文字は神であった。             白川静 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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調子の悪くなったマックのミニにLEOPALDをインストール、なかなかゆっくりしていて、笑える。その間に、ヤフーオークションにて、茂木さんと養老さんの共著を落札、その後、旭川本屋で見つけた松岡正剛の「白川静」と吉本隆明の「読書の方法」、松岡さんの白川静には驚く、渋くていい仕事だと思う。昨年たしか白川さんが亡くなったときに、衝撃を受けました。ほんとうにすごい人です。漢字が今はやっていますが、韓国でもハングルだけでは表現できない微妙なる表現を求めて漢字の使える人を登用する傾向にあるとテレビで放映しておりました。

漢字だけを読んでも、読書はできますから。渡辺昇一さんがいみじくも指摘したように、ひらがなの本質の中に日本があるのですが、速読としては、漢字が最適です。
日本は、漢字が中国から入ってきた時にでも、主語動詞目的語というヨーロッパやアメリカの文法の中国の風習だけは、真似しませんでした。そこに、日本人の驚くべき知恵と感性を感じますね。

「私は好きです。あなたが」と言えば、西洋や中国の文法になりますよネ。我愛人というところですか。
でも、日本人の一般的な感性と言えば、やはり、「私は・・あなたが・・好き」と言う方が、なんとなく、「和」だと、私は思うのですがね。

そんな中国と日本との間のありとあらゆる「消息」やら「歴史」やらを踏まえて、白川さんは生きて漢字のルーツを調べ上げました、その努力とたくましい想像力は、そんのそこらじゅうの甘くて優しき作家達にも爪の垢でも飲んで是非勉強してもらいたいと思うほどの学者さんです。

もちろん、私もいろいろ彼の著作は読んできましたが、まだまだスタートラインにたったばかりだと思います。これからじっくり時間をかけて彼とはつきあって行きたい作家のひとりだと確信しております。