ずきゅ~ん!炸裂します。

 

ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い
 3分割されてます。これは後編です。

前半未読の方、

【Ep 09】前編(1/4) はこちらから。

【Ep 09】中編(2/4) はこちらから。

 

『 2gether The Series』 เพราะเราคู่กัน

【Ep 09】3/4

~軽音部練習堂~

Tine「P'Dim、俺のショーは、CTRL+Sの代理を務めるのに、十分ですか?」

部長「・・・・・」

まぁ、普通であれば、全然十分じゃないです。。。

Sarawat「お前、自分が何言ってるか、わかってんのか?」

Sarawatの言葉に振り返り、そして、きちんと自分の考えを話し始めるTine。

Tine「俺は、Sarawatほど、上手じゃありません。でも、自分で演奏することはできます」

立ち上がるGreen。

Green「素晴らしいわ。私、Tineの演奏のあとで、自分でもギターソロを弾きたい」

Pear「私もやってみたいです」

笑顔で立ち上がるPear。

他の学生たちも、「自分も・・」と立ち上がる。

自分の気持ちを後押ししてくれる仲間が現れて、笑顔になるTine。

なんか、俄かに、青春ドラマみたいな雰囲気に変わってきました。。

 

Air先輩「悪くない提案だと思います。。このステージを、新人用にしてみればいいんじゃないですか。部員たちみんながステップアップしてコンテストに参加する動機付けになる可能性がありますし・・・」

頷くTine。

盛り上がった新入生の顔を見る部長。

部長「お前たち、わかってるんだろうな、ひとたび、ステージに立つということは、お前たちが、この軽音部の評判を背負うことになるんだぞ」

そりゃ、無理な話だ、と俯くSarawat。

 

それに反して、「やります!」と力強く宣言するTine。

 

Tine「このクラブが俺を受け入れてくれて、そして、ギターを教えてくれたんです。今が、そのお返しをするときです」

なんだか、みんなが、ちょっと感動してる。。。

 

 

これは、やる方向ということで・・・。

 

~練習堂の廊下~

Fongと二人だけで、話をするSarawat。

おそらく、病院での一件で、Tineサイドで話が通じるのは、Fongだって思ったんだろうね。(笑)

 

Sarawat「P’Dim は、Tineの演説に感化されて、とち狂った。」

じろりと、Sarawatに視線をむけて通り過ぎる部長(笑)

Sarawat「Fong、頼むから、Tineと話をしてくれないか。奴は、お前の言うことなら聞くはずだ。気持ちを変えてくれ」

こうやって、誰かに相談したり、頼みごとをしたり・・・っていうところ、最初の頃に比べて、すごくSarawatが変わったというか、Tineに影響受けた感じだよね。

 

Fong「どうして? Tineが、クラブのために演奏することの、どこが悪いの?」

部員たちと、今後について、楽しそうに話し合ってるTineの方をうかがうFong。

どさくさに紛れて、部長がGreenのほっぺに、ちうぶちゅーしてやがる!(笑)

 

Sarawat「あいつは初心者だ。しかも、練習する時間はほとんどない。初めてのステージっていうのは、きついんだ。俺は、失敗させたくない」

なんて、比護者まる出しの盲目的な愛情(笑)。。。

Fong「どうして、Tineがお前の告白に、イエスと言わないのか、わかるか?」

Sarawat「今、ここでそんな話は関係ないだろ」

Fong「関係あるよ、Tineは、いつも、元カノの面倒を見る側だったんだ。でも、今、あいつは、世話をされる側だ。慣れてないんだと思う。自分が、お前に釣り合う人間だと証明してみせたいのかもな。

Fong!Fong!Fong!

ど~しちゃったの(2回目)

的確過ぎる。。。

Fong「でも、まだ、めでたし、めでたし、とばかりとも言えないな。もし、今回、失敗した場合、相当、落ち込むことになるかもしれない。お前との関係を、永遠に断ち切ろうとするかもしれないな。」

Fongの言葉を考えながら、部員やAir先輩と、はりきって話をしているTineの様子を見守るSarawat。

そんなこと言われたら、Sarawat、成功させてやるしかない・・・って方針転換するしかないじゃん。。。

 

~Sarawatの部屋~

松葉づえをついたSarawatを支えながら、戻ってきたTine。

Sarawat「サンキュ」

脚は痛いが、常にTineが寄り添う状況、ねがったり叶ったりのSarawat。

ああ、それなのに、この嫁のつれないことよ。

Tine「食事はここに置いてあるから。じゃ、俺、練習に行くよ」

そうはさせじ!

