「涙が止まらなくなりました」と
メッセージくださった方の元へ、届きました。
後日、いただいたご感想をご紹介します。
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【湖月】
この世界に
居場所がない、と
走って
走って
空へ戻ろうと
月が
ひとり
夜の森を
駆けていく。
走る人。
そこを行く人。
泣かないように
侵されないように
必死に光を放つ人。
世界は
そんなに怖いかい？
強い風音も
ざわめく木の葉も
なにもかもが
君を責めると
思っている？
誰も
何も
君を
責めてない。
吹き下ろす風は
生まれ落ちた君を
ここに留めようと
しているだけだよ。
葉が揺れるのは
美しい人が悲しむことを
嘆いているんだよ。
君は綺麗だと
誰もが言っただろう。
君は美しいと
皆が讃えたろう。
過去に
狭い世界で
泣いたことがあっても
君は美しいと
全世界が言うだろう。
走る人。
どうか
立ち止まって
湖は風に揺れて
君が泣いても
誰にも、わからないから
どうか
自分の美しい姿を
その目で
正しく見て
世界の賛辞を
そのまま受け止めて。
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「湖月」 20150217
サイズ：３７×４７ｃｍ（約。額の大きさ）
価格 ：５０，０００円（額装込み・送料着払い）
