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NPO法人 はりま田舎暮らしの会

NPO法人活動の情報発信基地です。

3月3日(小雨)

 
今猟期も残すところ、3月9日・10日の2回となりました。
ハンターの勲章を目指して、怒涛のラスト・スパートです。
 
前回は凄腕の女流ハンターの猪とり物語でした。
昨日の土曜日は快晴で、昼間は厚着の猟スタイルでは汗ばむほどでした。
 
猟犬は同胎3兄弟犬に(ウチの福も含めて)郵便局長サンの勢子で今期実績のある
山を攻めました。
マチ場に着いたメンバーから、「わぁ!猪の臭いがプンプンや~!」と聞こえただけで、
後の会話が続きません。複雑な地形なので無線の電波状態が悪く、聞きづらいので、
GPSの画面で犬の状況を確認します。
 
放犬してから間もなく、3頭揃って一直線にそのメンバーの方向に走って行って3頭共に
ウッディマークが表示されました。このマークが出ると、十中八九獲物と
対峙していることになります。
 
メンバーに状況を聞きますが、電波は届かないようです。軽トラで移動する旨、
無線を飛ばして現場へ向かいます。現場までは1・6kmくらいです。
 
現場に近づくと、郵便局長サンとマチ場のメンバーとの慌ただしい会話が入って来ます。
「おぉ!やっとるやっとる!3頭でがっちりとめてるで~!」
「○〇さん!民家が近いから撃ったらあかんで!」
「イカン!ワシのナイフでは短い! ナイフ貸してくれ!」
 
放犬した場所に居る筈の局長サンがいち早く駆け付けていました。
まさに韋駄天!いつもの事ながら健脚ぶりには脱帽します。
おまけに、鉄砲が使えないとなると、猟犬と格闘中の中に入ってナイフで止めを刺す
芸当をやってのけるから恐れ入り谷の鬼子母神であります。(オスだったらどうするん?)
 
確かに、民家の真裏の山が猟場なので、頂上付近から裾まで降りてしまうと、
民家までは10m位の距離でした。 猪三郎だったら、鉄砲?ナイフ?迷うとこですが・・・?
 
イヤイヤ、心配せんでも先ず腰痛持ちが山中の現場に駆け付けることなど叶いません。
 
脂の乗った特上のメス猪をゲットしました。
 
本日のお手柄は、今猟期からメンバーになったあまり若くない新人、佐用町のTさんです。
猟期終盤でゲットできたので、思わずピース!
 
こちらはオス猪です。この時期の雄は飲まず食わずでメスを求めて駆け巡っているので
すっかり痩せています。脂も消費してついていないし、肉も硬いのですが、
猪に違いはありません。 立派な勲章です。
 
そんなこんなで、猟隊としては13頭目の猪でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

2月24日(日) 晴れ

 
ウチの猟隊のメンバーは全部で10人いますが、そのうち2名は妙齢の(?)ご婦人です。
一つの猟隊に、複数の女性が在籍しているのは珍しい上に、二人とも「凄腕」というのは
兵庫県広しといえども「猟隊 雀のお宿」だけではないでしょうか・・・?
 
今日の布陣の際、彼女には猟場の一番高い所、更に一番奥を指示してマチについてもらいました。
郵便局長サンの勢子で5頭の猟犬を投入。一番最初に鉄砲が鳴ったのが、最長老のNさんの許に
7頭のメス鹿が揃って飛び出し、1頭をゲットで幸先の良いスタートを切りました。
 
5頭の猟犬は一家族です。父親は北海道犬の宙(ソラ)、母親が四国犬の夏。両親とも真っ白い毛並みですから
産まれた仔犬7頭共、モフモフした真っ白い可愛い仔犬でしたが、すでに1歳と4か月齢の若犬に成長しました。
7頭の内、2頭が親子暮らし、もう1頭の「福」が猪三郎の猟犬になりました。
今日は、元家族5頭の揃い踏みで、競り山を白い犬が駆け巡りました。
 
その内、母親の夏が猪を起こして、女流ハンターの近くで、対峙・乱闘・鳴き止めをする展開になりました。
しかし、猪の方が優勢で、ナツに噛みつき怪我をさせて追い散らした所へ女流ハンターが近寄りましたが、
なんと猪は乱闘の疲れか、水溜りでガブガブ水を飲み始めたではありませんか!
 
