少し、長めになります・・・。

声のトーンをそのまま、お届けできるとするならば、今の私の声は、地の底を這うような声だと想像してください。。。

ほんと、いつも偉そうなことを言ってますが、嫌なことを目前にすると、テンション駄々下がりになる精神的には子供です。。。

 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.14】 (1/5)

【Ep.14】 (3/5)


 

『Love by chance』 

【Ep.14】 (4/5)

 

~ビーチのホテル~

車で到着するAeたち一行。

Pond「ようやく到着したぞ~~~、やったぁ~~~!」

雄たけびを上げ、一目散に飛び出していくPond。

 

あれ? Aeったら、三線スリッパ、来た時から履いてたんだ。。。 ← ここで、Aeが本物のアディ〇スの奴、履いてたら、逆に笑う!

 

友人「おい、お前、アイツと一緒にいて、疲れないか?」

訊ねられたAe、「慣れたよ」だけ答える。。。

なんて、Coolなんでしょう(笑)

 

早速、ビーチサッカーなのね。

Aeの写真集でも作ろうかしら。。。 ← もちろん秘蔵です・・・・あ~『LBC』のキャプチャーだけで17~1800枚近くあるもん!(笑)

 

しかし、そんなことより、私は、あれだけ、Aeが警戒していた、他の大学で、Moonをしてる、とかっていう、Sunがどの人なのか、知りたいのよ。(笑)

 

久しぶりに会った友人たちと共に、楽しそうに遊ぶAe。

 

***********

~大学 通行路~

Ley「P'Canったら・・・まったく、あのバカ兄貴・・・たかが写真に、どれだけ時間かかってるのよ。ほんと、使えない奴。。。」

ブツブツ言いながら、駐車場付近の通路を一人で歩いていたLemon。

その時・・・

Ley「OMG! 私のほうがツイてるじゃん。。。」

 

さっと、慌てて、車の陰に隠れるLemon。

 

Tin「お前、このまま、家に帰るのか?」

Pete「今日は帰りません。こんばんは、マンションに泊まるんです」

Tin「ほぉ、マンションか・・・」

おお、このツーショットの出現に、Lemonは興奮したのね(笑)

 

Tin「俺も探そうかと思ってるところだ」

Pete「Tinも、自分用のマンションを探してるんですか?僕のところ、そう悪くないですよ。見に来ますか?」

Tin「お前と同じところか・・・。悪くないな・・・」

 

すっかり夢中になって、スマホを構えて、写真に収めようとするLemon。

あきらかに不審よ。。

 

Tin「Lemon?」

そりゃ、見つかるよ。

慌てて、立ち上がるLemon。

 

Ley「こんにちは・・・、あの、私のこと、覚えていてくださったんですか?ラブ

そりゃ、すでに、義妹に位置付けられてますよ。。。

Tin「ここで、あえて良かったよ。お母さんに、渡してほしいものがあるんだ・・・」

Ley「うちの母にですか?」

驚くLemon。

Peteも意外そうに、Tinを見つめる。

どういうことかわからず、愛想笑いをしてしまうLemon。

 

~Canの自室~

スマホゲーム中のCan。

Can「おい! お前たち、おれのこと、助けろよ~~」

すっかり夢中になっているところに、Lemonが入ってくる。

Ley「P'Can~~~P'Can~~!」

ゲーム画面から目を離さずに、「なんだよ?」と尋ねるCan。

 

Ley「P'Tin と P'Peteは、付き合ってるんでしょ?」

気持ちは、決め打ちです(笑)

 

Can「はぁ?!」

妹を見た状態で、一時停止中。

.

Ley「今日、二人が一緒にいるところ、見ちゃったんだもん。お互い、おしゃべりしてて、すっごく可愛らしいカップルだったんだから!」

力説するLemon。

Ley「一緒のマンションに引っ越すとか、そんなこと言ってたかな。ん~、あ、そうそう。二人が話してる時ね、こ~んなに頬を寄せ合って、まるで、キスしてるみたいだったのよ」

Leyのフィルターも、なかなか強力です(笑)

私も人のことは言えないけど(笑)

 

Ley「写真も撮ったわ、見せてあげるね~」

 

すでに、驚きを通り越して、怒りで顔が固まっているCan。

 

Ley「ええっと・・・ほら、見て?」

Lemonのスマホを受け取るCan。

 

