最近、家庭生活が改善しつつあります!






きっかけは、

仕事終わって帰ってきてからなるべく家族サービスをするようになったこと。

お父さんみたいだね(笑)



気を使うとかではなく、

せっかく一緒に暮らしてるんだから楽しくしたい、という本心から。






そして、第2の目的は、最近反抗期の同僚の娘と「同盟」を組むこと…(ニヤリ)



息子はわたしにすごくなついてくるんだけど、



娘は思春期のため、

なかなかなついてこない。

反抗期のため、母である同僚には悪態をつく。

同僚も「難しい年頃なのよねぇ」と困ってる様子。




娘の部屋に行って日本のファッションの話をしたり、

パソコンのカメラで写真をとったりして

時間があるときは娘と時間を共有。



そしたら最近は自分から学校であったことや

恋の悩みを相談してきてくれるようになったし、

村の中心まで一緒に話しながら行くようになった★


そして、組んだ「同盟」







その名も「母に怒られ同盟」。







わたしよりも激しくやり合う彼女。


そしてときどき激しくやり合う私。






利害関係一致。




ということでお互い愚痴をこぼしながら仲良くしているわけです。笑












さて、表題の「ひよこのように…」という言葉は最近ベネで聞いた一番ショックだった一言。



職場の相棒と学校に来れない生徒の家を訪問していたときのこと。


色々な家があるのだけど、




一家14人で12人が子ども。


部屋は2つ。という家の訪問をした。



「どうやって寝てるのですか?」




という質問に対する答え。





「1つのベッドに5人くらいで寝るんだよ!ひよこみたいに固まって!」




と母親は普通の顔をして言った。





顔を見合わせる相棒とわたし。。。







ガラスのない窓の外からは本物のひよこがピヨピヨ鳴いていた…。



家庭訪問の帰り道、

相棒と感想を言い合った。

「今日どう思った?」

「正直、ショックだったよ」


そう言う同僚の目には涙が溜まる。

つられてわたしも泣きそうになる。


私たちは教育以外のことはできないけれど、

医療と連携して、

できることをやろうね、

と2人で熱く決心した。





ベネでは若くして子どもを産んで先のことを考えずにたくさん子を産んでしまうことが

問題になっている。

そして田舎の方では家族同士で子どもを作っちゃうことも少なくないんだとか。

そうすると障害を持った子どもが生まれる確立が高くなるという。


そういえば大学のときにそういう話を教授から聞いたことがある。






そしてなんと、



(差別的な表現に聞こえたら申し訳ありません。)





うちの村の中には、


「聾唖(聴覚障害)地域=Cabellon de Mudos」という名の地域が存在する。


これが正式な住所名だと聞いてまたショックが隠せなかった。





その地域では家族同士で子どもを作ってしまうためほとんどの住人が


聴覚障害を持っているという。





学校と連携をとってる病院の先生から話を聞いたけど、



ベネズエラでは今、全国的に性教育の必要性がかなり大きくて、

講習をしたり呼びかけをしているそうです。


わたしの住む村でも。





課題はたくさんあって、現地の人たちも


改善策を探しながら仕事をしてることが分かった今日この頃。









村にきてもうすぐ3ヶ月が経とうとしています。


早いなぁ、と思いつつ、嬉しいことも問題なことも毎日凝縮された生活を送っています。








嬉しいこと。






やっぱり子どもたちと少しずつ関係ができてきていること!



朝が苦手な私ですが、


生徒の顔を朝一番に見たいので誰よりも早く学校に到着するようにしています。


ホームステイ先の同僚がご飯を食べてるのを横目に、

「いってきまぁ~す!」





みんな早いんだ、これが!


先生たちのがはるかに遅い。。。




朝の時間はわたしにとってゆっくり子どもたちとコミュニケーションが取れる大切な時間になっています☆

さわやかな朝!

おかげでベネズエラの手話も、ごく簡単な会話はできるようになったぞ!








ただ今、相棒と訪問クラスのメンバーの家庭訪問を1軒ずつしていますが、

学校に来れる子たちはなるべくきてもらうように

話をしている。


週1回から、大変だったらもうちょっと間隔をあけてでも。


今まで回った家庭は、保護者ががんばってくれそう!








訪問をしない日は他のクラスに入って

補助をしている。



そこで見たものは…、





先生たちが授業中に自分の書類を作って

生徒は本を読んでるだけとか、

色塗りをしてるだけとか、


そんな具合。






クラスによって差は大きい。




意識の高い先生は小学校の教科書を使って「授業」をしている。

そのクラスは生徒も机に向かっているし

勉強も楽しそうで、真剣。





そうじゃないクラスは…、


自由な感じ。





授業は7時半から12時まで。



その間、休み時間はなんと、1回!