少しづつ近づいた距離は15m!これ以上近づくと逃げられるので、真正面に対峙して眉間を狙うと
愛銃「レミントン1100 セミオート20番口径」が火を噴きました!
 
弾は狙い通り脳天をぶち抜いてジ・エンド・・・!
着弾の後をご覧ください! 見事に急所に命中!   いかに凄腕かがお判りでしょう!
 
その女流ハンターは神戸市のS女史です!
 
 
穏やかな日和の中、女流ハンターと最長老の活躍した佳き日でした・・・! チャンチャン!
 
えぇっ?肝心の猪三郎は何しとったんや・・・!  って?
腰が痛うおましてな~ トホホ・・・⤵ 
 
 
 
 
 

 

2月11日(祝)  雪

 
庭先の雪景色です。 今朝、未明から降り出した雪で震えあがっています。
 
 
昨日の弊ブログでは、猟シーズン中に1回あるかないかの、ラッキーな猟の表舞台をご紹介しましたが、
今日は、狩猟の裏側のお話です。
 
伊丹市のN翁の大物も、猪三郎の雄猪も座して待っていれば獲れるものでは決してありません。
 

 

ここに至るまでには、命を懸けて猪を探索し、追い出して、絡み合って、親方なり、マチ場へ追い込んで撃たせてくれる

猟犬の活躍がなくして、出来る芸当ではありません。

 

その分、猟犬たちの犠牲も決して少なくありません。 相手の猪が雄であればなおのことです。

雄猪の牙の威力は研ぎ澄ましたナイフのように鋭利ですし、鼻先で捲り上げる怪力は、平気で60kgの石を

撥ね上げる力を持っています。

現実に、昨日のケースでも、4頭の猟犬を投入して、無傷で回収できたのは、ウチの「福」1頭だけでした。

 

郵便局長さんの猟犬3頭は回収後、すぐに動物病院へ駆け付けなければならないほどの大怪我をしました。

一番ひどい傷の犬は、格闘中に睾丸の片方を牙で切られる大怪我で、結果、両方とも摘出せざるを得ませんでした。

親方は「去勢手術も一緒に済ませたで~」と自虐的に話していますが、可哀想なことです。

 

他の2頭も、切り傷・刺し傷を何針も縫う結果となり、痛々しい限りです。

猪猟に怪我はつきものやと云って、猟犬を消耗品みたいに扱う猟隊を知っていますが、とんでもない事です!

確かに、医療保険の利かない動物病院の出費は半端ではありません。

しかし、親方のために必死で立ち向かう猟犬の事を思えば、出来る限りの手当てと看護をするのは当たり前のことです。

 

その医療費をどうする・・・? 参加メンバー全員で負担する・・・? 飼い主が負担する・・・?

「猟隊 雀のお宿」では、兵庫県からの有害鳥獣駆除への報奨金を充てています。

シーズン中に100頭の鹿を獲れば約50万円の報奨金が出ます。(今期からは70万円!しかし、ウチの捕獲数は多い年で

40~50頭))

そのお金をメンバーに分配をせずに、プールしておいて、猟犬の治療費・GPS機器の購入などに充当して、

他の猟隊のように、現金を分配したり、飲み食いには一切支出しないのが、ウチのポリシーです。

 

山から下りたメンバー全員で獲物を軽トラに載せて、通称「洗い場」に向かいます。

 

身を挺して働いてくれた猟犬たちのお陰でメンバー全員が笑顔になれるのです。

「ナツ」「シュウ」「ライ」そして「フク」本当にありがとう!

美女軍団(?)2名も参加しての記念写真をパチリ!

