ここのパートで唯一惜しかったのは、「なんで、そこに1個だけ落ちてるの?」だったコンクリートブロックの破片かなぁ(笑)
以下の内容は、成人を対象としています。
暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
全体で、5分割払いしてます。
前半未読の方は
【Ep12】(3/5)
~校舎前の通路~
Lhong「聞こえたか? お前は、オレに決して勝てないんだよ!Tharnはオレのものだ!ちゃんと聞いたか? あいつはオレのものだ」
Typeに馬乗りになり、殴りつけるLhong。
Lhong「オレは、Tharnの側に、4年もいたんだぞ。」
Lhongの腕を掴み、殴るのを阻むType。
Type「4年も、(みすみす)無駄にしてたのか?」
Typeの首を絞めるLhong。
Lhong「うるせぇ! 口を閉じろ! 黙れ!」
Type「Tharnは、お前なんか絶対、好きにならない。よく覚えておけ!」
Lhong「なにも知らないくせに、口出しするな!オレは、あんなくだらない奴らとは違うんだ。あいつらはオレの言うことを信じて・・・簡単に、Tharnのことを信じなくなった。オレとは違ってな」
その間も、首を絞められ、苦しそうな咳を繰り返すType。
Lhong「俺は、Tharnを信じてる。オレだけが、あいつのことを愛してるんだ。オレほど、あいつにふさわしい人間はいないんだ」
Type「だからといって、お前にTarを傷つける権利なんかない」
Lhong「権利がないだと?」
苦し気なType。
Lhong「Tarは言ってたよ、Tharnが一番自分を愛してたってな。でも、お前も見ただろ?あのガキが、あの男たちに一晩中してくれってねだってたのを・・・」
Type「お前、まじでクソだな。Tharnは絶対にお前を愛したりしない」
Typeが、Tharnの名を口にする度に、Lhongの心に突き刺さり、更に、手に力がこもる。
Lhong「・・・・そんなに言うなら、お前も死んだほうがいいよな。もし、お前がいなければ、Tharnはこんな目にあわずにすんだんだからな。あいつだって・・・変わったりしなかったさ、全部、お前のせいだ!こうなったのも、みんなお前のせいなんだぞ!」
Type「負け惜しみを言うな!」
Lhong「俺は・・敗者じゃない!俺は勝者だ!」
興奮状態のLhongの手首を掴み、抵抗を続けているType。
Type「お前は・・・負けたんだよ」
ズボンのポケットから、携帯を取り出し、今までの会話が録音済みであることを見せるType。
愕然とし、Typeの首から手を離すLhong。
苦しそうに息を整えるType。
呆然と、Typeの身体の上から降りると・・・地面にへたり込むLhong。
その視線の先には・・・コンクリートのかけらが。。。
咳き込みながら、身体を起こそうとするType。
Lhong「だったら死ねよっ!」
コンクリートのかけらを手に持ち、Typeの頭上に振りかざしたその時、
「Lhong、止めろ!」と駆けつけて来たのは・・・Tharn・・・とTechnoとChamp。
寸でのところで、背後から止められるLhong。
Lhong「Tharn・・・」
Tharn恋しさに名前を呼ぶLhongには目もくれず、Typeに手を貸そうとするTharn。
Tharn「Type・・・、大丈夫か?」
Type「・・・ああ、大丈夫だ。それより・・・どうしてここに?」
Tharn「それはあとだ。。お前が無事で良かった」
その様子を見ながら、「Tharn・・・Tharn・・・」と声をかけ続けるLhong。
ゆっくりと、Lhongのほうを振り返るTharn。
もう、怒りのオーラで、どす黒くなってます。。。
さすがに、落ち着けよ、とTharnの肩を押えるTechno。
まるで何事もなかったのかのように、笑顔で立ち上がり、「Tharn・・」と声をかけるLhongの前に、Champが立ちはだかる。
Tharn「NO、俺の代わりに、Tharnを見ててくれないか?」
Typeを気遣いながら、ゆっくりと立ち上がるTharn。
Techno「なぁ・・・落ち着けよ、わかってるのか?」
Lhongのもとに向かうTharn。
Lhong「Tharn・・・そんなふうに見るなよ」
Tharnに近寄ろうとするLhongを押えるChamp。
Lhong「オレはLhongだぞ、お前の親友だろ、Tharn・・・そんな風にオレを見ないでくれよ」
Champが、Lhongの前をTharnに譲り、後方のTypeたちのほうに移動する。
無言で、Lhongを殴りつけるTharn。
はじめてみるTharnの荒々しい姿に、圧倒されるTechnoとChamp。
そして、凝視し続けるType。
口元を押さえて、Tharnに向き合うLhong。
Tharn「お前、自分がなにをしたか、わかってるのか?(怒)」
厳しいTharnの口調に、首をふりながら、近づくLhong。
Lhong「オレは、なにもしてないよ・・・。オレ、本当になにもしてないよ」
Tharn「よくも俺にこんなことができたよな、Lhong!(怒)」
Lhogn「Tharn・・・・オレ、なにもしてないよ・・・あいつが・・・Typeが俺を挑発してきたんだ。だから、オレ、お前のために怒ったんだよ。信じてくれよ。なあ・・・俺のこと、信じてくれよ、お願いだよ、Tharn」
Tharn「お前を信じろだって? 俺の周りにいるすべての人を傷つけたお前を信じてほしいだって?」
Lhong「Tharn・・・オレ以外の人間のほうを信じるって言うのか? オレはいつだって、お前の味方だった。」
