さて「過去の自分に折り合いをつける」<前編>を読んで下さった方のための、後編です。 最初に、まず過去の自分と折り合いをつけるために、過去の自分と握手をしてみてください。過去の自分を頭の中のイメージで呼び出して、なぐさめてあげてください。頑張ったねー、よくやったねーと声をかけてあげて下さい。後悔ばかりしている人は、今まで過去の自分を非難してきたのではないかと思います。それでは、ますます自己評価が下がるばかりです。これからは正反対をやってみましょう。 さて過去の自分と仲良くできたなら、未来をどう選択するかです。過去を後悔することの原因のひとつは、何度やっても思うように事が運ばない、昔のままの自分で何も変わらないと感じるからでないでしょうか。何故自分を変えられないのか、それはあなたが変えない選択をしているからです。多くの方が意外に思われるかもしれません。自分が自分を変えようとしているのに、変えない選択をしているとはどういうことでしょうか。 それは以前にこのブログでも触れた事のある現状維持機能です。現状維持機能は心臓や呼吸を一定に保つといういい面もありますが、人間の心に作用すると時としてやっかいな働きをします。自分を変えたくても変えないのは、ずばり勇気がないからです。現状維持をしていれば、少なくとも今よりは悪くならないだろいうという無意識が働くのです。今よりはよくなるかもしれないと意識では思っても、無意識は今より悪くなることを恐れて現状維持をしようとします。無意識は正直で、あなたの心の奥底を正確に反映します。 すなわち、あなた自身が「変わならない」という無意識の選択をしてきたので何も変わらないのです。では、ここで「変わろう!」と決意したとします。しかし無意識が強力に現状維持をしようとします。では、どうしたらよいか。まず、自分が過去にどんな選択をしてきたかを振り返ってみる事です。職場でいやな思いをして相手に怒ったのは、相手の行動のせいでしょうか。いえ、あなたが怒るという選択をしたからです。怒る以外の選択もあったはずです。怒ったのは相手が悪いという風に、原因のせいにするのではいつまでたっても自分を変える事はできません。あなたがそれを選択した目的を考えるのです。怒るという選択した目的は何だったのでしょうか。冷静に相手と話し合う勇気がなかったのでしょうか。あるいは他のいやなことがあって、そのはけ口にしたのでしょうか。いずれにしても他に選択肢はなかったのか。すべてのことを振り返って、将来同じことが起きたら、他の選択はないのかを徹底的に考えてみましょう。無意識下した行動は、あなたを変えないように作用する事がある事を知り、ちょっと勇気を出して自分がよりよいと判断した他の選択をしてみましょう。少しずつなら、無意識を手なずける事はできなくもありません。先入観にとらわれずに、ちょっとの勇気を毎日積み重ねる。すぐには変化を感じられないかもしれませんが、1週間、2週間たつうちに、何か周囲が変わったように思えるようになると思います。実際は周囲が変わったのではなく、あなたという宇宙が変わったのですが。
あなたは自分の過去を振り返り、嘆いたり後悔することがありませんか。私もかつては、後悔の念が固まりのように心にへばりついていた時期がありました。今でも全く後悔しない訳ではありませんが、ほとんどないと断言できます。
さて、最初に申し上げておきたいのは、後悔や過去を嘆く事自体に何の意味もないということです。過去の失敗の経験から学ぶ事はできても、後悔は何の役にも立ちません。それなのに何故多くの人は後悔をし続けるのでしょうか。それは、自分が別の選択をしていれば今は別の自分になっていたはずという、ありえもしない想像に心をとらわれているからです。あなたは、その時点は最善と思って選択したのです。誰も失敗をすることを見込んだ選択などしないのです。
後講釈といって、後から考えれば確かに別の選択が正しかったと言えたとしても、それは未来を知りえない過去の時点であなたが選択することはできなかったのです。 あの時、別の会社に入社していればもっと収入がよかったのではないかと考えたとしましょう。百歩譲ってタイムマシンに乗って過去に戻って別の会社に入社したとしましょう。本当に収入はよくなったのでしょうか。その会社で大きなトラブルに巻き込まれていたかもしれませんし、出張先で命を落としているかもしれません。そう考えると、タイムマシンに乗る勇気はありますか。想像の上では、今よりよくなると想像するのが人の常です。しかし過去に戻って別の選択が万一できたとしても、因果関係、別の言葉で言えば縁起はもっと複雑で、自分が想像した通りになるとは限りません。むしろ、今この瞬間生きていられることを喜ぶべきではないでしょうか。
