(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)
第122話 モンタージュ
「武くんについて言う前に、まず、斉藤さんを図にしてみましょう。」
オフィスの時計は、ちょうど7時をさしていた。
正確な腹時計を内蔵しているかのように、
浅井のお腹がグーッとなった。
「ちょっとお腹すいてきたので、これ食べながら
やってもいいですか?」
浅井は、二つのカップ焼きそばを涼子の目の前に
出してニッコリ笑った。
「はい。頂きます。お金払いますね・・・。」
その瞬間浅井は、屈託ない笑顔で、お金を出そうとする
涼子を制止した。
カップ焼きそばを食べながら、浅井は涼子に
いろいろな質問をした。
「それでは、武くんを絵で表したように、
斉藤さんも今から絵に描いていきますので、
“一緒に”描いていきましょう!」
「はあ・・・。」
浅井は、まるでモンタージュ写真の似顔絵師の
ように、涼子に質問をしながら、描いては消し、
描いては消しを繰り返しながら、一枚のイラストを
完成させた。
続く・・・・・・