開き直っているというより、心底、そう考えているようなLhongの口ぶりに驚くTypeたち。
Lhong「全部・・・全部、お前のためにしたことじゃないか・・・」
Tharn「俺のため? これが? これを俺のためにやったのか?」
Lhong「どいつもこいつも、お前にふさわしくないやつらばっかりだったからだよ」
Tharn「それが、お前になんの関係があるんだよ!」
Lhong「誰も、本気でお前を愛してる奴なんていない・・・。お前にふさわしい奴らじゃなかった・・・。オレはお前にいい人を見つけてほしくて・・・それで、あいつらを試したんだ。でも、お前に十分ふさわしい奴なんていなかったよ。あいつら、みんな最低だった」
狂ってる・・・そんな風に、Lhongを見つめる3人。
Tharn「お前・・・何をしたって? 一体、彼らに何をしたんだよ?」
Lhong「オレはただ・・・お前は騙されてるって言っただけだよ。そうしたら、あいつらは、勝手に、お前のことを信用しなくなっていった、こんなふうにな。。。オレとは違って・・・。オレは、お前にいくら嘘をつかれても・・・お前を信じるよ。俺はいつだって、お前の側にいる、Tharn」
いえ、もっとひどいことを確実にしてます。
視線を落とすTharn。
Lhong「オレにしとけよ・・・。オレじゃなきゃだめなんだよ。オレにしとけって・・・Tharn!」
すがりつくように訴えるLhong。
ひたすら、目を合わせないように、Lhongの視線を避けるTharn。
Lhong「わかってる・・・わかってるんだよ、オレがお前にとって重要だって。。お前は、あいつらと別れられても、お前はオレと離れることなんかできないんだ。お前は彼氏なんかいなくたって大丈夫だよ。でも、お前の側に友達がいなかったら生きていけないんだ」
Tharnの手を握りしめるLhong。
Lhong「わかってる・・・お前も俺のことを愛してるってわかってるよ」
もう言ってることが支離滅裂。。。
静かに口を開くTharn。
Tharn「お前は俺にとって大事だよ、Lhong。でもな、お前の考えてる意味じゃない。」
自分を拒絶され、表情を変えるLhong。
Lhong「こんなのおかしい。正しいはずない。こんなの・・・間違ってる」
Tharn「俺はお前を信頼してた。でも、お前は、Tarを傷つけた。みんなを傷つけた・・・」
Lhong「Tarだって?Tarはお前のことなんか全然、愛してなかったんだよ。Tharn。証拠ならあるんだ。あいつ、違う男と〇ったんだ。お前も、あいつがどれほど楽しんだか、見るべきだよ。オレはお前があいつといるのを見て、ずっとうんざりしてたんだ。。。Tarはお前のこと、愛してなんかなかった。あいつ・・・あの連中を受け入れたんだぜ。動画があるんだ、Tharn、お前に送ってやるよ」
聞くのも堪えがたい・・・と、苦痛に顔を歪めるTharn。
Lhong「あいつが・・どんなにあばずれで・・・」
もう何も聞きたくないと、Lhongを突き飛ばすTharn。
ようやく、Champに支えられて、立ち上がるType。
Lhongを突き飛ばした自分の手を見つめ、その手で顔を覆い、泣き始めるTharn。
Tharn「俺のせいなんだな。俺があの子を・・・傷つけたんだ。もし、俺があの子と付き合ったりしなければ・・・そんな目に合わずにすんだんだ」
それを聞き、泣き崩れるTharnを正面から支えるType。
Type「自分を責めるな、Tharn。責任を負わなければならないとしたら、それはあいつだ。おまえじゃない」
Typeの肩に、顔をうずめるTharn。
Lhong「Tharnに触るな!」
Tharnのほうに向かおうとするLhongの前に立ちはだかり、止めるChamp。
Champ「俺の友達に近寄るな!」
必死で、Tharnの元に向かおうとするLhongを押さえつけるChamp。
自分の肩にもたれて、泣き続けるTharnを抱えながら、抱きしめるType。
2人から目を離さないLhong。
Lhong「Tharn・・・」
Tharn「俺、音楽やめる・・・」
Tharnの言葉に驚いて、自分の胸からTharnを引きはがすと、問い詰めるType。
Type「お前、今、なんて言った?」
ほぼ、決心したように、Typeを見るTharn。
Lhong「お前は、辞めたりしちゃだめだ。お前、音楽が一番好きだって言ってたじゃないか。」
横で、泣きながらしゃべり続けるLhongを睨みつけるType。
Lhong「辞めちゃだめだ。辞めたりしちゃ・・・」
その間も、ずっと、押さえ続けているChamp。
この大食漢の大男くんが、ここにいる価値が集約されて・・・(苦笑)
Typeの目を見て、「こんなことになったのは、全部俺のせいだ。俺がLhongと友達だったばっかりに・・・俺がTarの彼氏になったばっかりに・・・」
その言葉に、そうじゃない、と首をふるLhong。
Tharn「全部、俺のせいで起きたことだ、だから、俺は責任をとらないと・・・」
Tharnnの襟元を掴むType。
Type「なに、悲劇の主人公みたいなこと言ってんだよ!責任取らなきゃならないのはあいつであって、お前じゃない!お前、本気で俺と別れたいのか?」
Tharn「いやだよ・・・Type」
泣きじゃくりながら、必死で訴えるTharn。
Tharn「おまえとは別れない・・・お前とは絶対別れないよ、Type」
泣きながら、それでも力強く、同じことを繰り返すType。
音楽を辞めると言ったTharnが、Typeとは別れられないって号泣するの・・。
もう涙腺決壊!