Sarawat「おい!待てよ。俺は脚はケガしてるが、目は違うぞ。お前は、ここで練習すればいいだろ。俺が指導役をやってやる」

溜息をつきながら、「わかったよ」と頷くTine。

Sarawatを椅子に座らせ、ベッドに座り、ギターを取りだす。

 

松葉づえ、全身疲れるんです。

脚をマッサージしていると、Tineの視線に気づくSarawat。

Sarawat「何見てる?」

Tine「いや、ただ、ちょっと考えてて・・・お前にこのギターをもらって以来、まだ、名前をつけてなかったなぁって」

Sarawat「は? 今、ギターに名前なんかつけてる場合か?」

Tine「ふざけてないよ。もし、お前がギターだったらさ、いい名前をつけてくれる持ち主のために、ちゃんと弾きたいと思うだろ?」

なかなか、斬新な意見が飛び出しました。

そういえば、さっきも、自分を受け入れてくれたクラブのために、今度は自分がお返しをしたいって言ってたっけ。

これが、この子の基本的な考え方なのかもね。

 

受け入れるしかないSarawat(笑)

Sarawat「ああ、好きにしろ!それで、どんな名前がいいんだ?」

Tine「俺を(一言で)言い表すような奴・・・」

少し考えて、「みずむし」と断定するSarawat。

Tine「それは、お前のことだろ?」

え? いつも、ビーサン履いてるのって・・・。いや、それはない。イケメンは、(みずむしなんかに)かかってはいけないのし(笑)

 

Tine「あ、Scrubbは?」

Sarawat「Scrubb?」

Tine「ああ」

嬉しそうな笑顔。。。

Sarawat「お前、少しは、彼らに申し訳ない気持ちとかにならないわけ? お前のギターなんかに名付けられたら、バンドが台無しだろ」

Tine「(ムカっ!)・・・じゃ、どんなのがいいんだよ」

Sarawat「いいから、どれか選べば? 厄介者。もういい加減、練習しろよ」

ぱ~っと顔が明るくなるTine。

Tine「厄介者!それだ!厄介者。俺のギターにぴったりな名前じゃん。お前、さすがだな・・・頭いいな」

いとおしそうにギターを撫でながら、ちゃんと、Sarawatを褒めちゃうTine、可愛い!!

お名前問題解決(笑)。

 

Sarawat「お前が弾く曲のコード表、見せてみろ」

ケースからメモを取り出し、Sarawatに渡すTine。

Sarawat「・・・・お、お前、“Scrubb”の曲をやるつもりなのか?!」

あまりの無謀さに、頭がクラクラするSarawat。

Tine「うん。なんで? はじめて彼女が出来たとき、はじめて失恋した時、はじめて、MVを録画した時、その全部に、Scrubbの曲が絡んでるんだよ。そして、今回は、俺のはじめてのステージだ。他のバンドの曲をやって、どうするんだよ!」

当然のように主張するTineに、頷くSarawat。

Sarawat「そうだな・・・。なんか、Scrubbに嫉妬するよ。お前の"はじめて"がたくさん詰まってるんだな。俺は、Scrubbになりたいよ」

ずきゅ~ん!

Tine「・・・なんで?」

Sarawat「そうすれば、お前が幸せな時も悲しい時も、いつも一緒にいられるだろう?俺はScrubbになりたい」

ずきゅ~ん!ずきゅ~ん!

はっと、我に返るTine。

Tine「クサいこと言うなよ!・・・・さ、練習しよう。じゃないと、俺が弾けなくて、本当に悲惨なことになるだろ」

だから、さっきから、Sarawat先生が、練習しろって言ってますよね。

 

そこからは、怒涛の「違う!」「もっと強く(弦を)押さえろ!」の嵐。

Tine「もう十分、押さえてない?」

Sarawat「十分押さえてたら、変な音にならない」

ごもっとも!

