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論語と算盤。
「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一が説いた経営哲学。
要するに、正しい道徳に基づかない利益は長続きしない。
同時に、経済的な裏付けのない道徳も机上の空論になる、という考え方。
今の言葉に置き換えれば、「経営理念」と「経営戦略」ではないかと思う。
どれだけ理念が立派でも、利益が出なければ社員を守れない。
逆に、どれだけ利益が出ても、社会や人を犠牲にする経営は長く続かない。
だから、論語と算盤は車の両輪なのだ。
今の時代、「正しいこと」を掲げる会社は多い。
しかし問題は、その理念を現実にする戦略があるかどうか。
「社員を幸せにする」
「地域社会に貢献する」
「お客様第一」
どれも素晴らしい。
しかし、業績が悪化し、給与も上がらず、人手不足が続けば、社員はやがて理念と現実の矛盾を感じ始める。
理念が悪いのではない。
理念を実現するための算盤が足りないのだ。
特に怖いのは、「自分たちは正しいことをしている」という確信が、現実を直視しない理由になること。
理念を守るためにこそ、利益が必要であり、経営戦略が必要になる。
経営理念は、社長の理想を語るためにあるのではない。
その理想を現実にするために存在する。
論語だけでも経営はできない。
算盤だけでも長くは続かない。
この二つを一致させることこそ、経営者の仕事なのだと私は思う。。。









