アジアの給与と人事戦略 (1) | 人事マンのブログ

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 久しぶりの投稿になります。
2013年度の予算計画のため、とても忙しくしておりました。
人事の予算計画というと、もっとも重要なのが人件費です。
そこでアジアの給与について書いてみたいと思います。一般的にみてアジアの給与は、マネージャ高、スタッフ安という構図です。1stラインマネージャとそのスタッフの給与の差が10倍の格差があっても別段不思議なことではありません。実際に多くの国の経済構図を見てみると、中間層が圧倒的に少ないことがわかります。
結果、社内を見ても国内をみても 少数の高収入 VS 多くの低収入 の構図になります。

主に2つのグループに分かれます。
国際都市:シンガポール・香港
欧米企業のインターナショナル・アジアの本社はシンガポールもしくは香港にあるといってよいでしょう。世界中から優秀な人材が集まります。彼らの多くは、インターナショナルもしくはアジア全域を担当しているため、高収入者が多くいます。
これらの国は、準タックスヘブンと呼ばれ、低税金で相続税などもありません。結果世界からお金持ちがあつまり物価を押し上げます。結果、それらに連動して、国内ポジションの給与も引きあがっていきます。

高成長国:中国・インドネシア・インド・ベトナム
英語ができ国際感覚をもった人材はあまりいません。市場の成長に、人材がついていっておらず、数少ない優秀な人材の取り合いとなり、給与がどんどん上がっていきます。
特に中国市場は景気がよく、この5年間、中国の給与のシステムと推移を勉強していますが、外部コンサルタントのデータがあてにならないほど、毎月変動し上がっていっている印象をうけます。ただ、給与がどんどん上がっているのは一部のエリートのみのように思えます。

中国では、国内の人材補充のため、台湾や香港、シンガポールなど国際人材をヘッドハントしています。それにつられて中国の優秀な人材の給与も上がっていきます。私の中国人の同僚で、面接もしていないのに、ある日突然エージェントを通して競合会社のオファーレターをもらった話を聞きましたが、あまり珍しいことではありません。一回の転職で30%から50%ほど給与があがり、その上、ベンツやBMWなどが社用車としてわたされるケースもあります(ドライバー付き)。強者の社員はそのオファーレターを上司に見せ給与と福利厚生を上げろと交渉します。欧米系の企業に勤めるシニア・マネージャレベルの給与は日本のそれを抜いている印象をもっています。有能なマネージャレベルで1000万円台、シニアマネージャ・ディレクターになると2000万から3000万円が相場のように思います。同僚で中国で働く本社から赴任されたアメリカ人が、部下の給与は自分の給与よりも高いと嘆いていました。

年功序列で、個の力をあまり重要視しない日本企業は、一般的に、給与は低く、マーケットでも定番になっています。
ある人材エージェントは韓国企業のほうがまだ給与が高いと言っていました。
現地で優秀な社員を採用できない理由がここにあります。

つづく