えたのよ。少しくらい、わがままになりなさい。ん?」
レイ「・・・・母さん」
しっかりとハグする二人。
ママ「覚えておいてね。大事なのは、その人の性別なんかじゃなく、いかにして、その人と自分自身を愛していくか・・・ってことよ」
レイ「母さん・・・大好きだよ」
ママ「私もよ」
レイの目から、ポロポロと、真珠みたいな涙がこぼれおち・・・・、ママは帰って行ったのね。
**********************
~プール~
さて・・・雰囲気一新。
優雅にプールで泳いでた、この人は・・・誰?
名前くらいは、だしておきましょうか。
泳ぎ終わったイー・ズートン<易子同(李迪恩 演)>を、バスローブをもって、出迎えたのは、ムー・チーリャン。
うわ、ここ、つながってましたよ(笑)
「精誠工藝坊」に作らせたアクセサリーが入っている箱をそっと置くムー・チーリャン。
ズートン「結論だけ言え」
ムー・チーリャン「これのタイトルは“B612の香り”です」
ちょっと意外そうに振り返るズートン。
そして、笑みを浮かべる。
ムー・チーリャン「これが、お望みの答えだったんでしょうか?」
ズートン「ただ、傍で見ているだけで、恋に落ちないなんて、退屈というものだろう。」
ムー・チーリャン「契約は完全に遂行されました。お支払いを遅らせたりされませんように」
ズートン「君の仕事がすでに終わったことは、家の方に報告済みだ」
ムー・チーリャン「ずいぶん、手回しのいい方ですね。機会があれば、また一緒に働かせてください。私はあなたの最も忠実なしもべ(僕)になります。」
笑いながら、もう下がってよい、と手振りするズートン。
かしこまりました、と道化師のようなそぶりで、部屋をあとにするムー・チーリャン。
~レイの寝室~
ドアの内側に、居住公約がまだ貼ってある。(笑)
あれ、レイったら、床の寝床にねてるじゃん。
ユージェンは、所在なさげに、ベッドに腰かけてる。
ユージェン「もう、自分の部屋に戻ったほうがいいよな」
自分の部屋のほうを指さすユージェン。
ここ、声を出すまでに、2,3秒かかったレイ。
レイ「(え?)・・・・あ・・・・、居住公約をはがすのを忘れるなよ。」
指さすレイ。
ユージェン「また、冷蔵庫に貼りなおすよ」
携帯から目を外すふりをして、視線をそらすレイ。
レイ「好きにすればいいじゃん・・・」
そう言って、ユージェンに背をむけるようにして、横になってしまう。
ユージェン「なぜ、ベッドで寝ないんだよ」
レイ「もう一晩だけ、最後に床で寝たいんだよ」
そんなわけある? ユージェンに出ていってほしくないからでしょ✨(笑)
ユージェン「そっか・・・。だったら、電気消してやるよ」
レイ「うん」
ぱちんと、電気が消され、ベッドサイドの灯りのみになった部屋。
たたまれた布団に手をかけるユージェン、微笑むと、そのまま、レイの寝床の空いたスペースに、身体を滑り込ませ、
レイの腰に手をまわす。
ごっきゅ~~~~~ん。
「ごくり」+「きゅ~~~~~ん」が、急に、びびの頭におりてきた!(笑)
レイ「・・・・?」
背後の気配に気づき、「ジン・ユージェン・・・」と呟くレイ。
ユージェン「私も、床で寝る感触を味わってみたい・・・・」
擦れた声で呟くユージェンの手を取り、自分の胸のあたりまで引き上げるレイ。
びび:そうやって考えると、『Y-Destiny』の土曜日編って若さを感じるわ(笑)・・・こら!🙊
ああ、こんなこと・・・普通の同居人はしないんだよって、誰か言ってやってくんないかな?
そのまま、穏やかに目を閉じるふたり。
もう一度言うけど、これで、つきあってないとか、私は認めないからね(笑)
~イー・ズートンの豪邸~
ちらりと、ムー・チーリャンが置いて行った箱に、視線を向けるズートン。
箱をあけ、中身を取り出すと、「今度は、私が君を訪ねる番だな」と、“B612の香り”に語りかける。
~レイの部屋~
完全に、意志を持ってくっついてるふたり。。。
ど~ん!⚡
ユージェンの知らないところで、レイは勇気を出して、ママとちゃんと話をつけたし、あなたの先輩は、実際は、あざと可愛い同居人がぐいぐい迫ってきたんだって主張したくても、そこはぐっと飲み込んで・・・ちゃんと「はじめたのは自分からだった」ということを受け入れたし、みんな腹くくる時は腹くくってるんで、あなたもそこんところ、ちゃんと考えよう、と個別に、体育館の裏に呼び出す気満々な、びびの8話(笑)
★【Ep 08 後半】 雑感★
いろいろかんがえてしまった8話でした。
盛りだくさんすぎる。。。
まずは、『小王子(星の王子さま)』が、作品のテーマに深く関わりがあり、実際には、ドラマの主人公たちの「恋愛模様」や「人間愛」の裏テーマのようなものだと、はっきり提示された点。
実際、誰が「王子様」で、誰が「赤いバラ」で、 誰が「キツネ」なのかは、制作陣より提示されているので、
こうなると、「このドラマでの解釈はそうなんだ」と思うよりほかはないのですが、逆に、そういう解釈だからこそ、この先、絡んでくる元カレのズートンとの間柄が過去に見えないくらい濃密で、シー・レイ、かすんじゃってない?と思ったりもする元凶のような気がした、と言ったら、言い過ぎでしょうか。(苦笑)
だって、キツネ自身が「(キツネの)視点で考えたことはなかった」と断言したときは、ちょっと吹いた(笑)
そりゃ、ヒロインのつもりでいたら、その視点はないわなぁ(笑)
だからといって、ズートンが赤いバラ?