さて後編では、過去を後悔してばかりいる自分を、どう変えていくか、未来のよい縁起を自分のものにする方法についてお話しましょう。普段はコーチングでクライアントの方に直接伝授する内容を、紙面でお伝えできる最大限を目指して書かせていただこうと思います。後編をお楽しみに。
さて、最初に申し上げておきたいのは、後悔や過去を嘆く事自体に何の意味もないということです。過去の失敗の経験から学ぶ事はできても、後悔は何の役にも立ちません。それなのに何故多くの人は後悔をし続けるのでしょうか。それは、自分が別の選択をしていれば今は別の自分になっていたはずという、ありえもしない想像に心をとらわれているからです。あなたは、その時点は最善と思って選択したのです。誰も失敗をすることを見込んだ選択などしないのです。
後講釈といって、後から考えれば確かに別の選択が正しかったと言えたとしても、それは未来を知りえない過去の時点であなたが選択することはできなかったのです。 あの時、別の会社に入社していればもっと収入がよかったのではないかと考えたとしましょう。百歩譲ってタイムマシンに乗って過去に戻って別の会社に入社したとしましょう。本当に収入はよくなったのでしょうか。その会社で大きなトラブルに巻き込まれていたかもしれませんし、出張先で命を落としているかもしれません。そう考えると、タイムマシンに乗る勇気はありますか。想像の上では、今よりよくなると想像するのが人の常です。しかし過去に戻って別の選択が万一できたとしても、因果関係、別の言葉で言えば縁起はもっと複雑で、自分が想像した通りになるとは限りません。むしろ、今この瞬間生きていられることを喜ぶべきではないでしょうか。
さて後編では、過去を後悔してばかりいる自分を、どう変えていくか、未来のよい縁起を自分のものにする方法についてお話しましょう。普段はコーチングでクライアントの方に直接伝授する内容を、紙面でお伝えできる最大限を目指して書かせていただこうと思います。後編をお楽しみに。
俳優で歌手の加山雄三さんが旭日小綬章を受賞されたとのこと。加山雄三さんと言えば、黒澤明監督の「赤ひげ」や成瀬巳喜男監督の「みだれ雲」などでも名優ぶりを発揮していますが、何と言っても忘れられないのが東宝映画の「若大将シリーズ」、現在50代以上の方はほぼリアルタイムで鑑賞したのではないかと思います。歌の方は「君といつまでも」が何と350万枚の大ヒット、加山雄三さんと若大将はまさに当時の社会現象とも言える人気者でした。
若大将シリーズの中で加山雄三さんが演じるのは、京南大学の田沼雄一。スポーツ万能で頭脳明晰、品行方正で歌もうまい、女性にはもてるがプラトニックラブ、まさに当時の若者の鏡でありました。京南大学は加山雄三さんの母校慶応大学がモデルと想像されるのですが、描かれている主人公の若大将が、実際の加山雄三さんの人となりに重なることが多く、それがまた若大将ブームを加速させた原因と私は考えています。
シリーズは毎回同じようなストーリー展開なのですが、これが何度見ても飽きない、今だにケーブルテレビなどで放映されると見てしまいます。
私は小説でも映画でも、とにかく”おもしろい”ことを最重要視します。特に娯楽作品はおもしろさなくして語れません。理屈っぽい映画、哲学的なテーマの映画、ドキュメンタリー映画などの価値はもちろん認めた上で、私はこの底抜けに明るく愉快な、若大将シリーズのような映画が大好きです。
若大将シリーズの中で加山雄三さんが演じるのは、京南大学の田沼雄一。スポーツ万能で頭脳明晰、品行方正で歌もうまい、女性にはもてるがプラトニックラブ、まさに当時の若者の鏡でありました。京南大学は加山雄三さんの母校慶応大学がモデルと想像されるのですが、描かれている主人公の若大将が、実際の加山雄三さんの人となりに重なることが多く、それがまた若大将ブームを加速させた原因と私は考えています。
シリーズは毎回同じようなストーリー展開なのですが、これが何度見ても飽きない、今だにケーブルテレビなどで放映されると見てしまいます。
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