江戸町方から行動哲学を学ぶ江戸しぐさの中に「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」という江戸の養育法があります。このうち最初の「三つ心」、すなわち「三つ子の魂 百までも」は人間の将来を決める最も重要なことのひとつだと思います。すなわち三歳にまるまで、親は子供に対して無条件の愛を注ぐ事、それにより子供は生きる事への安心感を得て、その後の自立に向けての成長の糧になるのです。
 習い事も結構ですが、何と言っても大切なのは親の愛情です。そして愛情をたっぷり注いだ上での躾、どちらが欠けてもその子の将来は少なからぬ不安定さや生きづらさを抱えることになります。


 不安な人の相手をしている際に、自分が冷静さを失っていることを経験したことはありませんか。不安な相手を受け止めることができずに自分が狼狽しているような時です。そんな時は、相手の立場になってその人の気持ちを汲む事ができれば、落ち着くことができることが多いです。狼狽しているのが相手なのか、自分なのか、自分の立ち位置をしっかり持って、相手を支えてあげましょう。
 何かにしがみついたり執着していることにより、人は不安に陥ることがあります。失うことへの不安です。しかし自分がどうしても手放せないと思っていることが、案外手放しても問題のないことは多いものです。過去を振り返って、何かを失った経験を思い出してみるといいです。失っても何とかなったことは数多くあると思います。あるいは失うことで楽になったこともあるのではないでしょうか。
 物事によっては手放すことで幸福になることもあることを頭の入れておくのもいいかと思います。