Ley「それだけじゃないのよ。P'Tinたら、ママにプレゼントも買ってくれてたの。」

Lemon、まず先に、そっちの意味を考えようか・・・。

君は頭がいいんだから。。

 

写真を見ながら、ちらっとLemonを見るCan・・・。

Ley「そりゃ、私だって、最初は断ったのよ。でも、P'Peteが、ずっと私を説得し続けたの。あの二人の目が、お互いにキラキラ~って、心の中でお互いの想いが見えてるみたいに見つめあってた。。。すっごく素敵だった~」

 

首を横に振り、不機嫌に、スマホの画面を見ているCan。

 

Ley「だから・・・私も気持ちを変えて、バッグを受け取ることにしたの」

Can「あのバッグ、二つともか?!」

Ley「そうそう。もう、すっごく綺麗なの。私、気に入っちゃった。でも、まだ、ママに渡せてないの。言ったら、絶対、P'Tinに返してらっしゃいって言うに決まってるでしょ」

 

バッグの件もそうだけど、もう、写真の件でも、頭が爆発しそうなCan。

Can「・・・・・・・」

Ley「でも、P'Peteと約束しちゃったの。ちゃんとママに話して、バッグを受け取ってもらうように・・・って。そうじゃないと、P'Tinがすごくがっかりするからって・・・。ね、お互いを支えあってるでしょ? 二人は絶対に付き合ってるに違いないわ」

 

Can「明日、あいつにバッグを返してこい!」

Ley「なんでよ? P'Tinは、私たちにって買ってくれたのよ。」

Can「だけど、誰であろうと、俺たちのことを金で買う事は出来ないんだ! よく覚えとけ!」

反撃に出るLemon。

Ley「じゃ、聞くけど、お兄ちゃんの携帯はどうなの? それ、誰が買ったものなの?」

Can「こ、これは・・・だけど、俺は、毎月返済してるぞ。。。」 ← 分割代金以外の利子チューもいっぱい払ってるけどね~(笑)

Ley「だから、なによ?」

Canの隣に移動するLemon。

Ley「P'Tinのお金で買ったことに違いないでしょ。ま、そんなことはどうでもいいわ。だって、あのバッグ、気に入っちゃったもん、だから、あの子は私のものだし、ママにもあのバッグを受け取るように話すわ」

睨みつけるCan。

Ley「それと・・・お兄ちゃん!あの二人が付き合ってるっていう証拠、見つけてきてよ!なんていっても、あの二人は、完璧なカップルなんだから。。。ああ、可愛い~、ああ、最高!」

もう、これ以上、二人のことを称賛する妹の言葉に耐えられなくなったCan。

Can「ああ、もう、出てけよ。俺、ゲームするんだから! いいから、出てけよ!」

Lemonを押しやるCan。

Ley「私の携帯は?」

Can「ほら・・・」

率先して、腕を掴み、Lemonを立たせると、そのまま、ドアに向けて押し出すCan。

Ley「ちゃんと調べてよ、いい?」

Can「ああ、もう、わかったから、出てけ!」

 

ソファに座り込むCan。。。

Can「Tinの奴・・・。Peteと何してんだよ?」

手にした携帯を握りしめながら、荒くなった呼吸を整えてます。。。

 

ここで、すぐに、電話しちゃうのが、Canよね~~~(笑)

 

~Tinの部屋~

愛しのCanからの電話に気づくTin。

Tin「もしもし?」

Can「Tin! お前、Peteとなにしてんだよ? そんなことしたら、ダメじゃないか。Peteは、Aeの彼氏なんだぞ!うちの妹が、お前とPeteは恋人同士だって言ってる。どうしたら、そんなことになるんだよ?」

もう・・・この段階から目を細めて、嬉しがってるTin。

 

Can「だって、そうじゃん。お前、俺と、あんなに一緒にいるくせに、Peteを口説く時間なんていつあるんだよ!」

趣旨が違ってきてますよ(笑)

 

でも、Canの本音に近づいて、Tinは、こんなに喜んでるけど。。。

 

Can「・・・・それに、俺に言うなよ、お前とPeteも・・・その・・・キスしたりもしたとか・・・。」

一番、気になってるのはそこです。

 

Can「そんなのダメなんだからな、俺とキスしてるのに・・・。それに、お前、俺と付き合いたいって言ってたくせに・・・こんなことしちゃ、ダメに決まってるだろ!」

Canのいう事も、いちいち可愛い~~~!