・・という風に、前提に躓くと、次から次へと、躓いてしまうところが、名作を比喩に利用する怖さですね。
しかも、自分がこだわりたい部分の解釈と違っている時とか、結構苦行に近いものがあります。
とにかく、この件に関しては、ドラマ上で提示されているもの以外、深く読み解こうとすると、必ず、上記を含め、矛盾が生じます。
そこを、語り始めると、このドラマをぶっ壊しかねないので、現時点で、私の持論(自論)に固執することは控えますが、なかなか斬新な当て込みだなぁって思います。
ただ、別に、否定しているわけではなくて、 ← 散々言ってるじゃん(笑)
これも一つの解釈なので、キャラクターの輪郭を明瞭にする効果というか、ピンポイントなヒントのようなものは、あると思います。
なにしろ、まだ8話が終わったところなので、見方が変わるということも・・・ありやなしや?(笑)
いや、それよりなにより、カミングアウトシーン。
御想像どおり、泣きました。
私の涙腺は、幼稚園児が砂場で作る“お城の壁”よりもろくて、すぐに決壊しますからね(笑)
ユージェンへの想いを確信したレイが、だれよりも早く、そう、相手のユージェンに伝えるよりも早く、ママに打ち明けたところに、もう号泣。
「ユージェンへの想い」と書きましたが、「自分に対するユージェンの気持ち」も、ある程度、レイはわかっていて、そのお互いの気持ちがどう変容していくかは、今後の2人の問題だと、ちゃんとわかっているんですね。
レイは、常日頃から、恋愛に限らず、相手の気持ちや行動を知りたがり、理解しようとしてしまう人なので、(行動を起こす段階では)誰にも、誰からも影響されない、シンプルな気持ちに従って、行動ができる人です。
だからこそ、ただ、一つの例外は・・・
自分が、はじめて人を愛したというこの状況が、自分の大切な人(ママ)を傷つけてしまうかもしれないという恐れだったように感じました。
でも、恐れることは何もなかった、と、ちゃんと、レイが納得できる形になったし、ママと二人、お互いの気持ちを理解しあえたところとか、思い返しても、このシーンは泣いちゃいますね。
「わがままになりなさい」
これに勝る言葉は、ちょっと思いつきません。
ちゃんと何も言わないうちから、先に察していたママが、実際、一回りも二回りも、人間がでかい人で、こちらも安心しながら見ていられたところも、本当にすばらしい。
自分の愛する伴侶が病気を患った時から、ずっと息子と二人三脚で歩んできた女性で、しかも「ケアをする」=「大切にする」ということを、感情的ではなく、仕事(看護師)としてプロフェッショナルにこなしてきた・・・、このママの人物設定は、見事だと思いました。
最近のBLドラマでは、「あなたが幸せならいい」と、子供たちのセクシャリティにたいして、反対どころか、理解を見せる、親御さんのシーンが増えてきました。
『WBL』の仕徳のママもそうでした。
私は、なかでも、タイドラマ「Kissシリーズ」のPeteのパパがダントツだと思ってるんですが、あの人は多少、別格というか、あの境地に至るには、いろんな人生経験が必要なのかな、と思ったりもします。
それでも、まだまだ、ハードルが高いことだけど、こうして、いろいろなパターンを視聴者に繰り返し提供し続けることで、言い方は悪いかもしれないですが、決して珍しいことでもなんでもないんだ、と啓蒙し、その間に、理解の足場がどんどん強固になっていければいいな、と思います。
だからと言って、そう簡単に価値観が変えられない方々に対して、決して、強制も強要もする必要はないと思いますが、少しずつ、違和感や不都合を感じる人の意識が「排他」ではなく、「共存」へと変わっていき、呼吸のしやすい世界になっていければなぁ、と願うばかりです。
そして、憎いのは、「B612の香り」の全体像を見せない作り・・・ほんと、憎いですね(笑)
8話の章題の「ラブラドライト」は、わりと、そのままでした。
根気強い実行力を養い、信念を貫けるよう導く力がある
自己成長
意識の変革を促す
テーマ性は、一貫している感じの石なんですね。
これを指定した、真の依頼主は、「密かに待ち続けている愛」としながらも、「愛」を主テーマとする石を主石に指定しませんでした。
このあたりからも、一筋縄ではいかない人物像がみてとれますね。
その、どこか挑戦的ですらある依頼に対する、答えは・・・「B612の香り」
「B612」に残されているのは、1本のバラと香りだけ。。。
本来は、いまだ、咲き続けている、一本の真っ赤な孤高なバラをイメージしている・・とみるのが、一般的な解釈でしょうか。
まぁ、なにはさておき、あんなに、ぎゅって抱き合って、ワタシをときめかせてるのに、そう簡単には、「金石」はカップルにはなれないってこと?