○○遺産ばかりで 価値が下がった感も否めませんが

今年度、機械遺産 として道内の2件が認定されました。


札幌市時計台の時計装置


札幌時計台の装置は、明治14年設置。

でも、昭和前期には市の財政難もあって、

故障したまま しばらく放置されていました。


しかし、井上清さんという時計職人が行政を説得。

懸命の修理のかいあって針は再び動き始めました。


それからもずっと機械の保守を引き受け、

今は長男の和雄さんが後を継いでいます。


男爵資料館にあるロコモビル


男爵資料館にあるロコモビルは、

男爵イモで有名な川田龍吉男爵が

日本で初めて所有した蒸気自動車。


でも、川田男爵が亡くなったあとは

農場の倉庫の奥に放置されていました。


このまま貴重な文化財が朽ちていくのを

見かねた人たちが チームを組んで解体。

部品のひとつひとつを ピカピカに修復し

長い距離を走れるまでに復元したのです。


2つとも職人の情熱と無償奉仕なくして

日の目を浴びることはなかったシロモノ。


お金にできない価値がそこにありますね。

本のネーミングっておもしろい。


タイトルひとつで売れ行きが大きく左右されるらしい。

確かに私もタイトルが気に入って買うことがままある。


今までで一番印象に残っているタイトルといえば

コナン・ドイルが書いた 『緋色の研究』 だろうか。


知る人ぞ知る シャーロック・ホームズ 第一作目。


初めて読んだのは、小学生の高学年期だったと思う。

少し背伸びしたくて、オトナの本棚を見上げていた頃、

興味をそそられたのが この 『緋色の研究』 だった。


まず、 「緋色」 というのが カッコいい。

それまで聞いたこともない名前の色が

オトナっぽくてミステリアスな匂いがする。

そのうえ、その色を 「研究」 しているとは!

とにかくカッコよくて、貪るように読んだ。


サーチ


『緋色の研究』 の原題は "A Study in Scarlet"。

この英題を新潮社が 『緋色の研究』 と訳した。

確かに study には 「研究」 という意味もあるけど、

原文を根拠にそれは誤訳であると言う人も多い。


and so have missed the finest study I ever came across:

a study in scarlet, eh? Why shouldn't we use a little art jargon.

There's the scarlet thread of murder running through

the colourless skein of life, and our duty is to unravel it,

and isolate it, and expose every inch of it.


a study in scarlet は art jargon だと言っている。

「art jargon」 を日本語に訳すと 「美術用語」、

つまり、"A Study in Scarlet" は美術用語なのだ。


美術の分野で使われている 「study」 は

「練習のために描いた絵」 という意味らしいので、

「緋色の試作品(or習作) と訳したほうが正確だ。

(実際に河出書房版は 『緋色の習作』 となっている)


だけど、初めからこんなタイトルで売り出してたら

ここまでの人気には ならなかったかもしれない。


これが日本語訳の妙というのだろう。


最近は、書籍にしても映画にしても

外国語の元題そのままっていうのが多いけど

日本人の好みを考えて大胆に訳してほしいな。


---補足


ホームズの時代の絵画作品に、タイトルとして

「A Study in ~(色)」 とつけたものが複数あるので

「緋色の研究」 という訳でもよいという意見もあります。

かつて就活で上京した折、山手線に乗った。

でも、うっかり逆方向の車両に乗ってしまった。


まぁいいかと思って 降りずにいたら

いつまでたっても着かず、かなり焦る。


1時間くらいだったと思うが、とても長く感じた。


山手線はぐるぐるぐるぐる何周も

乗り続けることができるのでは?


何とか飛行機に乗り終えた後

心に浮かんだのが この疑問。


札幌のJRは時間制限があるので

入出場の改札時刻が開きすぎると

チャイムが鳴って、足止めされる。


山手線はどうなっているのだろうか?

「キセル乗車」 のおそれがある限り

同じ仕組みになってると思うけど・・・


電車


疑問を疑問のまま放置して、約8年。

今日 思いがけず その答えを知った。


唐沢俊一さんの 『博覧強記の仕事術』 によると

山手線に乗り続けて勉強してる輩がいるらしいのだ!


(@ ̄Д ̄@)


首都圏の受験生が強いのも

このへんにあるかもしれない・・・


雑音の中、集中して頭に叩きこみ

適宜、睡眠をとっているのだろう。


もちろん褒められたものはないけれど

ちょっと うらやましい気持ちになった。

おおばここばこ-チベット展


『聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝』 展


in 北海道立近代美術館


十一面千手千眼観音菩薩立像


実際に1000本の手がある

千手観音を初めて見ました。


圧倒されますね (@_@)