つまり1校時2時間!ながいっ!大学の講義より長い!




かなり過酷な環境。



元気な生徒もさすがにぐったり。




もう少し先生たち、生徒たちと関係ができたら

提案してみようと思います。








問題なこと。



家庭生活。




やっぱり家というのは、プライベートもなんもないし、

一つ屋根の下で一緒に暮らすには、

ある程度あわせたり我慢しなきゃいけないこともあるわけだけど、


やっぱり別の国の人と暮らすのは苦労する。



当たり前だって分かってるんだけど、

意見もリズムも合わないことが多い。

お婆ちゃんが「人の悪口だけは言わん方がいい」って言っていたので、

言いませんが、


ちょっとポロっと愚痴をこぼしてみました。




難しいなぁ。


首都での5日間はあっという間に終わって、


村生活に戻っています。




首都からの土産は、ボランティア連絡所(宿泊所)で寝てるときにぶつけたタンコブくらいかな。


今やくっきり線が…。


おぉ、痛い。








さて、仕事の話をしたいと思います。



Ahorita a la Azulita.


長期休みでなかなか見えなかった私の仕事。


ここのところちょっと見えてきてる。




私の職場は村の特別支援(養護)学校。


生徒の登録は60名だけど、全員くる日は今までで、ない。

わたしが来てからまだ、


半分くらいの生徒しか会ったことがない。



クラスは習熟度別&障害別で分けられている。



大きく分けて聴覚障害、知的障害、運動障害、それぞれに成人クラスと児童クラスがある。



まず学校が始まってからの浮かんできた私の疑問。




①「成人クラス」って、、、一体何歳まで授業をするんだ??

  卒業はないの? 

  地域には出ないの?


②授業が適当な先生とちゃんと予定立てて整った授業する先生がいるけど、

  どうやって授業をつくってるんだろう。

  そもそも生徒の課題はわかってるのかな??



大きい疑問はこんな感じ。


そんなある日、校長がメリダ(州都)に校長会があるから出張に行くというので、

これは人脈を広げるチャンスと思って

くっついて行かせてもらった。


そしたらなんと、ちょうど、ベネズエラでも「個別の教育計画」を作ろうではないか!という話だった。



日本でも、アメリカ合衆国から始まった「個別の教育計画(IEP)」があって、


生徒の実態把握、課題、長期目標、短期目標を立てて

その子にかかわる人がみな同じ意識を持ってかかわれるようにしよう!という目的で

重要視されてる。


決まった教科書や学習内容がない特別支援学校では

か・な・り大事なもの。

保護者や関係者と相談して、

丁寧に目標を決める。



そこで、日本での話をしたら

その日の校長会の担当の先生たちが大感激をしてお昼をご馳走してくれた!

おぉ、ありがたい。


さらに障害児教育のラジオをやっているそうで、

「トモコに出演してもらいたい!」

なんて話まででてきた。


もうすぐラジオデビュー☆



まぁ、ラジオの話はメインではなくて、



うちの校長にも「生徒の目標を作ることは大事なことで、みんなで共有することはもっと大事なことだ」

と帰りのバスで力説したら、


「うちの学校でも作ろう!」

と言ってくれた。


さらに、「あさって学校を1日休みにして職員会議を設けて先生たちに説明するわよ!」

とまで!!




校長、ナイス!!




大々的にやりたいからプロジェクターも準備して、、、と色々注文したらそれもやってくれた!








当日の職員会議はほぼ校長の長い説明で、わたしの説明は10分くらいだったけど、



①生徒の課題を明確に具体的に書くこと(主観ではなく、関係者と相談することが大事!)。

②書類に残すことでその年の担当も、次の年の担当もそれを見て次の課題が立てやすいこと。

③目標を立てたら必ず評価もすること。(Plan‐Do‐Seeの繰り返し)


に絞って話をした。




他の先生たちからは

「校長の長い話より、あなたのシンプルな説明を最後に聞いてやっとわかったわ。」


と言ってもらえた。




まぁ、校長の話は確かに長いけど。。。







ともあれ、ちょっと仕事が見えてきた!!





ただ今、日本のものを参考に、アスリータ版「個別の教育計画」を作成中。


項目が多すぎると先生たちやる気なくしそうだし、どうしようかなぁ。

作ることより活用することの方が大事だよなぁ。





これが落ち着いたら、

成人クラスの「職業学習→卒業→地域へ」の構図を校長に提案しようと企てています。

まずは様子見。。。