2012年名古屋で開催されたオーディオショーのひとこまです。
この当時、オンキヨーはオーディオ回帰というか、弩級のセパレートアンプを発表してました。
私はこういうカットモデルを見るのが大好きでね、いやーオンキヨースゲぇな。
ようもまーこれだけの製品を作る元気があったもんだと感心したものでした。
ちょうどパイオニアが凋落を初めていたころなのでね、
この頃は、そういう業界から離れていましたけれども、
我が身のように感じてました。
私にとって、オンキヨーというのはパイオニアのライバルみたいな存在だったんですね。
そもそも、2000年3月にパイオニアでアルバイトを始めてから、
当初の頃は、ミニコンポを一生懸命売ってました。
その当時の報告書(2002年8月4日)です。
毎週末、ヤマダ電機豊川店に赴いては、
オーディオコーナーでパイオニアのミニコンポ中心に販売してました。
その当時、オーディオコーナーには、パイオニアの私以外にも、
オンキヨー、デノン(同時はデンオン)、時々ケンウッド、
ソニーのヘルパーが入り乱れる激戦コーナーでありました。
「ここがイチバンヘルパーが多い」とヤマダ電機豊川店のフロア長から呆れられるほど。
パイオニアは、CD/MD/カセットの3in1モデルから、CDからCDへ録音できるモデル、
セパレトート型のコンポとラインナップも豊富でした。
方やオンキヨーは、CD/MDモデルとセパレトート型で、音の良さを売りにしてましたね。
ま、音の好みはお客さんにもよりますが、そこは聞かせ方。
どちらが、早くお客さんに付くかで勝負は決していたような。
その後、パイオニアはDVDレコーダーやプラズマディスプレイに注力し始めたので、
ミニコンポはおざなりになりました。私もDVDコーナーを中心に立つようになり、
オーディオのヘルパーがどうなったかは分かりません。
ただ、DVDレコーダーに注力してからは、他のヘルパーもいません
(パナソニックやソニー、東芝はテレビが売りたい)ので、無双させていただきました。
それをして、パイオニアの営業からは“変態”と言われたり。
そんな楽しい思い出が、ひょっとしたら会社消滅で失われるというのは、
なんとも言えません。ブランドは残る(かも)にしても、中身は全く別物ですからね。
逆にパイオニアサウンドを継承していると言うのであれば、
SPECさんじゃないですかね。当時の役員がパイオニアを辞めて立ち上げた会社ですから。
むしろ、こっちの方が元気かもしれませんね。