昨日,御宿沖の水深30m前後のところで釣れたタイ類(全長24cm),
チダイのつもりで持ち帰って捌こうとしたら,なんか変!
基本的にチダイっぽい(長い背鰭第3棘と鰓蓋後縁の赤色帯が特徴)のであるが,
尾鰭の後縁がうっすら黒い(マダイの特徴)なのである。
鰓蓋後縁の赤色帯も通常のチダイより薄目の感じがする。
(血抜きのため鰓をハサミで切ってあるので注意)。
なお,上顎は,その裏にウオノエ類(たぶんタイノエ)が付いていて,変形している。
ということから,この個体はどうやらチダイとマダイの交雑個体(ハイブリッド)のようである。
(マダイの遺伝子が混入してるという表現のほうが正しいかもしれない)
念のため,今後の詳細な形態観察(歯や骨)とDNA分析用に冷凍保存した。
ちなみに,天然海域でのチダイとマダイの交雑の可能性については,本ブログで示唆したことがある。
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12037941046.html
https://ameblo.jp/husakasago/entry-11929999260.html
●参照:チダイの特徴の説明はここ↓がおすすめ
https://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/20131210_aikanokaori.html
●追記:
最近,外房で相次いでチダイ×マダイ交雑個体?が釣れている↓。
「千葉県 大原港 釣り船 つる丸のブログ」から
誰かこの鯛のおかしいところに気付きませんか?
2017-09-11
https://ameblo.jp/turumaru777/entry-12309792489.html