堅物で、まっすぐで、優しくて、ちょっと鈍いところもあるけれど、そんなサッカー馬鹿な男子でも、恋をすれば、皆同じ。
どんどん、マウントとっちゃいなさい!(笑)
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Love by chance』
【Ep.03】 (2/4)
~食堂~
常設の学食じゃなくて、大学内のテラスに、屋台風にお店を出してる感じね。
先に、テーブルについて、Aeたちが来るのを待っているPondたち。
Bow「Aeはいつ来るの?」
Ping「なにしてんだろうな・・・」
腕時計を確かめるPing。
2人そろって、現れたのに、気づいたPingたち。
Ping「へぇ、あれがお前が言ってたICの子か?」
Pond「ん? 」
振り返るPond。
Ping「すごいじゃん、ものすごいイケメンだぞ」
思わず、Bowのほうを見るPing。
Ping「おい、Pond、お前、あの子の近くに座るなよ。まじで、不細工に見えるから・・・」
Pond「何言ってんだ、俺みたいなイケメンに。話にならないね」
Bow「Aeでさえ、あんたよりはかっこいいわよ」
顔だけじゃないからねって、どの口が言うって?(笑)
ようやく到着。。
席に着く2人。
Ae「なんだって?」
噂してました、とは言えません(笑)
Bow「ううん、ただ、お腹ペコペコってことよ」
初対面のPeteに、我慢しきれず(笑)、早速、アタック開始するBow。
Bow「ねぇ、なんで、そんなにイケメンなの?」
第一声がそれかい?(笑)
しかも、手まで伸ばしてます。
ぐいぐい行きます(笑)
あっけにとられるPete。
それより・・・隣の、この人の、しょっぱい視線でしょ(笑)
Bow「もう、彼女いるの?私、完璧フリーよ。彼氏募集中!」
Pingも呆れ果て、Pondは顔をしかめてます。
Pond「(Pingに)なんで、お前は、こんな女と友達なんだよ?」
Ping「こんな女?こんなってどういうことだよ?」
Pond「〇ッチ!! あ、ついでに色情狂もな!!」
Bow「よくも、そんなこと!」
Pondの頭をはたくBow。
Pond「なんだよ、聞くだけ無駄だが説明してやろおうか」
Bow「そこまでひどくないわよ。実際、私は優しくて、礼儀正しくて、そして、愛らしいの。。。そう、もう一度言うわね、彼氏募集中よ~~」
Ae「Bow、もう黙れ。(こいつは)受け入れがたいってさ・・・」
Bow「なんですって?私は、彼が気に入ったの。」
Ae「なぁ、誰からも言われたことないのか? 少しは女性らしく振る舞えって。」
Bow「誰からも!ママは昔から言ってるわ、ぼやぼやしてると奪われちゃうわよって。最近は、いい男を見つけるのは至難の技なの。こんなにたくさんの女子がいるのよ。タイミングを見てる場合じゃないわ。そうじゃないと、こうやって脱落して・・・永遠に、いつまでたっても、一人よ。私は、負けられないのよ!」
Ae「俺は、お前たち3人を、うちの姪っ子には絶対会わせないからな」
姪っ子ちゃんの教育に悪いそうです(笑)
話を打ち切って、注文のために、店員さんを呼ぶAe。
Ae「すみません。焼肉入りまぜそば、もうひとつはワンタン入り、あとはスープください」
Pond「はぁ~ん、お前、Peteの分も頼んだんだな、なんて、甘いんだよ~」
Ae「うるさいぞ! くそったれ!」
Pond「ほぉ、そっちこそ、うっせ~よ。別の言い方、考えられないのかよ」
バン!
