クラシック音楽とお散歩写真のブログ -11ページ目

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

映画好きの話
大学生になるので東京に出て一人暮らしを始めたころ、毎日のようにレンタルビデオショップに寄っては映画のVHSを借りて夜中に観ていました。
今でも映画はよく見るのですが、大好きな映画は沢山あります。
ハリーポッターのシリーズも好きですし、ジェラシックパーク、ダイハードなどDVDになってから買い集めています。俳優は断トツでトム・ハンクスが好きで、「ビッグ」のような若いころのコメディータッチのラブロマンスから「プライベート・ライアン」などの有名どころから、そうでもないものまでほぼすべて観ています。
ある日、レンタルショップで"クリストファー・リープ"の切ないSFドラマ というキャッチに惹かれて手に取ってみたのが映画「ある日どこかで」でした。
 
1980年アメリカ制作で原題は"Somewhere in Time"
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映画『ある日どこかで』
劇場公開日は1981年1月31日となっていました。もちろん公開当時のことは知らなくて、この映画も「あ、スーパーマンの俳優、こんなのもやっているんだ」という軽いノリで借りて観ました。
結果から言うとSFというかものすごい切ないラブ・ストーリーです。そして映画が終わっても感動してしばらく身動きできず。。。
 
そしてストーリーとともに背景で流れる音楽にも感動しました。劇中の使われているラフマニノフのラプソディ(パガニーニの主題による狂詩曲 - 第18変奏)はわかっていたのですが、悲しいエンディングで流れるメインテーマがとても心に響いてきたのです。
結局3日間のレンタル期間に8回ほど観ました。そして、エンディングロールの中に Music : John Berry の文字を見つけました。それからサントラなどを探し回ったのですが、見つけたのは10年以上も後になってジョン・バリーのサントラ集が出たときでした。
 
ジョン・バリーの話
John-barry-2006ジョン・バリー(John Barry、1933年11月3日 - 2011年1月30日)は、イギリス・ヨーク出身の作曲家。多くの映画音楽の作曲を手がけた。中でも「007/ジェームズ・ボンド」シリーズの曲は広く知られている。ゴールデングローブ賞とアカデミー賞を5回受賞している映画音楽の大家です。作品は大量すぎるので私が観て、その音楽も好きなのをピックアップしただけでもご覧の通りです。
1966年 『野生のエルザ』(Born Free)
1972年 『不思議の国のアリス』(Alice's Adventures in Wonderland)
1976年 『キングコング』(King Kong)
1980年 『ある日どこかで』(Somewhere in Time)
1981年 『白いドレスの女』(Body Heat)、『ローン・レンジャー』(Legend of the Lone Ranger)
1984年 『コットンクラブ』(The Cotton Club)
1985年 『愛と哀しみの果て』(Out of Africa)
1986年 『ペギー・スーの結婚』(Peggy Sue Got Married)
1990年 『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(Dances with Wolves)
1992年 『チャーリー』(Chaplin
1993年 『マイ・ライフ』(My Life)、『幸福の条件』(Indecent Proposal)
1998年 『マイ・ハート、マイ・ラブ』(Playing by Heart)、『マーキュリー・ライジング』(Mercury Rising)
 
MuseScoreというフリーソフトで制作
今回はその大好きなSomewhere in Timeのメインテーマをフリーソフトの「MuseScore」で作成しました。すべてこのソフトのみで作成しています。音源もフリーで使えるMuseSoundを利用。MuseSoundは私がいつも制作している速いテンポのクラシック音楽などには向いていません。
今回は最近利用し始めた「Dorico」で作り始めたのですが、いまいち音がしっくりこなくて試しで久々にMuseScoreで鳴らしてみたら「なかなかいいじゃん」ということで、MuseScoreで完結させました。
映像はMuseScoreのキャプチャー画面です。
 
これまでにもクラシック音楽以外の打ち込みもたまーにしてきましたが、ちょっと長めの年末年始を利用して作ってみました。

【DTM】映画『ある日どこかで』メインテーマ (ジョン・バリー)  *フリーの楽譜作成ソフト「MuseScore」で作成
Programming Music
John Barry/Somewhere in Time~Main theme
Programming:Hummel Note in 2025
Software:MuseScore4 / Sound: MuseSounds

 

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あけましておめでとうございます。

今年もお付き合いのほどお願いいたします。

 

受験生のご家庭は、頑張って! としか言いようがないですが、

皆様の無事と成功を祈念しております。

 
 
さて、昨年末にアップしたニ長調Op.50に続き、イ長調のフルートソナタです。
 
このソナタは 1814年または 1815年に作曲されたとされ、この時期、歌劇、舞曲、舞台音楽、室内楽の作曲とエステルハージ宮廷での職務に追われていた時期でしたが、妻で歌手の エリーザベト・レッケルの勧めで演奏家としてのキャリアに復帰しました。ナポレオンの野望の終焉を告げる「会議は踊る」と言われたウィーン会議に演奏者としてそのピアノ技術を披露すると、世界各国の首脳が集まるこの場で大絶賛され、各方面から引っ張りだこになります。

 

前作ニ長調のロココ的な第1楽章とは違う趣で、派手さがない3拍子のピアノのソロで始まります。冒頭の印象とは異なり、おおくの転調で陰影をゆらゆらとまとわりつかせながら、ピアノ演奏者にとってはとても楽しくなる音型が続く魅力的でチャーミングかつ華麗な楽章です。

 

 

