昨日のMew様が手にしていた『The Univerth in Your Hand(手の中の宇宙)』

英語で読むのはしんどいなって思ってたら、

翻訳版『138億年宇宙の旅』(ハヤカワ文庫NF)として上下巻発行されてるのがわかったものの、

そもそも文系の私は、理系のオトコが、ワタシが理解できない本をさらりと読んでるところが好きなのだと思い出した。

つい、うっかり自分で読むところだった。

危なかった~(笑) 


以下の内容は、成人を対象としています。

暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。

 

本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

全体で、4分割払いしてます。

前半未読の方は

★【Ep 10】(1/4) はこちらから★     

★【Ep 10】(2/4) はこちらから★   

 

【Ep10】(4/4)

 

~バー アイヌ~

飲み物を席に運ぶJeed姐さん。

「さぁ、あなたたち、2人のための3杯よ。飲み過ぎないで、おうちに無事に帰れるようにね」

すごいな・・・常連さんには、杯数も店が指定しちゃうのかな(笑)

 

店の中に入ってきたTharn、視線を店内に向ける。

Jeed「あら、Tharnじゃない? こんばんは」

Tharn「こんばんは、P'Jeed」

Jeed「どうして来たの? 今日は演奏日じゃないでしょ」

Tharn「待ち合わせしたんです。

Jeed「あら、あの茶色い目の男の子は? 一緒じゃないの?」

Jeedは、Typeがお気に入り恋の矢

Tharn「(今日は)いないんですよ」

その時、ちょっと声を落とすJeed。

Jeed「ところで、Tumと・・・Tarを見かけたわ。ここにきてるの。私、彼らとケンカしてほしくないのよ。あなたたちふたりが別れたこと知ってるから・・・」

Tharn「ケンカなんかしませんよ。Tumから、ここにきてくれって言われたんです」

Jeed「そうなのね。それならよかったわ。じゃ、ケンカじゃないのね?」

Tharn「はい」

Jeed「じゃ、私は、お客様の相手をしてくるわね」

Tharn「はい」


緊張した面持ちで、テーブルに近づいていくTharn。

TumがTarを連れてきたってことは、このままじゃいけないって思ってるのは、Tharnだけじゃないってことね。

Tharn「Tar・・・」

Tar「P'Tharn・・・」

切なそうに、Tharnを見つめるTar。

Tum「俺の弟の横に座るなよ。それから、俺の隣にも座るなよ」

こんな小さな丸テーブルで、どうせいっちゅうねん!


Tar「P’Tum!こんなことしないで!」

弟に言われ、仕方なく、席を立つTum。


Tarの正面に座るTharn。

Tharn「Tar・・・」

Tar「はい?」

Tharn「俺がなぜ、会いたいと言ったか、わかってるだろ?」

小さく頷くTar。

Tharn「なぜ、俺の彼氏と別れることになるだろうなんて、言ったんだ?一体、何を考えてる?」

Tharnが、Tarを無視できなかった一番の理由は、そこなのね。

言葉にしようとしても、なかなか言い出せないTar。

Tharn「俺たちが付き合っていた時でさえ、俺は、君が言ったことに満足できてない。」

きっぱり言われて、下をむいてしまうTar。

Tharn「今日だって、望んでここにきたわけじゃない。でも、なぜ、君があんなことを言ったのか知りたいんだ」

Tar「ごめんなさい。本当にごめんなさい」

謝り、涙ぐむTar。

Tharn「これが、君に会う最後だ」

その言葉に、愕然とするTar。

Tharn「もし、俺に言いたいことがあるなら、今、言ってくれ」

動揺し、「言えないんです・・・P'Tharn」と、TarがTharnの手を掴む。

Tar「どうか、今回だけは、僕を信じてください」

そう言われても、どうしようもないTharn。

Tharn「俺に、何を信じてほしいんだ?」

Tar「僕があなたを愛してるってことを信じてください。僕は、本気であなたを愛してるんです。」

それしか言わずに、俯くTar。

Tharn「でも、俺は、もう君のことを愛してない。」

そりゃ、Tharnとしてはそういうしかないものね。

Tar「それはわかってます・・・。でも、あなたを愛していると言いたいんです。本当に愛してるんです、P'Tharn」

一度は愛した相手に、目の前で、真剣に泣かれ、涙をぬぐうTharn。


その様子を少し離れて見ているTum。

 