テーブルを叩く店員さん。
店員さん「他の人はどうするの? 注文するの、しないの?急いでよ、他にもやることがあるんだからね」
Ping「ぼ、僕は、フォーにします」
Pond「俺には、野菜がゆ」
Bow「どうしよう、なににしよう、なに頼めばいい? 誰か助けてよ」
焦ってしまって、テンパるBowちゃん。
店員「なに、なんなの?」
Bow「ああああああ、こっちと同じでいいです」
Ping「ええ、僕と同じもので・・・」
あんたたち、つきあっちゃえよ・・・ってこれから、私、何度もつぶやきますよ。。
店員さん「一緒でいいのね?」
注文を確認する店員さん。
なんで、怒られてんのか、さっぱりわからず、もう、めんどくさくて、「それでいいです」って答えるPond。
店員さん「ちょっと待っててね、すぐ作るから・・・」
微妙な空気が流れるテーブル。。。
それより、さっきから、まともに一言も口をきいてないPeteが心配よ。(笑)
他の若い店員が、Peteに目をつけました。
料理を運ぶ際に、わざと背中にぶつかると、「あら、ごめんなさい」と大袈裟に謝る。
さっと、背中に手を回し、腰を支えるAe!!!
この、くぃって、指先に力が入るところが、たまらんのですわ~~! ← エロ親父みたいな発言して、すみません。
Ae「もっとこっちに寄ってろ。(店の人の)通り道を塞ぐな」
Pete「はい・・・」
「はい・・・」に近いです(笑)
その様子を、見てる、見てる、Pondが見てる(笑)
Ae「Pond・・・」
Pond「ん?」
Ae「今日は、部屋に戻らないぞ」
Pond「へぇ~。それで、お前ら2人はどこへ・・?」
Ae「なんで、お前はいっつもそんな風にしか考えられないんだよ!今夜は実家に戻るんだよ。変態みたいな想像するな!」
それを聞いていて、思わず笑い出すPing。
実は・・Pete本人も笑いを抑えられてないんだけどね。
Bow「ねぇ、変な想像って、あんたたち、なんで、笑ってんの?」
イマイチ、状況がつかめてないのかな、Bowちゃんは。(笑)
Ping「なんで?俺たち、笑っちゃだめなの?」
料理を運んできたさっきの若い店員さんが、AeとPeteにだけ、愛想がよくて、笑える(笑)
さっきの若い店員「おいしそうでしょ」
戻り際に、さら~っと、Peteの肩のあたりを撫でていく。。。
Bpw「私より、あからさまじゃない?」
AE「ほら、Pete・・・」
Pete「ありがとうございます」
自然にお箸を受け取るPete。
Pondは、二人の様子が気になって気になってしかたがないのね。
Pond「ほら見ろ。Peteの世話だけ焼いて・・・俺たちのは?」
Ae「お前には手があるだろ、Bowだって、Pingだって、自分でやってるじゃないか。」
Pond「それを言うなら、Peteだって、手があるじゃん。一体、お前ら2人の間はどうなってんだよ。俺に言ってみ!おれだって、こんなおせっかいなこと、言いたくてしてるわけじゃねぇんだ」
Ae「だったら、黙ってろ。バカPond」
Pond「そんなの無理だね。お前の恋バナなんて、これ以上におもしろいことあるか?」
ここまで、Pondが、AeとPeteが怪しいと話してるのに、我関せずのBowちゃん。
Bow「ねぇ・・・Pete。汗かいてるわよ」
バッグの中をあさり、ハンカチを取り出すと、「ハンカチ持ってるわ、これ、使って・・」と頼まれもせず、拭こうとするBow。
Pete「大丈夫です。本当に・・平気です」
喋った(笑)
でも、さすがに、断った(笑)
Bow「あー、迷惑だったら、ごめんなさい。」
Pete「そんなことありませんよ。」
Ae「誰が、ハンカチなんて欲しがったんだよ、なぁ?」
おもむろに、自分の手で、Peteのこめかみ辺りを、ぬぐいはじめるAe。
Ae「こうやって、手を使えばいいんだよ」
(@_@)
アナタ、ナニヲシテマスカ?
