(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)



第88話 選択肢の落とし穴

 
「だから、決断する場面では、常に決めることと

捨てることが一対なんです。これ、大事な概念ですよ。」


「はい・・・。で、でも、必ず捨てた方がいいとは

限りませんよね?例えば、両方選んでもいいかもしれないし・・・。」


「欲張りですね(笑)。でもいい意見です。これは、

その人の目標達成や問題解決する能力と関係があるんです。」


「目標達成と問題解決の能力ですか・・・」


「ええ。例えば、何かを決めるとき、ひとつの選択肢に

絞らずに、複数の選択肢を同時に選んだ方がいい

場合がありますよね。


でも、それは『自分が選んで決めたことを全部

やれる』場合だけです。


ちゃんと確実に行動できるのであれば、複数の

選択肢を選んでもかまわないでしょう。


でも、結局中途半端になるなら、確実にできる

の選択肢だけを選んだ方がいい


で、多くの場合、一つだけ選んだ方が、

行動できる確率が高くなるのです。


しかし、ほとんどの人は、選択肢をいくつか

残した方が“できる”と錯覚して、結局できなく

なっているんですよね。


そこを見極められるかがポイントです。」


「自分で客観的に見てみて、やれるなら

複数選んでもいいし、やれないなら

ひとつにするっていうことですね?」


「そうです。今回は、選択肢の最有力候補が

自分の中で決まっているとして、どのように

決断するか、をお教えしますね。」


続く・・・・

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第87話 行動できない理由


「ではちょっと考えてみてください。水島さんは

なぜなかなか行動できないんだと思いますか?」


「そうですね・・・、優柔不断だからだと思います。

それと、失敗したら怖いっていうのもあるかな。」


「なるほど。言い換えると、決断できないということ

と、失敗への恐怖があるわけですね?」


「はい。」


「うん、じゃあ水島さん、この『決断』ってどういう意味

だと思いますか?」


「決めること、じゃないですか?」


「“決断”っていう字をよく見てください。」


「決める、と、断る・・・。決めて他のことを断るっていう

ことですか?」


「その通り! 決めて断ち切るって言った方が

わかりやすいかな?つまり、ひとつに決めて他の

選択肢をあきらめるってことですね。

ちなみに、ある辞書では、『きっぱりと心を決める

こと』と出ています。きっぱりっていうことは、そう

いうニュアンスですね。」


「なるほど。」


「で、なぜ優柔不断な人が決断できないかと言うと、

多くの場合、あれやこれや迷うからなんです。

もっと言うと、選択肢のうち、どれも捨てられない。」


「わかります。私も、大事な何か決めるとき、他の

選択肢を残しておかないと取り返しがつかない気が

して不安になります。」


「そうそう。それが決断できない一番の原因だと思い

ます。つまり、捨てられない。」


「はい。」


「だから、決断する場面では、常に決めることと

捨てることが一対なんです。これ、大事な概念ですよ。」


「はい・・・。で、でも、必ず捨てた方がいいとは

限りませんよね?例えば、両方選んでもいいかもしれないし・・・。」



続く・・・・・・

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第86話 行動力


窓から差し込む日差しは暖かく、まさに小春日和。

僕は組んでいた手をほどき、穏やかな口調で今日のテーマへと入った。


「さて、前回は盾の話をしました。自分を守る盾とは何でしたか?」

考え方と知識と経験です。」


「そうです。考え方、知識、経験の質や量を高めて

いくことは、自分を守る盾を大きく、そして強くして

いく作業のようなものなんですね。」


「はい。でも、ふと疑問に思ったんですが、

“盾で防ぐイメージ”を使う方法は、この3つに

当てはまらないのではないですか?」


「いいところに気がつきましたね。言葉に

してしまうと、当てはまらないように思え

ますが、盾で防ぐイメージも、立派な

“考え方”なんですよ。


どういうことかと言うと、多くの人は、

外から来る攻撃に対して、無防備で

まったく構えていなかったり、反応的に

見当違いの盾を構えたりしてしまいます。


それを外から来た攻撃を自分で

意識的に防ぐんだ、という意思を

イメージを使って表すわけですから、

“自分の反応に責任を持つ”という考え方

を体現しているだけなんです。」


「なるほど、深いですね・・・。」


「一見ふざけてそうに見えるけどね(笑)」


「はは。」


「では、今日は行動についてお話しましょう。

水島さんは、行動力がある方だと思いますか?」


「いえ、ない方だと思います。」


「どちらかと言うと、考えてから行動する方ですか?」


「正直に言うと、考えて考えて行動しない方だと思います(苦笑)。」


「石橋を叩いて渡らない・・・、みたいな?」


「はい(苦笑)。」


「行動力、欲しいですか?」


「はい、欲しいです。」


「なぜ欲しいんですか?」


「仕事について言えば、やっぱり、行動力がある

人の方が、仕事ができるし・・・。」


「なるほど。あとは?」


「自信も持てそうな気がします。」


「確かに、行動力がある人ほど、自信がある傾向が

あると思います。これも行動力のある人は、さっき

言った盾の要素のうち、“経験”が数多く積める

からなんです。だから、経験豊富な人は自分を

守る能力が高い。だから、自信につながるわけですね。」


「なるほど。」


「ということは、水島さんが言ってた、自信が

ないっていうコンプレックスも、行動力がつけば

解決するかもしれませんね?」


「・・・はい。」


「ではちょっと考えてみてください。水島さんは

なぜなかなか行動できないんだと思いますか?」


続く・・・・・・