滑り込みセーフで最終日に間に合った‘第4の革命’@渋谷オーディトリウム
満席には至らぬものの、それなりにお客さんは来てましたね。
上映中にお昼を食べようと紙袋をガサガサやってた隣のおばちゃんに、男の人が舌打ちを打ったり、
前に座ってた人がわざわざ注意しに来たり、と意識の高さのあまり怖さがでてるよ!って言うところもありましたが(笑)
映画そのものは非常にためになるもので、今後のわたしたちがエネルギーとどうかかわっていったらいいのか、勉強になりました。
先日の記事でも書きましたが、この映画はドイツのドキュメンタリーとして非常に影響力を持ったものでして、
特に3.11以降、テレビで放映されるや否やドイツを脱原発に導いたといわれております。
「脱原発への動きが加速したのは、日本での原発事故があったからです。
それ以降ドイツで30年間起きなかった変化が、たった2ヶ月で起きたのです。」
「日本ほどの最先端な国で事故が起きたことは、ドイツに衝撃を与え、再生可能エネルギーへの拍車をかけました。
ドイツでは、消費者が電力会社を選べるため、3.11以降は再生可能エネルギーの電力会社に乗り換える人が急増しました。」
(パンフレット内の監督インタビューから引用)
電力会社に限らないけど、ライフラインにおいては独占が顕著な日本では、一見難しいのですが実は民間の電力会社から再生可能なエネルギーを買うこともできるんですよね。
個人では確かに難しいのですが、コミュニティ単位だと可能になるようです。
この映画はあくまで「ポジティブな解決策を示していこう」という思いで製作されており、いたずらに恐れを煽るものではなかったので、それもよかったなあ、と。
再生可能なエネルギー(自然エネルギー、水力、バイオマス、太陽熱、太陽光、風力、地熱、波力など)と向き合う企業家や人権運動家のインタビューを中心に進んでいくのですが、
政治とエネルギー会社がブラックに結びついていたりするし、再生可能なエネルギーにシフトしたら痛い目を見るのはエネルギー会社なのは明白なので、相当な抵抗勢力もあるわけですよ。
それでも企業家のような力のある存在がこういう取り組みをしているのはやっぱり大きいよね、と思いました。
「確かに再生可能なエネルギーは将来的に必要になるが、そこにシフトするには膨大な資金がかかる」
と旧来のエネルギー界は主張します。
が、シフトには初期費用がたしかにかかりますが、あとはタダ、自給できるじゃん!
それに旧来のエネルギー界で遣われているコストはそれ以上だよ、しかも環境に悪いじゃん
というのが再生可能なエネルギー派の人々の意見
劇中に「原発は安全である」という言葉が出てくるのですが、3.11を経験してしまった私たちにとってはもう、笑うしかない発言です。
機会があったらぜひとも見ていただきたい映画ですし、
映画でなくとも関連書籍は山ほどあるので一度目を通しておくのも手ですね。
かくいうヒャクゴウもまだまだ勉強を始めたばかりだし、こうして遣ってるPCの電力はTDからかってるものですから、あまり偉そうなことは言えません^^;
でも、だからと言って知らないままでいるのは、罪なんだよな、ある意味、と思う今日この頃でございます。
本などを読んだら、順次ご紹介させていただきますね。
映画のオープニングにLAのきらめく夜景が出てくるのですが
なんかもう、素直に「きれ~、ステキ~~~」と思えなくなってしまいました。