しかし何よりもこの曲の一番の特徴は第2楽章でしょう。メヌエットとされていますが、スケルツォの要素があり、断片的なフルートの旋律がピアノの継続的な活動に支えられ、ベートーヴェン的な要素のある楽章です。これまでのフンメルの作品にはあまり見られない飛躍するメロディとは対照的な哀愁漂うトリオが印象的です。

 

 

フィナーレはテンポの速いロンド。転調やテンポの変化、一時停止が多用され、一転してオペラのアリアのよう感傷的な中間部が聞く者の耳をとらえます。

 

 

単純な古典派の作品に思えますが、とてもよく練られていて、とても面白い曲です。フルートソナタニ長調,Op.50の方がフルートパートの華麗さと活躍度で人気を博しており、演奏はあまり多くないよう(録音は多くあり)ですが、私はこのイ長調の方が好きです。
Programming Music
J.N.Hummel/Flute Sonata in A,Op.64
00:10 - 1.Allegro con garbo 3/4
07:50 - 2.Menuetto moderato 3/4
12:18 - 3.Rondo vivace 2/4

 

Sheet score createed by Dorico Pro 5

 

Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
Cover Thumbnail made by Ai(Copilot)
 
About this video
The score used for this video is the same capture screen of Dorico pro5 used for programming. The sound source is VST GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5, and the mix and mastering are created using another software.
Unlike the actual musical score, the trills are entered at actual pitches, the tempo is specified everywhere, and the dynamics are also recorded while listening to the balance, so it is not suitable for performance.

 

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今年最後の投稿になろうかと思います。
今年もマニアックな日記にお付き合い頂きありがとうございました。
みなさま、良い年越しをお過ごしください!

Programming Music
J.N.Hummel/Flute Sonata in D,Op.50
00:10 - 1.Allegro con brio 4/4
09:54 - 2.Andante 6/8
12:45 - 3.Rondo Pastorale 2/4
1778年11月14日にブラティスラヴァ(プレスブルク)で生まれ、1837年10月17 日にワイマールで亡くなったヨハン・ネポムク・フンメルは、音楽一家の出身でし た。父のヨーゼフ・フンメルとW. A. モーツァルトからピアノの手ほどきを受けた後(モーツァルト家に2年間住み込みでレッスンを受けた)、10 歳の時に最初の演奏旅行に出かけ、プラハ、ベルリン、コペンハーゲン、そしてイギリス を訪れました。ロンドンでの滞在は、ヨーゼフ・ハイドンの滞在と重なり、寵愛を受けています。 ウィーンに戻った後、ヨハン・ゲオルク・アルブレヒトベルガーと アントニオ・サリエリのもとで本格的に作曲の勉強を始めました。26歳の時、ハイドンの推薦により、アイゼンシュタットのエステルハージ公爵の宮廷楽団の指揮者を務めました。彼は職務に十分専念しなかったという評価を受け一度1811年に解雇されています。これは彼がウィーンの音楽界から絶大な人気を得ていたため、ワルツ、バレエ、ピアノレッスン、演奏会とウィーンへ頻繁に出かけていたためです。一度ハイドンの口利きで復職しましたが1816年にシュトゥットガルトの宮廷楽団の指揮者に招聘され、有名なイ短調とロ短調のピアノ協奏曲を演奏しています。そこで彼は、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、サリエリ、ケルビーニ の作品に熱心に取り組んでいましたが、ここへ招集した領主がなくなり、後継者とは意見の相違が生じたため、ここも辞めてワイマールの大公管弦楽団の宮廷学長という最高の地位と名誉を得ることとなったのです。

 

3de126a6.jpgフンメルは、モーツァルトが始めたウィーン流ピアノ演奏の代表者とみなされており、その発展に決定的な貢献を果たしました。そのため、彼の創作活動は主にピアノ曲作曲の分野が中心となりました。ピアニスト、作曲家、教師としての名声の一方、彼はドイツの著作権法の確立へ精力的な活動をし、旧友ベートーヴェンもこの活動を支持していました。

 

 

さて、このフルートソナタニ長調作品50は19世紀に大変好評を博しました。このソナタは様々 ヨーロッパ中の複数の出版社から出版されました。

 

 

第1楽章 アレグロはまさにモーツァルトの作品を聴いているかのようです。アルベルティ・バスの支えられて踊る明快な主題に、ロココの香りを漂わせた明るい曲です。ニ短調の短い第2楽章はフンメルらしい和声とピアノ技法が見られます。切れ目なしにパストラーレと題された第3楽章に入りますが、短い序奏部こそパストラーレ(田舎風 田園風)ですが、すぐにテンポの速いロンド主題に入りますが、この楽章の展開と構成はまさにベートーヴェン的でもあり、影響は受けているものと思われます。

 

 

原タイトルは「ピアノとフルートまたはヴァイオリンのためのソナタ」であり、ヴァイオリンソナタとしても演奏できますが、この曲のソロパートがフルートが映えるように作られているので、フルートで演奏された録音が多い作品です。
 
 
 
Sheet score createed by Dorico Pro 5
Computer Programming : Hummel Note
Sound:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5/ARIA
Mix & Mastering:SSW10 Lite
Cover Thumbnail made by  Ai(Copilot)
 
About this video
The score used for this video is the same capture screen of Dorico pro5 used for programming. The sound source is VST GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA 5, and the mix and mastering are created using another software.
Unlike the actual musical score, the trills are entered at actual pitches, the tempo is specified everywhere, and the dynamics are also recorded while listening to the balance, so it is not suitable for performance.

 

 

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