 

いちいち、頷いてるTinもだけど~~~!

 

 

Can「もし、お前がAeからPetewo奪おうとしてるってわかったら、お前のこと、追い詰めて、ボッコボコにしてやるからな!あ~~~くそ腹立つ!」

 

このときのTinの顔。。。!

 あ~~~~、Tinの肩とか、バンバン叩きまくりたい!!

ハイファイブもしてあげたい!

 

 

Can「・・・・・・おい? なにか言えよ!言い訳くらいしろよ。」

 

Can「こんな風に黙ってるなよ!・・・・それとも、今すぐにでも、おまえんちのドア、叩きまくろうか? どこに住んでるか、もうわかってんだぞ」

まぁ、Canが来てくれる分には全然、Welcomeだけどね~~~(笑)

 

Tin「お前、嫉妬してるのか?」

ようやく、口を開いたTin。

Can「し・・・なに、バカ言ってんだ!嫉妬なんかするかよ。誤魔化すな」

 

Tin「お前は、俺に、Peteに近寄ってほしくないんだろ・・・」

Can「ああ」

Tin「(それは)なぜだ?」

Can「お前、俺のこと、好きって言ったじゃん」

 

Tin「あのな、お前は、俺に、あのタイ語プラグラム野郎(もちろん、Aeのことね)をバカにするな、じゃなく、まだ、自分と付き合いたいなら、Peteに近寄るなって言ってるんだよな? そういうの、嫉妬っていうんじゃないのか?

いつになく、雄弁かつ表情豊かなTin。

嬉しいよね?

 

これ以上、思考停止。強制終了。

Can「・・・・・・・ん・・・・もう切る」

この期に及んでも、認めることができないCan。

 

切れた電話を見ながら、「そこまで、バカじゃないか・・・。Cantaloupe・・・」と呟くTin。

 

 

Can「俺・・・俺が、あいつに・・・嫉妬?」

わかってて、混乱してる。。。

 

その時、隣の部屋から、Lemonの絶叫が(笑)

Ley「ちょっと~~~~、P'Can! なにしてくれたのよ、このバカ!私の携帯に何したのよ!」

何って、さっき、しゃべりながら、忌々しい写真を削除しただけですよ(笑)

↑はい、ここです(笑)

 

Can「なにもしてないよ、俺、今、考え事してんだよ・・・」

 

大声を出したついでに、「ああ、そうだよ、嫉妬だよ!」と、認めたCan。

Can「もう、何も考えたくないよ!」

ベッドにダイブして、枕に顔をうずめるCan。

 

************

~ホテル 海岸にむけての通路~

一人、部屋から離れ、外にやってきたAe。

Peteにメッセージを打ち始める。

いや、画面に映った、恥じらうクマちゃんのスタンプのほうが気になる。。。

 

あ、すぐに返信来たね。

メッセージでやりとりを続けるAeとPete。

 

ふふふ、来た来た、あなたのPondが来ましたよ(笑)

Pond「おい、Ae! お前、誰とチャットしてんだよ、こんな風に、友達から離れて・・・」

決まってるじゃん。

Ae「うるせぇよ、黙ってろ、クソぽん」

Pond「当然だろ、俺様がうるさくしなくてどうすんだよ。なにしてたんだよ?そんなに、Peteが恋しいか? こんなところで、友達に隠れて、チャットするほど? だから、あいつを連れてこいって言ったじゃないか! こうなるってわかってたのさ」

 

力説するPondを見ながら微笑んでいるAe。

 

Ae「まじな話・・・Pond・・・お前、いつになったら、この件に首を突っ込むの、やめるつもりだ?」

Pond「何が!」

ぽんちゃんは、二人が付き合えたのは、自分のおかげだくらいに思ってますから(笑)

 

Ae「でも、お前の言う通りかもな。」

Pond「へ? お前、何言っちゃってんの?」

Ae「あいつのことが恋しくてたまんねぇってことだよ」

ホテルに戻るために歩き始めるAe。

Pond「うわ~~~~~!あのちびが、とうとう、彼氏が恋しいって認めたぞぉ~~! おい、俺のお節介はこんなもんじゃないぞ、おい、待てよ~~。お前ら二人、なに喋ってたんだよ、おい、教えろよ~~~」

 

翌朝~~~

海岸を一人散歩するAe。

携帯を取り出し、自撮りするAe。

Aeにしろ、Tinにしろ、見事にやることが被る、攻めライン。(笑)

 

Peteに送信するAe。

 

腕にはめたブレスレットに触れるAe。

 

~Peteの部屋~

メッセージの着信音で、目を覚ますPete。

Pete「僕も、会いたいです、Ae」

 

Ae:ここにお前がいたらな・・・

Ae:お前に逢いたいよ

 

Pete:僕もそこに一緒にいたかったです。今度は連れてってくださいね

 

Peteさん、乙女ポーズ、決まりました!

