私がクライアントの方にコーチングやヒーリングをさせていただく際に、まず最初にすることは自分も相手の方もリラックスした場を作ることです。セミナーの場合も同じです。 リラックスすればするほど、人間の意識も無意識も最大限のパワーに近づきます。歴史上の発明家や学者が、散歩や入浴の際に、歴史上の発明や発見のヒントを得るという話もうなずけます。 

 ところが、リラックスという言葉を聞く事があまりに慢性化してしまい、その効能やどうしたらリラックスできるかについての意識が希薄になっているのが現代の日本のように思います。 その背景には儒教的な教育システムがあるように思います。私が小学校時代だった昭和30年代は、授業の時は姿勢を正す、右向け右的な、ある種緊張感を強いる場面が学校や家庭に蔓延していました。欧米で教育を受けた方であれば、先生が机の上に腰掛けて、生徒が床に足を伸ばしているようなシーンを眼にされていると思います。ジョークもよく飛ばします。日本では御法度なこうした状況は、単なる文化の差を超えて、能力開発などの面で少々問題をはらんでいるように思います。

 私は武術を習っていますが、ここでもリラックスが大切です。リラックスしていないと、間合いをとったり、相手の動きを瞬時に見極めることは難しくなるからです。もちろん、つねにリラッックスしっぱなしではなく、その一瞬に力がはいることはあります。

 最後に、リラックスとは単にだらっとした状態を言うのではありません。ある種、力のバランスのとれた状態とも言えるでしょう。仕事中も家事の時も、「リラックス」することに意識を向けてみて下さい。毎日積み重ねると、自分の意識に少なからぬ変化が現れると思います。
 「社長になったかつての平社員は、入社した時から社長だった。」という話を聞いたことがあります。この言葉をどう解釈されますか。私はこう捉えています。後に社長になった新入社員はこつこつ努力したから社長になれたのではなく、最初から社長の意識状態にいたということです。
 
 あるプロ野球選手は、子供の頃から一流の野球選手になることを心に決めていたとのことです。この場合も、その選手は子供時代から一流プロ野球選手の意識状態にあったのだと思います。

 一念三千という言葉があります。いまこの瞬間に現在、未来、過去が同時に存在するということです。「時空」と呼ばれる通り、時間と空間は等価に扱えるという考え方が相対性理論以降主流になりました。目的地に向かう時に、目的地のイメージはすでにあなたの頭に出来上がっていると思います。目的地が漠然としたら、そこに偶然たどりつくことを期待することは難しいと言えます。同じように今この瞬間、未来の成功した意識状態を作れれば、時間差でその未来がやってくるということです。この意識状態の作り方については、

 私のコーチングのクライアントの方には対面でお伝えしていますが、紙面でお伝えできないのが残念ですが、おおよそのイメージはご理解いただけたのではないかと思います。私の大好きな一念三千という言葉は、常に私の無意識の中で時空を超えて光を放っています。
 世の中には幸せな人、不幸な人がいて、自分がどちらに所属しているのかを考えることがあります。自分を幸せと思うか不幸と思うのか、その人の主観によるものだと思います。 
しかし見方を変えると今まで自分を不幸と思っていた人が、急にとらえ方が変わり自分の幸せに気づく事があります。考え方だけでなく、健康状態も大きく影響するものです。

 それでは、世の中で幸せな人、不幸な人と呼んでいるものの正体は何でしょうか。それはあなたが考えているようなものでしょうか。私の周囲にいる人について言えば、隣の芝生はよく見えるということわざ通り、幸せそうに見えて実は大変な問題を抱えていることもあります。その逆もしかりです。さらに範囲を拡大して、日本人全体、世界の人々に眼を向けてみましょう。その場合は、マスメディア経由で受けた知識などによるものが多いと思います。例えば、テレビで「セレブ」ともてはやされている人がそれほど幸せでしょうか。マスメディアにおける「セレブ」という言葉の使い方の誤りにはここでは触れませんが、テレビで「セレブ」と呼ばれている人の基準は消費生活の豊かさだと思います。しかしその裏で借金まみれだったり、家庭崩壊寸前だったりするケースを私は多々見てきました。

 もうおわかりでしょう。自分の幸、不幸について一般的な尺度と比較することは愚かな事です。そもそも一般的尺度など存在しないと私は思っています。私の周囲で、心から幸せな毎日を送っている人は、必ずしも収入に恵まれている人でも、社会的地位のある人ではありません。その人たちに共通するのは「私にとっての幸せ」を見つけている事です。人との比較でなく、あなたにとっての生き甲斐、幸せとは何かを今一度考えてみてはいかがでしょうか。