Pete「Ae・・・・」
Pete絶句(笑)
しかも、Peteの肩に、腕をのせて、完全にマウント取ってる~~~(笑)
こいつ、俺の・・・と言わんばかりです。
Bow「うわ~、(手で拭くなんて)汚いわ・・」
Ae「今まで、俺がきれいだって言ったことがあったか?」
そのやり取りに、吹き出すPing。
Ae「なに、わらってんだよ(ムカ)」
Ping「そうじゃないよ。(Pondに)今、やっとわかったよ、Pond。AeがICの子の世話を焼くのに忙しいって言ってた意味が・・・」
Ae「こいつの言うことなんか信じるなよ」
Ping「ただ、見たまんまだけど?な、Pond?」
Pond「ほらな。お前たち、俺になんでも聞いてくれ。俺はなんでも知ってるぞ。グーグル先生並みだからな。なんでも聞いてくれ」
Bow「ちょっと待って、待ってよ。あんたの腕! 彼から離しなさいよ」
自ら、Aeの手を、Peteの肩から外すBow。
Bow「それに、くっつきすぎよ。そんな汚い手でPeteに触っちゃだめよ。」
Ae「へぇ、そうかよ。」
不機嫌そうなAe。
Bow「(Peteに)食べる?」
Pete「まだ、たくさんありますから・・」
遠慮するPeteに、「手伝ってあげようか?」とプレッシャーをかけるBow。
Pete「・・・どうぞ」
Ping「Peteの分まで手をだすなよ、Bow」
~駐車場~
そんなこんなで食事が終わり、Peteの車を停めている駐車場まで戻ってきた2人。
Ae「満腹か?」
Pete「はい・・・」
Ae「言っただろ、あそこの麺屋はうまいんだよ」
Pete「僕もそう思います。。じゃ、僕、これで帰りますね、Ae。ここまで送ってくれてありがとうございました。」
運転席のドアを開けようとするPete。
なんとなく・・・Aeの雰囲気が違うわ。。。
さっと、Peteの腕を掴むAe。
Ae「Pete・・・」
Pete「はい・・・」
Ae「俺、迷惑かな?」
Pete「いいえ、どうして、そんなこと、思うんですか?」
Ae「なんか、お前の生活に、すごく干渉しすぎてるような気がして・・・・。お前から、頼まれたわけでもないのに・・・。お前の生活に入り込みすぎてる。確かに、おまえの世話を焼き過ぎてるのかもしれない。そして、お前を困らせてる」
Pete「僕、本当に、そんなふうに思ってません、Ae。逆に、僕のほうこそ、Aeに感謝を言い続けるべきなんです。だって、僕はいつも、Aeに助けてもらってばかりで・・・。それに、僕が迷惑をかけているんじゃないかって、すごく心配でした。。僕みたいな人間のために・・・」
それを聞いて、Peteの髪を撫でるAe。
ち、近いわ・・・(笑)
今、Aeの脳内、無意識に、ちうしてる状態のアドレナリン、大放出中よ!
Ae「つまり・・俺たちは、お互いに心配し過ぎてたってことか」
微笑むPete。
Ae「だったら、よかった・・・お前はおれのせいで困ってないし、お前のせいで俺も困ってない・・・。さ、気をつけて帰れよ」
Pete「はい・・・」
こんな、ちょっと身体を屈めて、ハニかむ仕草なんて・・・一体、どこで覚えたのよ~~~(苦笑)
こっちは、こっちで、天然と魔性の紙一重か。。。
車に乗り込むPete。
Ae「おやすみ、お坊ちゃん」
Pete「おやすみなさい、Ae」
走り去るPeteの車を見送りながら、心の重荷が取れたような笑顔を見せるAe。
誰かが言ってあげても、Aeは、まだ受け入れないでしょうか。
「あんた、あの子に惚れてるよ」
一方、Aeよりは、ちょっとだけ、恋愛感度の高いPeteは、あまりの嬉しさに、途中で車を停めちゃいました。
そのまえに、なんとかしようよ(笑)
2人が出会ってからのシーンが30秒ほど流れます。
回想シーンが、走馬灯にならないように、安全運転で帰ってね♡
そして、Aeもまた、ずっと笑顔の帰り道。
★【Ep 03】2/4 雑感★
その人がいないところで、その人を想う・・・。
そして、笑顔になる。
だから、明日も頑張れる。。。
毎日がその積み重ねだったら、どんなにいいだろう。。。
恋が、形付く前の、この時期が本当に、最高の時期よね。
なにもいうことなし。
しかし、なかなか、こんな王道の恋愛、しようと思ってできるものじゃないけどね。
ま、時間の問題ってことで。
あ、愉快な仲間たちも、今後も引き続き、愉快な仲間たちとして、続きます♪