最近、心を揺さぶられることが多いです。







悲しいこと、苦労すること、嬉しいこと、びっくりすること、愛らしいと感じること。



悲しいこと。


訪問をしていた重度の生徒が亡くなりました。

会ったときから命はあまり長くないと聞いていました。

話はできないけど、可愛くて可愛くて大好きな子でした。


ベネズエラで初めて葬儀に参加しました。

悲しくて悲しくてしょうがなかったけどその子のお母さんが「この子はこれで幸せになったのよ」

とお母さんに励まされた。







新しい活動として、


午後、週1回、田舎の学校と先生たちの力を借りて、

田舎に住んでいてうちの学校まで来れない特別支援の子とアクティビティをするという活動を始めた。

聴覚障害の子と車椅子の子である。


しかし始めるといってから1ヶ月、、


家に何度訪問して母親に「午後2時につれてきてね」と説明しても、

「わかったわかった」と言ってつれてきてくれなかった。

先生たちは「そういうものよ」という。

学校で待っていても来ないのである。


あるとき訪問して車椅子のその子が言った。

「ぼく学校に行きたいんだ。先週も行きたかったんだ」


まずは動け、と思って

次から私が午前中の授業が終わってすぐにバスでその子の家まで行って、

彼のお兄ちゃんに付き添ってもらって学校に連れて行った。



学校に着いたら、学校の門から少し離れたところで男の子が自転車にまたいでこっちを見ていた。

もうひとりの聴覚の子である。







あ!JESUS!お~い



と笑顔で呼ぶとはにかむ。


彼は聴覚障害だけれど、学校には来ず、家で過ごしている。


手話も学んでいない。





そんな感じでやっと子どもたちが着てくれたので胸がいっぱいになりながら

体操とボール遊びと文字の勉強をした。


この子たちには

人生で初めての学校。人生で初めての授業。



大興奮していっぱい笑って、ノートに「これ宿題だよ」って渡したらものすごい笑顔で喜んでくれた。


「毎日学校に来たい!」って最後に言った。


1人の男の子から「学びたい」ってものすごいエネルギーが発することを知った。

ジーンとした。



車椅子の子は

お兄ちゃんと家まで送っていって別れた。



バスを待ちながらイロイロ考えた。


いっぱいいっぱい学ばせてもらっています。

Ahorita a la Azulita.


HOLA こんにちは!


かなりの間ブログの更新をしていませんでしたが、


自粛をしていたというのと、豪雨が続きインターネットの調子がスーパー悪かったからです。




でもこのブログは私の活動や、私が元気でやってるということを知らせる1つの手段なので、

再開しようと思います。






さて、相変わらずアスリータで活動をしているわたしですが、

最近新しいことも始めています。



わたしの活動



月曜~金曜 7時~12時まで 2月22日特別支援学校で働いています。


朝は生徒も先生たちも7時半くらいに登校。(お~い、7時開始ですよ??)

わたしは6時半くらいに学校について生徒とたわむれています。



4月までは、1週間で全クラスを回れるように1時間授業時間をもらって

担任の先生と自立活動の授業、おりがみの授業など、クラスの生徒に応じて授業づくり&実践をしてきました。

最大の目的は「先生たちに授業のアイデアを見てもらうこと」

いろんなことを授業でしたけど、

「トモコは面白いことをする」くらいの興味は持ってくれました。

教材の作り方を聞いてくる先生もチラホラ。

手ごたえ、ほんのちょっぴり。



そして最近は活動第2段階…

ということで

1つのクラスを1週間まるまる補助として入って

学級経営や視覚表示(特に自閉的な生徒に優しい表示)の工夫について話したり、

一緒に取り組んでいます。


普段見えなかったことも見れてこれがよい!

週1時間だけじゃなく1週間まるまる担任の先生と一緒になって、

生徒を追いかけたり(笑)、笑ったり、トイレ指導をしたり、生徒に殴られたり(笑)、水かけられたり…


Ahorita a la Azulita. ←朝の会をやってもらった



担任の先生のモチベーションを上げるのはかなり長期戦だけど、

わたしが道化師になって踊って走り回って「ほら!先生も!」

なんて言ってると「しょうがないわねぇ」と参加してくれたりする。


まぁ、仕事なんだからやる気出せよ、と言ってしまったらそれで終わりだけど、

今はそんな段階かな、と思っています。

担任の先生たちが私に悩みも言ってくれるようになりました。

ちょっとずつポコ・ア・ポコだ。





何より変わったのは生徒!

工夫した授業には集中して楽しく参加する時間が増えた。


先生たちは1日中ぬりえをやらせて、生徒が集中できなくなると「この子は集中できないのよ」

いや、そうじゃないでしょ。

先生たちが工夫しなきゃ。


ということで毎日せっせと教材づくりをし、授業中は思いっきり生徒と授業を楽しむ。

そういう姿勢を毎日先生たちの前で見せています。








なんと!!


日本で働いていた学校の同僚の先生が、アスリータの生徒たちと先生たちのメッセージを

掲示してくれました!


年度末、忙しかったはずなのに。そうじゃなくても震災の影響等で大変なはずなのに。

本当に感謝です。

学校の廊下に「ベネズエラからのメッセージ」コーナーをわざわざ可愛く作ってくれてました。

ありがたいです。


報告と一緒に、

掲示の様子と、日本の生徒がその掲示を見る様子を写真で送ってくれました。



わたしも「みんなのメッセージが日本に届いたよ!」

という手作り掲示板(古ポスターの裏とほうきの棒を使った)を放課後つくった。





次の朝…まずは遠めでみんなの様子を見てみました。



生徒たち:

「わ~これこないだの日本へのメッセージだ」

「日本に着いたって!」

「トモコ先生が飛行機で行ってきたんだよ!」(←チガイマス...)

「生徒たち、トモコ先生ににてる~」(ん?)


Ahorita a la Azulita.


さらに興奮した様子を見せてくれたのは現地の先生たち:

「きゃ~、日本に届いたのね。わたしの写真ちゃんと撮れてたかしら」

「あなたの写真、ここに掲示されてるわよ、ほらココ!」



当日休んでいた先生たちからは「自分も撮ってほしい」と言ってきたほど。


Ahorita a la Azulita.

う~ん、先生たちの方向の違う好奇心もあったけれど、異文化理解には繋がったと思います。

うちの生徒、今や

日本の学校、日本の制服、どのくらい離れてるのか、すごく興味を持っています。

質問攻め。。笑



「気持ちが繋がった瞬間」を見た気がしてちょっと鳥肌がたった午前でした。