そして、もう一人。

その光景を誰よりも、衝撃的に目撃していたのは・・・Tharnのあとを追ってきたType。

Type「・・・・・」

Tharnが、知らない男の子の前に座り、優しく涙を拭っている姿を見て、固まってしまう。

Typeが想像していた展開と、まったく違う光景が目の前に。。。

 

Tumも、Tarを見つめるTharnの目やしぐさが、優しさに溢れているのを見て、Tharnが言っていたのは、あながち、嘘ではないのかも・・と思い始めるものの、今度は、その様子に嫉妬を覚える。

二人の様子をみて、目をそらすTum。


かたや、TharnがTarを慈しんでいる姿を見つめているType。


この姿はだめでしょ。

変な話、キスなんかしてるよりも、よっぽど愛があるように見えてしまう。


うしろから近づいてきたJeed姐さんが、一発で事情を察し、息を飲んでます。

最悪の構図だもの。

その気配に気づいたのか、「彼は誰なんですか?P'Jeed」と質問をするType。

Jeed「Type。あなた、落ち着いたほうがいいわ。見えてるままの状況じゃないかもしれないでしょ。これだけは言えるわ。彼は、Tharnの元のバンドメンバーの弟よ。アドバイスかなにか、求めているかもしれないわ。心配することなんてなにもないわよ」

Typeを宥めようと、必死なJeed。


息を整えるType。

Type「帰ります。僕がここにいたことは、Tharnには言わないでください。部屋に戻ってきたら、話をします」

それ以上、声が掛けられないJeed。

Jeed「思いつめちゃだめよ、わかった?」

 

その場で、携帯を取り出すと、二人を見据えたまま、Lhongに電話をするType。

Type「もしもし、Lhongか? Tharnの一番最近の元カレについて、全部、教えてくれ」

 

Tharn「泣き止んだか?」

Tarの頬に手をあて、たずねるTharn。

Tharn「これが、君に会う最後だ」

もう一度、繰り返すTharn。

Tar「でも・・・」

Tharn「もし、君が本当に俺を愛しているのなら、俺の望みを尊重してくれ。俺は、自分の彼氏と問題を起こしたくない」

手を離すTharnとTar。

Tar「わかりました。おふたりの幸せを祈ってます。僕たちのように、終ったりしないように・・・」

Tharn「もう行かないと・・・。元気で、Tar。」

Tharnにとってみたら、きちんと終わらせることが出来ていなかった昔の恋を清算したって感じなのかもしれないけれど。

Tharnが立ち去ってから、こらえきれず、泣き始めるTar。

 