Tineの指の上から、正しい位置を自分の指で押さえ込むSarawat。

Sarawat「強く押して。そのまま、弾いてみろ」

ジャラ~ン。

Sarawat「この音だ。覚えろ」

カッコよすぎる。。。

再び、トライするTine。

ぼろ~ん。

「違う!強く押さえて。」を繰り返すSarawat。

ぼろ~ん。

Sarawat「違う! ピックを見せてみろ。お前みたいな持ち方をする奴はいない。ほら。こんな風に、ひとさし指を使うんだ。端っこを残して。お前の親指で、一緒に掴む感じ・・・。それから、(弦を)叩く」

ゆっくりと、自分の指を使って、説明しながら、見せていくSarawat。

 

Sarawat「手を貸して。お前の人差し指を、ピックに載せて、端を外す。で、そこに親指を押すんだ。」

思わず、Sarawatを見入ってしまうTine。

完全に、乙女の顔になってまうす。ねずみ

(でも、Winくんは、前歯がウサギ似うさぎって愛されてます)

 

いつの間にか、Tineの指を包み込んでいるSarawat。

Sarawat「Tine・・・、結婚してくれる?」

ずきゅ~ん!ずきゅ~ん!ずきゅ~ん!

 

目を白黒させるTine。

Tine「何言ってんだよ!お前は、結婚指輪をはめてるんじゃなくて、ピックの持ち方を教えてるんだろうが!」

幸せすぎて、笑ってしまうSarawat。

Sarawat「わかったよ、続けて、続けて」

弾きはじめるTine。

Sarawat「なんで、笑ってる?」

Tine「誰が?」

幸せすぎて、自分も笑みがこぼれていることに気づいてないTine。

 

ああ、この二人、最高 アップアップアップ

 

さっきよりは、格段に、音が合い始めて来たTine。

時折、外れる音にミスタッチかと思ったら、顔をしかめているTineに気づくSarawat。

Sarawat「お前、指が痛いのか?」

頷くTine。

Sarawat「やめろ。見せてみろ」

思わず、なんで、こんなになるまで・・・と、Tineのほうを見るSarawat。

手を伸ばして、薬箱を取ると、絆創膏を取り出す。

Sarawat「こっち全部、痛いのか?」

Tine「うん・・・」

Sarawat「ちょっと休憩だ。練習のやりすぎで、指を痛めたら、どんなことがあっても、弾いちゃだめだ」

厳しく注意するSarawat。

Sarawat「ちょっと見せて。ほら、お前の指、血が出そうだ。その日がきたら、演奏しなければならないんだぞ」

そういって、一本ずつ、指先に絆創膏を巻いていくSarawat。

Sarawat「優しくやろうとするけど、難しいな・・・」

ずきゅ~ん!

痛みで、思わず、声をあげるTine。

Tine「・・・痛っ・・・」

Sarawat「あ、悪い」

私が悪うございました、もう、勘弁してください!18禁

 

足りなくなった絆創膏を薬箱から補充するSarawat。

指に巻かれた絆創膏をしみじみ見つめるTine。

Tine「知ってる?今までの俺の人生で、こんなふうに誰かに絆創膏を貼ってもらったことなんてないよ」

これが、自分の“はじめて”だって、ちゃんと伝えるTine。

Sarawat「じゃ、俺が誰かのためにこんなことやったことがあるとか思ってるわけ?」

残りの指にも、絆創膏を貼りおわったSarawat、今度もTineの手を握りしめてる。

Sarawat「結婚して」

ずきゅ~ん!・・・かと思ったら、タイン、さすがに2回目は慣れたな。(笑)

Tine「また言ったな。よせよ」

こんなに笑顔なんだもん。

もうね、絶対、Tineも、この時間が、どんなに、幸せでかけがえのない時なのか、わかってると思う。

気づかなきゃ、大馬鹿だ。

 

Sarawat「さ、終わった。」

Tine「ありがと・・・」

頷きながら、指が治るまで練習しちゃだめだ、というSarawat。

Sarawat「その間に、歌を聴き込むんだ」

そうは言われても、練習したいTine。

ギターに手を伸ばしては、弾いては怒られる。

Sarawat「練習しちゃだめだって言っただろ。そこに置け」と命令される。。。

 

それから、数日間が瞬く間に過ぎ、Tineは、大学では、ほぼ寝てる状態。

 

