首都での5日間はあっという間に終わって、
村生活に戻っています。
首都からの土産は、ボランティア連絡所(宿泊所)で寝てるときにぶつけたタンコブくらいかな。
今やくっきり線が…。
おぉ、痛い。
さて、仕事の話をしたいと思います。

長期休みでなかなか見えなかった私の仕事。
ここのところちょっと見えてきてる。
私の職場は村の特別支援(養護)学校。
生徒の登録は60名だけど、全員くる日は今までで、ない。
わたしが来てからまだ、
半分くらいの生徒しか会ったことがない。
クラスは習熟度別&障害別で分けられている。
大きく分けて聴覚障害、知的障害、運動障害、それぞれに成人クラスと児童クラスがある。
まず学校が始まってからの浮かんできた私の疑問。
①「成人クラス」って、、、一体何歳まで授業をするんだ??
卒業はないの?
地域には出ないの?
②授業が適当な先生とちゃんと予定立てて整った授業する先生がいるけど、
どうやって授業をつくってるんだろう。
そもそも生徒の課題はわかってるのかな??
大きい疑問はこんな感じ。
そんなある日、校長がメリダ(州都)に校長会があるから出張に行くというので、
これは人脈を広げるチャンスと思って
くっついて行かせてもらった。
そしたらなんと、ちょうど、ベネズエラでも「個別の教育計画」を作ろうではないか!という話だった。
日本でも、アメリカ合衆国から始まった「個別の教育計画(IEP)」があって、
生徒の実態把握、課題、長期目標、短期目標を立てて
その子にかかわる人がみな同じ意識を持ってかかわれるようにしよう!という目的で
重要視されてる。
決まった教科書や学習内容がない特別支援学校では
か・な・り大事なもの。
保護者や関係者と相談して、
丁寧に目標を決める。
そこで、日本での話をしたら
その日の校長会の担当の先生たちが大感激をしてお昼をご馳走してくれた!
おぉ、ありがたい。
さらに障害児教育のラジオをやっているそうで、
「トモコに出演してもらいたい!」
なんて話まででてきた。
もうすぐラジオデビュー☆
まぁ、ラジオの話はメインではなくて、
うちの校長にも「生徒の目標を作ることは大事なことで、みんなで共有することはもっと大事なことだ」
と帰りのバスで力説したら、
「うちの学校でも作ろう!」
と言ってくれた。
さらに、「あさって学校を1日休みにして職員会議を設けて先生たちに説明するわよ!」
とまで!!
校長、ナイス!!
大々的にやりたいからプロジェクターも準備して、、、と色々注文したらそれもやってくれた!
当日の職員会議はほぼ校長の長い説明で、わたしの説明は10分くらいだったけど、
①生徒の課題を明確に具体的に書くこと(主観ではなく、関係者と相談することが大事!)。
②書類に残すことでその年の担当も、次の年の担当もそれを見て次の課題が立てやすいこと。
③目標を立てたら必ず評価もすること。(Plan‐Do‐Seeの繰り返し)
に絞って話をした。
他の先生たちからは
「校長の長い話より、あなたのシンプルな説明を最後に聞いてやっとわかったわ。」
と言ってもらえた。
まぁ、校長の話は確かに長いけど。。。
ともあれ、ちょっと仕事が見えてきた!!
ただ今、日本のものを参考に、アスリータ版「個別の教育計画」を作成中。
項目が多すぎると先生たちやる気なくしそうだし、どうしようかなぁ。
作ることより活用することの方が大事だよなぁ。
これが落ち着いたら、
成人クラスの「職業学習→卒業→地域へ」の構図を校長に提案しようと企てています。
まずは様子見。。。