本日ご紹介するのは、こちらのノートパソコン。
自動修復を繰り返して、Windowsが起動しないと、はるばる名古屋からやってきました。
ただ、サブのノートパソコンとのことでしたので、
データだけ何とかして欲しいとのご要望でした。
まあ、イチバン良いのは元に戻すことなんですけど、
パソコンを開けてたとき、あっ・・・と思うことがありまして。
『Optaneメモリー』
Intelがやらかした、NAND型メモリよりも高速になるはずだったメモリです。
ただ、NAND型メモリの方が一般的になって普及して、価格も安くなったため、
まーったく普及せず、2年ぐらい前に撤退したとのことです。
そのはじまりは、HDDとDRAMの間に設置することで、
SSDにすることなく、パソコンを高速化する技術だったらしいんです。
HDDから読み取ったデータを、Optaneメモリーにある程度バッファさせて、
読み込ませるワケですが、これはハードウェアで制御しているんじゃなくて、
ソフトウェアで制御しているっぽくて、
今回のように自動修復になったら、どうにもならねぇんじゃねぇか?と思います。
だったら、普通のSSDで良いじゃんということで終了?
今回の目的はあくまでもデータを救出すること。
パソコンとしては壊れてないと思うので、まずは裏ぶたを開けてHDDを取り出します。
そして、右上にあるのがOptaneメモリーです。これはもう外してしまいます。
取り出したHDDは、念のためクローンを作ります。
そしたら、HDDも物理的なエラーがありました。
この機械は、HDDにエラーがあっても、
それをスキップしてクローンしてくれるので、これでデータ救出はできそうです。
そして、パソコンの方は、Optaneメモリーを外し、
SATA接続のSSDを搭載して、Windows11をインストールします。
ある程度、セットアップが終わったら、救出したデータを注ぎ込んで修理完了です。
パソコンをお預かりして、翌日には返送しました。
ご用命ありがとうございました。