夜中、Sarawatがベッドで横になっている間にも、一人、練習するTine。

もちろん、Sarawatは眠ってません。

そ~っと、Tineの様子をうかがって、寝たふりをしてるだけです。

愛です。

若干、部屋の床が整頓されてます。

Tineが片付けてるんでしょう。

すでに、半同棲状態です。

 

眠そうに眼をこするTine。

コード表を手に取ると、その下に置かれたメモとビタミン剤を見つける。

≪コードの文字が、よりハッキリ見えるように・・・≫

スポンサー商品のビタミン剤ですけど、うまく使うね(笑)

嬉しそうに、Sarawatのほうを見てから、おもむろに、水で飲み込むTine。

 

そして、

こっちも寝たふり、お疲れ様(笑)

 

なんとか、通して、弾けるようになったみたいね。

指先を気にしながらも、また、弾きはじめるTine。

 

~大学内のサッカーコート~

夜間、Milたちがコートに集まっているところに、やってくるPhukong。

すでに、顔が怒ってます。

そりゃ、あの試合の日、Milがお兄ちゃんにしたこと、ちゃんと見てたもん。

Mil「お、グッドタイミングだな。ちょうど、チーム決めをしてたところだ」

Tine「このゲーム、俺、先輩の敵チームでプレーしたい」

Mil「なんだよ?ま、お前は俺のゲストだからな。好きなチームでプレーしていいぞ」

試合が始まり、ドリブルするMilを強引に突き飛ばし、ボールを奪うと、そのまま、ゴールするPhukong。

Mil「一体、何なんだよ!」

答えず、睨みつけてるだけのPhukong。

Mil「あれじゃ、ただのタックルだぞ」

ゲーム再開のために、センターで、ボールを蹴ろうとしたMilの膝を思い切り蹴るPhukong。

倒れ込むMil。

Mil「痛ってぇ。くっそ!お前、なにすんだよ!」

怒りのこもった目で見下ろすPhukong。

Phukong「お前が俺の兄さんにしたことをやっただけだ。ああ、そうだ。俺は、Sarawatの弟だよ」

倒れたままのMilを見捨てて、コートを出ていくPhukong。

友人たちの手をかりて、なんとか起き上がるMil。

 

~病院~

看護師「明日、レントゲンの検査予約が入ってますよ」

Sarawat「明日の午前中は都合悪いんです。あとの時間に延ばすことはできますか?」

ああ、音楽イベントがとうとう、明日に迫ったってことね。

看護師「あなたの担当医は、明日の午前中しか空いてないの。その後は、完全に予約で一杯よ。遅らせることはできないわ。」

固定シートを巻きなおしてもらいながら、溜息をつくSarawat。

 

車いすを押すTine。

Tine「Wat、・・・Wat?」

考え込んでいて、Tineの声も耳に届かないSarawat。

Tine「どうかしたのか?」

Sarawat「なんでもない」

Tine「看護師さんが、明日のレントゲン検査に絶対来させてって、俺に言ってたよ。ちゃんと行ってよ。俺は大丈夫だから」

Sarawat「でも、お前の演奏なんだぞ」

Tine「俺が、最後まで、お前とだけ、全ての練習をしてきたと思ってるのか?」

不安を押し隠して、強がるTineと、それを尊重したい気持ちもあるSarawat。

Sarawat「今日、連れていってほしいところがあるんだ」

Tine「どこへ?」

 

 

【Ep 09】4/4

明日、イベントが行われるブースにやってきたSarawatとTine。

Tine「なんで、ここに来たかったの?」

Sarawat「明日、お前を見に来れないだろ。最終リハのつもりでやれよ」

Tine「弾くの?」

Sarawat「ああ。ステージにあがれ。俺が、お前の観客になる」

松葉づえをつきつつ、ステージ正面まで、自力で移動するSarawat。

Sarawat「さっさとしろよ。一人の観客のために演奏することが出来ないなら、明日、大勢の前で演奏なんかできないぞ」

仕方なく、ステージに上り、おずおずと、ギターを手にするTine。

Sarawat「なに、そわそわしてるんだ?」

とりあえず、腰をおろしたTine。

Tine「わかんない・・・。でも、ここに上ったら、急に緊張しだしたんだ」

そういうもんだ・・・と経験者の余裕(笑)

だから、連れてきたんでしょ?

