ふー、ここまでたどり着きました。
ラストは、ボリューミーな回想が入ります。
(筋追い的にはCutです )
そして、これは、新たな物語への架け橋です。
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Love by chance』
【Ep.14】 (5/5)
~空港~
スーツケースを脇に持ったTarと、隣に寄り添うTum。
Tum「気をつけろよ。むこうについたら、ちゃんとするんだぞ」
留学先に戻る弟に対する兄そのもの。。。
普段となんら、変わりない口調で、Tarに注意するTum。
なにか言いたいのに、自分が本当に言いたい言葉が出てこない、といった様子のTar。
Tar「・・・またね、P'Tum」
うなずくTum。
ふっきれたように、微笑んで見せる。。。
Tum「じゃあな・・・」
ゲートに向かうTarの後ろ姿を目で追いつつ、その顔から笑みが消えていくTum。
ただ、じっと、Tarが消えた反対側の窓の外を見つめるしかない。
その背中に、声をかけるTar。
Tar「P'Tum・・・」
戻ってきたの?
振り返るTum。
笑顔で、Tarを強く抱きしめるTum。
Tarもまた、笑顔で目を閉じる。。。
そう、これが二人の第1歩。
劇的には、変わらないけれど、確実に何かが変わった二人。。。
**************
~ビーチ~
浜辺でのバーベキューを楽しむAeたち。
一気飲み競争や、Aeのギターやら、男6人で盛り上がりながら過ごしている。
「お前ら・・・・じゃ~ん!!」
友人の一人が、花火を取り出す。
「おお!!」
テンション、あがるよね(笑)
率先して、波打ち際に急ぐPond。
Pond「ここがいいな・・・」
ポケットから、ライターを取り出し、「俺、これ持ってるもんね~~」と見せるPond。
「俺もあるよ・・・」
「なんで、持ってんだよ?」
いいじゃん、別に。。。
花火をもった友人たちが、一列に並ぶ中、後ろで腰を下ろすAe。
「Ae、お前、やらないのか?」
「ああ、お前らやれよ・・・俺はここで見てるだけでいいよ」
騒々しいことが苦手だというのは、本当なのね。
「好きにしろ・・・」
「風が強いな・・」
なかなか火がつかない花火。。。
「早くしろよ。誰か、風よけになってくれ」
砂浜に座り、その場で電話をかけるAe。
~Peteの部屋 @実家~
Pete「もしもし」
Ae「もしもし、Pete・・。カメラモードにしてみろ」
Pete「え?」
お互いに、カメラモードにする。。。
まるで、一緒に砂浜に腰かけ、同じ時間を過ごしているよう。。。
Pete「・・・Ae」
Ae「お前の顔をこうして見ると、俺、恋しくてたまらなくなるよ・・・。お前がここにいなくてよかったよ・・・」
Pete「どうしてですか?」
Ae「いいか、Pete。お前がここにいなくて良かったと言ったのはな・・・、もし、ここにお前がいたら、お前のこと、無茶苦茶、抱きたくてたまらなくなるからさ」
笑ってしまうPete。
Ae「さっき、あいつらが、ラブソングを歌ったんだよ。お前のことばっかり、考えちゃったよ。」
Pete「じゃ・・・Aeも一緒に歌ったんですか?」
Ae「俺は、歌は苦手だ。曲名すら覚えられないんだ。」
Pete「じゃ、僕に歌ってくれますか?」
Ae「だから、歌えないって言ったばかりだろ。。」
わざとらしく、拗ねてみせるPete。
Ae「あ~、わかったよ。。。どうしてもっていうなら、お前のために歌ってやるよ」
Pete「どんな曲ですか?」
ほら、すぐに笑顔に戻った・・・。
Ae「・・・・なんか、やっぱりやめよう。気が変わった・・・」
急に、恥ずかしくなったAe。
Ae「俺のへたくそな歌、お前に聞かせたくない」
な~にをおっしゃるうさぎさん・・・♪(笑)
あなた、TEMPTのギタリスト兼サブボーカルっすよね(笑)
Pete「歌ってください・・・お願い・・・ねぇ・・・ねぇ・・・」
Ae「わかったよ・・・今回だけだぞ。ちゃんと、聞いてろよ」
Pete「は~い」
僕がたっていられるのは 愛しているから
胸の鼓動が止まらないのは 愛してるから
チャンスがなくても
何度くじけても
そうしていられるのは 君を愛してるから
受け入れてくれるまで 僕の愛を捧げるよ
