ここで、切るかぁ~!

 って思っちゃったけど、正解だわ。

廃人にならずに、次まで頑張れる。


無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.06】 (1/4)

【Ep.06】 (3/4)

 

『AChanceToLove(LBC2)』

【Ep.06】 (4/4)

 

~軽音部 練習室~

Tumのバンドが練習中。

そこに、ピコン!

メッセージの着信音がなると、すぐさま、演奏をやめてしまうTum。

ドラムスの学生が、「おい、Tum、なんで急に止めたんだ?」と訊ねると、すぐに戻る、と言い終え、部屋から出ていく。

どうしたんだ?何か知ってるか? Keen?と他のメンバーと聞かれるKeen。

Keen「ん・・・多分、弟の件じゃないかな」

顔を見合わせるメンバーたちに、自分もすぐに戻ると、部屋を出る。

 

廊下を出た先で、電話をしているTum。

Tum「ああ、気をつけるんだぞ。それだけだ。ああ、わかったよ。」

電話を切ったTumに話しかけるKeen。

Keen「弟、大丈夫だったのか?」

Tum「弟からだって、お前に言ったか?」

Keen「いや・・・たぶん、そうじゃないかと思っただけだ」

Tum「別に、たいしたことじゃない。Tarが、母親と連絡がつかないって、メールしてきたんだ。問題が起きたのかと思ったんだが、そんな深刻な話じゃなかった・・。(俺の)騒ぎすぎだったよ・・・」

Keen「別にそんなことないさ。ただ、弟のことを心配しただけだろ」

Tum「俺のことをわかってくれるのは、おまえくらいだよ」

これも、なぜか見事に「鈍感な人ほど、言っちゃいけない人に言っちゃう」を象徴する危険ワードだよね!(笑)


Keen「だったら・・・お前も俺を理解したいか?」

笑い出すTum。

Tum「お前の何を理解してほしいって言うんだよ?」

Keen「お前の直感ならなんでも・・・だ。俺、この男を見つけたんだ。俺、こいつに興味がある」

Tum「どんな風に?!」

 驚くTum。

 

なんで、絡んでくるの? Aeがここに?

でも、やっぱり、Keenは、Tumを好きなのに、それを秘めている様子よね。。

 

******************

~フランスのTarの部屋~

※その晩かと思ったけど、それは定かじゃないです。。。

フランスは夜・・・

Tumと電話中です。

Tar「もしもし、P'Tum?」

Tum「もしもし、Tarか?」

Tar「話があるんだ。」

Tum「どうかしたのか?」

Tar「長めの休暇があるんだけど、帰国しようと思うんだ」

Tum「いつだ?」

Tar「もうすぐだよ。でも、まだ、飛行機のチケットは押さえてないんだ。時間があったら、迎えにきてもらうことできる?無理だったらいいんだよ。僕、一人で帰れるから。僕ももう大きくなったからね。前より、全然、しっかりしてきたよ。兄さんは最近どう? 元気でやってる?」

たしかに、笑顔は出てるけど。。。

 

Tum「悪くないよ。お前は?」

Tar「僕は元気だよ。全然、心配いらないよ。兄さんに、聞こうと思ってたことがあるんだけど」

Tum「なんだよ?」

Tar「こっちで、なにか欲しいものとかある?」

Tum「俺もおんなじ質問だ。俺は、別になにも欲しくないよ。両親にはなにか欲しいものがあるか、聞いておくよ」

Tar「うん、ありがとう。どっちにしても、帰国のフライトが分かり次第、また、連絡するね」

Tum「ああ。それから、うちの大学で音楽祭があるんだけど・・・」

Tar「~ん」

Tum「一緒に行こう。」

Tar「もちろん。時間あれば行くよ。じゃ、またね」

Tum「わかったよ」

電話を終え、吹っ切れたように、笑うTar。

 

******************

~Tinの自宅~

例の黒い石を手に持ちながら、なにか考え事をしているTul。

 

~回想~

仕事を終えて、帰宅したTulを、パジャマ姿で出迎えたPhupha。

Tul「どうした? Phupha、なんで、まだ、起きてるんだ?」

Phupha「まだ、全然眠くないよ。すっごく元気だもん」

Tul「最愛の息子は、今日、何をして過ごしてたのかな?」

Phupha「僕、Tinおじさんの友達と喧嘩して、勝ったんだよ。だって、パパのこと、悪い人だって言ったんだ。だから、そんなこと言わせなかったよ。いい子だったでしょ?」

なにやら、考えているTul。

Tul「なぁ・・Tinおじさんの友達について、もう少し、聞かせてくれるか?」

Phupha「もちろん。僕にまかせて」

(回想終わり)

 

電話をかけるTul。

Tul「Tinの友達のCanについて、調べてほしい」

それだけ伝えると、電話を切り、また、黒い石に語りかける。

Tul「Tinにとって大切な人物なのか、知りたいんだ・・・お前が怒らないといいんだが」

 

ああ、また、謎めいた展開に・・・。

 

 

******************

~サッカー場~

フィールドの上で、座り込んでいるCanと、靴紐を結んでいるAe。

そう、Aeは、練習に復帰したんだよね。

Can「なあ、Ae・・・、愛ってなに?」

ちょっと、たじろぐAe。

普通、こういうところで話すようなことじゃないもんね。

そう、以前のティーザーでは、それこそ、ロッカールームで話してたシーンよね?

