富岡鉄斎の線 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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ダヴィンチは、私の記憶違いかもしれませんが、たしか、モノには輪郭線・境界線はない、と言いましたね。
ですので、西洋の画は、線を重視せずに、外側の色で内側の色を表現するようにできていますね。

私も、昔よく、線で描くなと、宮田先生に怒られたものです。


でも、その基本を乗り越えて行けば、20世紀19世紀の西洋の画家たちが、日本の浮世絵をはじめとする日本の線画の魅惑のとりこになっていくのを見れば、線で書こうが、立体で描こうが、絵は自由自在のはず。

マチスに、シーレに、ゴッホ。



  心のサプリ (本のある生活) 
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西洋でも、線の画家に素晴らしい人がいますね。

特に、上の絵二枚は、左が広重で、右がゴッホですが、
(ネットからおかりしました、ありがとうございます)
誰がどう見てもゴッホは日本の浮世絵の魅力にはまっていたことがよくわかります。



日本が西洋油絵に惹かれていく。
西洋が日本画の魅惑に惹かれていく。

そうやって、文化の境目はどんどんなくなっていくのでしょうが、
やはり、その国その国の文化の深さというもの、伝統というものを、
いつかは探求したくなっていくのが人の本性というものではないでしょうか。


私はそういう意味で、西洋画を油絵というかたちでやっておりますが、
しだいにシンプルな線、浮世絵の魅惑、富岡鉄斎の生き方などに、
ひかれていく自分を感じます。



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下の絵は、ちょっと見ずらいかもしれませんが、右が70代。左が80代の作品です。
年々、画風が変化し、力が高揚し、最後は富岡鉄斎、龍になったようです。


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