~TharnTypeの部屋~

もうデジャヴ、デジャヴ、今回は、Typeが、まっくらな部屋の中で座っている。

灯りをつけるTharn。

ゆっくりと、Tharnの方を見るType。

あれ・・・なんか雰囲気、変?と思いながら、Typeのほうに近寄ってくるTharn。

Type「ようやく戻ってきたな・・・」

Tharn「どうかしたのか? なんで、真っ暗な中で座ってたんだ?」

立ち上がるType。

Type「どこに行ってた?」

Tharn「P'Jeedのバーに行ってた」

Type「誰と会ってた?」

Tharn「・・・Song」

Type「もう一度、聞くぞ。誰と会ってた?」

これで気づかなきゃ、バカだよね。

Tharn「Tarと会ってた」

今度は正直に答えるTharn。

Tharn「俺の元のバンドメンバーの弟だ。」

Tharnの襟元を掴むType。

Type「そして・・・なぜ、俺に言えないんだ。そのガキが、お前の元カレだってな」

Typeの言葉に、知ってたのか、と驚くTharn。

Type「俺がそいつのことを知ってて、驚いてるようだな。俺だって、そこまで間抜けじゃないんだよ。お前が嘘をついてることに気づかないとでも思ってたのか?あんな疑わしい動きをしても俺にバレないと思ってたのか?それで、どうだったんだ?お前たちが付き合ってたときと同じくらい、旨かったか?満足したか? お前、1年もそいつに会ってなかったんだろ」

Tharn「Type!」

Type「なんだ?なにか言いたいことでもあるのか? 俺、間違ったこと言ってるか?あのガキは、お前の関心を引こうとして泣いてた。それとも、P'Tharnは、やろうとしたけどできなかったとでもいうつもりか?」

Typeの暴言はさておき、とにかく、誤解だけは解きたいTharn。

Typeの手をとり、なんとか、わかってもらおうとする。

Tharn「お前の考えてるようなことじゃないんだ。なにもなかったんだ。」

パッと、Tharnの手を振り払うType。

Type「お前、俺に嘘をついた人間を俺が信じるとでも期待してるのか?」

Tharn「・・・・」

Type「なぜ、黙ってる? 俺に説明しろよ。答えてみろよ」

Tharnを小突くType。

Tharn「すまなかった。。でも、俺は、あの子とは寝たりしてないんだ」

再び、手を取りながら、謝罪しようとするTharnのその手を、今度も振り払うType。

Type「ああ、信じるよ。お前は、あのガキとは寝るのは無理だっただろう。だって、あんな短い時間じゃ、〇れなくて当然だ。」

ひどい言われようだけど、黙って我慢するTharn。

Type「あいつに、落とされたのか?」

これでも、Typeとの生活を大切にしたいから、ふりきって帰ってきたのに~~~と思ってるTharnさん。

Type「答えろよ。あのガキはお前を落としたのか?ただ、否定してくれたら、俺は、お前の言うことを全部信じるから・・・答えてくれよ」

Typeの肩に手を置き、目を逸らさずに、「俺は、心からお前を愛してるよ、Type」と伝えるTharn。

掴んでいたTharnの首元を放すType。

Type「こんな簡単な質問にも答えられない誰かのことを俺が信じるとでも思ってるのか?」

Tharn「でも、俺は俺は何もしてない。誓うよ。。。もう二度とTarには会ったりしない」

Type「俺は、この部屋で、そのガキの名前なんか聞きたくない」

Tharn「Type・・・」

だきしめようとするTharnを、「はなせよ」と突き放し、出入り口に向かうType。

Tharn「「どこに行くんだよ?」

Type「お前には関係ない!」

バターンと激しい音がして、閉められるドア。

 

一人残され、どうしていいのか、わからないTharn。

 

~TumTarハウス~

こちらも、Jeedさんのバーから戻ってきた兄弟。

無言で2階に上がっていくTarを見つめているTum。

 

自分の部屋で、涙を流し続けるTar。

ダイニングテーブルに座ったまま、じっと耐えているTum。

 

******************

真っ暗な部屋で、ベッドに腰を掛け、頭を抱えるTharn。

 

Technoの家のリビングで、じっと考えているType。

 

涙を浮かべているTum。

 

Tarの部屋のパソコンの背景画像は、いまだに、付き合っていたころのTharnとTarの写真。

 

戻ってこないTypeを待ちながら、ベッドを撫でるTharn。

 

涙が止まらないTum。

 

枕に顔をうずめて、泣いているTar。

 

必死に我慢して、我慢して、我慢しきれずに、涙を流すType。

 

戻ってこないTypeを待ち続けるTharn。

 

 

四者四様、皆が、どうしようもない想いをかかえて、泣きくれるしかない夜。。。

 

(意訳)

言葉もなく ただお互いの瞳を見つめていた

あの時を思いだすよ

ボクだけをみるキミの眼差しが ボクたちの愛の証

 

ボクたちが一緒に過ごした素晴らしい日々の全て

キミもボクと同じように思っていたのかな?

