クラシック音楽とお散歩写真のブログ -8ページ目

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

 

 モーツァルトの歌曲やアリアには、名曲が数々ありますが、
その中でも私が最も心を揺さぶられた「夕べの想い」。

 

 

モーツァルト晩年の1787年、31歳の時の作品。

 

31歳でこの境地に立てるのか? というほど情緒深い曲です。

 

ドイツの詩人カンペによるもので、死を予感したかのような告別の念を思わせる詩と曲が相まって涙を誘う曲です。

 

 

imagesヨアヒム・ハインリヒ・カンペ(Joachim Heinrich Campe、1746年6月29日 - 1818年10月22日)は、ドイツの作家で、言語学者、教育者、出版者であった。彼は慈善活動とドイツの啓蒙時代を代表する人物でした。

 

 

歌詞を見ると、死期が近い老人が自分の人生を振り返っているかのような感覚に捕らわれました。

 

 








歌曲の王・シューベルトにはこうした雰囲気の曲も多いですが、実はモーツァルトにも晩年の曲には多く見受けられます。例えばクラリネット協奏曲やピアノ協奏曲第27番など。

 

 

実際は父レオポルドの死を悼んで書いたといわれていますが、この時期にまとめて書かれた歌曲の一曲で、その他は「クローエに」や唱歌としても歌われる「すみれ」など明るい歌曲が並んでいますので、この曲は異色です。

 

 

今回は歌の部分をチェロに置き換えています。

 

是非歌詞と共に聞いてほしいです。
というかオリジナルは名盤がたくさんありますので聞いてほしいです。

 

 

Programming Music

 

 

 

W.A.Mozart/Abendempfindung(Cello & Piano)

 

 
All photos are provided by the following sites.
https://unsplash.com
Sheet score createed by Dorico Pro5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite

 

   にほんブログ村 音楽ブログ DTM・MIDIへ にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ

 

Programming Music
Johann Nepomuk Hummel
3 Fugue on Handel Style,Op.7

フンメルの初期の作品、ピアノのためのヘンデル風の3つのフーガ、作品7です。
これらの作品はフンメルがウィーンに戻ってきて間もなく、ハイドンにオルガンや作曲、サリエリに管弦楽法や和声法を学んでいた同時期に、モーツァルトの友人でもあるアルブレヒトベルガーに師事して対位法を学んでいたときに作曲されました。
これらの作品はバッハとヘンデルのスタイルで作曲され、1799年に出版されました。

 

フーガの最初の曲はニ短調です。スタッカートを多用したオリジナルのテーマで始まります。

 

2曲目は変ホ長調です。比較的ゆっくりとしたテンポで始まり、3声のグランドフーガになります。
3曲目は嬰ヘ短調、3/4です。3つのフーガの中では最も壮大なスケールです。

 

10年以上前に作成したmidiデータを若干改訂、リミックスしました。

 

前回あげていたモーツァルトのフーガと比較しても面白いです。

 

   にほんブログ村 音楽ブログ DTM・MIDIへ にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ

 

 

 

 

 モーツァルトとベートーヴェンの出会い

 

ベートーヴェンが初めてウィーンを訪れたのは1787年の3~4月。16歳半ばのことでした。

前年の歌劇「フィガロの結婚」につづき、自作のドン・ジョヴァンニに取り掛っている真っ最中の1787年当時のモーツァルト(1756~1791)は、このとき31歳の超有名人。ひっきりなしにモーツァルト家を訪れる人で溢れかえっていたであろうことが予想できます。そして前年に住み込みでフンメルも弟子入りさせています。

さて、そんな最中にベートーヴェンが初めてウィーンを訪れたのです。

この時モーツァルトとベートーヴェンは出会っているのか? というのは音楽史上最大のロマンの一つです。

いくつか読んだ本の中で言及されているところがあります。
子供用の伝記や漫画の伝記では盛大に出会ったりしてるところが描かれていますが、この両巨匠の出会いがどうだったのか、当時のモーツァルト側にもベートーヴェン側にも史料はなかったのですが、ベートーヴェンの死後、その伝記を編纂したオットー・ヤーンが聞いたエピソードに下記のようなものがあってそれを伝記の資料に加えたことに出会いのシーンが伝えられることとなったようです。

---
モーツァルトの家を訪ねたベートーヴェンは、求められて何かの曲を弾いた。それを聴いたモーツァルトは、『うん、うまく弾けた。でも君はこの曲ばかり練習してきたのではないのかね?』と幾分冷たい口調でほめた。そこでベートーヴェンはテーマをください、と頼み、モーツァルトはそれを与えた。ベートーヴェンはそれをもとに、尊敬する巨匠の前で熱を込めて即興演奏を繰り広げた。モーツァルトは目をみはり、興奮して隣室に行き、そこにいた友人たちに声をはずませて言った。『彼に注目したまえ。そのうちに彼はすごいものを世界に与えるだろう。』
---
というものです。しかしベートーヴェンの死後30年後に出版されているので信ぴょう性はなくドラマチックに脚色された作り話ではないかと思っています。

ちなみにヤーンの伝記から引用してブログを書かれているかたがいらっしゃり、プログ記事を書かれてますのでご参考までに。
https://eiji-maru.com/sonatine/beethoven-life-6-mozart-mother


ただ、ベートーヴェンがウィーン留学中の滞在先や日々の行動ははっきりとは分かっていませんが、どこかでヨーゼフ2世の姿を見たことと、モーツァルトの演奏を聴いたことだけは、ベートーヴェン自身が語っています。しかしこれも出会った時のものなのかベートーヴェンがモーツァルトの演奏会などで聞いた感想なのかは不明ですし、どこにも書かれていません。

これは弟子のチェルニー(ツェルニー)の回想録の中にあります。
ベートーヴェンはチェルニーに『モーツァルトの演奏は見事だったが、ポツポツと音を刻むようでレガートな演奏ではなかった。』と語ったとのことです。

ベートーヴェンは終生、モーツァルトへの尊敬の念を持ち続けていたことは確かで、死の1年前にも、手紙に次のように書いています。

『私は常に自分を、モーツァルトの最大の賛美者の一人と考えており、命あるかぎりそうであり続けるつもりです。』

でもヤーンの残した逸話が現実であったらなあという夢を今でも持ち続けています。
 
 
   にほんブログ村 音楽ブログ DTM・MIDIへ にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ

 

今回の記事とは関係ないDTM打込です(笑)

 

Wolfgang Amadeus Mozart
Fugue in G minor, K.401/375e

Completed by Maximilian Stadler)

 
All photos are provided by the following sites.
Pixabay https://pixabay.com/ja
 
Completed by Maximilian Stadler
Programming:Dorico Pro 5
Mix & Mastering:Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:HALion Soni