『ヤフオク!で購入したマザボでパソコンを組み立てたけど、
起動しないので見て欲しい』
ちょっと珍しいご依頼です。
最初はね、マザーボードの仕様とにらめっこして、ひょっとしたら、
メモリの規格があってないかなーと思っていたんですけど、原因はメモリではなくて・・・
CPUでした。
お客様が購入されたマザボ(マザーボード)というのが、ASUS製『H110M-A』。
この仕様、CPUのソケットが“LGA1151”という規格になってます。
これは、IntelCPUでいうところの、第6世代(Skylake)と第7世代(Kaby Lake)を指します。
そして、お客様が装着していたCPUは第7世代のCPUでした。
ですから、このマザーボードにも搭載可能なんですが、実は条件がありました。
BIOSを更新することで、第7世代のCPUにも対応
と、いうことは、このマザーボードはそのBIOS(マザーボードに格納されているパソコン設定用のプログラム)を
アップデートしていない可能性があります。
たまたま、第6世代のCPUが手元にあったので、
それを装着して電源を入れたら無事に起動しました(笑)
マザーボードが壊れていなくて良かったです。
別のパソコンでファームウェアを入手して、BIOSをアップデートしていきます。
Windowsを起動しなくても、BIOSのアップデートができるなんて、便利な世の中になりましたね。
CPUと入れ替えて、再び電源投入。
無事に起動しました!!
第7世代のCPUも無事に認識してくれてます。
同じ規格だからといって、使えるか・使えないか、いい教訓になりました。
ちなみに、私が使っているメインのデスクトップパソコンは、第8世代(Coffee Lake-s)です。
ソケットは、LGA1151v2。
LGA1151と付いてますが、この第6世代、第7世代とは互換性がありませんので使えません。
ちなみに、第9世代(Coffee Lake-S)もLGA1151v2ですが、搭載するのはやはり上記のような条件が必要みたいです。
パソコンを自作するときや、パーツを変更してパワーアップしたいときは、
こういうことに注意しないといけませんね。
あと、マザーボードを変更すると、Windows10のライセンスも再認証しなければいけなくなりますので、
例えば、WindowsがインストールされたHDDを移植して、使うなんてことはできませんので、ご留意下さい。