 

***********

~IC校舎 ロビー~

ソファに寝っ転がって、携帯を見ているCan?!

なにしてんの?

 

Pete「Can・・・こんなところで、何してるんですか?」

そりゃ、通りがかったPeteもびっくりよ。

Can「ああ・・」

飛び起きるCan。

Can「俺・・・P'Typeと待ち合わせで、この近くで・・・それでさ・・・ここで会うことにしたんだ。。」

Pete「・・・ああ」

Can「それに、お前にも会いたくてさ・・・」

ぐぐっと、自分の隣に、強引に座らせるCan。

Can「なぁ、Pete?」

Pete「はい?」

Can「ちょっと聞きたいことがあるんだよ。お前とTinの間って、なにかあるの?」

Pete「僕たちは・・・友達ですよ。でも、どうして、僕にこんな質問、するんですか?」

Can「うちの妹のLeyがさ、お前とTinの奴が恋人同士だって言ったんだよ」

Pete「僕が?Tinの恋人? 違いますよ、僕たちは友達です。僕、バッグを受け取ってほしくて、話をしただけですけど・・・」

直接、Peteの否定の言葉を聞いて、少し、安心したCan。

Can「それなら、良かったよ。俺、また、Tinが、お前とAeの間を邪魔しようとしてるのかと思ったんだ・・」

ちょっと、ニュアンスが違うかな。(笑)

 

Can「それに・・・Tinが、お前のことも、俺のことも、からかってるんじゃないか・・・って思ったし・・・。お前のことを口説いて、俺ともつきあおうとしたり・・・とかさ。でも、誤解だってわかって良かったよ」

この目つき、さすが、Peteも、ちゃんと感じ取ったみたいだね。

 

Pete「Canは、Tinに嫉妬したんですね?」

Can「はぁ?」

Pete「ほらね、・・・Tinに嫉妬したんですよ」

瞬時に、照れるCan。

Can「そ、そんな・・・そんなの・・・お前の勘違いだよ」

わかりやすく動揺するCan。

 

Can「あ・・・電話だ・・・ほら、震えてるだろ・・・きっとP'Type・・・返事しないと・・・」

Pete「そうですか」

Can「・・・チームのユニフォームの件でさ・・・受け取りにいかないと・・・もう行くよ」

Pete「ええ・・」

立ち上がると、

足がもつれて、バタン、と床に倒れるCan。

Can「じゃあ、じゃあな・・・ユニフォーム・・またな、ありがとうな」

Pete「はい、はい・・・」

 

ね、ほんと、可愛いでしょ。

笑顔で、見送るPete。

 

~校舎前 ベンチ~

Type「ほら・・・次は気をつけろよ、わかったか?」

Canに、ユニフォームを渡すType。

Type「次は、金取るからな・・・」

Can「俺のせいじゃないんですよ~、母さんが、他の色のものと一緒に洗っちゃって・・・」

 

ユニフォームをバッグに仕舞い終えると・・・浮かない顔で考え込むCan。

察知するType。

Type「Can・・・どうかしたのか?」

Can「なんでもないです・・・P'。 ただ・・・俺、よくわからなくて。。。」

Type「俺が思うに・・・おまえは恋してるようだな」

Can「そ、そんな、ば・・ばかな・・」

せき込むCan。

すでに、もう笑ってしまってるType先輩(笑)

Can「違いますって・・・P' な、なに言ってるんですか? 恋なんて・・・俺、誰にも恋なんかしてませんよ! 恋愛なんて必要ないんです。誰かと付き合いたいとかも思わないし・・・。面倒じゃないですか・・ずっと、お互い一緒にいて、離れられないなんて・・・。ひとりだったら、気を遣うこともないし・・・。