 

ボクだけが想っていればいいのかな?

キミに打ち明けたほうがいい?


ボクの恋人になってくれるよね

ボクと一緒に 呼吸を分かちあう人に

もうキミを決して傷つけたりしない

聞こえるかい?ボクの愛が


もしキミがボクを愛し続けてくれるなら

決してボクの手を放さないで


なにが起ころうとも どうか覚えていて

キミへのボクの愛は 決して変わったりしないから 

安心していいよ

二人並んで歩いていこう

OST『เนื้อเพลง ขอแค่เธอ (Hold Me Tight)』


~Technoの家のリビング~

Techno「水、もってきたよ」

テーブルに置くTechno。

ただ、首をふって、ありがとうを伝えるType。

Techno「あのさ、Type。俺、恋人同士のケンカに、首をつっこみたくはないんだ。でもさ、お前に言いたいことがあるんだ。この間、俺が、練習をさぼった日、俺、デパートでTharnを見かけたんだ。関係あるかどうかわからないんだけど・・・。

でもお前、部屋を出て来たんだよな? あの青白い顔をした男子高校生のせいで・・・」

Type「なんだって?」

青白い顔をした高校生って言葉が、ものすごく端的にTarを表現してて、Technoの言葉が間違いじゃないってTypeに突き刺さっちゃったよね。

しかも、会ってたのは今夜だけじゃなかったって事実も。。


Techno「あの日は、買い物しなくちゃならなくて・・・。その時、俺、Tharnとその子を見たんだ。」

 

カフェで、2人が話してた時に、NOちゃんに目撃されてたのね。

 

Techno「最初は、Tharnの高校の後輩なのかなって思ったんだよ。でも、近づいてみたら・・・その子、Technicと同じ学校の制服を着てたんだ」

Type「おい、NO!」

Techno「なんだよ?」

Type「お前、いま、そのガキが、Nicと同じ学校に通ってるって言ったのか?」

自分の言った言葉を思い出すように考えていたNoちゃん。

Techno「おい、まさか、お前・・・」

Type「ああ、そのガキを見つけ出してやる。」

Techno「なんてこった!Type、別の方法はないのか?」

こめかみを押さえながら、なんとか翻意させようとするTechno。


Type「ないね。俺の手で、カタをつけてやる」

暗転!

 

★【Ep 10】(4/4)  雑感★

暗転で終わるのは、初めてのパターンですよね、確か。

いつも、監督やプロデューサーの名前が出て、エンディングソングに移るんですけど、今回は早めにそれが出たので、あれ、あと、結構時間残ってるけど、まさか、みんな予告? それとも、いままでの総集編?とかって思いながら、見てたら、NOちゃんちのシーンが出て来たので、まだ、おわりじゃないじゃん!って、ちょっと慌てちゃいました。

 

内容的には、まぁ、こういう展開になるだろうなぁ・・とは思ってましたので、大きな意外性はないものの、

 

ここ、ラストにおいて、なんのかんの言っても、Typeは、Tharnと別れるつもりはなく・・・標的はTarに向かったという点。。。

おそらく、Typeの根幹に流れている気持ちは、これなんでしょうね。


ただ、Typeが予想もつかなかった事情というか、いろいろな思惑が浮かび上がるので、『TharnType』史上最大の試練が・・・!

・・・って、そんなに歴史ないけど。。(苦笑)

 

だって、希望はそこしかない・・・くらい、みんな泣きくれちゃって、ラス前回(11話)に突入する前から、もう大変です。

 

★【Ep 11】(1/4) へ続く★