クラシック音楽とお散歩写真のブログ -11ページ目

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

今年最後の投稿になろうかと思います。
今年もマニアックな日記にお付き合い頂きありがとうございました。
みなさま、良い年越しをお過ごしください!

Programming Music
J.N.Hummel/Flute Sonata in D,Op.50
00:10 - 1.Allegro con brio 4/4
09:54 - 2.Andante 6/8
12:45 - 3.Rondo Pastorale 2/4
1778年11月14日にブラティスラヴァ(プレスブルク)で生まれ、1837年10月17 日にワイマールで亡くなったヨハン・ネポムク・フンメルは、音楽一家の出身でし た。父のヨーゼフ・フンメルとW. A. モーツァルトからピアノの手ほどきを受けた後(モーツァルト家に2年間住み込みでレッスンを受けた)、10 歳の時に最初の演奏旅行に出かけ、プラハ、ベルリン、コペンハーゲン、そしてイギリス を訪れました。ロンドンでの滞在は、ヨーゼフ・ハイドンの滞在と重なり、寵愛を受けています。 ウィーンに戻った後、ヨハン・ゲオルク・アルブレヒトベルガーと アントニオ・サリエリのもとで本格的に作曲の勉強を始めました。26歳の時、ハイドンの推薦により、アイゼンシュタットのエステルハージ公爵の宮廷楽団の指揮者を務めました。彼は職務に十分専念しなかったという評価を受け一度1811年に解雇されています。これは彼がウィーンの音楽界から絶大な人気を得ていたため、ワルツ、バレエ、ピアノレッスン、演奏会とウィーンへ頻繁に出かけていたためです。一度ハイドンの口利きで復職しましたが1816年にシュトゥットガルトの宮廷楽団の指揮者に招聘され、有名なイ短調とロ短調のピアノ協奏曲を演奏しています。そこで彼は、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、サリエリ、ケルビーニ の作品に熱心に取り組んでいましたが、ここへ招集した領主がなくなり、後継者とは意見の相違が生じたため、ここも辞めてワイマールの大公管弦楽団の宮廷学長という最高の地位と名誉を得ることとなったのです。

 

3de126a6.jpgフンメルは、モーツァルトが始めたウィーン流ピアノ演奏の代表者とみなされており、その発展に決定的な貢献を果たしました。そのため、彼の創作活動は主にピアノ曲作曲の分野が中心となりました。ピアニスト、作曲家、教師としての名声の一方、彼はドイツの著作権法の確立へ精力的な活動をし、旧友ベートーヴェンもこの活動を支持していました。

 

 

さて、このフルートソナタニ長調作品50は19世紀に大変好評を博しました。このソナタは様々 ヨーロッパ中の複数の出版社から出版されました。

 

 

第1楽章 アレグロはまさにモーツァルトの作品を聴いているかのようです。アルベルティ・バスの支えられて踊る明快な主題に、ロココの香りを漂わせた明るい曲です。ニ短調の短い第2楽章はフンメルらしい和声とピアノ技法が見られます。切れ目なしにパストラーレと題された第3楽章に入りますが、短い序奏部こそパストラーレ(田舎風 田園風)ですが、すぐにテンポの速いロンド主題に入りますが、この楽章の展開と構成はまさにベートーヴェン的でもあり、影響は受けているものと思われます。

 

 

原タイトルは「ピアノとフルートまたはヴァイオリンのためのソナタ」であり、ヴァイオリンソナタとしても演奏できますが、この曲のソロパートがフルートが映えるように作られているので、フルートで演奏された録音が多い作品です。
 
 
 
Sheet score createed by Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
Cover Thumbnail made by  Ai(Copilot)
 
About this video
The score used for this video is the same capture screen of Dorico pro5 used for programming. The sound source is VST GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5, and the mix and mastering are created using another software.
Unlike the actual musical score, the trills are entered at actual pitches, the tempo is specified everywhere, and the dynamics are also recorded while listening to the balance, so it is not suitable for performance.

