(我が家の野ばら)  ドイツの旅の思い出 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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(我が家の野ばら)  ドイツの旅の思い出

 とにかく、自分を追い込まないとダメな気質なので、「若き日に旅をしないと、子供や孫に家族や友人に何を語ろうというのか」というヘミングウェィの言葉を思いやり。

 退職金の半分を妻と子供にあげて、残りの雀の涙ほどの退職金で、半分は本をどかーんと買い、残りでフランス ドイツ スイス を旅をして、 道東 知床ですね。あと函館、洞爺湖などなど、五回ほど回ってきました。

 それで、すっからぴん

 気持ちよかったですーーー。^^ 何もないということ。

 それから3年間必死こいて働き、食えるようになりました。

世界の文豪のなかで、人間の好き嫌いが人の心の最小単位なので、誰が一番好みかというと、ゲーテです。これは好き嫌いの問題なので、理由はありません。

彼のあの博学、だけではなくて、女性に常に恋をして、ダンスを踊り、食事を楽しみ、色彩論、形態学、生物学、地質学、自然哲学、汎神論まで書いて、さらに、政治家、法律家でもありました。

真面目すぎることもなく、ふまじめでもなく、非真面目なところ好みです。そして好奇心の塊。インスピレーションの宝庫。

敬愛する三島由紀夫もきっとインスパイアされたのに違いありません。彼はラディゲが好きでしたから、フランス文学にも造形が深かったのですが、専攻はドイツ語です。

私が10年前に、ドイツに旅した時。

ゲーテが散歩した道を遠くに見ながら、彼のよく通ったという場所を幾度も行ったり来たり。

おもちゃ箱をひっくり返したみたいな古都を散策して、ウィンドーショッピングを楽しむ。ワインとドイツソーセージを買ってムシャムシャやりながら、心の中にこの曲が。シューベルトの野ばら。

ドイツは、やはりハムとソーセージにビールが最高にうまかったです。

他の食べ物はイマイチでしたが。--^^

まあ安観光ツアーですから、市場にも行けませんでした。

うちの母が亡くなり、父が薔薇を育てていたのですが、寝たきりになったので、どうしようもありません。私はガーディニングの才能はありません。というか、漫画を描くのに頭がいっぱいで、庭どころではないのです。

でも女性は花が大好き。

妻も大好きです。

もはや、ここ6年間は、一切手を入れていない薔薇ですが、それなりに、必死に咲いています。

朝、あんまり、咲き誇って私にアピールしてくるので、写真をたくさん撮りました。遠隔地妻にも送りました。

 ミニ絵画にドライフラワーを飾りたいと考えています。

野ばら 資料。

ゲーテが1771年にシュトラースブルク(ストラスブール)に滞在していた時に書かれたもので、en:Friederike Brionという女性に恋をし、その女性に贈られたものである。

“Sah ein Knab' ein Röslein stehn”(「男の子が野に咲く薔薇を見つけました」といったメタファーを用いた文)で始まる。

近藤朔風の日本語訳詞です。・・・・・近藤さんは格調が高いです。

野中のばら

童(わらべ)はみたり 野なかの薔薇(ばら)

清らに咲ける その色愛(め)でつ

飽かずながむ 紅(くれない)におう

野なかの薔薇

手折(たお)りて往(ゆ)かん 野なかの薔薇

手折らば手折れ 思出ぐさに

君を刺さん 紅におう

野なかの薔薇

童は折りぬ 野なかの薔薇

折られてあわれ 清らの色香(いろか)

永久(とわ)にあせぬ 紅におう

野なかの薔薇

Heidenröslein (Johann Wolfgang von Goethe)

Sah ein Knab' ein Röslein stehn,

Röslein auf der Heiden,

War so jung und morgenschön,

Lief er schnell, es nah zu sehn,

Sah's mit vielen Freuden.

Röslein, Röslein, Röslein rot,

Röslein auf der Heiden.

Knabe sprach: ich breche dich,

Röslein auf der Heiden!

Röslein sprach: ich steche dich,

Dass du ewig denkst an mich,

Und ich will's nicht leiden.

Röslein, Röslein, Röslein rot,

Röslein auf der Heiden.

Und der wilde Knabe brach

's Röslein auf der Heiden;

Röslein wehrte sich und stach,

Half ihm doch kein Weh und Ach,

Musst' es eben leiden.

Röslein, Röslein, Röslein rot,

Röslein auf der Heiden.