 

ポケットから携帯を取り出すSarawat。

Tine「な、なにしてんの?」

Sarawat「お前を撮るのさ。自分が映画の中の主人公になったと想像してみるんだ。お前は、そこでは、ギターの名手で、大勢の観客の前で、演奏しているシーンだ。みんなが熱狂して、お前を応援してる。すごいプレーヤーだって。この映画のラストシーンだ。ハッピーエンディングだろ?」

Tine「エンディング?」

Sarawat「ああ、ハッピーエンディングだ」

Tine「だめだ、余計、緊張してきた」

Sarawatって、実は、ライブごとに、こうやって、イメトレして、緊張を克服してんのかしら?(笑)

 

Sarawat「あ~あ~、じゃ、この映画は、大作じゃない。ショートムービーだ。授業の課題くらいの規模だよ」

Tine「授業の課題?まだ、それでも緊張するよ。そんなの無理無理・・・」

あなたが、みんなの前で、ステージに上がるって言ったんですよ(笑)

Sarawat「よし、映画じゃなくて、ただのビデオクリップだってことにしよう。俺だけが見るビデオクリップ。」

Tine「お前だけ?」

Sarawat「ああ」

Tine「ホントか?」

Sarawat「ああ」

Tine「それなら・・・いいよ」

Sarawat「3,2,1 アクション!!」

Tine「はぁ? アクションってなに?」

Sarawat「アクションっていうのは、つまり・・・これから、弾きはじめるぞってことだ。さ、はじめて!」

Tine「今?」

どんどんビビり始めたTineが、堂々巡り。。。

なんとか、励まし、励まし・・・のSarawat。

愛だねぇ。

これ、いきなり明日、本番だったら、ステージにも上がれなかったかも。

Sarawat「そう、アクション!」

 

~イベントステージ~

ギターを抱えて、椅子に座り、最終確認をしているTine。

Sarawatは、ちゃんと病院に行ったみたいね。

 

Tineの緊張に気づいたGreenが、「タ~イン!」と声をかける。

Green「大丈夫?」

励まそうと、Tineの後ろに立つGreenちゃん。

その時、外が賑やかになり、#妻たちさんが大挙して押しかけてくる。

 

部長「ストップ。どうしたの?」

ファン「私たちの人(Sarawat)はどこにいます?Sarawatにお菓子を持ってきました」

Sarawatと聞いて、反応するTine。

部長「ここにはいないよ。」

ファン「まだ、治療中なんですか?」

部長「そうだ。でも・・・・、ここに置いていってくれたら、Sarawatに渡すと約束するよ。みんなそれぞれに、ここに置いて」

即席ファン対応コーナーで受け取る軽音部たち。

#妻たちの皆さんも、帰らずに、着席する。

 

Tineを後ろから、仰ぎ続けてあげてるGreenちゃん。

ここは、これで、なんとも不思議な友情関係(笑)

 

部長「準備はいいのか? Tine・・。イベントは、もうすぐ始まるぞ」

Tine「はい・・・。」

部長「じゃ、もう、ここから離れろ。俺の挨拶が終わったら、戻ってこい、わかったか?」

Tine「はい・・・」

Pear「Tine、がんばってね。ここであなたを応援してるわ」

Pearが声をかける。、Eimも一緒に手を振る。

少しだけ、笑顔が戻ったTine。

部長「よし、あとで出て来いよ」

 

マイクを持った部長が舞台に立つ。

部長「皆さん、軽音部のライブにようこそ!!うちのクラブの部員たちが、あなたのために、アコースティックサウンドをお届けします。準備ができたら、ステージに立つ最初の演奏者を迎えてやってください」

トップバッターのTineが立ち上がる。

部長が「(小声で)きめてこい!」と送り出す。

ステージに上ったTine。

昨晩の風景とも一変した舞台の上に立つと、緊張で、声が小さくなってしまう。

Tine「はい、みんな。俺は、Tineです・・・。」

声も小さければ、マイクのハウリングも始まり、みんなが笑い出す。

Green「ミスターシック! Tine!!さぁ、彼を応援してね」

ムードを変えようと、率先して、大きな声と拍手で応援するGreen。

 

一息ついて、今度は、はっきりとした口調で話し始めるTine。

Tine「こんにちは。みなさん、俺は、ミスターシックこと、Tineです。あなたのために、1曲だけ演奏します。この曲のことを知らない人もいるかもしれませんね。でも、このために、たくさん練習してきました」