 

 

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J.N.フンメル/カプリッチョ形式の3つの気晴らし Op.105
作曲年は1823年、翌年1824年に出版されたピアノ小品です。
 
3曲のロンドの曲集で、
第1番「スイス様式のロンド ホ長調」
第2番「オーストリア様式のロンド 変イ長調」
第3番「シュタイアーマルク様式のロンド ニ長調」
というように地方独特のリズムと旋律が特徴のロンドです。

 

3曲ともに軽快な舞曲風のテーマで開始されるため、初心者用とか子供用の曲集かと思わせますが、どの曲もテーマを変装させ、短調との交差もあったり、対位法を取り入れていたり、なかなか工夫と機知に富んでいて、フンメルの円熟期らしい高度なピアノ演奏技量も見られます。

 

 

今回もDorico Pro5という楽譜作成ソフトのみで制作しました。またこの動画に使用している楽譜は、プログラミングに使用したDorico pro5のキャプチャー画面そのままです。音源は付属のHALion Sonic 7 YAMAHAS90 ES Pianoで、ミックスとマスタリングもDoricoを使用して作成しています。

 

実際の楽譜と異なり、トリルは実際の音程で入力、随所にテンポを指定、強弱もバランスを聞きながら収録しているため、演奏には向きません。
 
Sheet score createed by Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:HALion Sonic 7 YAMAHAS90 ES Piano
Mix & Mastering:Dorico 5
Cover Thumbnail made by Ai(Copilot)

 

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フンメルのピアノ三重奏曲は当時はライヴァルのベートーヴェンの作品より人気がありました。19世紀以降は忘れられていましたが1980年代から取り上げられるようになり、今では多くの全集が発売されて楽しむことができます。特に1819年に出版されたホ長調,Op.83は、この時代のピアノ三重奏曲の頂点に立つ名作です。
全集は複数種発売されていて素晴らしい演奏を聴くことができますが、どの全集もOp.2-1変ロ長調を省いて7曲の全集としてます。そしてこのOp.83を第5番としてる解説もありますが、私の作品目録では第6番としてます。
出版番号順でナンバー付けていますが、作曲年順とはなっていません。
 
Op.12 ◆ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 1803年
Op.22 ◆ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ長調 1799年
Op.35 ◆ピアノ三重奏曲 第4番 ト長調 1808年
Op.65 ◆ピアノ三重奏曲 第5番 ト長調 1814-15年
Op.83 ◆ピアノ三重奏曲 第6番 ホ長調 1819年
Op.93 ◆ピアノ三重奏曲 第7番 変ホ長調 1790年代の作品を改作
Op.96 ◆ピアノ三重奏曲 第8番 変ホ長調 1822年

 

フンメルはこの曲で少なくとも作曲技法と形式に関する限り、ハイドンとモーツァルトの影響から脱却し、独自の輝かしいスタイルを確立したと言えます。第1楽章では、主題に以前の作品より転調、陰影、ピアノ技巧、ヴァイオリンとチェロの独立性が与えられています。

 

経過部では、主要主題のモチーフから独立した主題が作られており、これは展開部に発展していきます。第二主題(変イ長調)は、ベートーヴェン の交響曲第8番(第1楽章の主題) を思い起こさせます。展開部では、フンメル は主に和声的要素(主に広い変調)を採用してモチーフの精緻化には重きが置かれてません。

 

対称的に3部形式の第2楽章では、展開部は純粋な変調技法に基づいています。ふとシューベルトの曲でも聞いてるのかという錯覚に陥ります。

 

 

ジプシーダンス風なソナタ形式のロンドであるフィナーレは、シンコペーションを効かせた主題の展開によってもたらされる活気があって魅力的な楽曲です。

 

 

映像内の譜面について

 

この動画に使用している楽譜は、プログラミングに使用したDorico pro5のキャプチャー画面そのままです。音源はVST GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5で、ミックスとマスタリングは別ソフトを使用して作成しています。
実際の楽譜と異なり、トリルは実際の音程で入力し、随所にテンポを指定し、強弱もバランスを聞きながら収録しているため、演奏には向きません。

 

クレジット

 

Sheet score createed by Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
Cover Thumbnail made by Ai(Copilot)

 

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