僕の愛に気づくまで 愛してると言うよ
《U-NEXT採用の歌詞です》
STAMP : มันคงเป็นความรัก ost. 30 กำลังแจ๋ว [Official Audio]
Ae「もう、やめよう・・・。キーがわからなくなった・・・」
中断するAe。
Pete「Ae・・・僕、Aeのことが好きです。。。」
目を見て、伝えるPete。
Peteの肩に手をかけ、抱き寄せるAe。
Ae「言わなくてもいい・・・。だって、もう、わかってるから」
Pete「じゃ・・Aeは、知ってます? “Aeは Peteの愛そのもの”だって・・・。」
身体を起こし、Aeの顔を見るPete。
Ae「だったら・・・お前は知ってるか? 俺がどれほど、お前を愛してるか・・・。Pete」
友人たちがつけた花火が、火花をあげる。。。
二人・・・その様子を見ている。
電話を切るAe。
実際は、その場で一人、夜空を見上げる。
Aeの言葉に感激し、泣きながら、海辺の映像をみていたPete。
笑顔になり、二人の出会いから、思い起こしはじめる。
(ここから、初回からの回想と、現在のAePeteの姿が交互に続きます)
Pete「ありがとうございます」
★【Ep 14】5/5 雑感 ★
「こちらこそ、ありがとうございます・・・」です。
こうして、見返してみて・・・なんだろう、やりきった感というか、パワーありますよね。
それも、ただ、こういうことがやりたい、こういう世界を描きたい、といった強い想いを表現するために、勢いだけではなくて、とても丁寧に撮ってるという印象があります。
もちろん、細かく見ていけば、演技の稚拙さや、編集の「?」という箇所が気にならないと言えば嘘になりますが、それでも、これだけの、男の子たちが、「友情と恋愛感情の紙一重な部分」だけでなく、明確に違う熱情や、日常生活が、彼らの愛を育んでいく過程も、すべて、そこに、当たり前にあるもののように、描いてくれたこと、まず、それに感謝です。
BLだから、確かに、男の子同士の恋愛を描く前提ではあっても、別に、性別がどうであれ、成立する。
けれど、AeにはPeteだし、TinにはCan、KlaにはNo、そしてTumにはTar、それぞれの替えは効かない。
ふふ、恋愛ドラマなんだから当然ですよね(笑)
そんな風に言ってますが、やっぱり、根底には、物語としての力が大きくモノを言ってます。
同じように、青春ものをかいても、確固とした魅力があるというか・・・。
最後の回想では、AePeteが結びついていく過程をコンパクトに追って、走馬灯のように駆け抜けましたが、十分、キラキラしてました。。。
多感・・・まさに、そんな感じです。
あ~~~、なんども言いますが、ほんと、これ、『A Chance to Love』がなかったら、こんな風に、悠長に語れてないです(笑)
TinCanのことで、泣きわめいて、いらぬことを口走ってたと思います。
筋追いするタイミングって、大事よね~~~(笑)
さて、最後に・・・
このドラマ、邦題「ラブ・バイ・チャンス/ Love by Chance」となってますよね。
タイ語だと、「บังเอิญรัก」 こういう、表記の原題です。
私の“けんかともだち”である、世界のグーグル先生は、これに、「誤って愛する」とかって、膝カックンな訳をつけてくれるわけですね。
そこで、めげてはいけません。(笑)
ここから、「偶発」「たまたま」「偶然」など、 いろんな言葉を導きだしていくのです。
タイトルひとつでも、実は私、どういう意図なのかなぁ~とか、結構、考えるときは考えちゃうんです。
「ラブ・バイ・チャンス/ Love by Chance」
でも、結局、日本語でも、これ以上しっくりくるものはなかったです。(笑)
ええ、私は、変な邦題をつけるくらいなら、ローマ字&カタカナでいい、といつも思ってます。
大きな過ちを犯さずにすんで、本当に良かった、
良かった!
偶然により、巡り合ったこの愛は、人生における、ひとつのきっかけ・・・
この世界から派生した、新たな物語を楽しむことが出来て、とても幸せです。
すでに、たくさんの媒体で翻訳され、楽しむことができる過去のドラマですが、長文の筋追いに、お付き合いいただき、ありがとうございました!
\(^o^)/