なぜですか?まるで、俺が誰かと付き合うのを望んでるような口ぶりでしたよ。先輩は、もうこの新入生の後輩のこと、可愛くないんですか?」

Type「そんな顔してみるなよ。俺が後輩のことを可愛いなんて、言ったことあったか?」

Can「ぶ~~~、先輩ったら、まったく・・・」

Type「俺がなんだって? 言ってみろよ」

Can「先輩は・・・正直すぎますよ。後輩が可愛いくらい・・・お世辞でも言えないなんて」

Type「あのな、誰かにお前を愛してる~って言ってほしかったら・・・」

ふと、前方を見るType。

Type「ほら、“お前の男”がお出ましだぞ・・・。あいつに言ってもらえばいいじゃないか」

同じく、前方を見るCan。

Can「あいつは・・・“俺の男”なんかじゃありません、P'~~」

Canの背中をドンと叩く男前な、Type。

これで、受け要素ありなんだから、ほんと、恋愛って奥深いわよね(笑)

 

Type「ちょっと、からかっただけだろ。。もし、違うなら、なんで、そんなに考え込まなきゃならないんだ? 俺は、お前が、彼のことをぶん殴ったのも知ってるし、あいつのことを“大嫌い”だって言ってたし、二度と顔を見たくない、とも言ってた。。。だが、どういうわけか、突然、おまえら、二人で行動するようになったじゃないか・・・。

ふふふ、この言い方、クルイ先輩を思い出すよ。。。

近所にいた、やたら喧嘩ばっかしてたのに、突然、ベタベタしはじめたカップルの話。。。

そして、なによりも、ご本人がお手本じゃん。

 

ま、Type本人は、こんなふうに、アドバイザーになって、その恩恵を還元してるみたいだけどね。

 (『TharnType』見るまで、このシーンの意味、というか、ここで、Typeに語らせる面白みに、気づいてませんでした)

 

返す言葉がないCan。

Type「はは、俺には関係ないことだけどな・・・」

うそうそ、他でも恋に迷える羊たちに、アドバイスしまくってたよね(笑)

Type「お前ら二人に・・・愛の告白でも・・おっと・・・お互い、“犬猿の仲”の二人に、話をさせてやるとするか・・・」

ポンポンと、Canの膝を叩き、「じゃあな・・・」と立ち去るType。

 

Can「あいつは・・・俺の男なんかじゃないよ」

呟くCan。

Canのこのテンションの低さが・・・ショボーン

 

つい、さきほどまで、やたらガタイのいいイケメンと親しく話していた、Canの元に近づいてきたTin。

 

Can「なにしに来たんだよ?」

先輩のねらいに乗っかったんです。。。

 

Tin「なぜ、俺のことを避ける?」

Can「そんなわけあるか・・避けてなんかないし・・・!」

Canを見下ろしながら、微笑むTin。

Can「何笑ってるんだよ!」

Tin「ただ、嬉しいだけさ。お前も、そんな風に考えたりするんだな・・・って」

Can「俺が・・・何を考えてるって?」

Tin「俺のことさ・・・」

Can「俺がどうして、お前のことを考えたりするんだよ!」

最近は、Tinのことしか考えてませんけどね。。。(笑)

 

当たり前のように、Canの腕を取るTin。

Can「ど、どこに行く気だ?」

無言で振り返るTin。

 

どうして、まだ、付き合ってもいないのに、いつのまにか、一緒にいることに、いちいち理由がいらなくなるんだろう。

どうして、それに気づいてしまうんだろう。

 

諦めたように、「俺、汗かいてる・・・」と、Tinに告げるCan。

Can「一日中、汗だくで、汚いよ。だから、手を離してよ。お前のあと、ついていくから・・・」

 

ああ、そんなこと、気にすらしてなかったな。。。って、感じのTin。

 

お前がそう言うなら・・・って感じで、静かに手を離すと、歩き出す。

リュックを肩にかけ、後に続くCan。

 

あああああああああああ。

ここから、とばしてもいいですか。。。

なかったことにしていいですか?

