クラシック音楽とお散歩写真のブログ -9ページ目

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

あけましておめでとうございます。

今年もお付き合いのほどお願いいたします。

 

受験生のご家庭は、頑張って! としか言いようがないですが、

皆様の無事と成功を祈念しております。

 
 
さて、昨年末にアップしたニ長調Op.50に続き、イ長調のフルートソナタです。
 
このソナタは 1814年または 1815年に作曲されたとされ、この時期、歌劇、舞曲、舞台音楽、室内楽の作曲とエステルハージ宮廷での職務に追われていた時期でしたが、妻で歌手の エリーザベト・レッケルの勧めで演奏家としてのキャリアに復帰しました。ナポレオンの野望の終焉を告げる「会議は踊る」と言われたウィーン会議に演奏者としてそのピアノ技術を披露すると、世界各国の首脳が集まるこの場で大絶賛され、各方面から引っ張りだこになります。

 

前作ニ長調のロココ的な第1楽章とは違う趣で、派手さがない3拍子のピアノのソロで始まります。冒頭の印象とは異なり、おおくの転調で陰影をゆらゆらとまとわりつかせながら、ピアノ演奏者にとってはとても楽しくなる音型が続く魅力的でチャーミングかつ華麗な楽章です。

 

 

しかし何よりもこの曲の一番の特徴は第2楽章でしょう。メヌエットとされていますが、スケルツォの要素があり、断片的なフルートの旋律がピアノの継続的な活動に支えられ、ベートーヴェン的な要素のある楽章です。これまでのフンメルの作品にはあまり見られない飛躍するメロディとは対照的な哀愁漂うトリオが印象的です。

 

 

フィナーレはテンポの速いロンド。転調やテンポの変化、一時停止が多用され、一転してオペラのアリアのよう感傷的な中間部が聞く者の耳をとらえます。

 

 

単純な古典派の作品に思えますが、とてもよく練られていて、とても面白い曲です。フルートソナタニ長調,Op.50の方がフルートパートの華麗さと活躍度で人気を博しており、演奏はあまり多くないよう(録音は多くあり)ですが、私はこのイ長調の方が好きです。
Programming Music
J.N.Hummel/Flute Sonata in A,Op.64
00:10 - 1.Allegro con garbo 3/4
07:50 - 2.Menuetto moderato 3/4
12:18 - 3.Rondo vivace 2/4

 

Sheet score createed by Dorico Pro 5

 

Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
Cover Thumbnail made by Ai(Copilot)
 
About this video
The score used for this video is the same capture screen of Dorico pro5 used for programming. The sound source is VST GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5, and the mix and mastering are created using another software.
Unlike the actual musical score, the trills are entered at actual pitches, the tempo is specified everywhere, and the dynamics are also recorded while listening to the balance, so it is not suitable for performance.

 

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今年最後の投稿になろうかと思います。
今年もマニアックな日記にお付き合い頂きありがとうございました。
みなさま、良い年越しをお過ごしください!

Programming Music
J.N.Hummel/Flute Sonata in D,Op.50
00:10 - 1.Allegro con brio 4/4
09:54 - 2.Andante 6/8
12:45 - 3.Rondo Pastorale 2/4
1778年11月14日にブラティスラヴァ(プレスブルク)で生まれ、1837年10月17 日にワイマールで亡くなったヨハン・ネポムク・フンメルは、音楽一家の出身でし た。父のヨーゼフ・フンメルとW. A. モーツァルトからピアノの手ほどきを受けた後(モーツァルト家に2年間住み込みでレッスンを受けた)、10 歳の時に最初の演奏旅行に出かけ、プラハ、ベルリン、コペンハーゲン、そしてイギリス を訪れました。ロンドンでの滞在は、ヨーゼフ・ハイドンの滞在と重なり、寵愛を受けています。 ウィーンに戻った後、ヨハン・ゲオルク・アルブレヒトベルガーと アントニオ・サリエリのもとで本格的に作曲の勉強を始めました。26歳の時、ハイドンの推薦により、アイゼンシュタットのエステルハージ公爵の宮廷楽団の指揮者を務めました。彼は職務に十分専念しなかったという評価を受け一度1811年に解雇されています。これは彼がウィーンの音楽界から絶大な人気を得ていたため、ワルツ、バレエ、ピアノレッスン、演奏会とウィーンへ頻繁に出かけていたためです。一度ハイドンの口利きで復職しましたが1816年にシュトゥットガルトの宮廷楽団の指揮者に招聘され、有名なイ短調とロ短調のピアノ協奏曲を演奏しています。そこで彼は、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、サリエリ、ケルビーニ の作品に熱心に取り組んでいましたが、ここへ招集した領主がなくなり、後継者とは意見の相違が生じたため、ここも辞めてワイマールの大公管弦楽団の宮廷学長という最高の地位と名誉を得ることとなったのです。

