地元にある美容室や郡山駅周辺での聞き込みに走り回ったが、全くヒットしない。

また美容室の定休日に引っ掛かると、時間が虚しく過ぎるだけであった。

夜調査を終えてビジネスホテルへ向かう途中、コンビニで晩飯を買うついでにフリーペーパーを何冊か持ち帰った。

部屋でコンビニ弁当を突きながらフリーペーパーを見ていると、何と美容室の広告スペースにカットモデルをしている彼女を発見した。

翌日広告を出している美容室に向かい話をした所、個人情報の為に連絡先を教える事は出来ないが代わりに電話をする事は出来ると

自分の携帯電話を伝え、彼女からの電話を待った。

その夜、彼女から電話が入りファミレスで待ち合わせる事になった。

訳を話した所、彼女は会うかどうかは今すぐ答えられないとの事であった。

下田さんの連絡先と出発予定を彼女に伝えファミレスを後にした。

翌日下田さんに報告に伺った。

下田さん「彼女が元気に暮らしている事が分かっただけでも自分としては満足です。」

自分「まだ出発日までは時間がありますから、彼女からの連絡を待ってみましょう。」

下田さん「正直会いたいですが、でも彼女の事を考えたら会わない方が逆にいいかなと思い始めたんですよね。」

彼との話の末、取り合えず最後まで諦めずに連絡を待つ事になった。

タイムリミットはあと7日。

だが一向に彼女からの連絡は無かった。
彼女とは三軒茶屋にある美容室で一緒に働いていたが、表参道にある美容室に移ったと言う事であった。

捜索場所を表参道に切り替え聞き込み開始。
そこで一軒の美容室の店長さんから有力情報が入った。

店長さん「この子ならうちで働いてたよ。
2年ぐらい働いてたけど家の事情で実家に帰るって言って辞めて行ったな~。」
自分「実家の住所って分かりますか?」

ちょっと待っていてくれと店長さんはお店の奧に入って行った。

店長さん「あった。
これこれ。」と一枚の年賀状を渡された。

お店を辞めた翌年に届いた年賀状には実家の住所が書いてあった。

住所は福島県であった。
その住所を便りに福島に向かった。

福島県の郡山から北東に向かった所に住所地はあった。

だが今目の前にあるのは空き地しかない。

隣近所に聞き込みをしたら1年前に火事があり家は全焼したとの事であった。

引っ越し先は不明。

調査が行き詰まった。

タイムリミットはあと10日。
今回は人探しです。

依頼人は28歳男性、下田さん(仮名)

彼は1ヶ月後には渡米してしまい日本には、いつ戻るかは決めていない。

渡米する前に初恋でもあった元彼女に会って、募る思いを伝えたいとの事である。

21歳の時に同じ専門学校で仲良くなった真由美さん(仮名)。

1度は付き合ったがお互い別々の美容室で働いており、研修や仕事の都合で会えないまま自然消滅してしまったのだ。

手掛かりとしては彼女の写真と三軒茶屋か下北の美容室に勤め寮に入っていたと言う事、今は使われていない携帯電話とメールアドレスのみ。

そして当時彼女が部屋に忘れて行った、小さいイルカの付いたピアスが片方だけ。


早速聞き込み開始。
三軒茶屋や下北は美容室激戦区なのか、潰れては新しい美容室が続々と立ち並んでいた。

今存在している美容室を片っ端から聞き込んだ結果、彼女と同期だった女性を発見した。

タイムリミットはあと20日。