 

獲れたら、獲れたで大仕事が残っています。

冷たい川の流水で、内臓を抜いてキレイに洗って冷やしてから、猟師小屋に持ち帰って、皮むき・骨外し・精肉等々

チーム全員が協力して作業をしますが、これくらい大きな猪ですと、皮を剥ぐのに1時間、骨を抜いて肉を分配するまでには

更に1時間30分、都合2時間半はかかります。

 

これも気の合ったメンバーの力が集結してこそ、出来る技です。

均等に分配した新鮮な猪肉・鹿肉を手にして、伊丹市・三田市・神戸市へと2時間がかりでご帰宅と云う事になります。

 

猪三郎は、歩いて30秒で我が家到着ですがネ・・・⤴

 
 

 

2月10日(日) 曇り

 
今週末の狩猟は久しぶりに興奮しました。
土曜日の午前の部。 猪三郎は例によって、いちばん裾のマチ場へ・・・、それでもこの山は、軽トラから
息を弾ませながらの登り道を凡そ10分。
ススキの原っぱに身を潜めて待機していると、正面の尾根から4頭のメス鹿がピョンピョンと跳ねながら降りて来ます!
 
一番大きいと思われる鹿に狙いを付けますが、大きなジャンプをしながら走って来るので、跳び上がった時に
撃つのか、着地した時に撃つのかが迷うところであります。
着地を狙って引き金を絞りました!グラッと傾きながら他の3頭と一緒になって走り去ってしました。
 
勢子からの無線で、下の集落の中で、猟犬が止めていると云うので、GPSで位置を確認しながら現場へ急行・・
出来ません。一歩一歩足を引きずるようにして、なんとか辿り着きました。
 
集落のど真ん中です。半矢になってスピードの落ちた鹿をガレージと納屋との間の隙間に追い込んで、
噛みついている最中です。時折、鹿も反撃しますが雌鹿なので角がなく大した脅威ではありません。
 
止めを撃たないといけないのですが、住宅地の真ん中では、さすがに発砲する訳には参りません。
仕方なく、腰の山鉈を抜いて近づいて、スパイク付きの地下足袋で踏みつけてから急所を刺して一段落でしたが
これがオス鹿で大きな角を振り回されたら、どうすれば良いのだろうと考え乍ら、無線連絡で回収の応援を頼みました。
 
他のメンバーも2頭の鹿をゲットしており、午前の部で鹿3頭のお買い上げでした! 「毎度、おおきに!」
 
午後の部では、今季最大の大物を、伊丹市のNさんがゲットしました。 もちろん猪です。
内臓抜きで80kgはあろうかと云う立派な猪です。それも出産前の妊婦さんで、脂をしっかりと
貯め込んでいました。 背肉ロースの部位の脂は4~5㎝は優に超えていました。
 
御年79歳!老いて益々盛んです。
 
さて、本日、日曜日は猪三郎の出番です!
先週と同じシチュエーションでマチ場について10分もしない内に、勢子の郵便局長さんが猪の寝屋に突入!
大きな母親と3匹の仔猪が飛び出すのを狙って、ホーワ300のカービン銃を連発!
普通なら、大きな母親から撃つはずですが、控えめな局長さんは仔猪から撃ったようで、母親猪には逃げられました。
 
今度は、山の奥の方で、ウチのカミさんが発砲! 「大きな猪や! 半矢やで~!」と無線で叫びます。
猟犬も追走している様子です。追走する猟犬の軌跡をGPSで確認すると、なんと!猪三郎の方に真っすぐです!
 
身構えて待っていると、真正面の竹藪から、これも特大サイズの雄猪が突進してきます!
まさに猪突猛進とはこのことです!
真正面ですから、狙いは眉間しかありません!目と目の間に狙いを付けてズドン!  大きな猪はその場に
もんどりうって崩れ落ちました。
見事、眉間をぶち抜いた傷跡が確認できるでしょう・・?
隣の仔猪は郵便局長さんが仕留めた分です。
 
うしろの風景で、いかに山裾のマチ場かご理解いただけると思います。
河原に到着すると、カミさんが「最初に撃ったのは、私やから!」と所有権を主張してきます。
 
 
しかし、昔から、「鹿は初矢・猪は止め」と狩猟のルールがあるので、誰が何と言おうと
本日は「猪三郎、見参!」であります。
 
この週末は、猪3頭、鹿3頭の猟果で楽しむことが出来ました! チャンチャン!