絶対、しんどくなるんだもん。。

 

Tinが、駐車した場所まで歩いてくる二人。

このときも、ちゃんと、後ろのCanを振り返り、気にするTin。

 

助手席のドアを開けるTin。

とうとう、マナーを発揮するようになりました。。。

Tin「ん・・・乗れよ」

このときのTinは、まだ、軽い口調なの。。。

 

反して、Canは、ちょっと思いつめた感じなの。。。

Can「乗りたくない。どこにいくつもり? 俺・・・家に帰らないと。」

 

Tin「話ができる静かな場所にいくだけだ・・・。 おれのこと、怖くないんだろ?」

Can「話なら、ここでいいじゃん」

 

なぜか、頑ななCanちゃん。。。

ちょっと不満ながらも、あきらめて、車のドアを閉めるTin。

車に寄りかかり、溜息をつく。。。

 

こんな場所で告白するのは不本意ですが、どこで

言おうと、言いたいことは、ただ一つ。

 

Tin「俺の恋人になってくれ、Can」

 

少し、呼吸を荒くしながら、それでも、じっと、Tinの顔を見ているCan。

 

Tin「どうして、そんな風に俺のこと、見るんだ?」

 

Can「お前・・・一体、なんの話をしようとしてるんだよ!」

 

なにをいまさら・・・って感じのTin。

Tin「もう、わかってるだろ。俺がお前を好きだって・・・。遅かれ早かれ、どっちにしろ、俺は、お前に言いだすに決まってる」

 

Can「お~~~い、Tin!!頼むよ、なにか他の話をしようよ」

 

「OK・・・」と呟くTinの声の小ささと、開けた間の長さに、若干、不安になるCan。

 

固唾をのんで見守っていると・・

 

Tin「俺と付き合ってくれ・・・Can」

 

Can「俺は、なにか別の話をしてって言ったんだよ、言い方を変えろってことじゃなくて・・・!」

 

Tin「なぜ、この件を引き延ばそうとするんだ?」

 

心底、困った顔で、話し始めるCan。

Can「Peteは、俺がお前に嫉妬してるって言った。 」

うん、とうなずくTin。

 

Can「P'Type・・・さっきの俺の先輩も 俺が恋してるって言った」

 

Tin「それで?」

あ~、Tin、そこで、結論を急ぐような言い方しちゃダメだって!

 

Can「俺には、よくわからないんだ」

Tin「どういう意味だ?」

 

Can「だから、“わからない”って言うのは、わからないってことだよ!本当に、お前に嫉妬しているのかも、わからない。いつも、お前のことだけを考えていられるのかも、わかんないんだよ。もっと重要なのは・・・」

 

Canの次の言葉をじっと待つTin。

 

Can「俺がお前のことを愛しているのかも・・・わかってないってことだ。俺、“愛”って何なのかさえ、わからないんだ。」

 

これを言われると・・・黙るしかないの。

向き合っているようでいて、立っている地面が違うって、気づくから。

 

Can「お前は、どうして、俺のことが好きなんだ?」

 

Tin「お前といっしょにいると、気分がいいからだ。」

Can「でも、俺も、AeやPeteやPondや、学部の他の友達と一緒にいても、気分よくいられるよ」

Tin「お前と一緒なら、ちゃんと呼吸ができるんだ」

Can「俺は人間だよ。酸素じゃない。二酸化炭素だって吐き出してるよ。呼いすぎると、死ぬことだってあるんだぞ、お前、知ってるのか?」

ちょっと話が変な方向に・・・。

 

身体を起こし、Canに近づくTin。

まだ、いつものように、強気で押せば、なんとなく、Canもあとに続くって思ってる?

 

Tin「俺にわかるのは・・・お前が好きだってことだけだ」

 

苦しそうに、首を横に振るCan。

Can「俺、こういうの、好きじゃない・・・。こういう気持ちになるの・・・」

 

「好きじゃない」というCan否定の言葉によって、一瞬、Canがなにを言おうとしているのか、見えなくなったTin。

Tin「お前、それ、どういう・・」

Tin「どんな気持ちかって・・・、Leyがお前とPeteが付き合ってるって言った時、もし、俺がお前の恋人だったら、Leyが言ったことをずっと気にし続けなきゃならないだろ。きっと、飯も食えなくなるし、夜も寝られない・・・お前がどこで誰といるのか・・・ずっと考えるようになっちゃうと思うんだ」

そうね・・・

恋には、楽しいだけじゃなくて、そういう側面もあるって、ちゃんとわかってるじゃん。

 

Tinに対して、恋に落ちた自分がどうなってしまうのか想像できるほど、Tinを愛し始めているくせに、その愛を自覚しようとしないCanに、恋に落ちるのが嫌だと言われたら・・・どうすればいい?