他にも 鳥葬のときに僧侶が着る衣装や

髑髏など奇怪なモノがたくさんありました


でも、展示品の解説文を読んでも

何のことだか さっぱりわかりません。

読めば読むほど 頭が痛くなります。


おそらくチベット仏教が密教を柱としているからでしょう。


学芸員さんの講演もありましたが

あくまでも 一般聴衆向けなので

わかりやすいことしか言いません。


千手観音の手をきちんと数えたら

1001本あったとか、そんなことだけ。


やはり チベット仏教の精神まで感得しないと

テーマパークの仏像と なんら変わりがない。


宗教性が高い作品は そこらへんが難しい。

おおばここばこ-7月の秋桜


西町の住宅地でコスモスの群落を見つけた


ヒマワリが咲いてないうちに

コスモスが咲きはじめるのは

例年のことなのだけれども


今年は妙に感傷的になってしまう


梅雨のような 肌寒い天候のまま

札幌の夏は終わってしまうのだろうか

古池や蛙飛こむ水のおと


誰でも知っている芭蕉の一句です。


古い池に蛙がざぶ~んと飛び込む音が聞こえた


と、一般の人は解釈しますが


俳人・長谷川櫂さんはそう考えません。


重要なのは 「切字(きれじ)

(ここでは 「古池や」 の 「や」 のこと)


切字は言葉を切る働きをするだけでなく

現実と心の世界を結ぶ働きもしているから、


芭蕉は蛙が飛びこんだ水音を聞いただけで

古池というのは心に思い浮かんだ面影である、と。


カエル


長谷川さんの新著 『和の思想』 のなかでは

「間」 こそが 日本を特徴づける要素である

という価値観のもと 論理が展開されています。


空間的な間、時間的な間、心理的な間・・・


俳句を声に出して読んでみても

切字の後で 「間」 ができます。


この 「間」 があることによって

現実と非現実の世界が調和され

素敵なハーモニーを奏でるのです。


女の子男の子


そういえば最近の人は 「うざい」 を連発しますが

この感情も 「間」 が関係しているのでしょうかねー


日本人が 「間」 を大切にするのは

高温多湿の気候が影響している


と長谷川さんは同著で述べています。


なかなかおもしろい視点で、

楽しく読むことができました o(^▽^)o

先週、ぴったんこカンカンを見てたら

虎拳 というお座敷遊びをやっていた。


「虎拳」 = 別名 「とらとら」


客と舞妓が屏風の両側に分かれて立ち

"トラトーラトーラトラ" の囃子歌にのせて

2人が虎か武士か老婆のいずれかの姿を

真似をしながら屏風の外に出てくる遊び。


虎は老婆に勝ち、

武士は虎に勝ち、

老婆は武士に勝つ。


ジャンケンと同じ三すくみというわけ。


虎は四つん這いになり猛々しく

武士は槍をかまえて勇ましく

老婆は杖をついてヨボヨボと


手だけでなく 体全体を使うのが おもしろい。

酒が入ったら調子にのってやっちゃいそうだ。


虎拳のことを書いた本を探してたら


セップ・リンハルト 著 / 『拳の文化史』


という本を見つけたので読んでみた。


それによると、虎拳の原型は

近松門左衛門の名作 『国性爺合戦』


武士は 主人公の 和藤内(わとうない)

老婆は 和藤内の母 という設定らしい。


なんだか文化的な薫りがしてきたな・・・

著作権法研究の第一人者と知られる

半田正夫 青学大名誉教授が講演。


「北海道と著作権」 というテーマで

北海道に関連した著作権紛争事案を

6件ほど解説していただきました。


そのなかでも


有線放送権が誕生する契機となった


「ミュージック・サプライ事件」


翻案権侵害の具体的判断手法を提示した


「江差追分 『北の波濤に唄う』 事件」


の2つは、最高裁まで争われた重要な事案。


とても勉強になりました o(^▽^)o

おおばここばこ-偕楽園


札幌で最初に作られた公園


「偕楽園」


明治4年(1871年)の開設


命名したのは 薄井龍之 さんといって

すすきの(薄野)遊郭でも有名な人です


おおばここばこ-井頭龍神


園内に 「井頭龍神」 という祠堂があります


昔、この一帯は シャクシコトニ川 が流れ

(メム)も湧き出る 大きな池になっていて


天皇行幸の折、この湧き水で

お茶をわかしてさしあげてから

水神信仰 が生まれたようです


以降、"水商売" の神様として崇められ

今でも 毎年8月に祭礼が開かれています

おおばここばこ-札幌桑園停車場緑道線


札幌駅と桑園駅の間に遊歩道があることは

札幌市民でも知ってる人は少ないでしょう。


この遊歩道の正式な名称は

「札幌桑園停車場緑道線」


そう。 線路が高架化される前は

ここを電車が走っていたのです。


おおばここばこ-紫陽花


緑豊かで気持ちのよい遊歩道。

今は紫陽花が綺麗に咲いてます。


札幌延伸が決まっている北海道新幹線は

今の高架に沿って新たに建設される予定。

つまり、この遊歩道はなくなってしまいます。


私が桑園に住んでたときによく通った道。

思い出がまたひとつ消えていくのです・・・