 

2月3日(日) 曇りのち雨

 
朝の猟師小屋でのミーティングで、「昼からは雨が降るそうやから、朝の内にええもん
獲って昼からはゆっくり剝こうで・・」と、打ち合わせをした通りになりました。
ついに猪三郎に猪がやって来たのです!
 
今期の猪三郎は脊柱管狭窄症なる腰痛に悩まされ、猟場を踏破することは適いませんので、
山裾の三等マチに陣取るしか手がありません。一等マチは山の8合目・9合目辺りまで
登る必要があります。猪の寝屋も獣道もヌタ場も上の方に集中しているからです。
 
愛犬も猟友に頼んで曳いてもらっている状態ですから、昨年の11月15日以来、
愛用のライフル銃が火を噴いたのは、ほんの数えるほどしかありませんし、
猪の捕獲もゼロ行進が続いていました。
 
今日も、軽トラを降りてから、3分ほどで到着するスギ林の中に陣取りました。(長い時間は立って
居られないので折りたたみのパイプ椅子を持参)
GPS携帯でウチの「福」の動きを確認しながら、待っていると谷の奥の方から、キャンキャンと
切羽詰まった犬の鳴き声が聞こえてきました。
椅子から立ち上がり、銃を構えて安全装置を外して身構えていると、50m位先の向こう正面の山裾3合目辺りを、猟犬に追われた猪が走って来るではありませんか!
 
運悪く、山中の竹藪の中を走るので、竹と竹の間の一瞬を撃つしかありません。
耳の後ろを撃とうとか、脇腹に撃ち込もうとか贅沢は云ってられません。
一瞬を狙って撃ちましたが、何事もなかったように遁走してしまいました。
 
クソッ!しもた!と悔やんでいると真っ白い猟犬3頭が揃って後を追っていきます。
ウチの「福」も入っての3頭の親子犬です。 山中での白い犬は目立つし、カッコ宜しいな~
「もののけ姫」に出てきた山犬のように見えました。
 
「頼む!追いついてくれよ!」と願っていると、背後の山から、勢子の郵便局長さんが駆け下りて来て
方向と猪の大きさを確認すると、すぐさま猟犬の後を追って山の中に消えて行きました。
 
GPSで確認すると、3頭の猟犬が同じ場所でウッディマークを示しています。と、云う事は
3頭の猟犬が猪に追いついて、止めていると云う事です!
と、同時に、郵便局長さんから無線で「がっちり止めてる!やったやった!」連絡が入ると同時に
止め撃ちの銃声が聞こえて、めでたくジ・エンド!
 
山から引きずり降ろしてくれた猪を確認すると、後ろ足にライフルが命中していました。
撃たれた瞬間は何事もなかったように走り去りましたが、途中で力尽きて猟犬には追い付かれるし、
郵便局長さんにも追い付かれたという訳です。
 
しかし、郵便局長さんの健脚ぶりには、いつもながら驚かされます。
今日も、後ろ山のてっぺんから猪三郎の所まで、駆け下りて来て、今度は向山へ登り、裾野をグルッと
巻きながら現場へ駆けつけて、ズドン! 凄いもんです。
 
郵便局だけに、局では飛脚箱を担いで郵便配達をしているのではないかと思いますヨ・・
今回のケースでは、猪捕獲の実績は郵便局長さんになります。猪三郎は初矢を掛けたが
半矢にしただけで致命傷には至っていません。
 
マ、それでも嬉しかったですよ~ すこし小振りですが、処女のメタボで良い脂がのって、
肉もピンク色の特上品でした。
 
ウチのカミサンも同じ山で鹿をゲットしました。
 
この土・日2日間での獲物は、この猪と鹿だけですので、夫婦だけで楽しんだことになりますね。
それでも、寒さと雨には敵いませんよね・・・