学生に贈る社会人100人の言葉 No.4
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「学生に贈る社会人100人の言葉」
私は今、会社に属すことなく仕事をしています。
いつかそんな働き方をしたいと思い始めたのは
高校時代だったと思います。
高校、大学、社会人、結婚と27歳になった今振り返ってみると、
私はとにかく何かに縛られることはなく、家庭環境も学生生活も自由な環境で育ちました。
両親も少し変わっており、日本を抜け出したくてドイツに渡り20代をドイツで過ごした父。
教師が向いてないと言って、仕事を辞め、日本を抜け出しドイツを放浪していた母。
そしてドイツで出会い結婚した両親。
両親ともに大胆な生き方をしているせいか、私の生き方や選択に全く口を出すこともなく
私は育ちました。
そんな父の影響か、「夢は口に出したら、いつか本当になるよ!」と言われてきました。
60歳の還暦を迎えた父は「フランスに留学したい」と、いまだに夢を語ります。
私も同じくして、ずっと口に出していた「会社に属さず働きたい!」という大きな夢を
一つかなえることができました。それまでにも小さい願望をいくつも叶えてきました。
私は東京で生まれ育ちました。
私の出身の都立高校は、制服なし、校則なし、超自由な学校でした。
私の自由な発想、生き方のスタートはここが原点です。
勉強があまり好きではなく、派手な遊びや夜遊びが好きだった私は、
当然学校の勉強は全くせず、校則がないことを言いことに、
見た目も派手な、いわゆる今時の高校生でした。
テストで0点を取る科目もあったり、遅刻、抜け出し、早退も多く
母が学校に呼ばれることも度々・・・。
しかし一番の挫折は大学受験でした。
この高校は自由と言ってもわりと進学校で、みんなそこそこできる。
そんな中で私もいたせいか、大学もこの辺りは受かるだろう・・・と高校3年生から
始めた勉強で挑んだ受験で、見事惨敗。
行くことはないだろうと思っていた滑り止めだった女子大へ進学。
ここで学んだことは「コツコツ努力をした人間には、小手先の努力では勝てない」。
遊びすぎた高校生活のツケは大きかったです(笑)
そんな挫折を忘れたかのように、女子大生活は楽しく、
当然勉強などせず、バイトに合コン三昧。
そんな中、大学時代に一番力を注いだのが海外旅行でした。
大学の授業なんてお構いなしで、バイトでお金を貯めると即日本脱出。
貧乏旅行が楽しく、気に入った国は再度訪問。
大学4年間でのべ10ヶ国以上は行きました。
いつか海外に住んでみたいな、という夢もこの頃から持っていました。
大学3年生の就職活動。
ここで私は、自分を見つめ直すいい時間を過ごすことができました。
私の女子大は半分以上が、金融やメーカーなどの一般事務職を志望する学校。
私は、総合職はもっといい大学の人達がいくところ、と漠然と思っておりました。
なので、総合職など考えることなく、一般職から就職活動を始めました。
いくつか内定をもらっていて、いざ自分はこの会社で働くイメージがあるだろうか、
と考えたところ、答えは「No」でした。自分がそこで働くイメージが全くなかったのです。
また自分は人から「これやっておいて!」と頼まれた仕事をコツコツこなすタイプじゃない!
という事に気づいたのです。(まさにこれが自己分析!)
そこから180度視点を変え、女性も男性も平等に仕事を任せてもらえる会社を
探しはじめました。そこで出会ったのが人材会社でした。
その頃、転職人口も増えており、人材会社の景気がとてもよかったのです。
女性営業マン、スーツを着て丸の内で働くこと、男性と平等な機会があること、
そんな環境が、まさに自分が求めていた環境だと気づいた私は、
大手人材会社P社の転職部門に入社。またその会社の新卒一期生でした。
そして私の社会人生活がスタートしました。
入社後、新入社員のミッションは、とにかく新規顧客開拓でした。
毎日朝からテレアポ。朝7時に出社。終電まで会社。
ここが下積み時代でした。上司につめられることも多く、
プライドはボロボロ・・、ストレスで体重が増え、突発性難聴や、ストレス性の蕁麻疹など、
憧れた社会人生活は、1年目にこないんだな、と痛感。
一番辛かったのは、ストレスからか、38度の熱が3週間ほど続きました。
同じ症状で2名の同期が入院。私も病院に行けば入院を勧められていたかもしれません。
しかし、熱がある中、一日も会社を休むことをしませんでした。人生の一番の苦労は、
この社会人1年目でした。
その経験があってか、多少辛いこと、
ちょっとのことでは、何にも動じない体力、気力が養われました。
大きな転機は結婚でした。結婚と同時に主人の海外赴任が決定。
色々考えましたが、私は退職を決意しました。
理由は、いつか外国に住んでみたかった事と、外から日本を見てみたかった事。
フリー働くには、会社はいつか辞めないと!と思っていたので、
これも一つのタイミングかと思い3年半勤めた会社を退職。
1年間の海外での主婦生活。
楽しかったのは最初の半年。
自分は主婦志向ではないことに気づき、後半は早く日本に帰って社会に戻りたい!
と思って過ごしました。
ただ、海外では色々な国の価値観に触れ、日本人の働き方は海外の人から見ると
クレイジーだと言わたり、働くことへの価値観も視野も大きく広がりました。
この経験からも、キャリアカウンセラーという仕事を深めてみたくなりました。
帰国後、すぐに知り合いの紹介で、人材系のベンチャー企業へ入社。
1ヶ月半という短い期間でしたが、独立のタイミングを感じて退社。独立。
そして、今独立して1ヶ月がたちました。
有難い事に、今とても充実した日々を過ごしています。
常に自分の価値観を持ち、理想とした生き方をかなえ始める事が今できているのは、
全て、ちょっとした行動力と夢を口に出し続けた結果だと思っています。
まだまだ私も発展途上ですが、夢は大きいものである必要はないですし、
いつか、こんな生活してたいな、こんな家に住んでいたいな、来月にはこうなっていたいな、
とかそんな些細なものでもいいと思います。
それを手帳に書いてみたり、大切な家族に話すことでホントに実現しちゃうことって
たくさんあります!
是非、これを読んでいる皆様にも、騙されたと思ってやってみて欲しいことです。
「夢や目標、願望は口に出す!常に自分の価値観の確認を!
あとは行動のみ!動かない事に絶対結果や次のステップはない。」
自己紹介
梨沙
1983年生まれ。清泉女子大学文学部卒。
東証一部上場の人材派遣会社Pの転職部門へ入社。
求人開拓営業を3年。のべ400社以上を担当。
3年半勤めたのち結婚退職。オーストラリアに1年在住。
帰国後、ベンチャー企業で採用、研修コンサルタントを経て
現在独立してキャリアカウンセラーをしています。
夢~前向き~笑顔~りさのブログ
http://ameblo.jp/200903200404/
お勧めの本
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大手に入ることが就職活動ではないです。日本には素敵な会社がたくさんあります。
何のために働くのか、考えさせられる一冊です。
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