いつの間にか出費がかさんでしまう感覚は、多くの方が日頃経験されていると思います。もちろんお金が出て行くのには理由があるのですが、「いつの間にか」というのは少々問題があるように思います。

 家族でディズニーランドに出かけて、あちこちで食事をしたり買い物をしているうちに、いつの間にか財布の中身が残りわずかになっていたり、カードの請求書が届いてみると、忘れていた買い物の請求が入っていて、想像より高額だったりすることがあります。これなどは短期間のお金の管理をしっかりすれば防げると思いますが、長期に渡る出費は案外気がつかないことがあります。ここではタイプ別に3つに分類してみます。

①定額で引き落とされている無駄な出費はないでしょうか

 携帯やケーブルテレビの契約で、不要はオプションはないでしょうか。特に契約時何ヶ月かは無料という誘いで契約して、不要になったのに有料期間になっても契約しているオプションはありませんか。

②衝動買いによる無駄な出費はないでしょうか
 
 感情に任せて、不要な物を買っていないでしょうか。

③見直しで減らせる出費はないでしょうか


 例えば事務所を移転することで、仕事の効率がアップしたり交通が便利になる上に家賃まで減らせるようなことはあるものです。固定観念にとらわれず、見直しをしてみる項目があるかもしれません。
 私には、仕事場にも自宅の書斎にも比較的大きな机があります。大きな机の上がきれいに片付いていることが、私にとって集中力と仕事の能率を上げるコツです。

 その一方で、移動中の機内や車内も立派に仕事場として機能します。パソコンが仕事の道具の中心になってからはなおさらです。手書きの時代は、機内や車内で本や書類を読むことは苦にならなくても、書く方は筆が進みませんでした。キーボード入力はそうした場所による格差を解消してくれました。しかも機内でWiFiが使えるという便利な時代です。 もっも機内はノイズキャンセリングフォンをつけて、ぐっすり睡眠をとるのに一番適しているとは思いますが。

 こんな私のモバイルオフィスライフは快適ですが、私はもうひとつの仕事机を書斎に入れることを考えています。こちらは仕事の生産性のための机ではなく、創造力のための机です。

 若い頃からの憧れていた机で、キーボードを一切使わないつもりです。その机はハーマンミラ(ー(Herman Miller)のネルソン スワッグレッグ デスク(Nelson Swag Leg Desk)です。天板のサイズはほどほどですが、こんな机を書斎かホテルの部屋の片隅に置いて、愛用の万年質で手紙を書いたり、小説を読む事が出来たら最高だなといつも思っています。

 買わなくていい物を買ってしまった、後で考えると怪しい投資話に乗って損してしまった、つい喧嘩になって大切な友達を失ってしまったなどということが人生の中で起きたとします。

 こうしたことのほとんどが、情動をコントロールすることで避けられるはずです。人間の喜怒哀楽などの情動はある時は必要です。論理だけで生活していたら、恐らく人生は無味乾燥なものになるでしょう。しかし人生には論理で判断しなくてはならない場面もたくさんあります。ところが、そんな場面で何故か情動が勝ってしまい、しかもそれが正しい判断だと思って行動してしまいがです。

 多くの広告やセールスは人間の情動に巧みに働きかけをします。そこをよくわきまえて、買う側は売る側のこうした働きかけに安易に流さず、常に論理で物事をつきつめて判断する習慣をつけておきましょう。