部長「よ~し、盛大な拍手を~!!」

 

♪ No matter how cruel this world is ♫

♪ No matter how gloomy it is ♫

♪ Everywhere is full of darkness and sorrow ♫

♪ I’ve been through many bad situations ♫

♪ They’ve made me so sad ♫

♪ But it’s totally fine ♫

 

歌いだしから、調子が外れてしまい、なかなか、もとに戻せず、歌声も小さくなってしまうTine。

その時、急に、歌を止めてしまったTineに、注目する観客たち。

 

~回想~

昨晩、舞台の上に慣れさせようと、あれやこれや必死に、Tineの緊張をほぐそうとしていたSarawatの姿が浮かんでくる。

 

Sarawat:自分が映画の中の主人公になったと想像してみるんだ。お前は、そこでは、ギターの名手で、大勢の観客の前で、演奏しているシーンだ。みんなが熱狂して、お前を応援してる。すごいプレーヤーだって。さ、やってみろ。

 

Greenが、Tineに声をかけ、意識が戻ってくるTine。

Green「大丈夫? さ、続けて!!」

みんなも、暖かく応援する。

 

もう一度、歌い始めるTine。

Tine:もう なにがあっても、怖がったり、怯えたりしないさ

全てを受け入れる準備は出来てる

 

急に、笑顔を見せるTine。

松葉杖をつき、ManとBossに付き添われたSarawatが到着する。

 

#妻さんたちが、「Sarawatよ、Sarawatが来たわよ」とさざ波のように、喜びはじめる。

 

でも、Sarawatの視線は、Tineにしか向けられてないけどね。

 

自信もって弾け、と、頷くSarawat。

 

 

Tine:君がいる限り 僕が求めるのは君 そうただ君だけ 

他にはもう何もいらない

僕は・・・

 

Tineに合わせて、Sarawatも一緒に歌っていると・・・

Man:俺は、Tineの彼氏になりたい~~♪

大声で、歌詞を変えて、歌い始めるMan。

 

Man&Boss:俺は、Tineの彼氏になりたい~~♪

俺はTineの彼氏になれるかな~~~♪

お願いだよ、Tine~~♪

他には何もいらない~~♪

 

Sarawatが慌てて、止めようと、後ろのManに文句を言う。

 

Man「おい、Tine!もういい加減、イエスって言って、こいつの彼氏になってやれよ。ここにいる俺の友達は、チキン野郎すぎて、自分からは言えないんだよ。だから、俺が代わりにこうして、言ってやってるんだぞ」

必死に、止めようとするSarawatに、「もう、言っちまえよ。お前が言わないなら、俺が言っちゃうぞ」と発破をかけるMan。

 

心を決めたSarawat。

ステージ上で、固まったままのTine。

Sarawat「Tine、俺、もう相当、お前を口説いてきたよな。彼氏になってくれるか?」

ぎゃ~~~~ドキドキドキドキドキドキドキドキ

なんか、好意的な#妻たち。。。

でも、本丸の会長さまがいないような気がする・・・(笑)

 

言いたいことを言って、すっきりしたように、微笑みかけるSarawat。

さっきから、フリーズしたまんまのTine。

 

★【Ep 09】後編(3/4&4/4 )雑感★

どんどん、画像キャプチャー数が増えていってます。。。

やばい。。。

2人の表情は押えたい。

しぐさの意味を拾い上げたい!

文章力の無さを補ってもらいたい。

いろいろな思惑が交錯して、これ以上増えたら、また、分割だ。。。(苦笑)

 

ええっと、Mil×Phukongのカップルにとっては、辛い状況です。

あ、まだ、カップルじゃないけど。(笑)

でも、この二人はやっぱり、こうでしょ。

 

 

★【Ep 10】前編(1/4&2/4 )に続く★

 

お読みいただき、ありがとうございます。

~おまけ~

再生回数増加を願って、微力ながらお手伝いです。

GMMTVの公式チャンネルの本編と、リストリンクを貼っておこうと思います。

面白そうだなぁと思われたら、

https://www.youtube.com/playlist?list=PLszepnkojZI4ecxfKfnFPZfU4O5YtAQyx

こちらの動画リストより、ドラマ本編および番外編の視聴可能です。

 

https://youtu.be/ioiXkD0pNVc

 

 

https://youtu.be/Y33TWbMJ55M