漫㉞「人の長所を探す」 | 獏井獏山のブログ

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・人は誰でも例外なく欠点を持っている。欠点は表に出易く目立つものだ。

それを鬼の首を取ったように「あの人は好かん」と悪口を云う人間が少なからず居るのも確かだ。

 要するに人の欠点・弱点は見付けることは容易く、探せば隠れている弱点が大袈裟だが幾らでも出てくる。どんなに欠点が少ないといわれている人でも探せば幾つかは必ず出てくる。そんな事を一々(あげつら)っても話として何の価値もない。況してや本人の居ない場所で声高に言い触らす輩も偶に居るが冗談にもならない。

・大事なのは人の長所を見出すことである。一目でそれと分かる人格者も居れば、慎ましやかで自ら表には出さないが何とも言えない品格を内に秘めた人も居る。また一見これらの人とは真逆に見える人でもその人なりの長所を持っているのだ。人というのは純・不純を織り交ぜた未完性固体なので、誰でも持ち合わせている欠点が長所を隠していることが多いが、探せば必ず見付けることが出来る。誰かがそんな人の欠点を云うたなら「あの人は欠点の多い人ではあるが、良い所もあるんだよ。」と長所を紹介する事は価値ある行為ではなかろうか。

(ただ、人にはどうにも虫の治まらない煮ても焼いても食えない人間というのが存在する。そんな相手は当初から無視すればいい。頭の中から滅却すれば話の対象にすることも無くなるだろう。)