成功本を読んだりセミナーに参加して、自分の人生が劇的に変わった人を聞いたことがありますか。恐らく非常に数少ないと思います。その大きな理由のひとつが人間の恒常性維持機能です。

 人間の身体や無意識には自分を変えないようにする機能が元々備わっています。この恒常性維持機能をホメオスタシスと呼びます。身体について言えば脈拍や体温を一定に保つことで、生命を維持する機能です。これは人間が生きる上で非常に大切です。ところが、これが心の領域にまで及んでいるから、時としてやっかいなのです。たとえ不幸だと感じても、それを維持しようとする、貧乏と感じていてもそれを維持する、そうなると実にやっかいな機能とも言えます。

 ホメオスタシスをずらすにはどうしたらよいか。それはゴールを強烈にイメージすることです。心からこうなりたいというセルフイメージの臨場感を作ることです。ただし、臨場感に浸ってそれに満足してしまえば、人間は原状を維持してしまいます。そこでより抽象度の高い自分のゴールを作る必要があります。

 今回のお話は、何故自分を変えられないかについての書き出しにとどめます。具体的な方法は私のコーチングの際にクライアントの方にお伝えしますが、このブログでもこの先、その方法について書かせていただきたいと思います。

  アマゾンで映画「慕情」(Love ia a Many-Splendored Thing)のDVDを購入したのをきっかけに、往年の名画のうちDVDで1000円以下で入手できる作品があることに気づきました。慕情はVHS版を持っていますが、大型テレビでシネマスコープサイズで見るDVDの画像は非常に綺麗で、大好きな映画がさらに好きになりました。

 先日香港から帰国したばかりなので、香港が舞台となった「慕情」を新たな視点で見る事ができました。1955年の恋愛映画ですが何度見ても美しく、アルフレッドニューマンの手になるテーマ音楽も大好きです。ふたりが逢瀬を重ねる丘のシーンがどこで撮影された諸説ありますが、いくつかの候補地を次回訪問しようと思っています。
 香港島の南側、アバディーンにある水上レストランは観光客が訪れるスポットとして昔から有名です。水上に浮かぶ竜宮城のような外観は、観光ガイドなどで一度は目にした方も多いのではないかと思います。中でもジャンボ・キングダム(JUMBO KINGDOM)と呼ばれる一番大きな船の3階にある水上レストランが有名です。私は何度も香港を訪れていますが、今まで訪れる機会がありませんでした。

 あらかじめ評判を調べると、料理はあまり美味しくないのではないかと想像しました。それでも話の種に一度は訪れようと日本を出発する前に予約をして行きました。

 夜間、専用の渡し船で近づくその姿は確かに圧巻でした。満艦飾という言葉がまさにぴったりで、趣味が言いとか悪いとかよりも、とにかくここまでやるのかと感心しました。そして出された料理は、やはり予想通り美味しくありませんでした。その日のお昼は宿泊したインターコンチネンタルホテルのランチビュッフェで、インターナショナル料理を楽しんだのですが、それに比較するまでもなく一口食べた瞬間で、手抜きの料理とわかりました。火が十分通っていなかったり、海鮮の下ごしらえをしていなかったり、基本的な問題があると思いました。1階、2階にあるレストランは高級そうだったので、こちらはどうか知りませんが、この水上レストランを訪れる観光客の多くが3階に向かうのですから、もう少しお客に満足を与えられる料理を提供すべきだと思いました。

 日曜日の夜でしたが、空いている席も多く、インターコンチネンタルの各部門と比較してもスタッフに活気がなくがっかりでした。それでもあの不夜城のようなおどろおどろしい外観を生で見る事ができたのと、付近に停泊する富豪のクルーザーやヨットクラブを見る事ができたので満足でした。ジャンボキングダムで食事することは恐らく2度とないと思いますが、やはり1度は行ってよかったと思っています。