 

3de126a6.jpgフンメルは、モーツァルトが始めたウィーン流ピアノ演奏の代表者とみなされており、その発展に決定的な貢献を果たしました。そのため、彼の創作活動は主にピアノ曲作曲の分野が中心となりました。ピアニスト、作曲家、教師としての名声の一方、彼はドイツの著作権法の確立へ精力的な活動をし、旧友ベートーヴェンもこの活動を支持していました。

 

 

さて、このフルートソナタニ長調作品50は19世紀に大変好評を博しました。このソナタは様々 ヨーロッパ中の複数の出版社から出版されました。

 

 

第1楽章 アレグロはまさにモーツァルトの作品を聴いているかのようです。アルベルティ・バスの支えられて踊る明快な主題に、ロココの香りを漂わせた明るい曲です。ニ短調の短い第2楽章はフンメルらしい和声とピアノ技法が見られます。切れ目なしにパストラーレと題された第3楽章に入りますが、短い序奏部こそパストラーレ(田舎風 田園風)ですが、すぐにテンポの速いロンド主題に入りますが、この楽章の展開と構成はまさにベートーヴェン的でもあり、影響は受けているものと思われます。

 

 

原タイトルは「ピアノとフルートまたはヴァイオリンのためのソナタ」であり、ヴァイオリンソナタとしても演奏できますが、この曲のソロパートがフルートが映えるように作られているので、フルートで演奏された録音が多い作品です。
 
 
 
Sheet score createed by Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
Cover Thumbnail made by  Ai(Copilot)
 
About this video
The score used for this video is the same capture screen of Dorico pro5 used for programming. The sound source is VST GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5, and the mix and mastering are created using another software.
Unlike the actual musical score, the trills are entered at actual pitches, the tempo is specified everywhere, and the dynamics are also recorded while listening to the balance, so it is not suitable for performance.

 

 

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J.N.フンメル/カプリッチョ形式の3つの気晴らし Op.105
作曲年は1823年、翌年1824年に出版されたピアノ小品です。
 
3曲のロンドの曲集で、
第1番「スイス様式のロンド ホ長調」
第2番「オーストリア様式のロンド 変イ長調」
第3番「シュタイアーマルク様式のロンド ニ長調」
というように地方独特のリズムと旋律が特徴のロンドです。

 

3曲ともに軽快な舞曲風のテーマで開始されるため、初心者用とか子供用の曲集かと思わせますが、どの曲もテーマを変装させ、短調との交差もあったり、対位法を取り入れていたり、なかなか工夫と機知に富んでいて、フンメルの円熟期らしい高度なピアノ演奏技量も見られます。

 

 

今回もDorico Pro5という楽譜作成ソフトのみで制作しました。またこの動画に使用している楽譜は、プログラミングに使用したDorico pro5のキャプチャー画面そのままです。音源は付属のHALion Sonic 7 YAMAHAS90 ES Pianoで、ミックスとマスタリングもDoricoを使用して作成しています。

 

実際の楽譜と異なり、トリルは実際の音程で入力、随所にテンポを指定、強弱もバランスを聞きながら収録しているため、演奏には向きません。
 
Sheet score createed by Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:HALion Sonic 7 YAMAHAS90 ES Piano
Mix & Mastering:Dorico 5
Cover Thumbnail made by Ai(Copilot)

 

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