成功本を読んだりセミナーに参加して、自分の人生が劇的に変わった人を聞いたことがありますか。恐らく非常に数少ないと思います。その大きな理由のひとつが人間の恒常性維持機能です。

 人間の身体や無意識には自分を変えないようにする機能が元々備わっています。この恒常性維持機能をホメオスタシスと呼びます。身体について言えば脈拍や体温を一定に保つことで、生命を維持する機能です。これは人間が生きる上で非常に大切です。ところが、これが心の領域にまで及んでいるから、時としてやっかいなのです。たとえ不幸だと感じても、それを維持しようとする、貧乏と感じていてもそれを維持する、そうなると実にやっかいな機能とも言えます。

 ホメオスタシスをずらすにはどうしたらよいか。それはゴールを強烈にイメージすることです。心からこうなりたいというセルフイメージの臨場感を作ることです。ただし、臨場感に浸ってそれに満足してしまえば、人間は原状を維持してしまいます。そこでより抽象度の高い自分のゴールを作る必要があります。

 今回のお話は、何故自分を変えられないかについての書き出しにとどめます。具体的な方法は私のコーチングの際にクライアントの方にお伝えしますが、このブログでもこの先、その方法について書かせていただきたいと思います。