Lhongに現実を突きつけるType。
Type「聞いたか? 何回、こいつを傷つければ、お前は満足するんだよ? お前は、こいつの愛するものを取り除いてきた。これでもまだ、こいつの一番愛するものを取り上げる気か?」
首をふるLhong。
Lhong「だめだよ、Tharn。辞めちゃだめだ・・・。音楽を止めないでくれ。ドラムを辞めないでくれ。お前、一番音楽を愛してるって言ったじゃないか!」
TharnをTechnoに託すように放すと、Lhongの元に向かい、Lhongの胸倉を掴むType。
「もう、Tharnに構うな!」と凄むTypeの声が届かないLhong。
Lhong「Tharn・・・オレを見てくれよ、オレを・・・見て!オレはLhongだよ、お前の親友の・・・。オレを無視しないでくれよ」
Type「俺は、お前に、奴に構うなと言っただろ」
Lhong「Tharn・・・愛してるんだよ、Tharn。お前を愛してるんだよ」
じっと聞いていたTharn。
「でも・・・俺はお前を愛していない」
冷たく呟くTharnの言葉を聞き、その場に崩れ落ちるLhong。
Tharnの様子をじっと見ていたTechno。
Techno「おい、Type、もうここを離れよう。な、もういいだろ。行こうよ、な?」
Lhongを見下ろしているTypeに声をかけるTechno。
Techno「もう十分だと思うよ。行こう・・・な、」
その言葉を受けて、Tharnに寄り添い、「行こう、Tharn」と声をかけるType。
その場を後にしようとするTharn、Type、Techno、Champの4人。
Lhong「やめないでくれ」
振り返るTharnとType。
Lhong「俺が辞めるよ。お前の側にいられないのなら、なんの意味もない。俺が辞める。お前から、音楽を取り上げることなんて俺には出来ないよ」
最後まで聞くことなく、歩み始めるTypeとTharn。
悲壮な目を向けているTechnoをChampが強引に連れ出す。
え~、でも、放っておいていいのかな・・・って最後まで気にしてるNOちゃん。。。
NOちゃん、次元が違うくらい、いい人だよね。。
Lhong「俺には・・・お前から音楽を取り上げるなんて、本当に出来ない。Tharn!Tharn・・・Tharn・・・愛してるんだ・・・Tharn、愛してる・・・Tharn・・・」
たった一人、泣きながら、Tharnの名前を呼び続けるLhong。
頭をかかえ、身を震わせながら、ただ、泣き続ける・・・・。
★【Ep 12】(3/4) 雑感★
一つの山場が終わりました。。。
正直、ヘトヘトに疲れました。。
Type、Tharn、Lhongの3者の感情と怒号が、剥き出しのまま、脳内を飛び交いはじめて、ああ、しんどかった。
何億人もの片思い経験者(← 何度目よ、しかも数字テキトーすぎだし)のほとんどは、まずは、対相手との関係を思い悩むのがほとんどでしょう。
おそらく何年も拗らせ、負の感情が巣くう経験者になってはじめて、Lhongと紙一重というか、気持ちはわからんでもないが、自分はここまでやらないな・・・って感じになるのかな。
だって、想いを隠す片思いは、好きな人に「あなたに恋愛感情はありません」とずっと嘘をつき続ける行為だから。
側にいられればいい、なんて言ってるうちに、長くなればなるほど、内面はドロッドロよ。
最初は、憤りだったんだと思う。
自分の大切なTharnを騙している5股だっけ?
あのイケメンをTharnから引き離したいって気持ちだけだったと思う。
夢中になってるTharnに言っても、信じてもらえないだろうから、ちょっとだけ、揺さぶってみたら、あの男の本音がわかるんじゃないか・・・くらいの気持ちだったのかも。
そして・・・成功してしまったのね。
最初から、マインドコントローラーだったわけじゃないはず。。。
ただ、Lhongの罪のなかで、Tarにしたことだけが異質というか、本当に犯罪なので、その放置はちょっとどうだったのかなぁ、と思わなくもないです。
そして何より、とにかく、カッとなったら、手も足も出るTypeが、ここでは、胸ぐらを掴むだけで、誰のことも一発も殴ってない事実。