買わなくていい物を買ってしまった、後で考えると怪しい投資話に乗って損してしまった、つい喧嘩になって大切な友達を失ってしまったなどということが人生の中で起きたとします。

 こうしたことのほとんどが、情動をコントロールすることで避けられるはずです。人間の喜怒哀楽などの情動はある時は必要です。論理だけで生活していたら、恐らく人生は無味乾燥なものになるでしょう。しかし人生には論理で判断しなくてはならない場面もたくさんあります。ところが、そんな場面で何故か情動が勝ってしまい、しかもそれが正しい判断だと思って行動してしまいがです。

 多くの広告やセールスは人間の情動に巧みに働きかけをします。そこをよくわきまえて、買う側は売る側のこうした働きかけに安易に流さず、常に論理で物事をつきつめて判断する習慣をつけておきましょう。