学生に贈る社会人100人の言葉 NO.13

「志士ハ溝壑ニ在ルヲ忘レズ、勇士ハソノ元ヲ喪フヲワスレズ」
この言葉は今、私の事務所に貼ってある言葉です。
今年一年、NHK大河ドラマ「龍馬伝」が流行していましたが、私は上記の言葉を「竜馬がゆく」(司馬遼太郎氏著)の中で見つけました。
意味は…
「志を持って天下に働きかけようとするほどの者は、自分の死骸が溝っぷちに捨てられている情景を常に覚悟せよ、勇気ある者は自分の首が無くなっている情景をつねに忘れるな」
その言葉の締めに竜馬がこう言っています。
「そうでなければ、男子の自由は得られん」
私はこの一節に出会ったときに、何度も何度も読み返しました。
そして言葉にもしました。
さらにはボイスレコーダーに吹き込んで、何度も聞きかえしたりもしました。
現在、私は福岡で「Rh速読教室」をやっています。
フランチャイズの教室です。
他にも活動として「はな夢」と銘打って、私自身が大事だと感じた「感性磨きの場所」創りをしています。
(活動例として→http://ameblo.jp/ozigisuruhito/entry-10685892655.html )
なぜこのようなことをしているか?
一言で表すならば
「自分を生き抜く」
になると思います。
言い換えると、「思いついたことはやる」です。
私は大学時代、バイト、サークル(サッカー)、友達との麻雀、遊び、家でのんびり…と本当に今思っても、もったいない日々を過ごしていました。
大学の授業も3年からほとんど行かず、夜バイト→遊ぶ→朝寝てサッカー(あるいはそのままバイト)
というような生活でした。
何がしたいわけでもなく、目標感がない日々でした。
中国に1か月の留学に行ったり、旅行に行ったりもしましたが、限りなく無限に近い時間を有効活用していたか?と聞かれたら、そうではなかったと今断言できます。
しかし今、言える事があります。
前文で「もったいない日々」と書きましたが、それが「今の自分を創ってくれた日々」に変わる瞬間が来るのです。
私はずっと悩んでいました。
「自分、全然だめやん」
「大学の友達と比べて、やる気ないし、魅力ないし、サッカー下手いし、彼女もおらんし、目標ないし…」
と「ないない尽くし」で自分を見ていました。
それが、ある時ふっと「あれっ、今から少しずつ積み上げていったらいいやん!」とひらめく瞬間がありました。
もちろん、それから今まででヘコむこともありましたし、悔しい思いをするときもありました。
人から見たら理解されないこともあると思います。
それでも今の私はそれらを受けとめられるようになりました。
「そっか、今の自分てこんなもんなんだ。」
こんな感じでしょうか。
だからこそ、より成長したい!と想う。
色んな経験をしたい!と想う。
悩む事があってもそれらが全てプラスになっていると信じることができます。
ひとつ紹介したい一文があります。
「人間は一生のうち、逢うべき人には必ず逢える。
しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に――」
(森 信三 氏)
私はこの言葉を知ってから楽になりました。
きっと「人生はうまくいく」と。
ある人から見たら楽観的にも映るかもしれませんが、私にとっては大事な言葉です。
私が思うに「信じられるものがあるか」が人生を決める、と想います。
それは、上記のように言葉でも、もちろん家族や友人、上司や先輩、後輩、社長、偉人なんでもいいと想います。
また、音楽や映画、スポーツ、芸能…どんな分野でもきっとその人にしか達成できない「道」があります。
「私の人生は○○だ!」
と言いきれる何かです。
今の私にとってそれは「日本を知ること、伝えること」に集約されます。
だからこそ今の「読む力を上げる」という職についていると思います。
学生の皆さんにお伝えしたいことは
「思いついたこと、しかもそれがわくわくすることならやってみる!」
ということです。
一度しかない人生、やるもやらんも死ぬ時は一緒です。
だったらやればいい。
もし、周囲の反対や金銭的なことで「難しそう」と感じるのであれば、誰かに相談してください。
「どうしたらできるか」
を問い続けるのです。
それを教えてくれる人は必ずいます。
私もお手伝いさせて頂きます。
今の仕事も、私は現在一人でやっていますが、これも思いついたことをやりました。
もちろん周りの人からは「無謀だ」とか「大丈夫なん?」とかたくさん言われます。
今でももちろんできていないことも多々あります。
しかし、今やっていて後悔はありません。
失敗しても自分、成功しても自分。
「自分らしく生きられるか」
が何よりも大事だと思います。
最初に紹介した文章
「志士ハ溝壑ニ在ルヲ忘レズ、勇士ハソノ元ヲ喪フヲワスレズ」
今もまだ追いかけている境地です。
しかし、いつかたどり着ける日を信じて今やっています。
本当に思いつくままに書きましたが、今私が伝えられる事です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
学生の皆さんが、たくさんの出会いと経験によって最高の人生を歩まれることを応援しています。
【自己紹介】
塙直樹。(はなわなおき)
福岡県久留米市出身。
立命館大学法学部卒。
大学選びは「つぶしがききそうだから」との理由で入学。
そのため特に目標もなく怠惰な生活をし、自己嫌悪の期間も長く経験。
しかしその経験があるから今がある、と言えます。
大学卒業後、営業の仕事を2年ほど経験し、独立。
「Rh速読」で本を読む楽しさや、知識や情報を得ることで人生が変わることを伝えていきます。
- 人間の底―親の静思 (1961年) (一灯園叢書)/三上 和志
- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
私の人生の軸となっている言葉
「自分の身を縮め又は捨て果てて、
相手に捧げて、
尚捧げ方が足りないもののように、
お詫びすること」
があります。
人間のあるがままの姿がありありと描かれています。
心の美しさも醜さも人は持っていると思います。
その一端を知ることで何か得られるものがあれば、幸いです。
【お勧め本】
「人間の底」 三上 和志氏著 日経就職ナビ