どうする?Tin・・・。

 

Tinの肩に手を置くCan。

Can「俺たち、“友達”のままでいるってわけにはいかないか? こんなふうに・・・友達として・・・俺に会いたいときには会いにくればいいし、俺だって会いたいときには会いに行く。一緒に出歩いたり、一緒に昼飯を食ったり、一緒に映画を見たり・・・それじゃダメなのか?」

必死に説得しようとしているCanの言いたいことがわからないわけじゃない。。。

でも・・・・視線を落とすTin。

Tin「・・・・・・・」

Can「なぁ、Tin?」

 

自分の肩に置かれたCanの手を持ったまま、

Tin「俺は・・・お前に、友達でいてほしいわけじゃない・・・」

 そしておもむろに、その手を強めにほどくTin。



そう、その想いは、ここでは、決して、ごまかしたり、有耶無耶にしてはいけない。。。

 

すかさず、Tinの手首をつかむCan。

 

Can「でも、俺は、お前と友達でいたいんだよ・・・Tin」

その言葉に、ぎゅっと拳を握り締めるTin。

 

わかってほしい、と、気持ちをこめて、TinをみるCan。

ここで大事なのは、その言葉の選択よりも、Tinとの絆は、離したくないというこの手なの。

 

Tin「俺は、“ただの友達”なんかでいたくないんだ」

そして、これも、今の・・・、これ以外には譲歩する術がない・・・Tinの偽らざる本心です。

 

Canの手を剥し、運転席側に向かうTin。

ここも、片手で無造作にふりほどくんじゃなくて、ちゃんと両手使って、はがすのよ。。。。(ずっとさっきから号泣)

 

そして・・・Canは、最後まで、離そうとはしなかったんだよ。えーんえーんえーんえーんえーん

 

Can「Tin・・・」

ちらりとCanに視線を向け、車に乗り込むTin。

Can「Tin・・・・」

そのまま、車は発進してしまう。。

 

自分のことをすべて信じてくれるといったCanを、愛するようになったTin。

でも、それは、「愛してくれ」と、一方的な想いをぶつけていたにすぎない。

今度は、あなた自身が、今までのCanを、自分の目で見て来たCanを信じることができるかどうか、試されているのかもしれないのに・・。

 

Tinの車が走り去るのをじっと目で追うCan。

ただ、その場で俯き、涙をこらえるしかない。。。

 

~Tinの部屋~

バスルームで、服のまま、頭からシャワーを浴びるTin。

こらえきれず、大声で「なぜだ・・・なぜなんだ!」をあげながら、涙をながす。

 

Tin「なぜ、また、俺だけが・・・。なぜ、本当に、俺が欲しいと願うものは・・・手に入らないんだ! なぜだ~!」

 

壁にもたれ、力なく、腰を下ろすと、膝を抱えて、絶叫し続けるTin。

 

Tin「なぜだ、なぜなんだよ、どうしてだぁ~~~」

 

 

★【Ep 14】4/5の雑感★

最初、このシーンを見て、そして、この14話をエンドロールまで見たとき・・・

 

「嘘・・・・」

これしか、言葉が出ませんでした。。。

どこか、大切な一言やシーンを見落としたか、と思い、また、見ました。。

なにもありませんでした。。。

 

「これで終わりなんて、だれか嘘だと言ってくれ!!」

・・・・でした。

 

茫然を通り越して、怖かったです。

こういう展開を是認する世界が、タイのドラマ界にはあるのか・・・って。

自分の今までの、ドラマに対する価値観が崩壊したのかと思いました。

 

上の、筋追いをみてもわかる通り、私の目には、いわゆる「バッドエンド」としては写ってなかったからです。

本当に、これから・・というところで、ただ、ぶったぎられただけなのです。。。

 

Tinは、シャワールームから出られなくなってしまいました。

あれから、2年。。。

 

『ACTL』がなかったら、きっと、このシーンの筋追い、できなかったかもしれない。。。

ホント、Ep8よ、ありがとう!

私も、安易に、「神回」と呼んだわけではないのです。

 

このときの、二人の気持ちを追いながら、ドラマウォッチャーとしては、ちょっと邪道というか、ずるいですが、そんな風に思っています。。。

 

でも、このシーンは何度見ても・・・・私を壊します。。。

 

★【Ep 14】最終part5/5に続く★