 

Canの様子を見て、一緒に腰を下ろすAe。

Ae「なんで、そんなことを聞くんだ?」

Can「ただ、知りたいんだ。今、俺・・食べても全然味がしないし、夜もよく眠れないんだ。便秘だし・・・。あいつのことが好きなのか、そうじゃないのか、一日中、考えてる。実際、愛ってなんなんだろうな?」

あいつ=Tinっていうのは、Aeはご存知でいいのよね?

 

Ae「ほかの人にとって、愛がどういうものなのかはわからないけど・・・」

一つ一つ、紡ぎ出される言葉。

Ae「・・・俺にとって、それはPeteだ」

ゆるぎないけれど、どこか絞り出すようなAeの言葉に衝撃を受けるCan。

Can「・・・・ごめん」

 

Ae「気にするな。俺こそ、お前にいい答えを出してやれなくて、すまないな。しっかり考えてみろ。おまえならできるさ」

立ち上がり、練習に戻っていくAe。

 

Can「なんで、俺には苦痛しか見えてこないんだろう? お前みたいになりたくないんだよ、Ae・・・」

Aeの練習している姿を見ながら、つぶやくCan。

Canが、この短期間に、大人になった。。。

いや、限りなく、18歳に近づいた。。。

恐ろしいスピードで、成長してる。(笑)

っていうか、6話かけて、地道に、本当に、前作での幼すぎる言動を軌道修正してきた成果かな。

 

******************

スタンドから降りてきたCan。

制服だし、一人だけど、練習終わりだよね?

出入口で、Tinが待っているのに気づいたCan、とっさに、回れ右しようとする。

Tin「Cantaloupe」

Can「本名で呼ぶなって言っただろ!(怒)」

周囲に人がいないか、見回しながら、Tinに近寄るCan。

Can「Canって呼べよ、ただのCan!」

Tin「“ただのCan・・”」

Can「お前、人をからかってんのかよ?」

微笑むTin。

Can「なに笑ってんだよ?」

Tin「なんで、俺から隠れようとした?」

わかりやすく動揺するCan。

Can「・・・だ、誰がそんなことを・・? 俺、そんな覚えないよ。誰がお前から隠れようとしたって?お前の思い過ごしだよ・・」

Tin「たしかにお前はした・・・でも、俺は嬉しい」

Can「・・・・?」

Tinの言葉の意味がわからないCan。

Can「な、そんなんで、なぜ、お前が嬉しがるんだよ? お前、おかしいのか?」

Tin「それは、お前がおれのことを考えてるってことだからだ」

お、お見通しです。。

Can「気のせいだろ。俺、お前のことなんか、まったく考えてないよ」

Canの手を取るTin。

Can「どこに連れてく気だ?」

Tin「静かに話せるところを探そう」

うっ、このセリフは・・・ショボーン


Tinから、腕をほどくCan。

Can「俺は行かない。話があるなら、ここで話せよ。なんだよ?」

Canの様子を見て、仕方がないとあきらめるTin。

 

立ち話ですむ話じゃないって思ってるのにね。

 

しばらくためらったのち、直球を放つTin。

 

Tin「俺とつきあってくれないか、Can?」


 

 

★【Ep 06】4/4 雑感★

たとえ、Tinでなくても、あの「ば~か」の後なら、恋人になってほしいって思うよ。

そのくらい、あの「ば~か」には、Canの気持ちがこもってたよ。

 

別に、常に、ラブラブイチャイチャ、目が♡じゃなくたっていい。

偉そうだ、とか、そんなことする奴は最低だ、とか、小言ばっかり言われたって、

本気で喧嘩して、ちゃんと仲直りしてを繰り返しながら、

俺のこと信じてくれてる・・・こいつは俺のそばにいてくれる・・・って、そう実感させてくれる“Can”が、Tinには必要なんだもの。

 

“Canのそばにいてもいい権利”が、この世の中にあるのなら、なにがなんでも、それを手にいれたいって思うのは当たり前だよ。

 

あ~~~、この流れ、『LBC』の焼き直しってことを想うと、通過儀礼前ってことよね。


でも、一方で、Canにとっては、Aeと話をしたことがすべて、今の正直な気持ちなんだろうし、それに目をつぶってを、「よし、付き合おう」とはならないだろうし。。。

きっと、もっと、切実に変わる何かが必要なのよね。

 

まだ、この二人は、自分たちが更に傷つくことが待っていることを知らない。

 

本当の意味での、TinCanのシーズン2が、もうすぐ幕をあけるのね。

 

※ 決め打ちで書いてますが、原作読んでないんで、全部想像です(笑)

 

★【Ep 07】1/4に続く★